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今年の「#文学」
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これはmrubyファミリー Advent Calendar 2023の最初の記事です。 最初なので、mrubyファミリーの全体像を解説します。 ファミリーにはmruby、mruby/c、PicoRubyの3種類あると言われています(他にもあれば教えてください!)。 これらの違いをmruby/c開発チームメンバでありPicoRuby作者であるわたくしの偏った視点から説明いたします。 mruby――汎用組み込みRuby mrubyはまつもとゆきひろさんが2012年につくり始めた「組み込み向けのRuby」実装です。 「mruby(軽量Ruby)」と表記されることが多く、これはmrubyの開発が始まったころの表現としては適切だったのですが、2023年時点ではもっと軽量な実装が存在する(後述)ので、いまでは「汎用の組み込みRuby」と表現するほうが適切ではないかと思います。 「組み込みソフトウェア」
これはRuby Advent Calendar 2023の12月1日の記事です。 つまり一発目です。 お手柔らかにお願いします。 わたくしは1年くらい前に、ruby/relineのメンテナになりました。 その数ヶ月後にはruby/irbのメンテナにもなりました。 Relineのメンテナになった当初のミッションを1年かけて解決した(と思う)、でもまだやることはあります、という記事を書きます。 何を解決したか――色が薄くて見えにくい問題 結論から書きます。 IRBの補完ダイアログは、薄い青地に白い文字だったため、視認性があまりよくありませんでした。 下のキャプチャは筆者の環境のもので、視認性はそんなに悪くありません。 しかしターミナルエミュレータやディスプレイごとに実際の色(の見え方)が異なります。 一部のユーザにとっては我慢できるものではなく、色づけ機能をオフにしていた人も多くいたと思われま
【IRBは人間がつくっているんだよ編】にて、IRBチームの他のメンバの発表を紹介しました。 本稿は、わたくしの発表Build Your Own SQLite3についてです。 スライドはここにあります。 トークの概要はこうです。SQLite3という用途の広いデータベースがあります。これを任意の環境で使用するためには、"VFS(Virtual FileSystem)レイヤ" を書く必要があります(UNIX系やWindows向けのVFSレイヤはSQLite3ソース内に実装されています)。このトークを聴けば、あなたも "俺のSQLite3" をビルドできるようになります。 ちなみに、このしまもんブログの記事もSQLite3データベースに保存されています。 本題 この記事では、Rubyをマイコンで動かすこと(つまり普段のPicoRuby開発。といっても趣味レベルですけど)のモチベーションと、その開発
(本稿のカバー写真は@ima1zumiからお借りしました。写っている面々の👍ももらっております) RubyKaigi 2023 in 松本では、IRBをメンテナンスしているチームのアクティブメンバ4名全員(!)が登壇しました。 @ima1zumi、@_st0012、@tompng、それからわたくし@hasumikinです。 そこでこの記事では、わたくしを除く3名のトーク内容や人となり(?)をご紹介します(登壇順)。 Encoding lover @ima1zumi フィヨルドブートキャンプ卒業生として有名な@ima1zumiは、UTF-8 is coming to mruby/cというタイトルの発表をしました。 こまかい話はご本人のブログでお読みいただけます。 ざっくり要約すると、現状のmruby/cにはエンコーディング概念がなく、Stringクラスのデータはただのバイナリであり、人間の
これはRuby Advent Calendar 2022、24日目の記事です。 きのうの記事は@kozo2さんの「RubyでQuartoを活用する」でした。 @kateinoigakukunさんが実装したruby.wasmは、あした(今夜?)リリースされるはずのRuby 3.2における目玉フィーチャのひとつです。 ことしのRubyアドベントカレンダーにもwasmの話題がいくつかありますね。 この記事では、irb.wasmの入力メソッドをRelineへとアップグレードしたことについて書きます。 この記事の公開時点では、下記のURLにて利用できます。将来Reline版がデフォルトに格上げされたら、URLは変更されると思います: 旧来のSTDOUT版irb.wasm→ https://irb-wasm.vercel.app/ 新しいReline版irb.wasm→ https://irb-was
