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musuidokugen.hatenablog.com
色を塗った一枚絵をまとめた記事があったのですが、どういう訳かブッ飛んで消えてしまったので、また新しくここに、色を塗った一枚絵をまとめていきます。 新しく描いた絵が、上に来ます。 立ってる小吉(2024,7,30) 記念撮影的に立ってる小吉です。15歳くらい。 着物の柄は菊に柴垣です。 コピックで塗りました。 猫を伸ばす亀松(2025,7,24) どっかの紙の隅に描いたのを、清書したやつです。コピックで塗りました。 脇の下を持った方がよかったかもしれない…猫ちゃんの腕筋、エラいことになってそうだから…。 THE BOY AND THE HERON(2024,2,29) いつも行ってる映画館で上映が終わっちゃったので、何か描きたくて描いた絵です。 はやおきはこの映画が大好きで、この時点で18回観に行っています。 この後、外国の権威ある賞を獲ったので上映が再開されましたが、それももうすぐ終わっち
はやおきのマイフェイバリット絵本『童謠妙々車』の口絵に登場するこれ。 あるいはこれ。 柱に穴を開けて菊形の車輪?をはめ込んだ装置。 『妙々車』の口絵はモチーフが「車」しばりなので、車には違いありません。最初は飾りか何かと思っていましたが、本編にもあったので、何らかの意味があるものだろうと思って調べました。 で、結論から言うと、これは「後生車」というもののようです。マニ車(仏教の装置で、車輪部分に経文や真言が記されており、右回転させると内容を唱えたのと同じ功徳が詰めるという有り難いもの)よろしく、念仏を唱えながら回すと、死者の供養になるものらしいです。読み方は「ごしょぐるま」。 他にも回し方とか効果は、そこの後生車によって違うみたいです。 『妙々車』では車輪は菊形ですが、実物の写真で菊形のは見られませんでした。当時(江戸時代)のトレンドだったのかも。 『童謠妙々車』の口絵の紹介記事でチラッと
2022年5月に描いた絵です。 『童謠妙々車』より、麻衣さんです。 日本髪を描きたくなったので…それっぽく描いてあるけども、毛流れはテキトウです。 櫛を忘れた…。 それはそーと、久し振りに漫画とゆーかはやおきの活動全般について、やってる意味があるのか気になりだしてすっかり意気消沈しています。いつものことです。 描くのやめたいけどもやめたくないなぁ。でも、描いたって誰も読まないのは分かってるので辛い。他の誰かが描いてくれたらいいのに。意義の無いことを、一生懸命やり過ぎた。
2022年3月に描いた絵です。 ここしばらく一枚絵を描いていなかったのですが、この度はやおきが労働先をクビになりまして、宣告を受けて一ヶ月くらいは「もう駄目だ!」といつものごとく落ち込んでいましたが、いざ労働期間が終わると自由を謳歌し始め、(比較的)いっぱい絵が描けました。 それはそうと、来月から別の場所で労働します。気分的には一ヶ月ぐらいブラブラしたかったのですが、インターネットでネガティヴな情報ばっかり摂取して、ビビッて真面目に就職活動してしまいました。 新しい絵が、上に来ます。 マンガ『夢酔独言』主人公の小吉です。 はやおきは勝小吉が大好きなので、今でも、他のものを描くときより20割増しくらい楽しいです。 マンガ『夢酔独言』に登場する学者さん達です(学者の定義が怪しいですが)。 1枚目から、佐久間象山先生、永井青崖先生、都甲斧太郎先生、勝麟太郎。
勝小吉自伝『夢酔独言』より、小吉14歳、一度目の家出エピソードその5です。 江戸を出て一人で上方を目指す小吉。伊勢神宮まで行きましたが、府中まで戻ってきました。 侍の、馬の稽古にでくわした小吉。小吉は武士の子ですが、家出中&襦袢(下着)姿&旅汚れで誰もそうとは思ってくれません。頼み込んで稽古の見学をさせてもらいますが、このあと失礼をはたらき、追い出されてしまいます。その時、小吉がとった行動は…。 【前回までのおさらい】 文化十二年(西暦1815)五月二十八日、上方(かみがた)を目指し、江戸を出た小吉は、東海道を進む。藤沢で旅の二人連れと出会い、行動を共にするが、浜松で泊まった晩に、襦袢以外の持ち物を全部盗まれてしまう。 宿屋の亭主から柄杓をもらった小吉は、物乞いと野宿をしながら伊勢神宮へ。しばらく伊勢に滞在する。 前回、伊勢(三重県)にて御師龍太夫の家でもてなされ逃げした小吉ですが、府中(
