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大そうじへの備え
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ソラニンの新装版が発売されましたのでちょっと書きます。 まぁ落ち着け、おちついて、・・・いやいや、そんな浅野いにおを嫌うなよ。結構、いい漫画描いてるんだよ。とサブカル御用達イジリだってもういい加減風化してほしいくらい。 やっぱり浅野いにおは良い作家だし、やっぱりソラニンは名作だ。 普段作家さんをさん付けとか先生付けして書くけど、いにおは別枠だから許してほしい。 せっかく新装版も出たわけだし、どうでもいい自分の思い出話を書きたい。 旧版ソラニンを買ったのは中3の時で、家族で北海道旅行の出発の日だった。セントレアに行く前に名駅で時間を潰していて、道中暇だろうからと駅チカのちいさな本屋さんで買った。 全2巻。ほど良い。旅行のお供にジャストサイズ。 当時「マンガがあればいーのだ。」さんの紹介記事を読んで気になっていたので、何気なしに買って行きの飛行機の中で読んだわけです。 1巻まで読んで、種田がど
あっさりと2017年が折り返してしまったぞ。どうなっているんだ。 ということであまり更新もできぬままこのザマですが、せっかくなので上半期のまとめ的な記事でも。 「新作コミックス」というのは、今回の括りで言うと、第1巻だったり単巻モノだったりを指します。 なぜ12作かと言うと、10作のつもりでガーッと書き始めて、あとで数えてみたら12個分だった・・・ ということで。順番はあまり関係ないです。 ↓↓↓ 狭い世界のアイデンティティー/押切蓮介 押切蓮介先生は本当に多彩で多作だ。 新作である「狭い世界のアイデンティティー」はズバリ漫画家マンガである。 しかも思いっきり歪ませた、おふざけ全開の、血で血を洗う漫画家バトルロワイヤルだ・・・!! 兎にも角にも勢いが素晴らしい。第一話の冒頭からぶっちぎってカッコいいので読んでいない方はぜひこちらからでもどうぞ →http://morning.moae.j
これって 魔法のせいじゃないのかな 警戒心のつよい怯えた小動物を、デレッデレになるまで、なつかせたい 一発目から欲望ダダ漏れになりましたが「魔女くんと私」の感想です。 縞あさと先生の初コミックスにして初連載作。いきなりハイレベルなデビュー作。 これがですね・・・めっちゃ破壊力強くて、ちょっとヨロメキましたよね・・・ ファンタジー要素もある青春ラブストーリー。さくっと読めてオススメです。 主人公の女子高生・凪のクラスに、とある少年が転入してきました。 真白というその男の子は実は魔法のちからを秘めた、魔女の一族。 男でありながら「魔女」と呼ばれる彼にはしかし、重大な秘密があります。 男の魔女は単体では魔法が扱えない。 魔力の源は女にあり、男の魔女は、女に接触した状態でないと魔法を使えないのだ。 にも関わらず。男の魔女になったばかりに散々な扱いを受け続け、 真白くんは女子アレルギーとなってしまっ
あけましておめでとうございます。もう1月15日でした。 前回の続き、2016年の漫画BEST30。後半戦です。 前回→2016年面白かった漫画BEST30! 前半戦 30位~16位 2017年に入って2週間も立ってしまったので、出遅れた感はまんまんですが。 相変わらず長々と書いている部分がありますので適当にお付き合いください。 では15位から。 15.HaHa/押切蓮介 狙ってんなぁ畜生、という作品にきちんとハマってしまう単純な自分がやや恥ずかしくもあるけれど、実際これはめちゃくちゃ面白い。 ストーリーそのものも、そこから透けて見えてくる押切蓮介という作家のバックボーンや力の源のようなものも感じられてくる。月並みな言い方だけれど、とにかく励まされる、心温まる、ポジティブなオーラがガンガンでている。 本作は押切蓮介先生自身の母親の反省を描いた作品です。息子が母親の自叙伝を描いているのです。
