はじめに 5年ぶりに対面形式を復活させた京都SFフェスティバルに、6年ぶりに参加した。 なぜ6年ぶりなのかというと、2019年は劉慈欣の講演会と被ってしまい、そっちを選んだからである。 ところが講演会は台風のせいで中止。そうとわかっていたなら京フェスに行ったのに……と地団駄踏んでいたら、翌年からご存じコロナ禍である。 京フェス自体はオンライン形式で存続したが、SFM23年10月号の大学SF研座談会で、イベント開催のノウハウが途絶えてしまったという発言を読み、もう対面形式は未来永劫ダメだと本気であきらめていた。そこへ奇跡の復活である。これは行くしかないだろう。 日時は10月12日(土)。会場はキャンパスプラザ京都。地下1階・地上6階建ての新しい建物で、京都駅から徒歩5分という立地のよさ。東京でいえば丸ビルでSFセミナーを開催するようなものである。しかも京都市の指定する大学関係者ならば一般料金