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今年の「#文学」
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ポイント 西洋料理の高級食材のきのこであるトリュフは国内にも自生し、その栽培化が期待されています。 国産の白トリュフであるホンセイヨウショウロを初めて人工的に発生させることに成功しました。 栽培技術を確立することより、ホンセイヨウショウロが新たな食材として安定供給されるとともに、その風味を活かした加工品の開発など新たな産業の創出が考えられます。 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所は、国産のトリュフであるホンセイヨウショウロを人工的に発生させることに成功しました(図1)。これは、国内では初となるトリュフの人工的発生になります。 当所では、平成27年度から国産トリュフの栽培化を目指した研究に取り組んできました。その中で、ホンセイヨウショウロ菌を人工的に共生させたコナラ苗木を国内の試験地に植栽したところ、令和4年11月にその子実体の発生を確認しました。ホンセイヨウショウロ菌が
2021年1月14日 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 異なる地域のどんぐりを植えて生じる悪影響 ―ミズナラの種苗移動による成長低下と遺伝的交雑― ポイント 環境保全のために広葉樹を植林する場合には、地元の地域の種苗を用いるとする遺伝的ガイドラインが提唱されています。 日本に広く分布するミズナラの種苗を異なる地域に移植したところ、成長が低下し、異なる地域に由来する木の間で交雑が生じました。 広葉樹の種苗移動では、地域環境への適応に配慮した遺伝的ガイドラインを守ることが大切です。 概要 環境保全のために広葉樹を植林する場合には、地域の遺伝的固有性に影響を与えないことが求められます。そのため、地元の種苗を植林に用いることを推奨する「広葉樹の種苗移動に関する遺伝的ガイドライン」が提唱されています。ブナ科広葉樹ミズナラでのガイドラインの有効性を検証するため、北海道と岡山県のミズ
大塚 祐一郎・野尻 昌信・楠本 倫久(森林資源化学研究領域)、Ronald R. Navarro(元森林総研PD)、橋田 光・松井 直之(森林資源化学研究領域) 世の中では、様々なお酒が飲まれていますが、その原料は穀物のデンプンや果実およびサトウキビの糖分に限られてきました。 我々は今回、水と食品用の酵素、醸造用の酵母のみを用いて、熱処理や薬剤処理なしに木材中の繊維を糖化・発酵する技術を開発し、世界で初めての「木のお酒」を目指したアルコールの製造方法を確立しました。さらにスギ、白樺、桜の材から試験製造したアルコールについて、その香り成分の分析を行いました。その結果、スギ材から製造したアルコールにはスギ材特有の香り成分が多く含まれ、より木らしい香りを持つことが明らかとなりました。また、桜の材から製造したアルコールには、ジャスミンなどの花の香り成分が含まれ、より華やかな香りを持つことを明らかに
2019年11月19日 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 人が餌をあたえるネコが希少種を捕食する ― 人の生活圏で暮らすネコが自然環境に与える影響を解明 ― ポイント 徳之島の森林域で捕獲されたネコの糞を分析したところ、アマミノクロウサギなどの希少種を捕食していることが分かりました。 一方、これらのネコの体毛の分析から、普段は主にキャットフードを食べている個体もいることが分かりました。 人が餌やりをする放し飼いネコ、飼い主のいないネコが森林に入り込み、希少種を捕食していることを示しました。 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所は、京都大学、(株)奄美自然環境研究センターと共同で、人が餌やりをするネコが、希少種を捕食している実態を明らかにしました。 本研究では、国の特別天然記念物であるアマミノクロウサギなどの希少種が生息し、世界自然遺産の推薦地にもなってい