今年は本当に更新が少ない1年となってしまいました・・・もう仕事ソシャゲ仕事ソシャゲ なので年末くらいは一年を振り返る記事を。 前回がエロ漫画の総括だったので、今回は一般向け漫画の総括。 2016年に発売された漫画作品から個人的に面白かった作品BEST30です。 が、いざ各作品でコメント書き始めたら、最近更新が減っていることもあって書きたいこと山積みで、えらい文章量に・・・。なので分割して更新。 今回は前半戦です。だらだら書いていきますので適当に読み流すカンジで、よろしくです。 いちおうランキングっぽくしましたけど酒入れたテンションで書いてるのでわりと適当です。 30.のーぷろぶれむ家族/麦盛 なぎ 全2巻。初期からは考えつかなかったシリアス展開へと進んでいったが、綺麗にまとまったと思います。 タイトルに関する通り、「家族」を描いた作品。しかも描き方が濃密だ。 主人公の母親はマネキン。いや、
私の『希望』は、先輩の苦しみや、彼の妻を、踏み台にして、やっと『恋』になる。 「あげくの果てのカノン」2巻が出ています、結構前に。遅くてすんません。 今年1巻がリリースされた作品の中でもかなりお気に入りな一作。 不倫恋愛×SFという悪魔的合体、そして主人公の暴走とともにストーリーもカオス。 崩壊した世界でたっひとつの想いに振り回される、かわいらしい、悪党の物語だ。どうしようもない片思いの顛末の物語だ。誰かを不幸にすることでしか完結しない恋だ。誰かを。己を。 前回→炸裂する無垢なる狂気 『あげくの果てのカノン』1巻 1巻がとんでもない所で終わったのですが、しすかに幕を開ける第2巻。 呆然としたまま、変わりない日常にもどるかのん。 あの一件の後になるとその日常が守られてることの価値を、痛いほど感じる。 変わらない世界の代償に、変わって変わって変わり果てていく先輩に、胸が締め付けられる。 そんな
泣いても傷ついてもそれでも好きっていいたいの 「ラストゲーム」完結記念!!!! この柳の浮かれっぷりがヒドい!!!!! 2016を開催いたします!!!!!! 勝手に選びました。さっそくネタバレ全開だ、振り落とされんなよ! 第5位!!!!! 付き合うことになりました わ、わ~~!あるある!こういうやつ!浮かれちゃって改まって報告しちゃうやつ!! 浮かれきった柳の顔に一瞬「かわいそうなことにならないかな」という念も浮かぶが これまでのことを思えばもうちょっと過剰なくらい幸せになってくれてもいいよ、柳は。 しかし「いえ~い」の軽いノリ、ここだけ大学生テンション強くて笑う 真面目に感想を挟んでいくと、ようやく念願かなってついにいよいよ、 焦れったくて勿体ぶられて仕方がなかった柳と九条もお付き合いスタート。 ラストゲーム最終巻となる11巻は切なさ20%、幸福度3億%ぐらいの比率。 言葉にならないくら
私たちの夜は、まだ始まったばかり。 ヒバナで連載中。ゆるふわオシャレ系クラブ百合漫画という唯一無二のジャンルを切り開く「アフターアワーズ」の第一巻の感想です。 陰キャラとして全力で人目を避ける学生時代を過ごしたものとしては 「渋谷のクラブ」なんてワードはもはや許しがたい程のパリピ力を持っており 半ば憎しみめいた感情が湧く・・・かと思いきや 渋谷のクラブとか、アングラなDJ文化とか、女性の同棲生活とか、 自分にとっての未知がたっぷり詰まった世界が展開され、しかもそれが輝いて見える。 そんな魔法のような空間にすっかり魅了されてしまうのですよ。 誰かと出会うことで世界が変わる快感。 それは人でも音楽でも同じ。 きっと人は未知のなにかに魅了されることをどこかで願いながら生きている。 クラブは別に人との出会いの場だけではなく、新しい音楽に夢中になれる場でもある。 むしろ音楽好きが集まるわけで、そりゃ
