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odmy.hatenablog.com
制度とは何か──社会科学のための制度論 作者:フランチェスコ・グァラ,Francesco Guala慶應義塾大学出版会Amazon 第7章 読心 コーディネーションが成功するためには、全員が同じ行動ルールに従うだけでは不十分だ。というのは、ほかの人たちもその行動ルールに従うのだと確信が持てなければ、自分だけ真面目に行動ルールに従って馬鹿をみるかもしれないからだ。だから、お互いにどう動くかを信じられなければコーディネーションは成功しない。つまり、「相手の心をどうやって読むか?」ということが問題になってくるわけだ。 みんなが行動ルールに従うということを、みんなが信じている。こういうとき、なぜ「みんなが信じる」という事態が成り立つのだろうか? ひとつの説明の仕方は、その信念が公的事象に基づいているからだというものだ。たとえば、「今までもみんなその行動ルールに従ってきた」という事実(公的事象)があ
制度とは何か──社会科学のための制度論 作者:フランチェスコ・グァラ,Francesco Guala慶應義塾大学出版会Amazon 「制度」というのは一見、地味なテーマだ。 「制度って、ようするに法律とかルールとかの話なんじゃないの?」。そういう風に受け取る人はたぶん多いと思う。だけど、実は制度は社会の至るところに現れる。というか、社会そのものが制度の集合体みたいなものだ。 たとえばこうしてここに書いている「言葉」だって制度だ。言葉には文法があるし、適切な言葉遣いもある。そうした文法や言葉遣いの適切さを無視して、「うえぽいjらいだじおpふぁうろい@」と突然書き出したら言葉は言葉として機能しない。「言葉はこう使わなければならない」というルールが明文化されているわけではない。辞書や文法書はあるけれど、普通の人はそんなものなくても言葉を使うことができる。制度とは、必ずしも法律のように明文化されて
人新世の「資本論」 (集英社新書) 作者:斎藤幸平集英社Amazon 読む動機 第一章 気候変動と帝国的生活様式 p13 気候変動対策をしないことが経済学にとっての最適解(?) p16 気温上昇を1.5℃未満に抑えないと人類破局(?) p32 グローバル・サウス 第二章 気候ケインズ主義の限界 p52 気候変動は経済成長の好機 p60 「十分な絶対的デカップリング」は不可能 p86-87 適応はダメ。全力出せ。 第三章 資本主義での脱成長を撃つ p121 脱成長とは 現時点での教訓 読む動機 前にもちらっと書いたけど、この本は途中まで読み進めたものの「あ、もう無理」ってなって、そのまま積ん読していた。 ただ、何かやけに売れてるのも気になるし、自分の周囲のかなり冷静な研究者でもこの本を褒めてる人がいたりする。それは一体何でなんだろう? 資本主義を否定するという考え方は、よっぽど画期的な代替案
読む動機 第8章 「ケア」や「共感」を道徳の基盤とすることはできるのか? p165 フェミニスト倫理学とは? p171-172 フェミニスト倫理学の主張 p168-169 筆者による「ケアの倫理」理解 ハインツのジレンマ p175 ケアの倫理は理論や原則を否定する(?) ケアと正義の反転図形的関係 読む動機 ここ数年、ヒースとかボウルズとかグリーンとか、あるいは最近読んでるヘルマン=ピラートみたいに、脳科学や進化論、ゲーム理論の議論を使って哲学上の問題に取り組もうとする議論をちょこちょこ追いかけていた。ちょっと変わり種だと、数理シミュレーションでドゥルーズ哲学を再現しようとする西川アサキなんかにも同じような方向性で関心を持っている。 なんでそういう関心を持っているかというと、哲学とか倫理学の本を読んでも面白いと思えなくなってきたから。議論が必要以上にアクロバティックで、現実の問題を考えるの
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