2019年5月29日 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 京都大学 龍谷大学 北海道大学 森林の国・日本で草地は10万年以上維持されてきた ―近年の草地の激減は地質学的時間スケールで大きな出来事― ポイント 日本では最近100年間で草地が90%以上消失した結果、多くの草地性生物が絶滅の危機に直面 全国的な遺伝子解析の結果、日本人になじみの深い草地性植物4種は過去10万年間にわたって国内で個体数を安定的に維持してきたことが示された 近年の草地と草地性生物の減少は、千年~万年を単位とする地質学的時間スケールでも大きな出来事 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所は、京都大学、北海道立総合研究機構森林研究本部、農研機構西日本農業研究センター、龍谷大学、京都府立大学、北海道大学、オーストラリア国立大学と共同で、過去10万年間にわたる日本の草地の歴史を植物の遺伝子解析
1.概要 森林総合研究所林木育種センターでは、天然記念物や巨樹、名木等の樹木を対象に、後継樹を増殖する「林木遺伝子銀行110番」を開設しています。 この林木遺伝子銀行110番は、機関や個人等が所有する天然記念物や巨樹、名木、有名木等の樹木が高齢等で衰弱している場合などで、これらの機関等から全く同じ遺伝子を受け継いだ後継クローン苗木の増殖要請があった場合に、さし木やつぎ木等の方法により後継クローンを増殖する取組です。 増殖したクローン苗木は、所有者へ里帰りさせるとともに、当センターでも林木遺伝資源として保存し、また、研究材料として活用させていただくこととします。 2.増殖対象 この後継クローン苗木を増殖する取組は、林木のジーンバンク事業の一環として行うもので、その対象は次のものを予定しています。 林木遺伝資源として、当センターに保存する価値を有していると考えられるもの(天然記念物、森の巨人た
2018年6月5日 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 マダニの新たな天敵を発見 ―森のネズミと暮らすカニムシはマダニを捕食する― ポイント 野生動物由来の感染症の拡大が懸念される中、これらの感染症を低減するための適切な生態系管理手法の開発に取り組んでいます。 森に生息するネズミと共生するオオヤドリカニムシ*1が、ネズミに寄生するマダニを好んで捕食することを発見しました。 このようなマダニの天敵が野外で十分活躍してくれるよう、適切な生態系管理手法を開発してゆきます。 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所(以下「森林総研」という)は、森に生息するネズミと共生するオオヤドリカニムシ(*1)が、マダニの新たな天敵であることを発見しました。マダニはSFTS(*2)などの感染症のウィルスや細菌を媒介することが知られており、最近ではシカなどの野生動物の密度増加に伴い
2018年4月26日 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 木を発酵して香り豊かなアルコールができました ―まだお酒未満ですが、新たな可能性を拓く技術開発に挑戦します― ポイント 化学処理や熱処理を行わず、木材に食品用の酵素と酵母を加えてアルコール発酵する技術を開発しました。 スギやシラカンバを原料にアルコール発酵して蒸留すると、それぞれの樹種に特徴的な豊かな香り成分を含むアルコールができました。 今後、長いお酒の歴史上初めての「木のお酒」の製造が可能になるかもしれません。 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所(以下、森林総研という)は、木を原料として樹木の香りを豊富に含むアルコールを製造する技術を開発しました。これにより製造されたアルコールは現段階ではお酒ではありませんが、今後安全性が確認されれば木のお酒を製造する技術になるかもしれません。 木材を原料と
定員 40名(要申し込み。先着順) 費用 無料(ただし、入園料として大人300円、子供50円必要です。入園には今春から発売開始の年間パスポートもご利用できます。) 申込方法 電子メール、または往復はがきで、(1)受講したい講座名、(2)郵便番号・住所、(3)受講者名、(4)電話番号、(5)参加希望人数をご記入の上、お申し込みください。お申し込み1通で、1講座3名までの応募ができます。 電子メールの宛先は、[email protected] です。多摩森林科学園のホームページもご覧ください。 各講座開催日の前月の1日からお申し込みいただけます。受付は先着順で、定員に達したら締切となります。定員に達しない時でも、講座開催日の1週間前が締切となります。応募受付の回答は、先着順で順次お知らせします。(キャンセル待ちは行っておりません。) ※ご提供いただいた個人情報は、森林