新海誠監督の最新作「君の名は。」の感想記事です。 見終わったあと、しばらく立ち上がれず、エンディング曲の残響が耳から離れないままでした。 間違いなく、傑作だと思う。いやもう、毎回言ってるけど、今回も傑作。 過去最大規模で全国公開された本作はこれまでのキャリアの総括のような内容。 過去作の様々な要素が結集された、これまでのファンもここからのファンも満足のいくであろうエンタメ作品として仕上がっていました。 後述しますが過去作を観ている人にこそ観てほしい作品。 今作に挑戦的なエッセンスがいくつも含まれていることは公開前から この素晴らしい予告ムービーからして、読み取ることができましたが、 それにしたって、ここまで真っ直ぐに大衆の方を向いた、それでいて新海監督らしさがあふれる映画に仕上がっていようとは。 新機軸のコメディ要素も、切り裂かれそうなセンチメンタルも、惑わされそうな透明な空も、こんなに幸
そうか、私はもう”知っている”側の人間なのか 寂しいとき、抱きしめてもらいたいとき、そう素直に言葉にできるって本当に強いなって思う。 同時に、この作品を読むとノンフィクションというのが究極の恐怖を伴うシロモノだということを再認識させられる。 よくこんなに赤裸々に、自分をさらけ出せるな。本当にすごい。 タイトルがすべてを完結にまとめきっている「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」は、永田カビさんがもとはpixivにアップした実体験レポ漫画で、それを色々と膨らませつつ単行本化したものです。 元となったシリーズはまだネット上に残っているから、少しでも興味を持ったらまずこっちを。 ・・・というかもう有名すぎていまさらレビューかくのもアレなんですが。まぁ書きたくなったので。 「レズ風俗ってどんな世界なの?」という疑問を抱かせるキャッチーなパワーワードを装備した本作ですが 性的な内容にワクワクできる
心臓が選んでくれたらいいのに 大人気「やがて君になる」2巻です。 冷ややかな感情描写と熱を帯びていく物語の加速に惚れ惚れした本作。 1巻発売後から各所で話題となって、すでにかなりの知名度になっている感じ。 それもうなずける面白さ。発売から時間は立ってしまいましたが2巻の感想も行きます。 前回感想→わたしは貴女の特別なひと。『やがて君になる』1巻 2巻からは生徒会のほかの生徒たちも揃い、メインメンバーが揃った感じがある。 会長の七海、副会長の佐伯、主人公の小糸。 そこに加わった男子2人(!!)。チャラいノリのメガネ男子、堂島。ややおとなしい性格の慎。 メインキャラにがっつり男子キャラを増やしたあたり、この作品なりの挑戦とこだわりと感じますね。 個人的にも男子も出る百合漫画の方が好きだったりする。 性という言葉が持つ境界をさぐるのも百合漫画の醍醐味だとも思う。 という話はさておきこの新キャラの
唐突になんの更新してるのかてそりゃサークル『ねこかんロマンス』の新作として発表された「シュノーケルはいらない」が最高だったという話がしたいからなんですよ。 ゴールデンウィークに開催されたコミティアにいった最大の目的はこれだった(2巻)。大好きなモリタイシ先生もきてたけど今回ばかりは初動ねこかんロマンス一択だった。ぶっちゃけ開幕最初に買ったの俺な! いきなり熱くるしいオタク口調まるだしで書き出してしまったけれど 本当に「シュノーケルはいらない」という作品が素晴らしくて久しぶりに本の感想をブログにかきたくなったのです。 まぁなにはともあれ、な。サンプルこれです。 どうでしょうか。“”息吹“”、感じ取っていただけたのでは。ビンビンくるでしょ。 目に見えない暗黙のルール、スクールカーストの窒息感。日常からはみ出した愛すべき堕落。何かを紛らわすためだけのセックス・・・この腐ってる感じ!!そして歪んだ
