サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
CES 2025
typeproject.com
Webフォントの最適化01「FOIT・FOUT」にて、Web フォントの課題の一つである FOUT(フォントが入れ替わる際のチラツキ)を紹介しました。 Web フォントの利用の際、切り替わりによってテキストの行数が変化することなどにより、ページのレイアウトが変化してしまいます。これにより、テキストの読み取りの阻害や誤クリックなどのユーザー体験の低下や、CLS(Cumulative Layout Shift、Google が定めるページ読み込み時のレイアウトのズレの大きさの程度を表す指標)スコアの上昇につながってしまいます。 この解決の一助として、CSS の @font-face ルールでは、size-adjust 、ascent-override 、descent-overrideといった設定があります。 これらはフォントの拡大率・アセンダ・ディセンダといった、基本的な寸法を調整するもので
Webフォントの概要03「Webフォントの課題」にて、日本語フォントはフォントデータの容量が大きく、ページの表示に時間がかかるなどの課題があることを説明しました。 本シリーズでは、この詳細と最適化手法を紹介します。 まずは、FOIT・FOUTについてです。 Web フォントを使用すると、フォントデータの読み込みに時間がかかります。その間のテキストの扱いは、大まかに以下の2つの選択肢が考えられます。 1. フォントデータが読み込まれるまで、テキストを描画しない 2. フォントデータが読み込まれるまでは、デバイスにインストールされている既定のフォント(フォールバックフォント)で表示する 1の場合、フォントデータの読み込みに時間がかかると、テキストがずっと表示されない状態になります。この問題を FOIT(Flash of Invisible Text)と言います。 2の場合、テキストは表示されま
セルフホスティングの場合、フォントの読み込みには @font-face を使います。そのプロパティである unicode-range を使うことで、フォントの使用する文字範囲を指定できるため、複数書体の混植ができます。 ただし、 unicode-range には、フォントデータをサブセットする機能はなく、表示している文字以外のフォントデータも全てダウンロードされることに注意してください。詳しい仕様は以下のリソースを参照してください。
Drop&Typeで試作フォントを生成するのに必要な時間は、約30秒。手描きした文字をスキャンしてアウトラインをとり、専用のドロップシートに収めてドロップするだけの簡単なステップで、オリジナルデザインの試作フォントを生成することができます。
フォントデザインの潮流〜前編(1985-2000) 文字ブームが来たらフォントメーカーの追い風になるのに。そんな淡い期待を抱いていたのは10年前のこと。いまや文字ブームまっ盛りである。一方、フォントメーカーが追い風にのっている気配はない。先日、若い書体デザイナーとお昼を食べていたとき、 20年前にもフォントブームがあってねという話をしたら、2人とも聞いたことがないというので、この30年のフォントデザインのあらましを書いてみようと考えた次第である。年末にむけて、日本語フォントの来し方と行く末に思いを巡らせるのもいいだろう。 ネヴィル・ブロディのグラフィック 1980年代半ば、世界の注目を集めたデザイナーがいる。イギリスのネヴィル・ブロディだ。ファッション雑誌『THE FACE』のアートディレクターをつとめたブロディは、一躍時代の寵児となり、大胆な文字づかいで若いデザイナーの心をつかんだ。19
『世界のブックデザイン2014-2015』展のメモ。日本、中国、オーストリアなど一部の国を除き、使用フォントのクレジットが戻り、欧文フォントの見分け能力が低い私にとっては非常に有り難い。本はすべて手にとって見ることができる。展示会は今月28日まで。入場無料。 以下括弧内は私の感想。併置したフォントは、同じ書籍内で本文と見出しの関係にあるもの。日本であまり認知されていないフォントにはリンクしておいた。ただし、書籍で使用されたフォントと完全に同一かどうかは保証のかぎりではない。 ——————————————————————– ◉カナダ(古典的なローマン体がとても多かった。Mrs.Eavesはあらためて見るとなかなかチャーミング) Scala Sans Arnhem Quadraat Rialto Mrs.Eaves ◉ドイツ(やはりTriniteは良いフォント。AGで組んだ『just one
文字界隈が活況を呈している。振り返ってみると、2010年に出版された『文字をつくる 9人の書体デザイナー』は、刊行当初こそ大きな話題にならなかったが、じわじわと評判が広がり、仙台や深圳など、思わぬところで若いデザイナーから声をかけられる場面が増えるようになったのはこの本によるところが大きい。著者の雪朱里さんは現在も、『デザインのひきだし』で連載している「もじ部」を通じて、書体デザイナーの現場の声を伝え続けている。真摯な取材姿勢と丁寧な筆致にはファンが多い。 雪さんの活動に先だって、フォントディレクターの紺野慎一さんとエディター宮後優子さんの旺盛な行動力と幅広い影響力も見過ごせない。タイプフェイスに注目する層の裾野を広げ、新たなネットワークの構築を推進してきたキーパーソンである。紺野さんは『ファウスト』を契機にして星海社の設立に尽力し、宮後さんは満を持して『Typography』誌を立ち上げ
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Type Project』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く