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【追記】10/25になって《Amazonマーケットプレイス保証》が受けられるようになりました。返金のボタンがアクティブになり、返金処理が可能になったのです。以下の本文にも追記を注記します。 先日、Amazonで「猫じゃすり」を注文しました。呉市のヤスリ製造業者さんが開発した、猫を撫でる道具です。大人気でバックオーダー、順番待ちになっている。 ところがAmazonで[正規品]と書いて正価より1000円安い、という商品が出ていたのです。喜びいさんでポチりました。 しかしこれが詐欺サイト、いやいや、天下のAmazonに堂々と出店している詐欺業者だったのです。 Amazonの商品ページ。右端に業者名《Newzeroin》が小さく書かれているが… 1.出品者はメーカー「ワタオカ」ではない。中国企業? 出品者名が《ワタオカ》となっていますが、ウソです。 実際は《販売: NewzeroIn》です。 業者
西部邁が死んだ、しかも自死だった。なるほど、と思った。 僕は西部の熱心な読者ではなかったし、彼の思想も好きだけど詳しくは知らない。ちゃんと読んで供養しなければ、と思うので図書館で『大衆への反逆』を予約したとこだ。 実は、僕は西部と少しだけ縁があった。会社員時代、一冊だけ担当したのだ。 その時いろいろ面白い体験をしたので、書き残しておこうと思う。なお敬称は略す。西部さん、というほど親しくないし、歴史上の人物に敬称を付けるのは却って失礼だと思うので。 ※ ※ ※ 当時西部邁は東大を辞して浪人中で、「朝生」ではスター論客だったが、財政的には不安定だったと思われる。だから思想言論に強くない光文社にまで声が懸かったのだろう。1990年の早春、彼の周辺の誰かの紹介でカッパ・ビジネス編集部と縁が出来た。テレビで人気だったので彼の本を出すことに問題はなかった。 だが西部という人そのものが問題だった。非
なかなか筆が進まないのだが、もう腹くくって書いてしまおう。 僕は、自分の書いたものを書籍にして刊行することにかなり懐疑的だった。 商業的に成功するかどうか怪しい、という点もある。それ以上に、これを世に問う意義はあるのか、という点が怪しいのではないか。そう思っていた。 * * * 株式会社出版人も、同社でしか出せない本を出している、エッジの立った一人出版社だ。 出版人ライブラリの第一作は『知られざる出版「裏面」史』だった。 知られざる出版「裏面」史 元木昌彦インタヴューズ (出版人ライブラリ) | 元木 昌彦 |本 | 通販 | Amazon これは同社のメイン媒体、月刊「出版人・広告人」に連載された、元木昌彦によるオールド出版人たちへのインタビュー集だ。「日刊ゲンダイ」創刊の関係者や、講談社集英社小学館の〝伝説〟のライター・編集者たちが綺羅星のごとく登場する。正史である社史はもちろん、
数日前から話題で、僕のようにテレビを見ない者にもSNSなどで聞こえてきたので、興味を持っていた。何しろ、ちょっと知ってる人物の名前が挙がったりしてるからナ。 ◆主要Actのまとめ 僕が最初に読んだのはコレ、著者(舞台では原案者?と呼ぶのか)のブログ 日本一ヘタな歌手☆濱田朝美ブログ☆ 重大なお話! どうも、最初は土屋アンナがドタキャンしたのが悪い、という調子で一方的に叩かれていたらしい。へー。 次に読んだのはNAVERまとめ。主要登場人物が整理されてて読みやすい。著者のブログが出てから風向きは完全に変わったようだ。 炎上商法?濱田朝美「日本一ヘタな歌手」が土屋アンナで舞台化! ※超簡単なまとめもあったので転載する。 ここまでの超簡単なおまとめ 1、原作者「脚本が気に食わない」 2、製作側「脚本は変えない。文句あるなら他探す。」 3、原作者「ところでそもそも舞台許可してないよ?」 4、製作側
