危険運転致死傷罪ができたために、却って、ひき逃げをする人が増えたようです。たぬきは、同罪が設けられるというときに、すでにこれを心配していました。却って、飲酒がばれないように逃げてから出頭するという人が増え、そのために、助かる人が助からなくなる危険が増すという心配を。 以前、警察幹部がひき逃げをしたときの記事で、警察幹部問として激しい社会的非難を受けるだけでなく懲戒免職になることが怖かったという話を読んだことがあります。この場合は、飲酒に限らず、公務員の失職という制裁の問題ですが、同じ危険を孕んでいました。 そのような心配をしていたら、やはりそれは当たっていたようで、さらに、次の心配、つまりひき逃げ自体のさらなる重罰化という声が出てきました。いわゆる「重罰化スパイラル」です。ただでさえ、刑務所の過剰収容で納税者の負担が大きくなるのに・・・。このような話を聞くたびに、イソップの「北風と太陽」を