2018年3月13日 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 和歌山県林業試験場 紀伊半島から新種、クマノザクラを発見 ―観賞用の桜として期待― ポイント 紀伊半島南部に未知の野生のサクラが分布していることを確認 国内の野生のサクラとして、およそ100年ぶりに新種の学名が発表される予定 ‘染井吉野’に代わる新たな観賞用樹木として期待される 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所(以下「森林総研」という)は、和歌山県林業試験場(以下「和歌山県林試」という)と共同で、紀伊半島南部(奈良・三重・和歌山県)に新種の野生のサクラが分布していることを確認しました。このサクラは、同地域に分布するヤマザクラやカスミザクラと似ており、これらの種とこれまで区別されていませんでした。しかし、森林総研の調査によって、花や葉の形態や開花期が異なることから、これまで報告されている種と区別
研究紹介 > トピックス > プレスリリース > プレスリリース 2017年 > タケ、北日本で分布拡大のおそれ~里山管理の脅威になっているモウソウチクとマダケ(産業管理外来種)の生育に適した環境は温暖化で拡大し、最大500km北上し稚内に到達~ 2017年10月18日 東北大学大学院生命科学研究科 長野県環境保全研究所 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 気象庁気象研究所 東京大学生産技術研究所 国立研究開発法人 国立環境研究所 総合地球環境学研究所 タケ、北日本で分布拡大のおそれ~里山管理の脅威になっているモウソウチクとマダケ(産業管理外来種)の生育に適した環境は温暖化で拡大し、最大500km北上し稚内に到達~ ポイント 里山における生態系・生物多様性への脅威となっているモウソウチクとマダケの生育に適した環境が、温暖化の進行と共に拡大することが気候モデルで予測された。
ポイント 4つの種間雑種の学名を、エドヒガン等の親種の組み合わせで整理しました。 Cerasus × yedoensis という学名は、エドヒガンとオオシマザクラの種間雑種名として用いるべきことを示しました。 韓国済州島のエイシュウザクラは、‘染井吉野’と異なり、エドヒガンとオオヤマザクラの種間雑種(C. × nudiflora)であることを明らかにしました。 概要 国立研究開発法人森林総合研究所(以下「森林総研」という)は、岡山理科大学と共同で、サクラの種間雑種について、形態や遺伝情報に基づく最新の知見を踏まえて分類体系を再検討し、正しい学名を整理しました。 栽培品種の‘染井吉野’は、エドヒガンとオオシマザクラの雑種に由来するひとつのクローンであることが明らかにされています。その学名は、エドヒガンとオオシマザクラの雑種であることを示すCerasus × yedoensisと栽培品種名の‘
Nitrogen and phosphorus retranslocation and N:P ratios of litterfall in three tropical plantations: luxurious N and efficient P use by Acacia mangium(3種の熱帯人工林における窒素とリンの再転流とリターフォールのN:P比:アカシアマンギウムによる贅沢な窒素利用と効率的なリン利用) Masahiro Inagaki, Koichi Kamo, Kazuki Miyamoto, Jupiri Titin, Lenim Jamalung, Jaffirin Lapongan and Satoru Miura (稲垣 昌宏(立地環境研究領域)、加茂 皓一(林業科学技術振興所)、宮本 和樹(四国支所)、ジュプリ チチン、レニム ジャマルン、ジャフィリン
用途 集材架線設計プログラム(KPLAN)は集材架線設計を支援し、労働基準局提出の書類を作成するための無償のソフトウェアです。 索の安全率を満たす荷重や架設の条件が簡単に求められます。また、煩雑な集材架線設計計算書の作成を簡易に行えます。 対象 林業架線作業主任者の資格を有する方向けのソフトウエアです。 主索を利用する次の7種類の索張り方式に対応しています。 2胴タイラー式 3胴タイラー式 2胴エンドレスタイラー式 3胴エンドレスタイラー式 ホイスチングキャレッジ式(Wエンドレス式) フォーリングブロック スナビング式 自走式搬器 多支間および多荷重の索張りについては計算できません。 主索を持たないランニングスカイライン式等の軽架線については対応していません。 H型、Y型架線の計算には対応していません。 単一荷重(搬器が一つ)、単スパンの索張り以外は対応していません。 動作条件 Windo
