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毎年1回の定期リリースがあるTeX Liveですが、今年も当初の予定通り、2023-03-19にTeX Live 2023がリリースされました。 TeX Live(公式サイト) TeX Live 2023 released(There and back again) TeX Live 2023では日本の多くのTeXユーザに影響がある変更がありました。この記事ではその概要を紹介します。 Windows版のバイナリが64ビット版になった TeX Live 2022までは、Windows版のバイナリは32ビット版のものでした1。これは「32ビット版のWindowがインストールされたPCでも使えるようにするため」「32ビット版と64ビット版のバイナリを共存させるのが困難」というのが理由です。 TeX Live 2023ではWindows版のバイナリが64ビット版に置き換えられます(やはり共存は難し
これは「Markdown Advent Caleandar 2020」の5日目の記事です。 某キータの某質問と某回答 先日、Qiitaの質問機能において次のような質問(意見交換)が投稿されました。 Markdown文書で良く見かけるこの箇条書きの記述は文法エラーじゃないですか? 質問は以下の図のような「箇条書きを内部に含む段落」に関するものでした。 図1:箇条書きを内部に含む段落 投稿者の問題意識は「このような段落の構成は日本語の文書として正当か否か」というところにあり、その考察の際にHTMLやMarkdownとの対比を行っています。 この質問について、私は以下の趣旨で回答を投稿しました。(詳細については実際の回答を参照してください。) 日本語の文書構成の慣習では「箇条書きを含む段落」は許容されていると思われる。 ※これは「自分の意見」です。 HTML5では「文章構成上の段落1」「HTML
この方法には - ほげほげ - ふがふが - ぴよぴよ の3つの利点がある。なんとかかんとか。なんとかかんとか。なんとかかんとか。なんとかかんとか。なんとかかんとか。なんとかかんとか。 この結論はある意味で「多くの人の期待通り」です。ところが、記事の最後で私は“ちょっと気になる”ことを書きました。 ところが、「箇条書きを含む段落」を含む文章をMarkdownで実際に扱おうとすると、文章のスタイルによってはレンダリングに関して問題が生じることがあります。 この記事ではこの「問題」について述べることにします。 「箇条書きを含む段落」のMarkdownに潜む問題 含むか、含まざるか、それが問題だ 端的にいうと、「箇条書きを含む段落」のMarkdownの問題は、「実際に箇条書きが段落に含まれているのか否かが、コードを見てもわからない」ということです。例えば例1のコードの場合、そのMarkdownの
どうやら、とある記事によると、「(u)pLaTeX上のjlreqクラスにおいて和文を多書体(多ウェイト)にする」のはトッテモ難しいようです。そして、その記事の結論としては、jlreqクラスを多書体(多ウェイト)にしたい場合は とにかくLua(La)TeXしよう とのこと。至極ゴモットモなので、「LuaLaTeX上のjlreqクラスにおいて和文を多書体(多ウェイト)にする」方法についてチョット解説してみることにします。 例題は『猫』である この記事の解説の例示用に、LuaLaTeX+jlreqクラスで『吾輩は猫である』の文章の一部を縦組で組んだ文書を用意しました。 % LuaLaTeX 文書 % A6判縦組, 一段組, 基底サイズ9pt \documentclass[tate,book,paper=a6,fontsize=9pt,onecolumn, % ぶら下げ組を有効にする hangin
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TeX界隈(のごく一部)では「(u)pLaTeXからLuaLaTeXへの移行は容易であるか」という議論があるようです。議論の内容についてはともかくとして、このテーマについて、クイズをチョット出題してみます。“(u)pLaTeXからLuaLaTeXへの移行に自信ニキ”な人は挑戦してみてください。 問題 以下に掲げるpLaTeX文書のプレアンブルを、LuaLaTeXにおいてほぼ“同等”な出力が得られるものに改修して下さい。 \documentclass[dvipdfmx,a4paper]{jsarticle} \usepackage[T1]{fontenc} \usepackage{lmodern} %% ブックマーク \usepackage[hidelinks,pdfusetitle]{hyperref} \usepackage{pxjahyper} %% 和文フォント \usepackag