(今更ですみません) ◆ぶり返す映画熱 先日二番館で映画「善き人」「灼熱の魂」を見た。「善き人」(2008)はヴィゴ・モーテンセンがナチスに扮するというのでそれがお目当てだったのだが、作品は小品で役どころも小っちゃくて、むしろ併映の「灼熱の魂」(2010)にグッと来たのだった。こちらはカナダ映画(カナダのフランス語圏制作みたい)なのだが、舞台のほとんどはレバノン(と思しき中東の国。劇中では明示されない)、主人公たちも中東系で、エキゾチックな作品だった。ただし、登場人物たちは中東系でもキリスト教徒なので“アラブ映画”ではない。 いや、この「灼熱の魂」はなかなか凄い作品でした。中東人が演じてるけど韓国映画、それもポン・ジュノ監督作品みたいな業の深さが良かった。 なんてのを観たせいでしばらく冷めていた映画熱に火が点いてしまい、手元にあったDVDなどを連続鑑賞。イタリア映画「やがて来たる者へ」「9
音楽業界が苦しんでいる。音楽のパッケージソフトが売れないのだ。「“音楽”自体がもうオワコン」(たとえばアゴラ)という話まである。音楽を「産業」、聴衆を「市場」としか見ていないと、こういう議論も成立してしまう。大間違いだと思うが。 音楽業界は1960年代からこっち、大金を稼げる産業だった。なぜビッグマネーを稼げたかというと、いくらでも複製できるパッケージソフトがばんばん売れたからだ。それまでの音楽家は、実演でしか金を稼げなかったので大金とは無縁だった。 しかしレコード技術と流通システムの確立により、野心的な音楽家はときに大金を稼ぐ機会に恵まれるようになった。ビニール盤、CDと、音楽産業の隆盛はおよそ半世紀続いた。 でも五十年経ってついに、音楽市場から顧客が退場し始めた。長らく「若い人たちが音楽を聴かなくなった」「携帯電話にお小遣いを奪われた」「ダウンロードに顧客を奪われた」と言われて来たがホ
先日のエントリ「Kindleが上陸したけれど、本当に私たちを幸福にしてくれる電子書籍に気づいている人はやっぱり少ない」にずいぶんたくさんのブックマークが集まって、驚いた。みんな、電子書籍のことをこんなに気にしていたのか!? びっくりだ。 それと、はてなブックマークにつけられたコメントを読んでて、会社を辞める前にブログ書いてた頃を思い出しましたよ。あの頃はコメント欄が炎上したものだけど、最近はコメント欄に人が集まるんじゃなくて、ブックマークに集まるんだろうか、とか。 いろんなことを気づかせてもらったので、それをメモしておこうと思います。 ◆批評家ではなく、消費者の一人として物を言う 僕自身もそうなんだけど、ネットで何か書くとき、自分の立場を「消費者」「読者」ではなく、ついつい「分析者」「批評者」にしてしまいがちだ。これは良くないと思った。 集まったブックマークの中には、たとえば「売れない本は
200ドルでReitinaディスプレイ、という噂だったiPad miniだが、蓋を開けてみれば1024×768というなんだか懐かしい画面縦横比で出してきた。なんだよ、XGAかよ、というのでかなりガッカリしたのだが、一寝入りして考えると、そうでもない、と思い直した。 エンガジェット日本版より拝借。 この写真がiPad miniの性格を端的に物語っている。 、アップルが iPad mini と「競合製品」(Nexus 7) を並べて「優れているところ」を列挙したうえで、「iPad miniではタブレットの使用感覚が得られる。あちらは携帯電話を引き伸ばしただけ」とまで述べたこと。 iPad miniは、従来型の10インチ級タブレットを7インチ級に凝縮したもの、なのだった。 対して、Googleだのサムスンだのの7インチ級タブレットは、4インチ級の電話を伸張したものなのだ(週刊アスキーPLUSによ