YouTubeの動画投稿を始めました。森林総研チャンネルより園内の様子などをお伝えしていけたらいいなと思っています。チャンネル登録も含め、ぜひご視聴ください。
載荷実験 4. 調査項目 現地での調査項目を第1表に示す。まず、別の場所に保管されていた落橋部分について、用意した非破壊検査手法が適用可能かどうか、またその腐朽度判定基準が適切であるかどうかを、切断等の破壊検査で検証した。 この結果、有効性が確認された非破壊検査手法については、現存する1号橋と2号橋に適用し、劣化度の判定を行った。またこの2橋については簡単な方法で載荷実験を行った。 5. 調査結果の概要 5.1 腐朽の状況 調査した3橋の、落橋部(No.4)、現存部(No.1, No.2)全体を含めて、接合部付近で腐朽度が高い傾向が見られた。また、高欄、床板といった部材では、床板とトラス縦部材の干渉部分など、横梁のような受け材があって水はけの悪い部分で腐朽が大きい傾向があった。(写真3, 写真4, 写真5) さらに、支承上部の受け材など、水たまり部分のかなり多くの箇所で、同一菌種と見られる
ポイント RNA分解酵素(バルナーゼ)遺伝子を用いたスギ花粉形成抑制技術を開発しました。 本成果は、遺伝子組換えによりスギに意図した形質を付与できることを示した初めての成功例です。 概要 独立行政法人森林総合研究所は、微生物を介してスギの培養細胞に遺伝子を導入する遺伝子組換え技術を利用し、RNA分解酵素(バルナーゼ)遺伝子をスギに導入し、タペート層と呼ばれる花粉を取り囲んでいる組織で発現させることによりスギの花粉形成を抑制する技術を開発しました。さらに、本技術を用いて作製した遺伝子組換えスギに着花を促進するジベレリン処理を行い、花粉を形成しないことを実験的に検証しました。 森林総合研究所では、花粉症対策としてこれまでも様々な技術開発に取り組んでまいりましたが、今回の研究成果により、遺伝子組換え技術による花粉症対策品種の開発も、今後の十分な時間をかけた効果と安全性の検証を行った上で、将来的に
平成24年9月3日 独立行政法人森林総合研究所 スギに花粉を作らなくさせる遺伝子の位置を特定 —DNAによる無花粉スギ識別の道が拓ける— ポイント スギに花粉を作らなくさせる遺伝子(雄性不稔遺伝子)が、遺伝子地図のどの位置にあるかを明らかにしました。 この遺伝子の近くのDNAマーカーを用いることで、解析に使用した交配家系では96%の精度で、花粉を作らないスギ(無花粉スギ)を識別することができました。 概要 森林総合研究所は、スギに花粉を作らなくさせる遺伝子(雄性不稔遺伝子)が遺伝子地図(連鎖地図)のどこにあるのかを明らかにしました。最初に、当所がこれまでに収集してきたスギの遺伝子情報を利用して、2,431遺伝子からなるスギの遺伝子地図を作製しました。これは針葉樹の遺伝子地図としては、世界で最も多くの遺伝子からなるものです。この地図情報を用いて、雄性不稔遺伝子が第9番目の連鎖群に存在すること
ポイント 福島県内6箇所で、森林から流れ出る渓流水を融雪期に採取し、放射性セシウム134及び137の濃度を調べました。 大部分の渓流水(342試料中333試料)からは放射性セシウムは検出されませんでした。 降雨があった日の一部の試料(9試料)から、1.0~5.9 Bq/Lの放射性セシウム(134と137の合計)が検出されました。 放射性セシウムが検出された渓流水には懸濁物質が見られたため濾過したところ、濾過後の水は不検出となりました。このことから、渓流水中の放射性セシウムは、懸濁物質が主な由来と考えられました。 概要 (独)森林総合研究所は福島県林業研究センターと協力して、福島県内の6箇所(伊達市、飯舘村、二本松市、会津若松市、郡山市、広野町)で、森林から流れ出る渓流水の放射性セシウム134及び137の濃度を3月1日から4月30日まで調べました。 その結果、大部分の渓流水(342試料中33
日本で最も重要な栽培きのこであるシイタケの全ゲノム解読を行い、13,089個の遺伝子を明らかにしました。 収集したゲノム情報は、森林総合研究所の森林生物遺伝子データベース(ForestGEN)より公開します。 ゲノム情報は、きのこの品種開発、品種判別や産地判別等に利用可能なDNAマーカーの開発などの応用研究に役立ちます。
樹木(枝葉・幹・根)にはたくさんの炭素が蓄積していますが、森林土壌にはその2倍以上もの炭素が蓄積しており、樹木と同様に重要な炭素ストックです。土壌炭素の蓄積は様々な要因に影響を受けますが、森林管理の方法や気候変動の影響を強く受ける事がわかっています。本研究では、様々な森林管理手法(伐採周期と間伐の有無)や現在予想されている気候変動シナリオ(100年後に約3℃の気温上昇と約9%の降水量増加)が土壌炭素ストックに与える影響を、森林物質循環モデルを用いて全国評価しました。その結果、現在の気候では日本の森林土壌にはおよそ1600から1830 Tg (テラグラム=100万トン)の炭素が蓄積可能であることがわかりました。また、長い伐採周期の方が土壌炭素ストックが大きくなることがわかりました。しかし、気候変動シナリオを使って予測すると、気温の上昇と降水量の増加のために植物の成長は増加するものの、植物に固