今年も相変わらず「TeX & LaTeX Advent Calendar」が始まりました。今年の重点テーマは「とにかくLua(La)TeXしよう」です。LuaLaTeXに関する情報がたくさん集まることに期待しましょう。 というわけで、LuaLaTeXにイマイチ関係してないネタ話を一つ(ええっ) 人生いろいろ、“LaTeX”もいろいろ LuaLaTeXは新しい1LaTeXエンジンですが、LaTeXにある程度関心のある人なら「最近は“LaTeXの種類”がやたらと増えている」ということはご存知でしょう。日本において(一定以上)使われているものに限っても、“LaTeXの種類”はこれだけあります。 pLaTeX ←15年ほど前はコレしかなかった2 upLaTeX pdfLaTeX XeLaTeX LuaLaTeX このうち、後の3つは「PDFファイルを直接出力する3」タイプのエンジン4です。対し
これは「TeX & LaTeX Advent Caleandar 2017」の25日目の記事です。 (24日目は golden_lucky さん です。) 例によって前フリ アドベントカレンダーもいよいよ今日が最終日ですが、何だか超絶アレなタイトルです。「システムプログラミング」って何なのでしょうか。チョットこちらの記事を見てみましょう。 Goで覗くシステムプログラミングの世界(プログラミング+) 本連載では、一番最後の「OSの提供する機能を使ったプログラミング」をシステムプログラミングの定義として話をすすめます。 なるほど。そういうわけで、本記事では、**「TeXで、OSの機能を直接利用する」**という超絶アレな世界をチョット覗いてみます。ただし、対象とするOSはWindowsに限定します。つまり、TeXでWindows APIを呼び出す、という話です。 ※本記事で扱ったソースコードは以
これは「TeX & LaTeX Advent Caleandar 2017」の1日目の記事です。 (2日目は ワトソン さん です。) 今年も無事に「TeX & LaTeX Advent Calendar」が始まりました。今年の重点テーマは**「TeXでつくるアレ」、ということで、「LuaLaTeXでつくる日本語プロポーショナル組文書」**の話をします。 例によって前口上 (例によってTL;DR) LuaLaTeXって何? 簡単にいうと、**「スゴイLaTeXエンジン」**です。次のような特長をもちます。 Unicodeにネイティブに1対応。 任意のOpenTypeフォント2を直接3扱える。 OpenTypeの高度なレイアウト機能(字体切替など)を利用できる。 Lua言語スクリプトでLaTeX(やTeX)を制御可能。 LuaLaTeXはそれ自身は日本語組版に対応していませんが、日本語組版の
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? 以前に書いた記事「(u)pLaTeXのデフォルトの日本語フォントを好きなやつに変える方法」で少し述べたように、源ノ角ゴシック(Source Han Sans)/Noto Sans CJKのような“AJ1でないOpenType-CFFフォント”をdvipdfmxで利用するための設定は、従来は非常に面倒でした。フォントが特殊であり「よく使われている設定方法」が通用しないためです。 ところが、TeX Live 2018以降に含まれる新しいdvipdfmxにおいては、“AJ1でないOpenType-CFFフォント”が比較的容易に利用できるように
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? この記事は、私(@zr_tex8r)が以前(2009~2010年)に書いた記事「upLaTeXを使おう」を、現在(2017年)の情勢に合わせて改訂したものである。 この文書では、主にpLaTeX使用者向けに、upTeX上で動くLaTeXである「upLaTeX」の解説を行う。またupLaTeXの機能を支援する拙作のマクロパッケージについて紹介する。 upTeXのインストール TeX Liveにおいては、upTeXエンジンはpTeXと同じコレクション(collection-langjapanese)に含まれている。従って、pTeXが使えるの
