ちゅらデータの k.ueda です。8日と22日に引き続き、ちゅらデータ Advent Calender 3回目のエントリーです。23日目の記事では形式検証の話をします。 モデル検査とは システム(ソフトウェア)が正常に動くかどうかを確かめることは重要です。意図しない動作があり得たり、意図した動作が実現しなかったりすると大変に困ります。踏切やエレベータにそのような誤作動の可能性があれば人命にもかかわります。モデル検査はそういったシステムがうまく動くかのチェックに利用される形式検証手法です。時相演算子 $\Box, \Diamond$ などを用いる非古典論理体系である線形時相論理(Linear Temporal Logic; LTL)や計算木論理(Computational Tree Logic; CTL)でシステムの性質を記述し、クリプキモデルと呼ばれる状態遷移系で表現されたシステムがそれ