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【中古】李世民 上(玄武篇) /日経BPM(日本経済新聞出版本部)/塚本青史(文庫) 価格: 1782 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 李世民は母方を姉妹として、隋の煬帝と従兄にあたる李淵の次男として生まれた。ある書生がこの子を見て「世と民を救う」顔だと言い、世民と名づけられる。世民は幼少の時から「陳(ひね)た子」即ち大人びた子として育った。父李淵の下で軍隊の中で育ち、弓を始め武術は周囲から一目置かれ、兄を敬い我儘な弟には厳しく説諭した。16歳のとき煬帝を救出する功績を上げる。 617年、父李淵の挙兵に李世民は従軍し活躍する。長安を平定すると、翌年唐が建国され父李淵は高祖として即位し、長兄の李建成が皇太子となった。父の高祖は季世民の功績の高さに報いるために官位を押し上げたが、兄で皇太子の建成の心境は穏やかでなくなる。 自分の立場が危ういと感じた建成は、弟の元吉と組んで父高祖に世民の讒言を
煬帝 上[本/雑誌] (日経文芸文庫) / 塚本青史/著 価格: 715 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 後漢の世が乱れてから400年ほど経った南北朝時代の末期。北周の大司馬へと出世した楊堅は北方の異民族の血を汲む正妻の独孤伽羅(どっこから)との間に子が何人か産まれ、その内の長女、楊麗華は宣帝の皇后となり、楊堅の地位は盤石のものとなった。 後に煬帝と呼ばれることになる楊広は、楊堅の次男として生まれる。秀麗で頭脳明晰な楊広は、狂躁な性格の長男の楊勇からいじめられるも、慎み深い性格を周囲に見せ、父から信用されるように振る舞っていた。 楊麗華が嫁いだ宣帝は性格が破綻して、皇后を7人設けるなど酒色遊興にふけり、政治は義父にあたる楊堅に一任する。正妃の楊麗華は良く耐えたが、弟の楊広を男色の相手に仕えさせようとした時は、声を荒げて反対した。宣帝は7歳の静帝に譲位するが、楊堅は家族を守り地位を簒奪する
【中古】奔流: 長編歴史スペクタクル (祥伝社文庫 た 18-3)/田中 芳樹 価格: 380 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 梁の武帝は、小姓の陳慶之に戯れに教えた囲碁の実力に驚嘆する。兵学を学ばせると飲み込みが早く、陳が求める白馬300頭を与えた。陳は武帝と共に斉を打ち破った老将韋叡や、好色で酒癖が悪いが、文武の能力に秀でる曹景宗らに可愛がられる。そのころ北朝は北魏。皇族の中山王元英が率い、関羽や張飛も及ばないとされた豪勇・楊大眼を副将とした軍勢の強さが、周囲にも鳴り響いていた。 滅亡した斉の皇族が北魏に亡命する際、建康(南京)で起こした火災は大きな被害をもたらした。これにより梁の武帝は激怒し、北魏と梁の戦いが勃発する。梁は北魏の前線基地で水上要塞とも言える合肥城を、老将韋叡が水攻めで攻略に成功する。そして更に30万におよぶ軍勢を合肥に集め、大将に武帝の弟の臨川王を抱いて、北への進軍
*今回と次回はまた塚本靑史作品からは離れて、五胡十六国時代と南北朝時代を舞台とした作品を取り上げます。 【中古】苻堅と王猛 不世出の名君と臥竜の軍師 /祥伝社/小前亮(文庫) 価格: 1772 円楽天で詳細を見る 【苻堅と王猛 / あらすじ】 三国志の混乱を平定した晋は間もなく滅亡して、再度混迷の時代に入る。その中で氐(てい)民族が建国した前秦の三代目皇帝に苻堅が選ばれた。理想主義者の苻堅は絶え間ない戦争の中で歎き、中国を統一して全ての民族をひとつにまとめれば、戦をなくし人々は幸せに暮らせる、と考えた。 余りに遠大な苻堅の思いは、軍師として天才的な戦略を発揮する王猛を得ることで前進する。東方の鮮卑族の慕容氏が建てた前燕、漢族の張軌が建て前涼を次々と併呑し、華北をまとめていった。 苻堅は華南の東晋を攻略して統一を目指すも、軍師王猛は反対する。しかし王猛が急死すると符堅は決意を固め、100万の