「宝尽くし(たからづくし)」とは、宝物など、めでたいモチーフを集めた和柄です。 この記事では、宝尽くしの定番のモチーフサンプルをいっぱい紹介します。どこかで宝尽くしを見かけたときに、何のモチーフか判断できる助けになれば幸いです。 こちらの小紋に描かれている宝物をメインに紹介します。 ①隠れ笠(かくれがさ)、②隠れ蓑(かくれみの)、③巻物(まきもの)、④七宝(しっぽう)、⑤宝珠(ほうじゅ)、⑥丁子(ちょうじ)、⑦分銅(ふんどう)、⑧小槌(こづち)です。 ①隠れ蓑(かくれがさ) ②隠れ蓑(かくれみの) ③巻物(まきもの) ④七宝(しっぽう) ⑤宝珠(ほうじゅ) ⑥丁子(ちょうじ) ⑦分銅(ふんどう) ⑧小槌(こづち) ⑨鍵(かぎ) ⑩宝袋(たからぶくろ) ⑪熨斗(のし) ①隠れ蓑(かくれがさ) 災いから身を隠す、頭にかぶる笠です。 てっぺんが突き出た市女笠タイプの方が本式で、三角のすげ笠タイプ
はやおきが所有する絵草紙『童謡妙々車』。 内容はさっぱり読めないのですが、その精密な作画と「車」テーマで統一された口絵がとても好きです。 一編が上下巻に分かれていて、2~4冊がまとめて綴じ合わせられています。その表紙に、発売当時本が入れられていたであろう袋も一緒に綴じられているのですが(上下巻一緒に販売されていたのか、袋に上下の記載はありません)、その袋の図柄もまた、「車」がテーマになっているのです。 今回は、『童謡妙々車』の袋の図柄について紹介・解説します。 どの袋にも、全体に布目摺り(実際に布を押し当てて、織物のような質感を加える技法。インクは使わない)が施されています。 初編 初編は車に関係ない図柄。 鶴と松竹梅で、めでたいモチーフ尽くしです。 三編 玩具の風車。 四編 お祭りの山車のような…。 車の上に載せられている装置には干支を表す漢字が12字書かれており、中に針らしいものが見え
2021年12月に描いた絵です。 Inktoberの絵の続きを描きたかった過去もありましたが、挫けました。 新しい絵が、上に来ます。 来年は寅年ということで、島田虎之助さんです。 マンガ『夢酔独言』の島田さんは、名前に虎が付いているので、虎をイメージしたビジュアルになっています。 ところで、小吉の諱(いみな)は「惟寅」なので、2021年は勝小吉の年ですね。生誕120周年だし。 試しにデジタルでトーン貼りしたマンガ『夢酔独言』の扉絵です。タイトルロゴも、デジタルで塗りつぶしました。 線で囲った内側にしかトーンが貼れなくて、グギーとなりながら貼りました。着物の模様は、後から描いた方がいいかもしれない。
はやおきはただ今子供編(二~十話)を本にまとめるための作業をしている最中ですが、そのため新しいお話のペン入れがお留守になっております。 その代わりとしまして、家督を継いだばかりの麟太郎を主人公とした番外編をお送り致します。 後から思いついただけで、順番的には、百二十二話と百二十三話の間になります。 今回のお話は、明治三十二年に刊行された『勝海舟』と、三十三年の『人情世界』臨時増刊号より講談「日本豪傑百家選 勝安房」の内容を元に構成しました。 家督を継いだ麟太郎の元に借金取りが押しかけるというエピソードなのですが、勝海舟の資料では見たことがない話なのですが、2冊の本で語られているし、小吉が生きている時の出来事なのでこの度漫画にしました。四日で書いたよ。 まずは『勝海舟』から、該当箇所を抜粋します。 勝家は極めて小禄なりき。海舟翁の父の実家、男谷平蔵は有数の資産家なりしも、勝家を継ぎたり左衛門
