私はインターネットを愛している。なぜならそれが私の命綱だったからだ。 インターネットが私に可能性をくれた。人とつないでくれた。情報をくれた。生活を豊かにしてくれた。私に仕事をくれた。そして私を苦しめた。 「さよならインターネット」2年ほど前、そんなタイトルの書籍が発売された。その言葉を目にしたときに、その一言が何を示しているのか一瞬で感じ取って胸を突かれるような、そんな気持ちになった。 もちろん少しあとの世代で、いちユーザーの私には理解しきれない範囲のことも多いだろう。人を自由にしたインターネットと言う概念は、あまりにも広く生活に根付いて輪郭をなくしていった。大きすぎて意識しない。むしろ範囲が広すぎてどこを指したらいいかわからない。 その本の中にインターネットは若者にはハサミのような感覚とあったけれど、どちらかというとインフラであり、電気に近いのではないだろうか。 その中で、多くの人が日常