強迫性パーソナリティ障害は,秩序や一定の流儀へのこだわりが強すぎるために,それを完璧にやり遂げようとして,かえって支障をきたすものです。生真面目で責任感が強く,潔癖過ぎるために自分や周囲が不必要なまでに苦しんでしまいます。 人はルールを守って正しく生きないといけないとか,仕事はミスなく責任を持って果たさなければならないとか,物やお金を節約し大切にしなければならないとかいった規範意識,義務感がとても強く,それに過度に縛られてしまうのです。つまり強迫性パーソナリティ障害の人は,ある意味とても真面目で善良な人だと言えるでしょう。ただ,その度が過ぎると周囲とうまく折り合えなかったり,摩擦を生じやすくなるのです。なぜなら,その人の基準からすると周囲の人はあまりにもずさんでいい加減に見えてしまうからです。つい自分の基準を相手や周囲にも押しつけてしまうということになります。 定義 完璧主義,秩序正しさ,