仲達【電子書籍】[ 塚本 青史 ] 価格: 682 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 漢王朝で高祖劉邦の時代からさかのぼる名門の司馬家。優秀な兄弟8人が並ぶ中でも特に聡明と言われた司馬仲達は、曹操から出仕を求められるも、一度は漢王朝に義理立ててその誘いを断る。しかし再度強く求められたために、曹操の子曹丕に仕えることとなった。 「乱世の奸雄」曹操が薨去して曹丕が後を継ぐと、頭脳明晰な仲達が忠実に補佐をする。曹丕は後漢の皇帝(献帝)から禅譲されて魏の文帝として即位し、仲達は文官として内政や軍隊の後方を支援する実務面で国を支えた。ところが突然皇帝から、経験のない撫軍大将軍に任じられる。仲達は文官時代に蜀の諸葛亮や呉の孫権らの心中を推し測っていた経験を元に、懸命に戦略を練る。曹丕が崩御すると、後継の嫡子曹叡(明帝)も引き続き仲達を頼りにした。 その頃蜀は劉備が崩御し、諸葛亮が政治全体を差配していた
趙雲伝【電子書籍】[ 塚本青史 ] 価格: 2178 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 現在の中国河北省で生を受けた趙雲の家は貧しく、父は太平道という新興宗教に入信していた。母はそんな父を見限り公孫瓚に仕え、趙雲を呼び寄せる。趙雲は大人しいが、体格たくましく武術に秀でていた。趙雲が仕えた公孫瓚は有力豪族の子ながら、生母の身分が低く当初は注目を受けなかった。しかし秀麗な容貌を持ち聡明で弁舌もさわやか。次第に周囲の勢力を収斂していく。 公孫瓚は北方の遊牧民族を従えると、白馬の騎兵軍団を率いて戦場で華やかな活躍を見せ、北東部で確固たる地位を築く。しかし叛乱の首謀者を鎮圧できず、朝廷は光武帝の流れを汲む人望の厚い劉虞を派遣した。立場を失うことを恐れた公孫瓚は劉虞を敵視して、共闘を持ちかけられても無視をした。後に劉虞は公孫瓚と対峙するが、公孫瓚は逆に劉虞を捉えて一族もろとも処刑してしまい、公孫瓚への
【中古】 呂布 猛将伝/塚本青史【著】 価格: 1089 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 呂布の目の前で実父が丁原の配下に殺されたが、母はその丁原と結びついていた。義父となった丁原は漢王室の外戚の何進と結びついて、軍閥の将として乱世に名乗りを上げる。一方呂布は類まれな体躯を生かして武術に修練すと、瞬く間に丁原配下でも一目を置かれる存在となった。丁原は呂布を寵愛し、義理の親子だけでない男性同士の「契り」を求める。 首都洛陽で何進が政争で敗れ殺害されると、軍閥の董卓が台頭する。丁原もその配下に加わるが、董卓は丁原の軍勢をそのまま奪おうと企み、呂布を抱き込みに図る。丁原との関係に嫌気を感じていた呂布はその誘いに乗り、それまでの恨みを込めて丁原を殺害した。新たに義理の父となった董卓は呂布に、1日に千里走ると言われる汗血馬「赤兎馬」を贈った。 首都洛陽を制し、絶大な権力を掌握した童卓は、性格そのま