日本霊長類学会等が主催するシンポジウムが下記の通り開催されます。この中で森林総合研究所 主任研究員 長谷川元洋が「福島県における森林生態系内の放射性セシウムの分布」と題する講演を行います。 このシンポジウムは東日本大震災による野生動物の生息への影響や、今後の課題を検討し、関係者や市民と情報を共有するために開かれるものです。 開催日時 2012年5月13日 13時30分から17時00分 場所 名称
平成24年2月7日 独立行政法人森林総合研究所 絶滅したと思われていたミズナギドリの希少種を小笠原諸島で再発見 ―世界自然遺産に生き残っていた希少鳥類― ポイント これまでに世界に2例しか記録がなく、絶滅を疑われていたミズナギドリの仲間、ブライアンズ・シアウォーターが小笠原諸島に生き残っていることが確認されました。 このような再発見の例は、日本では約60年前のアホウドリ以来のことで、世界遺産としての小笠原の価値と保全の重要性を高めるものです。 この鳥の和名を、オガサワラヒメミズナギドリとすることを提案します。 概要 ブライアンズ・シアウォーター(英名)は、ミッドウェイ諸島で1963年に採集された標本に基づいて発表された種ですが、最初の発見以来、ミッドウェイでもう一度だけ見られた以外に記録がなく、すでに絶滅したかもしれないと心配されていました。しかし、小笠原諸島で1990年代以後に見つかった
ツキノワグマがスギやヒノキなどの針葉樹の樹皮を剥ぎ、その内側の形成層を歯で削り取って採食する“クマハギ”と呼ばれる被害が本州や四国のツキノワグマの生息域で問題となっています。クマハギは生育が良好な立木に被害が発生する傾向があるため、被害額が大きくなり林業経営を圧迫しています。こうした被害を防ぐためには、まずどのようなクマがクマハギ被害を起こすのか、を知る必要があります。そこで、クマハギ被害木に付着した体毛から遺伝子を抽出し、加害個体の特定を行いました。その結果、その地域に生息している全てのクマが被害を起こしているのではなく、特定の家系が被害を起こしていることが明らかになりました。子グマは生後約1年半を母グマと一緒に生活します。その間に子グマは母グマからクマハギ行動を学習していると考えられます。一方、クマは森林内で単独生活をしているため、クマハギをしない母グマから生まれたクマは、成長してもク
広葉樹の種苗の移動に関する遺伝的ガイドライン 森林総合研究所 ______________________________ 1 ________________________ 1 _______________________ 3 ______________________ 4 ______________ 4 ____________________ 4 ___________ 5 _______________ 5 _______________________________ 7 ______________________________ 8 ______________________________ 9 ______________________________ 10 ______________________________ 11 __________________
平成23年1月31日 独立行政法人森林総合研究所 ナラ枯れは「地元」のカシノナガキクイムシが起こしている -遺伝子解析が示すナラ枯れ被害拡大の要因- ポイント ナラ枯れを媒介する「カシノナガキクイムシ」の遺伝的変異を解析したところ、被害を受けるナラ類と同様に、本州の北東と南西で遺伝子の組成が明瞭に異なっていることが明らかになりました。 このことから、カシノナガキクイムシは近年になって気候変動によって北方に分布を広げたのではなく、以前から各地に生息しており、昨今の森林環境の変化にともなって被害が顕在化したと推定されました。 概要 最近、ミズナラなどが集団で枯れる被害が顕著になっています。その原因は病原菌で、「カシノナガキクイムシ」という昆虫に運ばれて、寄主であるナラ類に被害をもたらしていることが分かっています。今回、「カシノナガキクイムシ」の遺伝的変異を解析したところ、本州中部を境にして遺伝
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