飛行機に乗ったので映画を見た。 エミレーツ航空はタキシングしてる段階からエンタテインメント・システムが動き始める。シンガポール航空とかは「水平飛行になってからでないと使っちゃダメ」というのだが、エミレーツはそんなケチなこと言わない。離陸前から、また降下・着陸時も、席に着く間ずーっと映画を見られる。大雑把なのか、太っ腹なのか。なお、ヘッドセットは着陸前に回収されるので自前のイヤホンを持参されると良い。 見た映画は以下。注記なきものは日本語吹き替え。「プロメテウス(2012)(英語)」「ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド(2012)(英語)」「ロック・オブ・エイジズ(2012)」「アメイジング・スパイダーマン(2012)」「崖っぷちの男(2011)(英語)」「To Rome With Love(2012)」「バトルシップ(2012)」。 エミレーツ航空はアラブの航空会社なのでアラビア語映
◆Amazon、日本版Kindle発売 Kindleの日本版ハードウェアが発売になった、ということだが、「どれを買おうか」と浮かれてる人が多いのを奇妙に思う。 どれ一つ、買う必要なんかないじゃん? みんなスマホ持ってんじゃん。タブレット持ってる人も多いでしょ。iOSにもAndroidにも、Kindleアプリがあって、昨日日本語対応の新バージョンが出たんだから。これならタダだ。 どのデバイスで読んでも、「何を読んでるか」「どこまで読んだか」「書き込み」などがクラウドで同期されるので、トイレでiPhoneで読み、机でiPadで読み、公園でKindle PaperWhiteで読んでも、シームレスに「前回の続き」から読書を再開できる。Kindleが優れているのはこういうことであって、各々のデバイスは陳腐な機械だ。 この秋、どうしても何か新しいハードを買いたいってんなら、Kindle PaperWh
「週刊朝日」および朝日新聞社の「ハシシタ」の件、讀賣新聞(と共同・産経も?)のiPS実用化の誤報等のこと、つらつら思うに、“新聞”“マスコミュニケーション”というシステムが壊れ始めてるんじゃないかと。それも、自重を支えきれなくなってベキベキと内側に崩落しているような印象。 これにもう一つ、日経新聞に“釣り”記事が多くなってる件も加えたい(ちょと古いけどこの記事――日経新聞を変えた「フィードバック」という化け物 - 岩崎夏海――とか見て。って、もう見れないけど)。 佐々木俊尚氏の『2011年新聞・テレビ消滅』は、ざっくり言うと、「新聞やテレビのビジネスモデルが、インターネットのせいで通用しなくなる」という内容だった。一口に新聞テレビというが、華やかな表舞台の話ではなく、お金を調達する裏方さんたち(あえて言うなら下部構造?というか体力?)の仕事がうまくいかなくなる、という論。 そして実際のとこ
9月はこの本を読んでいた。『「終末思想」はなぜ生まれてくるのか―ハルマゲドンを待ち望む人々』 とくに難解な本ではないのだが、内容がおそろしく濃いので食中りしないようゆっくりゆっくり読むことになり、結果的に四週間ほどかかってしまった。それでもきちんと理解し得たとはいえない。 ちなみに、1995年3月のオウム・サリンテロを承けて書かれ、その年の11月に刊行された本である。版元は大和書房(音羽通りの関口交差点にある)。 目次 ◎序に代えて――オウム真理教団と死海教団 阪神大震災とオウム真理教事件で見えてきたもの 遠ざけられていた「あっち」が「こっち」に突っこんでくる 「上祐書」や「井上記」は書かれるのか 「これは二千年前に書かれたイザヤ書じゃないか!」 イエスと同時代の終末待望型カルト、エッセネ派の拠点か? オウム真理教団と初期キリスト教団がもたらした「分離」の衝撃 ともに終末預言に裏切られた「