三国志(一)【電子書籍】[ 吉川英治 ] 価格: 880 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 後漢王朝の悪政によって庶民が苦しむ中、張角が宗教団体を母体に起こした「黄巾の乱」を契機として、中国全土は混乱の渦にに巻き込まれる。都では董卓が最後の皇帝となる献帝を擁立して実権を握ると、暴虐の限りを尽くす。それを見た袁紹や曹操は、洛陽を脱出し反董卓の同盟軍を集めて戦いを挑む。董卓は絶世の美女・貂蝉を奪い合った義理の息子の呂布によって殺害された。 混迷の中台頭したのが、北部で勢力を拡大した曹操。自ら兵法書を著し、詩人としても優れ、有能な人材を見極める万能の人物。克州の長官に就任すると百万の黄巾賊を破り、その兵力を従えて自らの基盤を築き上げた。 景帝の末商とされた劉備は、関羽・張飛という豪傑と「桃園の誓い」と呼ばれる兄弟の契りを結んで、流浪しながら世に出る機会をうかがっていた。劉備は少ない軍勢を率いて陶
*Amazonより 【あらすじ】 下級貴族に生まれ、書を読むことが好きな蔡倫は司馬遷の「太史公書」を夢中になって読んでいた。しかし当時は班固が父の代から始めた、前漢の建国から記した「漢書」を編纂して、司馬遷に対抗していた。一時は国史を改ざんしているとの噂も立てられたが、時の章帝が班固の格調高い文章を認め、国家事業として編纂作業を進めていた。そんな中で蔡倫は宦官となって身を立てることにした。宦官になると誠実な人柄が周囲から認められて、徐々に役職が上がっていく。 班固の弟班超は、学者一族の中にありながら武将での才覚に恵まれ、兇賊を平定し勢いを西域にまで広げ、現在の中東にあるシリアまで兵を派遣する。蔡倫はそこから風の便りで、アレキサンダ一大王が築いた当時最大の図書館で記録される粘土板や、ローマ帝国で使われている羊皮紙などの知識を得ながら、安価で使い易く、そして保存の優れた「紙」の製作に没頭する。
光武帝(上)【電子書籍】[ 塚本青史 ] 価格: 880 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 漢末期。帝が幼少で次々と早世し、飢謹などで民の生活が苦しむ中、宰相の王弄に期待する声が高まる。王莽は漢王朝を纂奪する形で帝に即位し、新たな王朝「新」を建国した。 漢の景帝の流れを汲む家系の次男に生まれた劉秀は、家は貧しく、しかし明るく純朴で素直な性格を有していた。頭脳は明晰なため帝都長安への遊学を許されるが、そこで見た光景は、王葬の新しい政策が現実を無視して理想を追い求めるあまり、各所が混乱に見舞われている姿だった。王葬に期待した民衆の声はすぐに罵声に代わり、また匈奴や西羌ら周辺諸国らの反感を買っていた。 同じ頃、海湾軍で酒造業者を営む呂母が、言われなき罪で県令に殺害された息子の仇を撃つために、私財を投じて数千の徒党を集めて反乱を起こした。呂母は県令を殺害した後に亡くなるが、赤眉軍と名乗る勢力を中心
王莽【電子書籍】[ 塚本青史 ] 価格: 827 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 伯母の王成君が帝の皇后となり伯父の王鳳が出世するも、王莽の家だけが取り残され、貧しい生活を続けていた。王莽は勉学が好きで、王宮にある図書館の目録整理を命じられた時に、司馬遷の「太史公書」を見つけると4日間夢中になって読みふけった。それを見た儒学者の劉向に認められ、学問に励む王莽の評判が高まった。また王鳳に対し熱心に看病を続ける姿から、帝や叔母である皇后の王政君の後ろ盾を得て、急速に出世していく。 王宮での遊泳術にも長けてきた王莽は、飢饉になると炊き出しを行ない、イナゴによる被害が増えると、捕らえた者は分量に応じた値で買い取る布告を出す。貧しい者は免税の特権を与え、流行病に対しては収容所を設けて医薬品を供出する。亡くなった場合は遺族に葬儀代を付与した。幼帝が続く中で叔母の皇后の王政君は、天変地異や動乱には対応