(前編はこちら) Why's (Poignant) Guide to Ruby という本をご存じでしょうか? Why氏によって書かれてインターネットに公開された、Rubyの入門書です。 オリジナルのWebサイトは消えてしまったようですが、フォークされたものが存在しますし、日本語版『ホワイの(感動的)Rubyガイド』もあります。 (私の理解では)Why氏はもともとは本名を明かさずに活動していたこと、ある日突然にインターネットから姿を消したこと、それ以来コミュニティには彼を見かけた人がいないこと、などの逸話をもった謎めいた人物です。 Why氏は、一般にはプログラミング言語が生まれそうもない日本という国で生まれた言語であるRubyを「コンピュータ言語ではなく、プログラマ語(coderspeak)」であると言い表し、たくさんのマンガと意味不明なサイドストーリーを織り交ぜながら、並々ならぬ愛情をもっ
3年ぶりの物理開催となったRubyKaigi 2022に行ってきました。 Day 0 shugoさんに、「ルビーカイギ行きます? 松江からだと交通の便が悪くて悩んでるんですよねぇ」って聞いたら、車で行くというので、便乗しました。 どこかのSAの播州ラーメン。汁が甘いという触れ込みで、果たして甘かった。 津に着いて早速うなぎ。焼き面はパリッと。中は適度なやわらかさ。典型的な西日本のうなぎ(腹開きで蒸さない)はもっと白身の魚っぽさが強いと思うけど、これはなんだか独特の軽さがあって美味しかった。 やんちゃハウスでは夜に翌朝分のコーヒーを淹れ、冷コーにしました。 Day 1 初日のランチ。こんなお弁当がチケット代に含まれている(というかスポンサー様が負担してくれている)というお得なイベントです。 初日の夜ごはんはkatsyoshiさんと寿司。 Day 2 昨夜の寿司屋で教えてもらった、市場関係者向
フクオカRuby大賞というのは、Ruby界のレコード大賞のようなものです。 福岡県庁が中心となって毎年開催されており、ことしで14回目です。 なんと2回目 わたくしは2年前の第12回でも大賞をいただいており、2回目の受賞となりました。 2回受賞した人はこれまでにいなかったそうなので、初の快挙です。 前回は mruby/cを使用した醸造業向け温度管理システム「醸 - kamos」が第12回の大賞でした。 このときの賞金を利用してシステムを成長させており、ことしから利用をはじめた酒蔵もあります。 今回の受賞プロダクトは 省メモリなmrubyコンパイラであるPicoRubyコンパイラとmruby/cとを統合したPicoRubyと、そのPicoRubyで開発したPRK Firmwareです。 業績の内容は、Ruby Prizeにノミネートされた理由と同じです。 Prizeに推薦されたことを知ったの
おはようございます。2021年「地方在住アドベントカレンダー」8日目の朝です。 2014年に東京から島根県松江市に移住しました。 松江について、ほとんどの日本人がなにも知らないので、お教えしましょう。 個人の感想です。 土地柄、気候について 松江は、日本海に面した山陰地方の都市です。 人口は約20万人です。台東区よりちょっと少ないくらいです。 日本人は以下のいずれかの誤解をもっていることが多いです: 山陰地方は、北日本である(よって寒い) 山陰地方は、南日本である(よって暖かい) どちらも正確であはありません。 どちらかと言えば前者の認識のほうが実態に近いですが、松江市の緯度は、横浜市とほとんど同じです。 冬は寒いです。 緯度は高くありませんが、大陸の寒気が近づきやすいので、日本海側の冬は寒いのです。 ただし気温が低いというよりも、冬に晴れない、という要因のほうが「寒い感じ」を強めます。