2016年になってもう結構経ちますが、 2015年の下半期の一般向け漫画からBEST10をまとめました。 自分自身、半年ごとに読んだ漫画を振り返るのってなかなか楽しいものです。 まぁさっそく↓↓↓ ちなみに2015年上半期はこちら 10.ハピネス/押見修造 1巻、2巻とこの下半期に発売された「ハピネス」。 ダークファンタジー少年漫画。非日常へとはみだしてしまった主人公の運命を描いた作品で、押見カラーにじみ出まくりの威圧感・異物感を堪能できる一作。 「惡の華」ファンとしては、同じ別冊マガジンで連載がはじまったこの新作にも期待値大だったわけですが、予想通りどっぷりとハマっています。 人の生き血をすする化物に噛まれてから様子がおかしくなった主人公。もともとクラスの日陰者だったのに、血の臭いに反応したり突如暴力的になったり、ロクに日常生活を送れない有様に。 物語を彩る多彩な演出表現もみごたえがあり
死んだら何もない 何もないよ 尾崎かおり先生は少年少女のかわいた感情やしとしと降り積もるピカピカした感動を描かせたら天才だなってことを再認識した最新作「人魚王子」です。 まぁ、もお、まず、この表紙が可愛すぎる。 エメラルド色の海、見つめ合って沈む男の子と女の子。綺麗すぎて魔力でも宿っていそうである。 さて3作を収録した短編集となっている本作。 どれも完成度がたかい、というかどことなくメランコリックな色が染みこんだ、大変に俺好みな作品がズラリ揃っていて、もう訳もなく「天才か」とリアルにつぶやいていた。 尾崎かおり先生と言えば「神様がうそをつく。」の一作しか読めていないものの、これまた傑作。少年少女の切実な思いがそのまま光となって駆け抜けてくような、甘酸っぱい逃避行が眩しすぎる傑作でした。 「人魚王子」もそんな期待通りどおりの一冊。短編集なので個別感想。 「神様がうそをつく。」感想→http:
好きにならなきゃいけないと思って 辛かったんだね 「特別」って何だろうかと、思う瞬間。 仲谷鳰さんの初連載作、「やがて君になる」の1巻が発売されました。 発売前から知り合いに「いい百合漫画がある。分かりやすい百合とはちょっと遠いかもだけど」とオススメされて、どういうこっちゃと期待値高めに購入した次第。 結果的にはめちゃくちゃおもしろい。かつ、恋愛感情というものに対してこれまであまり見なかったようなアプローチがされているように感じられます。かなり新鮮でした。 ざっくり感想を書くとします。 漫画を読む前でも読んだ後でも、このインタビューは面白いと思うのでこちらも要チェック。 →百合作品に対する想いを語る――電撃コミック『やがて君になる』作者突撃インタビュー! 新入生、小糸侑。 恋愛が分からない。焦がれたいのに心が揺れない。 恋愛不感症とも言えるそんな主人公が、生徒会の先輩である七海燈子と出会っ
本日9月6日は黒ロンの日。黒ロン祭に参加する記事です。 前々からこっそり「黒ロンの日用にとっておこう」と暖めていた作品のひとつだったりします。 今年は何について書こうかなと考えた時、やはりコレだなと思いました。 「蟲姫」という作品です。全3巻で、こないだ完結しました。→公式紹介ページ 自分の趣味嗜好を考えるに、黒ロンというのは恐怖とロマンを同時に孕んだような、底しれない何かを感じさせてくれるような、背筋がゾクゾク震え立つような、そういうのを求めてしまいがちです。 そういった部分で最近読んだ漫画で一番ゾクゾクきたのは、この「蟲姫」だったのです。 現代社会が異常発生した虫たちから攻撃を受ける、パニックホラー漫画であり その核となるキャラクター、宗方聴久子が今回とりあげたい黒ロンヒロイン。 ぶっちゃけると人の形をしたモンスターで、人間食べます。 口から触手のばしたりして、キスして相手の内側から触
ツイッターには毎日顔出してるのにブログはこのざまです。お久しぶりです。 7月になったということで、せっかくだから上半期の面白かった漫画をまとめました。 すっかりアウトプットの時間は減りましたが、やはり漫画は大好きなので こうして半年間を振り返る作業は楽しかったです。 では10位から。 10.わがままちえちゃん/志村貴子 2015年上半期は怒涛のごとく志村貴子作品が発売されていました。ありがたさしか無ぇ。 どれも甲乙つけがたし。ですがあえて1番すきだったのはこの「わがままちえちゃん」。好きというか、1番心に引っかかりが残って後を引いたのはこれ。 「ちえ」「さほ」は姉妹。そして、幼いころに死に別れてしまいました。 日々を生きる中で、その喪失を噛みしめる女の子を描いた作品です。 この漫画は複雑というか、トリックがおおい構成をしているため、読みにくさがあります。例えば導入部ではさほが主人公でちえが