◆世界の観光地で猛威を振るう中国人たち モルディブが好きなので、2ちゃんねるの「海外旅行」板、モルディブスレッドも読んでいる。 モルディブでもここ数年、中国人ゲストの激増がよく話題になる。 彼らは初海外の人が多く、ハネムナーが多いので、テンションが高い。リゾートにふさわしくない振る舞いをついやってしまうので、「中国人ゲストは嫌い」「中国人のいないリゾートに行きたい」という日本人客は多い。 (※某リゾートロビーで集合中。東洋系全員が中国人じゃないけど、上半身裸の人は高確率で中華男子) 僕は、これまでさほど実害に遭っていないのでさして気にならない。中国人ゲストの多くは泳ぎが苦手なので、水遊び系エクスカーション(リゾート主催イベント)に参加していれば中国人集団に悩まされることも少ない。反対に、サンセットクルーズとか、フィッシングは中国人は大好きなので、こういうのは避けてればよい。 それはさておき
まだ会社にいた頃、初めて書店営業に行った先の一つが、有楽町駅前のビルに入ったSS堂書店だった。有名なお店だけど、ここは本店ほど歴史は古くない。僕は以前そこが三菱銀行の支店だった頃を憶えている。 そこで会った、とっても印象的な書店員さんのことを書いておきたい。 僕は、2年前、会社を辞める直前のエントリで、こう書いている(http://d.hatena.ne.jp/tanu_ki/20100528/1274987957)。 有楽町で地下鉄を降り、地下通路で直結したビルの階段を上がる。ここにある書店は最高の立地を活かして強力なディスプレイ、本のピラミッドみたいな仕掛け台で有名だ。また人通りがあるので雑誌創刊のときは必ずデモ販売をお願いしていた。残念ながら僕が担当していた二年半の間はデモ販は一回やったきりで、しかも出張とかちあって僕は参加できなかったのだが。 このお店のもう一つの特徴は文芸書に強い
先週、渋谷のシアターイメージフォーラムで映画「ゴモラ」を見た。イメージフォーラムは宮益坂を上がってR246を渡った路地のミニシアターだ。ロビーなんて猫の額しかない狭い劇場だが、なかなか盛況だった。 この作品、何年か前に飛行機の機内で見ていたのだが、そのときはイタリア語音声に英語字幕で細かい部分がよくわからなかった。河出書房新社から出ている原作(映画以上に複雑で長い)を読んだりしてずっと待ってたのが、ついに日本語字幕で公開された。嬉しいことだ。 この映画は全然爽快じゃないし、見ていて楽しいものでもないけれど、僕は圧倒された。エッ、と思う展開ばかりなのも上手いが、描かれていることが南イタリア(ナポリ)の現実であること、そしてそれはもしかすると僕たちが住む日本の未来ではないかという予感がしてて、怖いのだ。画面から目が離せなくなるのだ。 ■映画「ゴモラ」が描くナポリの日常とは ストーリーをちょっと
今日の午後、野田(下の名前は知らない)総理が「政治生命を賭ける」と称する消費税増税法案が可決されるらしい。けっこうなことである。 3%や5%、消費税を増税してみたところで歳入は大して増えないし、濫費の仕組みは変えてないのだから、財政赤字体質は変わりはしない。そんなこと、みんなわかってるだろうに、なんでこんなことに「政治生命を賭ける」とか「日本の破綻を回避せねば」と一所懸命になれるのか、僕にはよくわからない。 破綻が避けられないなら、弥縫策を弄するよりも、破綻した方が良いのだ。1868年と1945年に日本は破綻したけれど、まあいろいろ民草は苦労したけれど、日本はつつがなく続いてきた。もう一回破綻しても、僕たちは苦労するけれど、若い人たちはぼくたち世代ほど深い傷も負わず(若者は資産が少ないからね)、より公平な未来を手に入れられるはずだ。(山田順氏のブログエントリを参照。僕はこの人の主張にあまり
■1.お金には重さがあること お金が集まると、その量によって重力が生じる。 十円くらいでは「お金が集まった」とは言わない。廊下の隅に埃が溜まった程度で、吹けば飛ぶ。 百円単位だと、飲食ができるから、はじめて「お金があるな」と認識される量になる。 千円単位だと、「失うと辛い」「得られると嬉しい」という感情の動きが生ずる。 万円単位だと、この感情の振れ幅が大きくなる。また、「明日、使おう」「来週使おう」と、時間の観念が入って来る。 十万円単位だと、これを失うと傷みが伴う。比喩ではなく、本当に痛い。 ここから先は聞いた話である。作家の日垣隆さんは東日本大震災の直後、預金を下ろした現金を大量に持って被災地に入った。呆然とした被災者に会うと、話を聞き、その人が経営していた会社の支払やローンの支払に困っていると知ると、何も言わず数十万円とか数百万円を渡して去ったのだそうだ。 「ほんとにそんなことしたん