マンガ『夢酔独言』序編を4冊売ってから開店休業状態のboothの「マンガで読める『夢酔独言』(店の名前)」に、ひっそりと商品が追加されました。 ↓こちらから店へ行けます。見るだけならタダ マンガで読める『夢酔独言』 - BOOTH ・2021年11月現在のラインナップ 江戸時代の小さい人マスキングテープ - マンガで読める『夢酔独言』 - BOOTH 江戸時代の小さい人マスキングテープ 江戸時代の絵の引いた図とかに描かれている小さい人のテイストが好きなので、マスキングテープにしたものです。 一回作った後で、絵が切れちゃってたので(画像見たまんまだったんですが、それっぽい演出かと思ってました。巻いてる部分も合成できるんですね。現代の技術スゲー!)直したから、画像の絵柄とはちょっと違ってるんですが…。 『夢酔独言』アルファベットTシャツ - マンガで読める『夢酔独言』 - BOOTH 『夢酔独
勝小吉自伝『夢酔独言』より、小吉14歳、一度目の家出エピソードその4です。 前回、炊いた飯を求めて伊勢をさまよった小吉ですが、今回は、御師(おんし)の家でタダ飯を食らいます。 伊勢の相生の坂にて、同じ乞食に心易くなり、そいつが言うには、 「龍太夫という御師の所へ行って、『江戸品川宿の青物屋大坂屋の内より抜け参りに来たが、かくのしだい故、泊めてくれろ』と言うがいい。そうすると向うで帳面を繰りて泊めてくれる」 と教えてくれた故、… ※はやおきによる現代仮名遣いで引用 伊勢で、物乞い(おそらく伊勢参り)の男と知り合った小吉。龍太夫という御師の家に泊めてもらえる魔法の呪文を教えてもらいます。 「江戸品川宿の青物屋大坂屋の内より抜け参りに来たが、かくのしだい故、泊めてくれろ」 訳:江戸の品川宿(宿場町を指す)にある、大坂屋という八百屋から抜け参ったが、こういうわけだから、泊めてください 『夢酔独言』
2021年11月に描いた絵です。 新しいのが、上に来ます。 タイトル字の上に、小吉。 ちゃんとした一枚絵を真面目に描いたのは久し振りです。 小吉が20代くらいの話の扉絵にしたいな。 「SOUR」 酸っぱい。あるいは、腐った。 Inktoberの絵を、性懲りも無く描いておる…。 「PICK」。選ぶとか、摘むとかいった意味です。
2021年10月に描いた絵です。 10月はinktoberという、一日ひとつ、お題に沿った絵をインクで描くというイベントがあるのですが、はやおきは例年毎日真面目に絵を描いていたのですが、今年は月前半まで気分の落ち込みがあったので、跡から思い立って書き始めたものの、中途になっています。 新しい絵が、上に来ます。 ハロウィンの絵です。スケルトン。 「PURESSURE」 猫をいっぱい描きたかった絵です。 はやおきは猫信者ですが、猫は本物が至高なので、意外と、猫を描いたのは2年ぶりぐらいだったりします。 「WATCH」 鳥の虫ウォッチング。 「FAN」 団扇娘。 「SPIRIT」 精神とか、魂という意味ですが…難しい。 「RAVEN」 むさぼる。 何かよく分からんムニョムニョをむさぼっています。 「KNOT」 結び目。 今年は『夢酔独言』以外のモチーフにしようと努めたのですが、早速小吉を描いてし
勝小吉自伝『夢酔独言』より、小吉14歳、一度目の家出エピソードその3です。 浜松から物乞い&野宿で伊勢路まで来た小吉ですが、伊勢路では炊いた飯はくれず、生米ばかりが溜まります。生米をかじって飢えをしのぐものの、体調を崩す小吉。河原の横穴で休んでいると、そこをねぐらにしていた二人組が帰ってきます。二人から「炊いた飯をくれる」と聞き、伊勢郊外の村へ行く小吉ですが…。 【前回までのあらすじ】 江戸の家から上方(かみがた)を目指して、東海道を旅していた小吉。浜松で持ち物をすべて盗まれるが、宿屋の亭主に柄杓をもらい、物乞い&野宿で伊勢神宮へ参詣するが…。 今回小吉が滞在するのは、手元の地図でこの辺りです。 …伊勢路では火で炊いた物は一向くれぬ故、生米をかじりて歩いたから、病後故に腹が治らぬから、またまた気分が悪くって、所は忘れたがある川原の土橋の下に大きな穴が横に空いているから、そこへ入って五、六日