きっと 素晴らしい旅になるよ さて「四月は君の嘘」ラストとなる第11巻が発売しました。 結論から言うに、間違いなく素晴らしい作品だった。 これほどまでにセンチメンタルで、激情ほとばしる作品として最後まで走りきってくれるとは。 傑作。傑作ですよこれは! 雑誌で掲載された最終話を読み、そしてアニメも最終話まで見切り、いよいよ原作コミックス最終巻となったわけですが、この3フェイズそれぞれでボロボロ泣いてますからね俺。 特にこの作品に関して言えばアニメ版の出来も最高級だった。 漫画も変に引き伸ばしとかもされず(と読んでて思っただけだけど)、作品的にベストなタイミングでの幕引き。そして本編のストーリーそのものの、完成度。さまざまな面からみても、幸福な作品のように感じられます。 過去の更新記事↓ 輝きだした、かけがえのない春。 『四月は君の嘘』1巻 熱狂がぼくらの背中を押す『四月は君の嘘』2巻 波乱の
お久しぶりです。ぜんっぜん漫画関係の更新ができてない!!すみません! 今日は今更、2014年の漫画私的BEST記事です。 もう2015年にはいって結構経ってしまってますが・・・去年の漫画についていちおうまとめた記事を作っておきたかったので…。通常更新があまりできなてなかったぶんも。 BEST30のつもりで書いてたらいつのまにか35作になってたので半端なBEST35となってます。ならもうちょい頑張ってBEST50にすりゃよかったんですけどね! 35.星の子/羽柴麻央 光をたどるように、フィルムを逆再生するように進む、命のドラマ。母と子の絆を描いた物語。表題作がとにかく好きで、読んでいた時期が個人的になんかもう、行き詰まってたタイミングだったので、これを読んでぼろぼろ泣きました。普遍的テーマを扱った作品だとは思いますが、ここまで自分に突き刺さったのも自分のことながら不思議に思ったりする。ただ、
私にとっておんたんは 「絶対」なんです。 スピリッツで連載されている浅野いにお先生の最新作。 タイトルは「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」。めちゃくちゃ長いので略称として「デデデデ」とか「デ(略)」とかがあるみたいですね。 個人的には浅野いにお作品の中でも、かなり好きな作品になりそうな新作です。 宇宙から「侵略者」がやってきた。地球人との戦争が始まった。 ・・・けれど、被害は出たけれどあっさりと地球は防衛に成功。 日常の中に非日常が混じったまま日々は続き、どこか狂ってしまった世界とどこかおかしくなってしまった人々と、ゆるやかに青春を謳歌する少女たちがいる。 掲げられたキャッチコピーは「デストピア青春日常譜」。 小学館のサイトではお前この野郎(ニッコリ)なステキ紹介文があるのでこれも張っておく。 夢見る女の子。ぶっ壊れてる女の子。 四次元ポシェット。トランジスタラジオ。 放課
僕はうれしい 仲村さんが消えないでいてくれて 絶望し、この世は汚いと何度も何度も言ってきた仲村さんが、世界を綺麗と言った瞬間がかつてあった。 世界でたったひとりぼっちだった仲村は、春日と契約を交わし、ともにすべてを終わらせる覚悟で刃を手にした。仲村のそこまで駆り立てたのも、春日をそこまで駆り立てたのも、お互いの存在があったから。 この気持ちを少しでも分かり合える誰かがいてくれる。その歓喜は彼らを救い、そして破滅へと追いやった。人生を壊してしまった。 誰かに心をゆるすことができた瞬間というのはきっと輝くものだし、心の闇から沸き上がる強烈な絶望を抱えていたって、浄化はされなくとも癒やされてしまう。仲村さんは春日に共鳴して、たとえあんな形であっても、一時の幸福を得ていたように感じる。 仲村と春日を結びつけた感情は、同族意識と興味とかすかな恋心が交じり合った、憐れみだったのかなと思う。 互いが互い
