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大そうじへの備え
surfacenoises.blog86.fc2.com
フィンランドのドゥーム/プログレメタルバンド、Callistoの3rdフルアルバム。 個人的にかなりお気に入りであった前作"Noir"から約二年を経て発表された本作、ジャズやポストロックへの傾きをさらに深くし、クリーンVoも導入して次の1歩を踏み出そうとしたのはわかるが、ではそれが良い方向であったか、前作を越えるものであったかと問われると残念ながら首を横に振らざるを得ない。前作はうねりを帯びたその孤独感と悲壮感に心沈まされたものだが、今作ではそうした趣はほとんど見られなくなっている。Voにしても演奏陣にしてもクリーンで当たり障りの無い音を出して、聴いていてもあまり心に残るものが無く、淡々とダレた時間のみが進んでいく。もちろんある種の気だるさはこのバンドの魅力ではあった。だがそれはへヴィで激しい慟哭があったからこそ意味を成したのであり、ただ気だるさのみが残った本作は失敗作としかいいようがない
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