2017/06/01付(および2017/06/12付1)のgraphics/graphicxパッケージにおいて仕様変更が行われました。特に、dvipdfmxで2PDF画像を挿入することについて重要な非互換を含む仕様変更が行われています。本記事では、この仕様変更およびその対策について解説します。 仕様変更の内容 前提知識 一般に、PDF画像には複数の「描画領域の情報」(バウンディングボックス)を持っていて用途に応じて使い分けている。具体的には、MediaBox、CropBox、BleedBox、TrimBox、ArtBoxの5種類がある。 参考情報: [ナントカBoxの話(2)] graphicxパッケージの\includegraphics命令でPDF画像を取り込む際には、pageboxというオプションキーで適用するボックスを選択できる。 ただしdvipdfmx用のドライバでpagebox指
# ※ Unix的OSの場合, sudoが必要 # IPAexフォントを使う $ kanji-config-updmap-sys ipaex # macOS(El Capitan以降)付属のヒラギノフォントを使う $ kanji-config-updmap-sys hiragino-elcapitan-pron # 小塚フォント(Pr6N版)を使う; 2004JIS字形指定 $ kanji-config-updmap-sys --jis2004 kozuka-pr6n これにより、dvipsとdvipdfmxの既定の(他の場所での指定がない場合の)書体を非常に簡単に選択できるわけです。 先に示した例は全て、既定で用意されている設定です。ところが、kanji-config-updmapでは、ユーザが自分で設定(フォントマップ)を作ってそれを適用することもできます。本記事ではその手順を説明しま
まえがき もちろん、LaTeXは(TeX言語と違って)プログラム言語ではないので、条件分岐や繰り返し処理のような“実行制御”なんてアリエナイ、というタテマエがあることは皆さんご存知でしょう。とはいっても実際には「LaTeXにもif文があったらいいのにな……」と思った事があるLaTeXユーザはいるのではないでしょうか。 実は“標準LaTeX”にif文はあります。 LaTeXの開発元(LaTeX3 Project Team)による配布物の中には、「標準パッケージ(standard packages)」1と呼ばれる一連のパッケージ群があり、その中のifthenパッケージがまさに「LaTeXに実行制御の機能を追加する」ためのものなのです。つまり「LaTeXに実行制御はない」というタテマエなんて実は無かったのでした2。 本記事では、ifthenパッケージとその周辺についてのキホンについて解説します。
D言語くん初心者です。よろしくおねがいします。 さて本題です。D言語くんマニアの皆さんなら、きっとGo言語のことはよくご存じだと思います。 聞くところでは、先月、Go言語の“公式”のフォントがリリースされたようです。 Go fonts ― The Go Blog これは一大事です。「Go言語のフォント」があるのに「D言語のフォント」がない、なんて状態では不安で夜も眠れないですね。 というわけで、作りました。 Demando ― GitHub:zr-tex8r Demando.otf をOSにインストールします。 その上で、次のHTML文書を、FirefoxまたはWindows10のIE/Edge/Chromeで開きましょう1。 <!DOCTYPE html> <html><head><title>Demando</title><style> body { font: 36pt "Deman
新型MacBook ProのTouch Barが(的な意味で)話題になっているようです。 MacのTouch Barが回転寿司に! エディターでも続々カイテン ― 窓の杜:やじうまの杜 どうやら、人々はこぞって、自分のお気に入りのガジェットの“バー”にを流し始めたようです。 Touch Barで回転寿司 (ソース) Vimで回転寿司 (ソース) Emacsで回転寿司 (解説) Visual Studioで回転寿司 Visual Studio Codeで回転寿司 PowerShellで回転寿司 (解説) three.jsで回転寿司 Onsen UIで回転寿司 LaTeXで寿司を流す というわけで……、作ってみました。 tcsushiheadパッケージ (GitHub/zr-tex8r) 使い方はとても簡単1で、好きなLaTeX文書(エンジン不問2)のプレアンブルに \usepackage{t