人間、お金のこととなると理性の箍(たが)が吹っ飛ぶようだ。 在宅仕事を請けている会社へ打合せに行ったときのこと。僕以外にもフリーの仲間がおり、かなり仲が良いのだが、その席で彼がこう言った。 「彼はお金持ちだからいーんですよ、仕事はぜひ僕のほうにください」 もちろんジョークなのだろうが、僕はまったく笑えなかった。 この仕事の報酬は決して高くない。また、量も潤沢とは言えない。これから増える見込みだが、どれくらいになるか、生活設計をするのはかなり難しい。 彼には妻子がある。僕には扶養者はいない。貯金は、彼もそこそこあるらしい。だが住宅ローンがあるという。そういうことを愚痴り合うくらい親しい仲ではある。 だが、第三者がいる前でそんな風に言われるのは不快だった。というか、僕の心証はどうでもいい、仕事相手の人たちの心証が悪いではないか。誰も面白くないジョークじゃないか。 彼は、もともと気遣いも細やかで
moperaスタンダードには「moperaU公衆無線LAN」というサービスがあって、某2ちゃんの該当スレで「公衆無線LANはタダだよ」とおしえてもらったのでさっそく契約してきた(来年3月いっぱいまでタダとの説)。 ちょっと繋ぎ方にわからないところがあったので、自分のためにメモしておく。 ※まず、あなたの手元にはAPN「mopera.net」で運用中のiPhoneがあるという前提で。 1.近所のdocomoショップに行って「モペラの公衆無線LANつけてください」と頼む。テンキーで電話番号をたたき、名前を書き、ネットワーク暗証番号もたたきましたね。 ものの数分で「各種ご注文申込書」をプリントしてぺろっと渡される。この注文書にはmopera U公衆無線LANのSSIDとWEPキーが記されている。 2.もうちょっとすると、あなたのiPhoneにSMSが届く。 <mopera Uへようこそ> 下記サ
結局、またiPhoneを買うことにした。だけど、docomoのAndroidとSoftBankのiPhone両方に使用料を払い続けるのはもううんざりなのだ。 機械は圧倒的にiPhoneが良い。それはもう、Androidを一年半使って身に沁みてわかった。Androidは面白いけれど、いつまで経っても未完成のOSだ。将来そこそこに完成されるという見込みもないし、手元の機械はアップデートすらされない(一度機会があったが不自由になるのでしなかった)。山ほどある欠陥は積み残しのままだ。面白いやつだけど、もう付き合いきれない。 SoftBankは、最近ではキャリアとして使い勝手が良くなった。以前は新宿や渋谷で繋がらないことがあったが、最近ではむしろ表参道駅でdocomoが繋がらないなど、回線の輻輳具合はどっちもどっちな有様だ(auは知らない。ごめん)。そしてSoftBankはdocomoよりPINが速
園子温の映画「冷たい熱帯魚」を今更見た。昨年新春公開で、DVDリリースは先の夏だから、ずいぶん遅い鑑賞になった。すっかり旬の話題から乗り遅れているたぬきちであった。 しかしツタヤでは準新作になって高回転してるみたいだし、何より、簡単には古くならない作品だから、乗り遅れたけどちょっと感想を書いておきたいな、と思う次第。 「冷たい熱帯魚」に今更ハマるのは、たぶん僕だけじゃない。近所のツタヤでは週末は全部借りられてるし、原作を読もうとする人がすごく多いのだ。 原作というか、正しくは“元になった事件を書いた本”だが、三冊ある。 ◆山崎永幸『共犯者』(新潮社・四六判・1999年) ◆志麻永幸『愛犬家連続殺人』(角川文庫・2000年) ◆蓮見圭一『悪魔を憐れむ歌』(幻冬舎・2003年) 実は、どれも新刊では入手不可能、業界的に言うと「ただいま品切れでございます」、つまり「重版未定、事実上絶版」らしい。