2021年9月に描いた絵です。 新しい絵が、上に来ます。 39歳、他行留中の夢酔(小吉)です。 上を向くと、髪の生え際が、額の向こう側に消えるのを描いてみたかった絵です。 メガネかけてる女の子のビジュアルが好きなんですよという絵です。 通常のはやおきとは違う絵です。
ポリティカル・コレクトネスというのをご存知でしょうか? 「人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない、中立的な表現や用語を用いること」だそうです。 昨今この言葉を目にする機会が多く、漫画を描いているものですから、「各方面に配慮して、アウトな表現を抑制させるもの」と捉えていました(具体例はそれぞれ、なるべく確かな発信元からご覧になってください)。 私はもともと人権意識が高くなく、『夢酔独言』はご存知、江戸時代に生きていた荒っぽい男が主人公の物語ですから、さぞポリティカル・コレクトネスに反する言動をしていて、それに配慮なんかしていたら、面白い要素が全部なくなっちゃうんじゃないかと思って、息苦しさを感じていました。 それで、そういったことについて、いろんな人のいろんな見解を見たのですが、そうしているうちに、我が漫画作中の信(小吉の妻)の扱いについて、いかがなものがと思い始めたのです。
勝小吉自伝『夢酔独言』より、小吉14歳、一度目の家出エピソードその2です。 江戸の家を出て6日目、持ち物を何もかも失って途方に暮れる小吉に、宿屋の亭主が柄杓を授けますが…。 ※ちょっとずつ打って、ちょっとずつ更新します。遅くとも、日曜日中には完了します。 【ここまでのあらすじ】 養家の姑・お婆様との折り合いが悪い小吉は、14歳の年、上方(かみがた)を目指して、江戸の家を出て東海道を進む。途中、旅の二人連れと一緒になり浜松まで行くが、その晩、持ち物・有り金をすべて盗まれてしまう…。 今回も、主に浜松が舞台のお話です。 「何にしろ襦袢ばかりにては仕方がない。どうしたらよかろう」 と、途方に暮れたが、亭主が柄杓一本くれて、 「これまで江戸っ子が、この海道にてはままそんなことがあるから、お前もこの柄杓を持って、浜松のご城下、在とも一文ずつもらってこい」 と教えたから、ようよう思い直して、一日ほうぼ
2021年8月に描いた絵です。 ここのところ漫画の絵しか描いていなかったのですが、盆休みがあり、最終日に名残惜し過ぎて要らん絵ばかり描きましたので数があります(つまり細々と公開して、更新頻度を水増ししようという狡い計画です)。 新しいのが、上に来ます。 生え際を描きたかった図です。 いわゆるちょんまげ頭って、月代だけでなく横の生え際も剃ってるようなのですが(まだよく知らない)、小吉の場合はあえて剃らずに残しています。それは小吉を現代とかけ離れた存在にしたくないからで、とはいえ時代考証的にはダメなので、「やっぱり剃る!」って思ったら剃ります。 子供時代の麟太郎(左)と小吉(右)です。 麟太郎がメインのつもりだったのですが、後から描いた小吉の変顔が本気過ぎました。 片足立ちの図。 股のぞき。 難しい図なので、やたら時間がかかってしまいました。 もっといい感じに描けるようになって、漫画の扉絵とか
2021年7月に描いた絵です。 大して出す意味もないような平凡な絵なのですが、気付くと7月全然絵を描いてなかったので、幸い7月の日付けが書いてあるのでよかろうと思って載せました。
はやおきの漫画を読んでくださった皆様、はやおきは漫画を読まれたくて描いているので、とても喜んでいます。 はやおきは心が弱いので、しょっちゅう落ち込みますが、落ち込みに任せて落ち込んだブログも書いたことがありますが、落ち込み具合を面白く読めるようにはなかなか書けないので、そのような記事は下書きに収納しました(削除するのは書いた手間が勿体ないので)。 これからも、素敵な漫画を描けるように頑張ります。 (2021.9.19) 昨日はとても落ち込んでいましたが、復活しました。 頑張ります。 (2021.10.8) ここ1ヶ月間で、立て続けて様々に、自分自身とか自分のやっていることに全く何の価値も無いと気付いて、初めはショックで悲しかったですが、実はずっと前から価値はなくて、それに気付いてなかったというだけのことなのです。で、今は爽やかな気分です。悲しくて堪らないですが。 私が自分の無価値さに長年気
