他人の痛みがわかる人は、きっと優しい。 菅内閣の支持率がやたらと高いらしいが、それは彼が雪深い秋田という土地に生まれ、高校卒業後にダンボール工場で働き、そこから這い上がってきたというサクセスストーリーも大きく影響してのことであろう。 苦労はその人にとって何か良いものを生み出すもの。そう信じていたいというのが人間のさがなのだと思う。そうでなければ、これまで自分が耐え忍んできた苦労でさえ、すべて無駄なことのように思えてしまうから。どうか他人にも、傷つくほどに優しくなったり強くなったりして、マイナスをプラスに昇華させてもらわなければ困るのである。この世に生を受けたその時から、寿命と引き換えに何かを得なければいけないという強迫観念との戦いが始まっている。 私はこれまでに何度か、ひどい振られ方をしている。サイコパスめいた人間から散々な侮辱を受けたこともあれば、やっとの思いで付き合った年下のイケメン彼