*Amazonより 【あらすじ】 54年にも及ぶ在世を誇り、前漢王国の版図を広げた武帝は、封禅の儀も行い権勢の絶頂を極めた。その陰で、在世の前半期に匈奴征伐で活躍を見せた霍去病は24歳で夭折した。霍去病の異母弟の霍光は兄の武勇は持たないが、誠実な実務で文官として出世し、武帝の後半期を支えることになった。 この頃は治安が悪化し、酷吏と呼ばれた法律至上主義の官僚が活躍する。中でも江充(こうじゅう)は王子であろうと処罰を下していた。しかし皇太子の劉拠から恨まれてしまい、武帝が崩御する前に武帝に呪誼をかけたと讒言して、劉拠を捕縛しようとする(巫蠱(ふこ)の禍)。劉拠が江充を返り討ちにするが、武帝は許さず劉拠は逃亡し、自殺したと見られた。 武帝はやむなく末子を後継とし昭帝として即位させるが、即位時の年齢は8歳。武帝は死の間際に大司馬大将軍の霍光、上官桀、金日磾(きんじつてい:霍去病に投降した匈奴の王
【中古】 霍去病(下) 麒麟龍彗星譚 河出文庫/塚本青史(著者) 価格: 220 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 高祖(劉邦)が薨去しておよそ60年。呂后による恐怖政治を経て「文景の治」が敷かれた。景帝の末弟に産まれた劉徹は、祖母の竇太皇太后の意向により皇太子を押しのけて後嗣となり、武帝として即位する。己の力を頼む性格の劉徹は恩人の竇太皇太后が亡くなると、王宮で女性たちが握っていた権力を奪い返して、皇帝親政の政治を進める。 武帝の愛妾の衛子夫に嫉妬した陳皇后は衛子夫を放逐しようとするが、武帝は反対に陳皇后を離縁する。衛子夫は武帝の寵愛を一身に受けて、多くの子を産んで王宮での地位が高まった。それに従って下級階級出身であった衛子夫の親族も取り立てられる。弟の衛靑は奴僕の立場から軍に引き上げられて、その誠実な性格もあり将軍にまで出世する。更に衛子夫の異父姉で衛少児が生んだ子の霍去病(かくきょへ
呂后【電子書籍】[ 塚本青史 ] 価格: 734 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 1 呂后 漢帝国を建国した偉大なる高祖・劉邦の正妻呂后は、劉邦から長く遠ざけられて、同郷の審食其(しんいき)を愛人とする生活が続いていた。しかし劉邦が薨去すると、呂后は徐々に権力を掌握する。子の劉盈(りゅうえい)が恵帝として即位すると、呂后は皇太后の権力を固めるために、高祖の愛妾が生んだ庶子の殺害を企てる。更に愛妾の戚夫人の両手両足、そして目と舌を奪って厠に落として嘲笑する残虐性を見せる。これを知った恵帝は心を病み酒に溺れ、間もなく死去する。 地位を強化すべく呂后は劉邦の庶子を次々と暗殺し、その後釜に呂氏一族を配して外戚政治を執り、自分に反抗的な少帝を殺害して、ねつ造して後少帝を立てる。審食其は呂后のおかげで出世を果たすが、男女の仲では呂后に対して上の立場だった。しかし呂后は全てにおいて自分の思い通りになら
凱歌の後【電子書籍】[ 塚本青史 ] 価格: 838 円楽天で詳細を見る 【あらすじと感想】 燕の将であった臧荼(そうと)は元々項羽の配下だったが、韓信の誘いに乗り劉邦に帰属して燕王と認められた。しかし始皇帝に取り入った徐福を中心とする宗教集団に囲まれ、怪しげな薬を用いて甘美な生活を行い、自らの王国を建国しようとして漢に叛旗を上げる。不思議な戦い方をして漢軍を翻弄するも、導引術を体得していた軍師張良がその謎を解き、高祖劉邦に滅ぼされて滅亡する。 曹姫は劉邦が正妻呂雉と結婚する前から付き会っていた故郷の「幼馴染」。早くして生んだ子供は韓信の後釜として斉王に封じられる。劉邦の長男にも関わらず婚外子であったがために、漢王室の跡継ぎにはならなかったものの、後に呂雉を中心とする激しい権力闘争に巻き込まれることなく生き延びるこができた。 韓信は劉邦も認める漢建国の功労者。1人北西部で領土を広げ、項羽に