「Beamerで日本語を無事に扱う」ためにプレアンブルに書くべき設定内容を、各種エンジン(とDVIウェアの組合せ)の各々について示す。 前提 “日本語でない”(欧文の)Beamer文書の作り方については、余裕で解っているものとする。 “Beamerでない”(article系などの)日本語LaTeX文書の作り方については、余裕で解っているものとする。 動作確認はTeX Live 2015(最終版)および2016(2016-07-20時点)で行った。 pLaTeXの場合 dvipdfmxを使う場合 % pLaTeX文書; 文字コードはいつも通り \documentclass[dvipdfmx,12pt]{beamer}% dvipdfmxしたい \usepackage{bxdpx-beamer}% dvipdfmxなので必要 \usepackage{pxjahyper}% 日本語で'しおり'し
皆さんは “TeXのロゴ” をご存知ですよね? そう、“E”の字がアレになっているアレです。そこで質問です。あなたは“TeXロゴ”を正しく書く(描く?)ことができますか? 確かに、LaTeX文書においては \TeX 命令で真っ当なTeXロゴを出力できます。しかし、TeXロゴの熱狂的なファンとしては当然、(La)TeX文書以外、例えば手書きやHTMLの文書においても、TeXに言及する際には真っ当なTeXロゴを使いたいですね。 ※私自身は特にTeXロゴの熱狂的なファンではありませんし、TeXの愛用者のすべてがTeXロゴの熱狂的なファンであるわけでもありません。それどころか、「ロゴを普通のテキストの中で用いる」という“稀な”習慣に否定的で、TeXの文書中でもTeXロゴを決して用いない人もいます。 TeXロゴをヘタに描く6つの方法 少し以前に、ネコ型ロボットの某アニメキャラクターについて、「ヘタに
これは「TeX & LaTeX Advent Caleandar 2015」の25日目の記事です。 (24日目は golden_luckyさん です。) TeXが“長い歴史のある”(要するに“思いきり古い”)ソフトウェアであることは皆さんご存知でしょう。現在使われているTeX実装について最初の公開版がリリースされたのは1982年1なので、それから実に30年以上の時が過ぎています。 この事実に比べるとあまり知られてないことですが、LaTeXやp(La)TeXが現れたのはTeXの歴史の非常に早い段階のことであり、つまり、LaTeXも“相当に古い”ソフトウェアなのです。TeXがアレなのに比べると、LaTeXの仕様は大体においてマトモなものですが、その古さゆえに、今から考えると不合理な方法が使われて、それがそのまま「デフォルトの設定」として現在まで続いてしまっている、という点が随所に見られます。こ
昨年のアドベントカレンダーでは、「完全攻略! LaTeXのマクロ定義」と題して、「LaTeXのマクロ(ユーザ定義命令)」を作る命令(\newcommandなど)の使い方を紹介しました。そこで述べられているように、LaTeX標準での命令定義機能には割と大きな制約があります。 複数の引数をとる命令の場合、最初の1つしかオプション引数([...]で表される省略可能な引数)にできない。 ユーザ定義命令の引数が「段落をまたぐ」ことの可否を選べるが、全部の引数について一律に許可する(\newcommand)か、あるいは一律に禁止する(\newcommand*)かの選択しかなく、個別の引数ごとに選ぶことができない。 LaTeXの慣習では、ある命令の“変種”を命令の制御綴の後に*を置いたもので表す。(例えば\hspace命令に対する\hspace*など。)しかし、標準の命令定義機能はこれに対応できない。
LaTeX において「UTF-8で文字を直接入力する」機能を提供する、inputencパッケージの紹介です。 [2018-06-20追記] TeX Live2018から、欧文(pdf)LaTeXの既定の入力文字コードがUTF-8に変更されました。従って、過去との互換性が必要な場合を除いてinputencを自分で読み込む必要は無くなりましたが、一方で、この記事の後半で述べられている、「Unicode文字の出力方法」に関する知識は引き続き役に立つでしょう。 inputencパッケージしない話 ……というと、「あれっ?」と思う人もいるでしょう。LaTeXでUTF-8を使うのにパッケージなんか要ったかな? もちろん、TeXエンジンによっては、エンジン自体がUTF-8を解釈できる場合もあり、その場合はinputencパッケージを使う必要はありません。具体的には次のようなケースです。 XeLaTeX/