勝小吉自伝『夢酔独言』より、小吉14歳、一度目(当然二度目もある)の家出が本格スタートします。 江戸本所の家を出て、東海道を進む小吉。小田原で旅人2人と出会い、3人で浜松まで行きますが、何やかんやですべて失ってしまいます。 【前回までのあらすじ】 13歳の年、姑のお婆様と折り合いが悪く、家庭内自炊を始めた小吉。醬油に水を入れたりもらい物のお菓子をくれないお婆様に、不満をつのらせていた…! 14歳の年、小吉は家出します。 ※漫画では夜に家を出ていますが、原作には時間がいつ頃だったかは明記されていません。真っ昼間だったかも。 十四の年、おれが思うには、男は何をしても一生食われるから、上方(かみがた)あたりへ駆け落ちをして、一生居ようと思って、五月の二十八日に、股引を穿いて家を出たが、世間の中は一向知らず、金も七、八両ばかり盗み出して、腹に巻きつけて、まず品川まで道を聞き聞きして来たが、何だか心
勝小吉自伝『夢酔独言』より、小吉13歳の年のエピソードです。 今回から、「家出編」(タイトルネタバレ)がスタートします。 前回、塾をサボって馬にばかり乗った挙句、お母さんのお金を盗んでお兄ちゃんに怒られ、外出禁止を言い渡された小吉。13歳の秋になり、お兄ちゃんが信州へ戻ったため、自由の身となりますが、お姑さんとの折り合いは相変わらず悪く…。 1コマ目に得体の知れない抽象的なお菓子が登場しますが、羊かんです。最初、でかいの一本にしようと思ったんですが、「江戸時代の羊かんてそんなおっきかったっけ?」と迷った挙句、小さく切り分けました。しかしその2日後ぐらいに、江戸時代の記録に「羊羹一棹」というのがあったことを知り(中略)後ででかいのに描き直すかもしれません。 羊かんが載っているのは、古伊万里の芙蓉手(ふようで、芙蓉の花のように区画して模様を描く様式)の器です。芙蓉手はけっこう昔からあるので、最
2021年6月に描いた絵です。 5歳頃の亀松(小吉)です。履いているのは、パパさんの下駄。 今、この辺りを描いています。 気付いたら、6月も終わりそうだったので、慌てて描きました。
勝小吉自伝『夢酔独言』の作画・演出担当のはやおきです。 このところブログの更新が滞り、「『小吉の女房2』の放送期間中だけ、サボってたんじゃないのかよ!」と思っていらっしゃる読者の皆様も多いかと思います。 はやおきはここ5年ほど「デジタル作画技術を習得したいなぁ」と思いつつ我が心のハードルが高過ぎてまったく何もやっていませんでしたが、様々な要因が重なり、ここ半月ほど、にわかに具体的に、デジタル機械(パソコンまたはアイパッド)を入手しようという気になっています。 (ここまで打って思いましたが、一応デジタルでセリフ入力するという作業はしていました。ここ数ヶ月やってなかったので、忘れてた…) 第一の要因は、1月に序編の製本をしましたが、ダウンロードして使うデジタル作画ソフトを、ケチって一番安いのにしたら、見開き編集機能がついてなく、これを気にソフトをグレードアップしてついでにハードの方も変えちゃお
土曜時代ドラマ『小吉の女房二2』の地上波放送が始まったので、BS放送当時に描いた感想&『夢酔独言』的解説記事を公開し直します。内容はBS放送時のものです。ネタバレがおおいにあるので、ドラマを観た後で読んでくださいね。 第七回「麟太郎、妻をめとる」は、3月12日土曜日18:05~、NHK総合にて放送です! 勝海舟の父・小吉の妻のお信を主人公にしたドラマ『小吉の女房2』。この記事では、ドラマの感想と、はやおきの持てる勝小吉および勝海舟絡みの知識をつぎ込んだ解説をいたします。 ネタバレあり。 なお、ここに記す内容およびセリフは、はやおきのメモおよび記憶から持ってくるため、うろ覚えです。 ・最終回「麟太郎、妻をめとる」あらすじ ・感想 ・解説 ・最終回「麟太郎、妻をめとる」あらすじ お民(大西礼芳)が芸者をやめ家業の炭屋の手伝いに。麟太郎(稲葉友)との恋を諦めて嫁に行くと言う。本当は身分違いの恋に