項羽と劉邦(下)(新潮文庫)【電子書籍】[ 司馬遼太郎 ] 価格: 737 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 項羽は再び軍を率いて劉邦に攻め入る。漢軍は震え上がるものの、劉邦は巨大毅倉庫である広武山を要塞化して立て籠もる、という奇想天外な策を思いつく。劉邦にとって一世一代ともいえるこの妙策は当たり、籠城側が飽食して攻囲側が飢えに苦しむ奇妙な籠城戦となった。しかし矢を受けた劉邦が負傷したことにより、楚漢で天下を二分することを条件に劉邦は講和を申し出、項羽もこれを受け入れる。 広武山における1年余の睨み合いが終わった。楚軍は彭城への帰途につくものの、次こそは漢軍を完膚なきまでに叩き潰す決意をしていた。そんな項羽の魂胆を察した劉邦の家臣たちは、劉邦に今こそ項羽を攻撃すべきと献言する。楚の兵達は飢え、不満も満ちて脱走者も増え、楚の士気は凋落している。また韓信が北方諸国を次々と平定するなど、劉邦が打
*「塚本靑史20選」が続く中、時系列的に別の作家を挟まみます。今回は司馬遼太郎の名作です。 項羽と劉邦(上)(新潮文庫)【電子書籍】[ 司馬遼太郎 ] 価格: 825 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 史上初めて大陸を統一し、帝国を築き上げた秦の始皇帝。しかし絶対権力の下での厳格な法の行使は、民を疲弊させた。始皇帝が薨去すると陳勝・呉広の乱を端緒として、各地で無数の暴動が勃発する。祖国の楚を滅ぼされて秦に復讐を誓っていた項羽は、叔父の項梁に従い楚の再興を目指していた。しかし秦軍は章邯を将軍に任命して反乱を鎮圧していき、項梁は命を落とす。項羽は項梁の後を継いで秦軍に反攻するが、配下の軍勢の一小隊には、沛の県出身で何の取り柄もないが、なぜか周囲から担がれた劉邦がいた。 章邯率いる秦軍の巻き返しに反乱軍は動揺したが、頂羽は1人鬼神の如き勢いで、秦の主力軍に壊滅的な打撃を与えた。反乱軍の盟主となっ
始皇帝【電子書籍】[ 塚本青史 ] 価格: 1056 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 人質として趙にいる秦の公子異人を、商人の呂不韋は「奇貨居くべし」と目をつけ、大金を投じてエ作を行い、次期太子の座に就ける。異人が呂不韋の妾の朱姫を気に入ると、呂不韋の子を宿したまま朱姫を譲り「政」が誕生した。秦が趙を攻めると異人は呂不韋の手引きで秦へ脱出するも、政は母と置き去りにされた。政は不安な立場で逼塞を余儀なくされる。 政が10歳のとき、曾祖父と祖父が立て続けに薨去すると、異人が急遮即位して呂不韋は丞相に任命された。政は母の朱姫と共に秦の都威陽に迎えられるが、王宮での生活は狡猾な異母弟の成蟜が挑発を仕掛け、太子の座を引きずり倒そうとするため、日々緊張を強いられる。 父の荘襄王は3年で薨去し、13歳で政が王位を継いだ。政は真っ先に嫌がらせを続けた成蟜を軍隊に押し込めると、成蟜の母は不満から、政は呂不
