サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
Switch 2
siritai.jp
§ 作曲技法の多様化 → 不在の音楽(ケージ) 1 問題の所在 西洋の古典的音楽を支配していた調性は崩壊しました。調性はなくなり、音楽は無調すら生まれ、調性を完膚無きまで消し去るために、12音技法も考案されました。ここまでくると、音楽を構成する手法そのものが、なくなってしまったといえます。作曲家は、音楽の理論を習うのではなく、白紙の状態から作り出す必要に迫られたのです。すなわち、作曲法ひいては音楽理論の構築そのものが、音楽作品ともいえるようになったわけです。 現代の音楽理論を、相互に関連づけて体系化することは困難です。なぜなら、各人がバラバラに、理論を組み立てているからです。とはいっても、いくつかの集合を作って、語ることはできます。それを見ていきましょう。 2 古典の継承とジャンル・ミックス 2-1) マイケル・ナイマン(Michael Nyman) 映画音楽の作曲家として、よく知られてい
§ ポルノとアートの境界線 0 問題の所在 世の中には、裸の図像があふれている。今に始まったことではない。人間の歴史がはじまってから、ずっとそうである。ダ・ヴィンチやミケランジェロが教会の壁画に描いた絵でも、人は裸である。この場合、人の姿をした「神」であることが多いのだから、さらに冒涜的かもしれない。いずれにしても、厳かであるべき教会のなかは、裸であふれている。 ただ、こうした(宗教)絵画と、現代のヌード写真を、並べて議論するといえば、唐突に聞こえるだろう。たしかに二次元の図像に変わりはない。しかし、はっきり説明できないが、一緒にしてはいけないのではないか、という”感じ”がする。 こうした微妙な感覚のゆらぎは、美術史にもしばしばおきていた。 たとえば、下のジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作『聖女テレージアの法悦』を見てみる。「法悦」というエクスタシーの表現として取り上げられる彫像である。「法
23年度 芸術評論 金・5 進行予定 ① 4/14 ガイダンス ② 4/21 論証の技巧 基本的原理 ③ 4/28 論証の技巧 答案構成 ④ 5/12 絵画論 モダニズムの絵画(グリーンバーグ) ⑤ 5/19 絵画論 聖書と絵画 「天地創造」part1, part2, part3, part4, part5 ⑥ 5/26 絵画論 聖書と絵画 「受胎告知」 ⑦ 6/2 絵画論 聖書と絵画 「ヨハネの黙示録」 ⑧ 6/9 最終課題 ❶ 6/16 ガイダンス ❷ 6/23 絵画論 絵画の解釈方法としてのイコノロジー ❸ 6/30 絵画論 ネオ・プラトニズムとプリマヴェーラ・解釈(part1, part2) ❹ 7/7 絵画論 フェルメールと遠近法(前編、後編) ❺ 7/14 西洋古典 「アーサー王伝説」(映画 Excalibur) ❻ 7/21 西洋古典 「イーリアス」(映画 Troy) ❼ 7
§ 「複製技術時代の芸術作品」 講読 0 原稿の入手先 Homepage 1 pdf 1 1 テキストの背景 ウォルター・ベンヤミンとは、どんな人物か? ウォルター・ベンヤミン(Walter Benjamin, 1892年7月15日 - 1940年9月26日)は、第二次世界大戦前の時期に主要な作品を残した、ドイツの思想家である。 ここでは、アウラという概念とともに知られている、『複製技術時代の芸術作品』を分析する。ベンヤミンは、特定のジャンルを体系的に分析した学者ではなく、文化評論、エッセイという形式をとった。 ベンヤミンは、第二次世界大戦の時代を生きたユダヤ人である。この時代、多くのユダヤ人芸術家・学者などが、ヨーロッパを逃れて、アメリカなどに移住した。同じくベンヤミンも、ナチスを逃れて、まずはフランスで亡命した。そして、フランスもナチスの手に落ちると、アメリカへの亡命を意図して、スペイ
§3 音楽の物語性 1 問題を解いてみよう 音楽は抽象的な音の構成物である。これに対して、物語は、具体的な出来事の展開を扱う。相反する特性をもつ音楽と物語がいかなる関係をもっているか、論じなさい。 2 背景 1990年代に、JR東海のコマーシャルとして定番になったシリーズがありました。山下達郎の『クリスマス・イブ』と、駅に彼を出迎えに行く彼女との再会のシーンというものです。曲と映像があまりにうまくマッチしていたので、10年近く、クリスマスの頃になると季節物としてテレビに流されました。定番の物語です。 ただ、音楽は抽象性の高いオブジェクトです。抽象性が高いということは、何にでもマッチする、ともいえます。フランシス・コッポラ監督の『地獄の黙示録』のなかで、アメリカ軍のヘリコプターが、ワグナーの『ワルキューレの騎行』を、大音響で流しながら飛び回るシーンがあります。これは、ワグナーの音楽をこれ以上
【 siritai.jp 】 の運営は停止しているため、ホームページへアクセスできません。
§ 「モダニズムの絵画」("Modernist Painting") 講読 0 原稿の入手先 Homepage 1 Homepage 2 pdf 1 1 背景 1-1) グリーンバーグとは? クレメント・グリーンバーグ(Clement Greenberg; 1909年1月16日-1994年5月7日)は、アメリカの美術評論家である。 彼の存在は、『アヴァンギャルドとキッチュ(Avant Garde and Kitsch), 1939』で知られるようになる。モダニズムに関する重要な論考を残している。というよりも、芸術世界でのモダニズム運動の中心人物の一人だったといえる。 ここでは、グリーンバーグの考えていたモダニズムの具体像を読み取ってみたい。 2 グリーンバーグ説の論証カード 2-1) モダニズムの絵画における意義 2-2) キッチュの優位性の理由 3 原文要約 『モダニズムの起源』 以下は
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『siritai.jp - レンタルサーバー動作状況』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く