勝海舟の父親で『夢酔独言』の著者&主人公でお馴染みの勝小吉ですが、この春、小吉と触れ合える(意訳)チャンスです。 どういうわけか、勝小吉関係の企画展示が目白押しなのです!! まず、江戸東京博物館の「市民からのおくりもの2020―令和元年度 新収蔵品を中心に―」(3月9日~5月9日)。 江戸東京博物館に所蔵されることになった『夢酔独言』原本。 今回の企画展示で、直筆の生原稿(モノは言いよう)が見られます。 詳しい情報はこちら↓ www.edo-tokyo-museum.or.jp 『夢酔独言』原本自体の写真は、既存の本とかでも見られるのですけども、小吉の字って、すごく読みやすいんですよね。本人の素直な性格を表しているというか(個人の感想です)。 ぜひ会場に足を運んで、小吉の筆圧を感じたり、小吉の抜け毛とか爪とか、指紋が残っていないか探したりしてみてください。 次に(「次に」がある…!)、勝海
2021年2月に描いた絵です。ここに描いた絵の分だけ、はやおきの漫画作業は滞っていますが、いつか役に立つかもしれないので生温く見守ってやってください。 新しいのが、上に来ます。 小吉with笠&羽織。 小吉が18歳の時、信州にお兄ちゃんと行って仕事を手伝った時のイメージです。 当初、もっと深い三角の笠を被せてたのですが、調べたら、武士は「一文字笠」といって、平べったい円状の笠を被っていたみたいです。確かに、深い笠だと、いざというとき視界がきかなくて大変だものな…多分だけども。最初から頭が切れてる構図だったので、真っ平らの笠にするとカッコがつかないので、往生際悪く、中途半端な浅い笠となりました。こーゆうタイプのもあったみたいです一応。 ホントにそうだったっぽい、生々しい佇まいになってると思います。 相変わらず、サインを忘れておる。 追記:平山行蔵先生からもらった「尽忠報国」の目貫の刀を差して
勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』の八話目、小吉が10歳の時の話です。 馬の稽古を始めた小吉。馬を借り、挙句に買って、毎日毎日乗ります。ある時、小吉は火事場に馬で乗り込みますが…。 十の年、夏、馬の稽古を始めたが、先生は深川菊川町両番を勤める一色幾次郎と師匠だが、馬場は伊予殿橋の、六千石取る神保磯三郎という人の屋敷で稽古をするのだ。 ※原作より、はやおきによる現代仮名遣いで引用 ●深川地図 深川の地図から「一色幾次郎」先生と「神保磯三郎」先生を探しましたが、神保先生はおそらく合ってると思いますが(神保先生んち、堀通ってんの?)、一色先生は、別人な気がします。 菊川町(写真下)と伊予殿橋(写真上)は見つかりました。 おれは馬が好きだから、毎日毎日門前乗りをしたが、ふた月めに遠乗りに行ったら、道で先生に合って困った故、横丁へ逃げ込んだ。そうすると先生が、次の稽古に行ったら、叱言を言いおった
勝海舟の父親・勝小吉の自伝『夢酔独言』の七話目、前回に引き続き、小吉が9歳の時の話です。 養家の親戚に柔術の先生がいたので、弟子入りをする小吉。初めは大人しくしていましたが、だんだんいたずらを始め、弟子たちに憎まれる日々。 寒稽古になり、小吉はまんじゅうを持って、他の弟子たちが集まる稽古場へ行きますが…。 九つの時、養家の親類に、鈴木清兵衛という御細工所頭を勤める仁、重柔術の先生にて、一橋殿、田安殿はじめ諸大名、大勢弟子を持っている先生が横網町(よこあみちょう)という所に居る故、弟子になりにゆくべしと、親父が言う故行ったが、三、八、五、十が稽古日故、初めて稽古場へ出てみた。始めは遠慮をしたが、だんだんいたずらをしいだし、相弟子に憎まれ、不断(ふだん)えらき目にあった。 ※原作よりはやおきによる現代仮名遣いで引用 ここに登場する「一橋殿」「田安殿」というのは、徳川氏一族から分かれたいわゆる「
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