【中古】(非常に良い)春申君 -単行本 塚本 青史 価格: 7021 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 後に春申君と呼ばれた黄歇は、楚で生まれ、幼い時から聡明を謳われていた。楚を攻めようとする秦への使者の太子完に従った黄歇は、秦の昭襄王に対し、強国の秦と楚が戦う不利を説いて和平に導いた。和平の証に人質となった黄歇だが、楚の頃襄王(けいじょうおう)が病に倒れたと聞くと、完が不在の間に後継が決まることを危惧する。独断で完を密かに楚へ帰国させ、残った黄歇は死を覚悟したが、宰相范雎のとりなしもあり、楚へと帰国することができた。太子完は即位して考烈王となり、黄歓は信頼を受け封土を受け、春申君と名乗ることになる。 楚は屈原の識見が群を抜いていた。屈原は折に触れて秦は信用ならないとし「合従」を説いていたが、剛直な性格は周囲から煙たがられて、王宮から遠ざけられていく。その後秦が楚に次々と侵掠していく様を見
【中古】白起 河出書房新社 塚本 青史 価格: 1048 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 辺境に位置する秦国の更に西域に生を受けた白氏。祖父は楚との戦いで対峙した楚側の武将、呉起の強さに畏敬を抱き、孫に白起と名付けた。ところが呉起は寵愛を受けた王が没すると同時に殺害され、秦を強国に押し上げた商鞅も王が亡くなると、車裂きの刑に処せられた。 商鞅のあと登用された、縦横家と呼ばれた魏出身の張儀は、屈辱を受けた楚への復讐を求めて強硬な外交政策を進める。貧しい白起は生活のために軍隊に入り鍛練を重ねていくと、皇后の弟で軍を支配する義冄の目に留まる。義冄は張儀と違い武力を信奉し、その下で白起は部隊長から将へと出世していった。 張儀は不仲の武王が即位すると、秦を離れ魏の宰相へと移り、後の座を魏冄が襲った。白起は将軍となり、敵を殲滅させる戦果を挙げて周辺から恐れられていく。伊蕨の戦いでは楚と友誼を取り戻し
裂果 趙襄子伝【電子書籍】[ 塚本青史 ] 価格: 880 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 春秋の覇王、晋の文公に仕えることで栄達の道を歩んだ趙家。その後信用を落として一旦没落するも、趙鞅の祖父趙武が家勢を盛り返す。趙鞅は悪名高い魯の陽虎を召し抱えるなど、懐の深さに胆力も持ち合わせて趙家を差配し、晋の国で重きをなしていた。 ある日趙鞅は子供たちを集めて、北にある常山に隠した宝を見つけたもの与える、と言った。子供たちは常山へと行くが、誰も宝を見つけることができない。しかし母が「北狄」出身で皆から蔑まれていた母卹(むじゅつ:無恤)と趙葭は、常山から見下ろす代(国)を取ることができる、と答えた。間もなく長男の白魯が亡くなると、趙鞅は趙母卹を嫡子の座に据えた。趙母卹は晋の首都晋陽の水路が危険な点を指摘するなど、鋭い頭脳をもっていた。 それまで北狄で育っていた母卹は晋陽に移り、趙鞅の教えを受ける。
*紀伊國屋書店より 【あらすじ】 伝説の武将・太公望が建国し、およそ500年続いた姜氏の支配による斉の国。陳国の公子は斉に亡命した際、時に故国を振り返る時に見える、北方玄武の夜空に輝くいて座の一部、ひしゃくの形をした斗宿星を守護星としていた。その公子の流れを汲む田乞(でんきつ)は、困った領民に対して食料を施す際には大型の斗を用い、返済する時は小型の斗を使うという「2つの斗」を用いて、自領民ばかりか斉国民全体からの人気を集めていった。 田乞は子の田常に、田氏の由来や斗宿星の意味、そして頑民を統べる術を伝授する。しかし斉の宰相の晏嬰(晏子)は田乞の深慮遠謀を見破り、斉はいずれ田氏の手に落ちると懸念していた。 景公は60年に及び在位する。景公自身は凡庸ながら、晏嬰が宰相として治世を行なっていた。隣の魯国で生まれた孔丘(孔子)が唱えた儒教が、多くの信者を生んで一大勢力をなす。斉国でもその勢いを利用