午後六時、退勤時間の渋谷の繁華街は雨でごみごみしていた。某有名ファストフードの二階席もぐっと混雑の度合いを増してきた。 窓辺で大判のテキストを拡げ、何か勉強していた女性の隣に、僕は座った。僕と彼女との間には空席があるが、スツールにはその女性のものと思しきボストンバッグが置いてある。バッグにはピンクのスパンコールがたくさんついていた。 階段を上がってきた客の一人が「満席だな…」と呟いた。白いTシャツの店員が、荷物を席に置いた客に、荷物を下ろしてくれ、と順に頼んで回り出した。 僕の隣の女性の所に来た。 「すみません、混み合っているので、お客様のお荷物はお足下に置いていただけませんか? それと、商品をお召し上がりでないようですが、ご注文はお済みですか?」 「あら、レジが混んでたから注文する前に席を取ろうと思って。何頼もうか考えてたとこなの」 「そうですか。店内大変混んでまいりましたので、こちらの
もっと長く悩む予定だったんだけど、あっさり防災ラジオを入手してしまった。いちばん古い型のM-J20。久しぶりに昂進した物欲も、あえなく終熄した。 ずーっとpdfの取説を眺めてイメージしていたのだが、長時間実物を触ってみると、予想と違った感想が出てくる。やっぱり実物はいいなあ。 ■小さいが、握ると「?」 まず、大きさ。普段食べている絹ごし豆腐と同じ。これは毎日携帯する大きさではない(それでも散歩には持って出るけどね)。机の隅や冷蔵庫の上などにちょこっと置いて聴くのにはとても適した大きさ。旅行にも良いだろう。 手に持ったとき、けっこう嵩張る。なぜかというと、角(かど)がかなり四角いから、掌に心地好くないのだ。もちろん適度に角は丸くなっているのだが、それでも手に持つモノとしては過剰に四角い。そこがこいつの恰好いいところなんだけどね。 ハンドルを持って発電してみると、この不快感はさらに高まる。僕は
無印良品の店に寄ったら、防災グッズ特集をしていた。その中に、四角く黒い、ちょっと厚いモノリスのような物体が。 写真は無印良品ネットストアから拝借しました。 無印良品の、手回し発電機(ダイナモ)付きラジオであった。 僕はラジオがわりと好きだ。前から好きだったが、今は基本的に在宅で過ごしているので、かなり聴く。ラジオ番組も好きだがラジオ受信機そのものも大好きだ。いくつか愛機を持っている。 3月11日が近い。雷に打たれたように、うちにも防災ラジオが必要だ!と思った。啓示か。 店頭で手に取ってみると、中国製とあるけど、素晴らしくデザインが良いし、モノとして魅力的だ。動くところ……発電用の手回しハンドルとかも安物っぽくない。 大きさは、いつも食べてる絹ごし豆腐を一回り小さくした感じ。不愉快な出っ張りやひっかかりがない。これは魅力的だ……。 無印良品「充電ラジオ(LEDライト・時計機能付)型番:OC2
ずーっと銀幕で映画を見てなかったのだが、「スケッチ・オブ・ミャーク」以来ちょっと勢いがついてしまってまた見てしまった。 今週見たのは渋谷ユーロスペースでもうすぐ上映が終わる「サウダーヂ」。インディペンデントで、ミニシアター系で、舞台は不景気な地方都市で、ドカタ・移民・ヒップホップがテーマで、上映時間は2時間半くらい……というので先週見た「ゴモラ」のように重たくてちょっと辛い映画なのかな?と思いながら道玄坂脇のラブホテル街へ足を向けた。ラブホが並ぶ地域だがライブハウスやクラブもいっぱいあって、夜なんか超イケてるお兄さんお姉さんがたむろしてる、僕なんか足早に通り過ぎるだけのSTREETにコンクリート打ちっ放しの瀟洒なミニシアターがある。 この劇場も狭い。1フロアに二つの銀幕を配置してるから客席は映画会社の試写室くらいしかない。しかし客席はしっかり傾斜しており前の席が埋まっても鑑賞にまったく支障
