たぶん、日本中の動物園の園長も水族館の館長も微妙な問題なので公式の見解は述べたくないかも知れません。そう思いながら、でも私は、言わなくてはと思っているのです。誤解もあるかもしれません。この問題を語るに千数百の文字では足らないからです。私が弁解から論じようとしていることをすでにお気づきのことと思います。そのくらい微妙な問題。 数年前から日本動物園水族館協会は動物園・水族館を「いのちの博物館」と銘打ったシンポジウムを展開しています。今年の総会の決議文にも「いのちの博物館」という言葉が見られます。 動物園も水族館も多くの問題を抱えています。動物園も今では野生から動物の補給(捕獲ですが)も少なくなりました。その中でも私たちの記憶に残るものがあります。ゾウとゴリラ。ゾウはあの大きさですから輸送に多くの費用を要します。でも子ゾウでは成獣ほどではないと容易に理解できます。勢い多くの動物園で子ゾウとまでは