孫子伝【電子書籍】[ 塚本青史 ] 価格: 700 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 斉の国で商家に生れた孫武は、近所にある「拾導塾」で貴族に囲まれて勉学をする中、塾で一番の文字数を覚える。しかし王宮で採用される身分ではないため、その知識は店の万引き防止のアイディアに生かすしかなかった。そこから国同士の戦いにおける「無駄」を省くことへと考えが及び、過去に行なわれた戦争の古戦場を訪れると教訓を導き出し、「戦記策謀」としてまとめ上げた。 泥棒除けでは評判を上げたが兵法家としては無名の孫武に、人定卑しからぬ人物が「戦記策謀」を読みたいと所望してきた。熱心に読んでは鋭い指摘を行なうその人物は呉の季札。呉王の弟で時期国王とも目され、諸国を巡っては外交を繰り広げて、斉の宰相の晏嬰とも誼を通じていた。李札は後に孫武に長兄の子にあたる光や夫概を門人とし、「孫子の兵法」を学ばせる。 季札は孫武が構えた塾を「
前回まで、中華統一に至る紀元前の小説を取り上げました。これからは始皇帝(ファーストエンペラー)から溥儀(ラストエンペラー)へと続く小説を取り上げていきます。その中で塚本靑史作品は、始皇帝から古代(隋・唐)までの作品が充実していますので、まずはその「くくり」が中心になります。 但し、塚本作品は私が心残りだった春秋終期から戦国にかけての「忘れ物」を、ツボを抑えて発刊していますので、ちょっと寄り道させていただきます。即ち以下の5作品。 1 「孫子伝」 現代にも読み継がれる、軍事思想を築いた人物の生涯。 2 「田釐子・成子」 太公望から500年続いた斉国皇統を「下剋上」した物語。 3 「裂果 趙襄子伝」 超大国「晋」が三分割され、戦国時代の幕を開けた人物。 4 「白起」 強国・秦の「ターミネーター」。全てを薙ぎ倒す戦闘力MAXの武将。 5 「春申君」 そんな超大国・秦に土をつけた楚の公子で「戦国四
香乱記(四)(新潮文庫)【電子書籍】[ 宮城谷昌光 ] 価格: 638 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 秦軍が大敗する報が咸陽に届くと、趙高は震憾する。蘭は復讐の機会を窺い、宦官の永波の助けを借りて帝に近づき自死を迫るが、止めを刺したのは秦に恨みを持つ永波だった。三代皇帝の嬰は趙高を殺し、翌年劉邦に降伏する。目的を遂げた蘭は田横に会うために斉を目指した。 咸陽に先に入った劉邦は、鴻門の会で項羽に頭を下げて王宮を譲った。宮殿の美女、財宝を独占する項羽を田横は危惧したが、斉の王田市は項羽に降るつもりだった。田横は田市を見限り、斉の王は田栄が引き継ぐことになる。しかし項羽の命令に従わない田栄と田横は叛逆者とみなされ、命の危険が迫る。田栄は斉王となることで、許負の予言の恐ろしさを実感する。 西方では劉邦が盟約を破り、韓信の献策を受け東進を決意する。項羽に敵対する田栄が田都、田安を攻めても項羽は援
香乱記(一)(新潮文庫)【電子書籍】[ 宮城谷昌光 ] 価格: 594 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 従弟の田儋(でんたん)、田栄と田横の2人の兄弟を、世間では「田氏の3兄弟」と呼んでいた。斉の湣王を祖とする田氏だが、楽毅に敗れ殺されてしまい、わずかに生き残った田氏の祖父が、北方の狄の地で名を隠して生き延びていた。そして斉が滅び、秦が天下を統一する。 3兄弟が狄へ帰る途中に助けた許負は、始皇帝の暗殺を企んだ張良の配下だった。許負は人相を観て、田氏3兄弟は3人とも王になると予言するが、3人は笑って相手にしない。許負は重ねて田横に、七星を見つければ心願が成就すると予言する。そして許負も自らの予言に衝撃を受ける。田氏の3兄弟が王になるということは、秦帝国の滅亡を意味するはず。許負は始皇帝の嫡子扶蘇を見ると、皇帝に就くことができない運命だと悟った。 秦の治世は過酷で横暴だった。田横の許嫁だった