こんにちは。 島根ではなく、大阪オフィス勤務のくちたまと言います。 今回、ちょっとしたご縁があって、Clean Agile という本の読書感想文をしまもんに投稿します。 ご縁というのがいうのが、コレが弊社のSlackに流れてきまして。 情報元が、このしまもんでお馴染み(?)のはすみんさん。 CleanAgileの訳者、角谷さんが1冊余っているというので勢いに任せて手を挙げたところ運よく1番のりで送っていただけた次第です。 はい!頂けたら、会社のブログに記事あげます!! — 口玉(脱Chrome!!I joined a company) (@Kuchitama) October 1, 2020 そういうわけので、角谷さんへのお礼とともに、このしまもんに1つ感想記事を書かせて頂きます。 ここから本題の本書について。 本書はClean Agile: Back to Basics の日本語訳です。
昨日に引き続き、オンラインカンファレンスに業務として参加できるモンスター・ラボの制度 を利用して、RubyKaigi Takeout 2020 の Day2 に参加しましたのでレポートです。 土曜日開催の Day2 も業務参加なので代休取得できます。やったね!🙌 RubyKaigi 2019 の Closing Keynote で @jeremyevans さんも Fast! Fast! Fast! とおっしゃっていたので、スピード重視でポストしています😃⚡️ (Day1 のレポートは コチラ) セッション それでは早速、聴講した各セッションについてご紹介いたします。 Ruby Committers vs the World 昨日の最終セッションに引き続き、 Ruby Committers vs the World から Day2 がスタートしました。Matz は若干の遅刻でした。笑
2020年9月4日から5日に、RubyKaigi Takeout 2020がオンラインで開催されました。 ぼくらの仲間によるナイスなまとめ記事があるので、まずはお読みください。 日本語の記事: RubyKaigi Takeout 2020 Day1 参加レポート RubyKaigi Takeout 2020 Day2 参加レポート 英語の記事: RubyKaigi Takeout 2020: Day One 登壇しました で、わたくしも登壇させていただきました。 しかし、(完全に言い訳ですけど)準備時間が足りなくて不完全燃焼に終わりました。 英語でしゃべったということもあり、細かい情報を伝えられなかったとも思います。 そこでこの記事では、発表した内容を日本語で補足します。ちょっと長くなるけどお付き合いください。 発表スライドはこちら。 プレゼン録画はこちら(そのうちリンクします)。 そもそ
オンラインカンファレンスに業務として参加できるモンスター・ラボの制度 を利用して、RubyKaigi Takeout 2020 に参加しましたのでレポートを書きます。 RubyKaigi Takeout 2020 とは? RubyKaigi は Ruby に関する最大級の国際カンファレンスです。今年は長野県松本市で開催される予定でしたが、COVID-19 の影響で RubyKaigi Takeout としてオンライン開催されることになりました。 RubyKaigi Takeout のお供 RubyKaigi 2020 で提供されるはずだったりんごジュースを地域.rbに無料で配っていただきました!🍎🍎🍎🙌🙌🙌 長野県産りんご100%無添加ストレートのおいしいりんごジュースを飲みながら、自宅からRubyKaigiに参加できるなんてとっても贅沢ですよね。 ありがとうございます! セッ
これはなにか RWC(2017年11月1日〜2日)来場者に松江の飲食店をご紹介 はずれなし。ぜんぶオススメ 2017年10月31日(RWC前日)から11月2日(二日目)までの夜の訪問だけを念頭に解説 ※写真と同じメニューが当日あるとは限りません ところで 株式会社モンスター・ラボはエンジニアを募集しております。 エリア解説 松江市街は、東西に流れる大橋川をまたいで「橋北(きょうほく)」と「橋南(きょうなん)」のふたつのエリアに分かれます。「橋」は4本あり、東から「くにびき大橋」「新大橋」「松江大橋」「宍道湖大橋」です。 RWC会場のくにびきメッセが立地するのは、橋北エリアの東の端っこ、くにびき大橋の北詰です。残念ながらくにびき大橋の近くにはRubyistにオススメなお店が少ないので、新大橋と松江大橋を中心に考えてください。 これからホテルを選ぶ方は、駅がある橋南エリアではなくあえて橋北エリ
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