■震災前に出た本を先日読んだ。講談社現代新書『新書 沖縄読本』(下川裕治+仲村清司編著)。 沖縄が好きで何回か行ったことがある。沖縄の出版社「ボーダーインク」の本が好きでよく読んでいた。音楽は琉球民謡、あるいは宮古島の下地勇とかコザのキャンパスレコードが好き。ローカルヒーロー「琉神マブヤー」はDVDで見た。国際通りで沖縄プロレスも見た。スパムの缶詰やアイゴの塩辛を買ってきて沖縄料理を作ってみた……などなど、至って普通の沖縄ファンだ。ボーダーインクだけじゃなくて双葉社の沖縄読み物、旅行ライター・カベルナリア吉田の一連の著作もよく読んだ。 ■前に、ブログに「なんくるないさぁ」という沖縄の慣用句を引っ張ってきて「金の計算はおろか、ほとんど何も計算しない。これがウチナー流か。アバウトでいいなあ」などと無礼なことを書いた。まったくもって失礼な、紋切り型の文章だ。沖縄の人を思いやる気持ちのない、うわべ
■孫正義も推奨した「平井文書」を憶えてますか? 反原発の言論において、ネット上に有名な文書がある。「原発がどんなものか知ってほしい」http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html 通称「平井文書」。 3月の福島第一原子力発電所の事故直後、ネット上でさかんにこの文書について言及されていた。僕が目にしたのは宮台真司さんのツイートでだった。孫正義のツイートで知った方も多かろう。ピーター・バラカンがインターFMの番組で「こういう文書がある、ぜひ一度読んでみてほしい」と言い、聴取者から「あれは信憑性に欠けるものだ」と指摘されたのも聞いた。 そう、平井文書に反論する文書がある。いま検索してもっとも上位に来るのは「妖精現実」さんのアーカイブだろう。 http://www.faireal.net/dat/d2/d20903.xml このアーカイブでは、閉鎖されたサイト「EiF
ご無沙汰していました。地震の前からほとんどブログ更新しなくなっていたのですが、いつかまとめてやらなきゃと思いつつそんなことできるわけなくて、そして地震の日が来てすっかりうろたえてしまい何もできなくて、とうとう今日になってしまいました。 外は四月の柔らかい春の日差し、公園や遊歩道には桜が満開です。遠くの空の下では原子炉が燻り続けてて、地面は思い出したようにゆらゆら揺れます。晴れた空からは放射性降下物が降りてくるかもしれません。 不思議な日常になってしまったものです。 誰に読んでもらいたいわけじゃありませんが、自分のここ一カ月のことをメモしておきます。 ■3月11日まで――再び働き始めた 会社を辞めてからずっと雇用保険の失業給付をもらってぶらぶらしていたわけだけど、正直、肩身の狭さにうんざりしていた。誰に気兼ねしてるってわけじゃないけど、こういう状態だと酒飲んでも美味くないのだ。損な性分だ。
おひさしぶりです。いろいろあったり地震と原発にガクブルしたりしてすっかりブログのこと忘れてました。 今日は、これは僕も読んで何か言わなきゃ!という本があったのでご紹介します。と超久々にブログ書きますわ。 Amazonの順位、高いですね。今夜は総合 549位。 【僕から見た著者、紹介】 著者について書きたい。細かいことは本書カバーの袖やwikipediaに載っているので、ここでは僕から私的な紹介をしたい。 本書の著者は、僕が働いていた会社の先輩で、同時期に希望退職で会社を辞めた。僕は編集者としても会社員としてもヘボヘボだったが、彼は違う。80〜90年代は女性週刊誌でブイブイ言わせ、00年代にはそれまでなかったタイプのノンフィクション書籍シリーズを立ち上げ、成功させている。あの時会社を去った仲間のうちでも“大物”と思う。 本書の著者略歴を見ると僕より13歳上だ。知らなかった。十年ほど前、同じ編
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