今が俺の人生の頂点だと思う もしかしたらあったかもしれない未来。そんな夢が叶ってしまった。 どんな夢かと言えば、とある1人のオタク野郎が、そんな趣味はまるでない別世界な1人の女性を好きになり、そして結ばれた。 「好きになり」までが別の世界線との共通事項で、「そして結ばれた」のがこの作品の肝であり、最大最強の爆弾でもある。 かなり出遅れましたが、「Spotted Flower」第1巻の感想。とあるご夫婦の日常コメディです。 奥さんは妊婦ですが、性欲の薄い旦那さんをなんとか誘う日々……そんな赤裸々な新婚ライフ。 もちろんそういうものとして楽しめるのはもちろんですが、この作品には裏がある。 それは、このご夫婦が他の作品に登場しているあの2人なのではないか…という『別作品との関連性』なのですが、掲載誌「楽園」で連載がはじまった当時に記事をかきましたので、そちらも読んでいただければと。 →木尾士目先
あなたの耳に届いていますでしょうか? 「満ちても欠けても」2巻、最終巻の感想です。 前回「14歳の恋」4巻で更新しましたが、同作者の作品。 主にラジオ局に務める人間を描いたお仕事漫画です。その点かなり「14歳の恋」とは違ったものですが、水谷フーカ先生らしい優しさがあふれている! 人間のちょっとかわいらしい部分がクローズアップされているのが胸をくすぐります。 それでいて、いかに仕事と向き合うか、という熱いテーマも押し出されており、今回で完結しましたがこの作家さんの作品でもかなり好きな部類に入りますね…! お仕事漫画といっても雰囲気はふんわりとしていて説教臭くない、優しく応援されているような心地がするのです。 ラジオという“不完全なメディア”に愛と情熱を燃やす人々。実はよく知らないそのお仕事の裏側を覗くことができます。シナリオ・ネームを現役アナウンサー(界隈的にはわりと有名な吉田尚記氏)が監修
お前は私の誇りだった 「おるたな 宇河弘樹短篇集2」の感想。 朝霧の巫女を完結させた宇河弘樹先生の短篇集、第二弾。(第一弾はかなり前に出た「妖の寄る家」です) 「おるたな」とくればスピッツだろうという自分の中の常識が覆されたタイトル。ということはどうでもよくて、今回も濃密な世界観を堪能できる、至福の一冊となっています。 メダマは「朝霧の巫女」の外伝。ですがほか二作もすごいので、短篇集としてかなりいい出来! 短篇集ということで3作品が収録されていますので、さくっと個別に。 ・『炎上の猫三味線』 これは今回初めて読んだ作品。コミックヴァルキリー掲載。ヴァルキリーまでは追えていなかったなぁ……。 愛に狂いし化け猫が追って達とバトルする、この本の中ではアクション重視な作品。 ドがつくほどシリアスなようで、三味線と同化した謎ウェポンで銃撃戦かましつつ、あっさり生き死にが決する。ハチャメチャなテンショ
お前のブラ オレが選んでやる!! ・・・通常更新がだいぶ出来ていませんでした。 休んでる間も漫画は当然追っていて、更新したい本にもたくさん出会いましたが、とりあえずコレだけはやっておきたいのがシモダアサミさんの「中学性日記」! タイトルどおりの内容で、ずばり思春期全開な中学生たちを描くもの。 思春期における興味や悩み、その爆心地は“性”にほかならない! 異性が気になる!自分が気になる!無駄に繊細になっちゃう! 一話完結のオムニバス形式で読みやすく、エピソードがどれもこれも・・・こう・・・もうね・・・微笑ましい!かわいすぎる!! 思春期らしいコンプレックスに苛まれる男の子とか女の子とか、もう大好きなのです。よってこの作品もバッチリどストライクなわけで、俄然テンションも上がる。 きっと誰もが通過したあの空間、あの季節、あの時間!意味もわからずずっとソワソワしてたあの日々! 懐かしく思うのと同時