新装版 奇貨居くべし(五) 天命篇【電子書籍】[ 宮城谷昌光 ] 価格: 902 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 呂不韋は趙の都の邯鄲で、大路に突然黄金の気が立ったのを見る。そこには秦の公子で人質になっている異人という人がいた。呂不韋は異人をみて「奇貨居くべし」と直感、一世一代の「投機」と見て、本拠を邯鄲に移す。異人の父、太子の安国君は嫡子を定めていないのを幸いに、呂不韋は異人の名を高め、覚えめでたいように仕組んで秦の都に乗り込む。 太子の正妻ながら子がいない華陽夫人が嫡子を決める鍵だが、この華陽夫人は呂不韋が以前楚で逢った南芷だった。南芷は呂不韋の説得を受けて異人を安国君の嫡子と定め、異人は華陽夫人との繋がりを強調するために名を子楚と改めた。呂不韋が紹介を受けた遺児の小梠を子楚が見初め、正妻として子を産む。政 (せい)と名付けられた男の子は、後に始皇帝と名乗る人物。 秦軍が趙の邯鄲に攻
新装版 奇貨居くべし(一) 春風篇【電子書籍】[ 宮城谷昌光 ] 価格: 858 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 15歳になった呂不韋(りょふい)は、父から命じられた鉱山を視察する旅の途中で、秦が韓と連合して斉を攻める軍勢を目撃する。斉王の矯慢より、魏・趙・燕なども斉の敵に回り、斉は滅亡寸前に追い込まれていた。この年を境に秦の一強時代が始まる。 黄金の鉱山から岩を採取して趙の都の邯鄲にもってゆき、黄金(当時は金属の総称)の含有量を調べる。黄金の気は地だけでなく人からも立つといい、呂不韋にも気が立っていた。邯鄲には旅を同行する鮮乙の妹、芳がいる。その途中で2人は偶然、楚から趙への貢物「和民の壁」と呼ばれる楚の国宝を手に入れる。この鮮芳の家を「和民の壁」を渡す役目を担った楚の役人の蘭相如が、国宝を探しに「連れ」と顔を出した。連れの黄歇は、後に春申君と呼ばれる人物。 呂不韋は「和民の壁」を返す
青雲はるかに(上) (新潮文庫 新潮文庫) [ 宮城谷 昌光 ] 価格: 935 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 范雎(はんしょ)は晋の名宰相の士会を先祖に持つが、家は貧しく官途は閉ざされていた。そこで楽毅に攻め込まれている斉に行って、活躍の場を求めようとするが、斉に居場所はなく魏に向かう。そこで吟尼に会い、そこから原声という美女とめぐり合う。 生涯の友と定めた鄭安平の妹の薬代を稼ぐために、范雎は魏の須賈(しゅか)の家臣となって斉へ向かった。斉では襄王との面談で「法は元々斉で確立したが、商鞅が法を守る法を作って秦に持ち込んだ」と説いて認められ、仕官を誘われた。まずは魏に戻ってからと考えた范雎だが、須賈は襄王から范雎に褒美が下されたことを不審に思い、宰相の魏斉に范雎が機密を漏洩したと讒言する。怒った魏斉は范雎を半死半生にして厠の中に放り込ませた。助けられた家臣から、原声が魏斉の妾になったこ
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