前回の記事では「片親サバイバー」という名前の由来や背景について書かせていただきました。家庭問題はとかく「夫婦」の問題のように捉えられがちで、「親子」の話も基本的には「親目線」で語れることがほとんどです。 親目線の話では「片親環境」がどれほど子どもにとって過酷なのか、それについて語られることはまったくありません。どんなに子どものことを「考えている風」の親だとしても、「片親環境」で過ごすことによって子どもが受ける不利益やリスクについて想像することは不可能です。 親子が幸せに暮らすためにも、大事なお子さんが健全に成長する姿を見守るためにも、子どもにとって最も危険な「片親環境」について理解を深めていってほしいと思います。 「両親のいない片親家庭」で圧倒的に最大リスクになる昨今、シングルマザーによる幼児の虐待死事件が連日のようにニュースを賑わせています。これはとても痛ましい事件であるとともに、私たち