これで私のこと 忘れられなくなったでしょ? すごい…すごく良かった…!!それしか今は言えない! 小川麻衣子先生のおくる百合漫画「魚の見る夢」2巻、完結巻です。素晴らしいです。個人的にははやくも2014年の俺的BEST10に入ってくる予感がしました。 ここまでうねりのあるストーリーになってくるとは。期待していたけれど、期待以上だった! 1巻を読んでいる人にはまず言いたい。こっからが本番だ!そしてそもそも未読の人にも言いたい。読んで損はしないぞ、と!(…合うならば) 「インモラル・ストーリー」を掲げるだけあり、肉親である姉妹の関係を描いた作品。 1巻は甘くも苦い束縛が心地良い作品だな、という感じでしたが、2巻はフルスロットルの全開モードでして…。 すれ違って、傷ついて、裏切って、笑って、怒り、焦がれ、涙する。精一杯の少女らがもがく水底。ただよう無限の情念。絡み取られるかのような凄みがここにはあ
どうしてこんなに 雨を待ってしまうんだろう――――・・・ 「"愛"よりも昔、"孤悲(こい)"のものがたり。」 そんなキャッチフレーズが結末を知った後だと一層味わい深い、雨の日に逢瀬を重ねる男女のラブストーリー。「秒速5センチメートル」等で有名な新海誠監督が今年公開したアニメ映画「言の葉の庭」の、コミック版がこの作品です。 原作のいいところをうまく引き出してくれている内容でした!オススメしたい。 アフタヌーンで連載された新海誠コミカライズものはどれも出来がいいのです。「ほしのこえ」といい「秒速5センチメートル」といい。……ん?雲のむこう……?再開は難しいのかなぁ。 ともかく今回も満足のいく出来です。アニメを見た人にはもちろん、原作を知らなくても、この雨降る楽園の物語にしっとりと浸り、心震わすことができるのではないでしょうか。一冊で終わるので読みやすいですよ。 作画を担当したのは本橋翠さん。
僕はけものなのでしょうか? 小学生とえっち本。そんな漫画です。 エロ本の漫画なので最初にへんな話を始めてしまうと、自分がはじめてエロ本を見つけてしまったのは小学生のとき、通学路途中のさびれた公園のすみでした。やっぱり通学路というのはお決まりなのかな。家族のを見つけたパターンもあるものなのかもしれません。 通学路は田んぼと用水路が延々続いているその横を歩くもので、道中たまに薄暗い林も残されており、その中のいつもなんか湿った場所に公園はありました。 エロ本もベチャっとしてたなぁ。破れないよう慎重に、興味本位でどぎつい表紙をめくってみたら、中身も当時の自分にとってはそりゃどぎつかった。 あの不気味なくらいの興奮と、それにまさる嫌悪感にひたすらドキドキしたのを覚えています。 以降ふと見つけるたびに、なんとか読むことは出来ないものかと、ほかの子に見つからないように落ちてるエロ本のもとへ行くのに苦心し
タイトルのとおりです。 今日は9月6日。黒髪ロングの日らしいです。今年も黒ロン祭に参加です。 →【募集】黒ロン祭2013 開催のお知らせ 黒ロン記事を書こうと思い立った段階で、いま一番自分が夢中になっている黒ロン娘はだれだろうなと考え、この娘にしました。 永尾未果子さんが好きだ!!! 漫画「ヒメゴト ~十九歳の制服~」のキャラクター、永尾未果子さんです。 去年の「黒ロン祭2012」もヒメゴトでエントリーしたので、どれだけ熱を上げているかおわかりいただけただろうか…。 とりあえずしばらく俺は黒髪ロング=永尾未果子で推していくつもりです。 去年と代わり映えしませんか?いやいや、愛の証ってやつですよ! いちばん彼女らしいイラストがカッコいい単行本2巻を張っておく。 「ヒメゴト」には3人の主人公がいるのですが、未果子ちゃんに焦点をあてて、現状のまとめのようなことをしつつ、どこらへんが魅力的な黒ロン
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