これは「TeX & LaTeX Advent Caleandar 2014」の25日目の記事です。 (24日目は golden_luckyさん です。 とってもスゴイパッケージの紹介が相次いだ“TeX & LaTeX アドベントカレンダー”ですが、最終日の今日はチョットスゴイかもしれない(自作の)パッケージである pxrubrica を紹介します。これはルビ(振り仮名)付きのテキストを出力する機能を提供するものです。 ルビ出力のためのパッケージは既に数多くのものが公開されているのですが、pxrubrica は以下の特徴を持っています。 日本語組版における慣習を文書化した JIS X 4051 や 「日本語組版処理の要件」(JLREQ) にある規定に沿った、 伝統的な様式でのルビの組版を実現します。 実際のルビ組版で必要になる様々な調整について“パッケージの機能として”対応することを目指して
TikZ、スゴイですね! (色んな意味で) というわけで、「完全攻略! TikZ」というネタをやろうかなと思ったのですが、冷静に考えてみると来年のクリスマスに間に合いそうにない。というわけで、方針転換して、TikZをチョットだけ(マニュアルの1ページ分くらい)解説することにします。トピックは「TikZの図の外見のサイズ」です。 外見のサイズ is 何 よくLaTeXの解説では、図は(\includegraphicsしたものでもpicture環境でも)「1つの大きな文字のように扱われる」とされています。この説明に沿うと「図の外見のサイズ」とはその“文字”の幅・高さ・深さのことを指します。ほとんどの場合、“図の内容”はその“文字の領域”の内側にありますが、外側にはみ出すことも可能で、(特に指示がない限りは)外側の部分はそのまま“領域からはみ出して”(場合によっては周りの文字に重なって)描画され
この文書の目的 本記事では、(u)pLaTeX/LuaLaTeX+LuaTeX-jaにおいて「横組みの文書中で部分的に和文縦書きを入れる」方法について説明する。 旧版の前口上 この小節は、本記事の初版における“前口上”の文章であり、古い情報を含む。特に、現在では、まともな和文縦組み文書を作ることを目的とした「jlreq文書クラス」1の開発が進んでいて既に実用できる段階に達していることを補足しておきたい。 現在、日本語対応のTeXとして最も広く用いられているpTeX(upTeXも含む;以下同様)は高品位の日本語縦組みの組版を行う能力を持っているが、残念ながら現状でその力が十分には活かされていない状態である。これにはもっともな理由があって、一般のLaTeX利用者がそれを利用できる環境が整っていないからである。 日本語の伝統的な組版の慣習への準拠が求められる度合いは横組みに比べて縦組みの方が高い
前提 LaTeX文書をdvipdfmxを使ってPDF文書に変換している。 graphicx(または graphics)パッケージを利用している。 colorパッケージを利用している。または何かのパッケージが内部でcolorパッケージを読み込んでいる可能性がある。 問題 graphicxパッケージの挙動が不正になる(例えばEPS画像の位置がずれる、出力されない)ことがある。 原因を調べた結果、graphicxパッケージのドライバ指定が間違っていること(参考)に気付いた。 そこで、graphicxパッケージに dvipdfmx オプションを追加する対処を行ったが、挙動が変わらない。 対策方法 colorパッケージにも dvipdfmx オプションを効かせる必要がある。そのため、パッケージではなく、文書クラス指定(\documentclass)のオプションにおいて dvipdfmx を指定する。
長い前置き 今年(2013年)の3月に、「使ってはいけない LaTeX のコマンド・パッケージ・作法」という記事が公開され、LaTeX 使用者の間で少し話題になっているようです。記事の中でも述べられているように、その記事の内容は CTAN で「l2tabu パッケージ」として公開されている“An Essential Guide to LaTeX2e Usage”という文書1からの抜粋となっています。この文書は TeX Live にも含まれていて、texdoc l2tabuen を実行すると PDF を読むことができます。 しかし、l2tabu は欧米のユーザの間でまとめ上げられた「タブー集」ですので、欧米とは異なる事情をもつ日本人に特有の事項については当然ながら触れられていません。そこで、このような「日本人のためのタブー集」を紹介しようと思います。初回となる本記事では画像の取り扱い、すなわ
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