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memushiri.hatenablog.com
日曜日にエクスを見ていたら、あまりにも、タイムラインで、THE SECONDのかもめんたるの漫才が凄いという事で、割とガチめのかもめんたるウォッチャーとしてこれは見ずにはいられないと思っていたが、何せ年度末であり、ほぼ毎日残業しているような状態で、気持ち的には諦めていたが、いやいや、これは絶対に見ないとダメだろうと、最悪、かもめんたるだけ見ればいいやと、良いところだけをスキップしつつ見るという、普段のセクシービデオの見方と同じように飛ばし飛ばし見ればギリいけるかーと算段し、腹を決めた。ジェットカット手淫をしている人間にファスト映画を弾劾する資格はない。などと考えることで、午後の次年度の業務分担を割り当てるためのグループ会議をやり過ごしたりした。 結果、残業を2時間で切り上げ、なんとか配信を購入し、無事、全漫才を見ることができた。 かもめんたるの漫才は、見れた日だけのノックアウトステージで言
CMを見た瞬間に、方言札じゃねえかとツッコんだは良いものの、ギリギリ、スルーされるかと思っていたけど、反して各所から指摘をされていますね。正直なことをいうと、まあ止むを得ないミスかなと、ことを荒立てることをせずに、インスタの親しい友人ストーリーに放流しただけなんだけれど、しばらく経つうちに、これはきちんとキレるべきだったなと反省している。バラエティが好きで、沖縄出身の自分が思考の一端を残さないと誰がやるんだっていう、龍拳爆発!悟空がやらねば誰がやるって感じですし、昨年見た「福田村事件」を思い返しても、まさに言語の違いから来る惨殺の話なので、その映画がを観た以上、即座にキレるべきだった。ただ、このことで、誰かを批判しようとする意図は特にはないです。そもそもなんで、これが差別だと指摘されているのかというと、琉球王国が日本になった時とかに、ウチナーグチを使ったら、方言札を首から下げさせて晒し者に
「爆笑ヒットパレード」にて、爆笑問題の太田光が、「松っちゃん元気ぃ~?松っちゃん!一緒にお笑いやろうよ!」と言っててひっくり返って笑ったのですが、爆笑問題を追い続けて、自らの史観を持つ者として、「これは美談などではなく、自らを『自分たちのお笑い』から締め出した人間への皮肉として痛烈すぎるな」と思った。そして、この窮地に対して、太田光を「すべらない話」に読んだりして、成田悠介やひろゆきみたいに、太田光の過剰な人間愛を漂白剤に活用されたら嫌だなとまで思っていたけれど、松本人志が休業を宣言したことで、その可能性が低なって安堵している。 松本人志の休業は、当人にとっては限りなく悪手であることに加えて、会社との足並みの揃っていなさも漏れ出て、あれあれ、空気を掌握する天才という称号にどことなく翳りが出始めている。正直なことを言うと、幻想が解けていく瞬間に立ち会えているという興奮が止まらない。 松本人志
M-1グランプリ2023の感想です。こんなブログは、考察でもなんでもなく、お屠蘇気分でセレナーデで読んでもらうものですからね。気持ちに余裕がある人が考えすぎだろって思いながら、読むものですよ。たかが漫才の大会の、たかが一視聴者の感想。それでは、張り切ってまいりましょう。 1組目 令和ロマン「少女漫画の謎」 少女漫画で、遅刻しそうな女の子が走って登校中に曲がり角でぶつかった男の子は、実は転校生だったというあるあるにおいて、女の子と男の子は同じ学校に向かっているはずなのに、進行方向が異なる二人が曲がり角でクロスし、ぶつかるんだったら「学校はどこ!?」となるというくるまが指摘した謎を考察していくというネタ。 まず、びっくりしたのは、ほんとつい最近まで、くるまがバカキャラで進行していくネタを主としていたはずだけれども、そうではなくなっていたことだった。くるまのバカキャラは、令和ロマンのYouTub
今年はエンタメの当たり年だったのと、本来だったら、適宜感想を書けばいいのですけど、そんな余力がないので、年末にドバッと言いたかったことを言ってきます。 第10位 藤井健太郎チーム「大脱出」 番組開始10年目に突入した2023年において、第二次の黄金期を迎えている「水曜日のダウンタウン」のプロデューサーである藤井健太郎が企画、演出を務めたDMMTV限定のバラエティ番組「大脱出」。続編の希望を込めて、あえてこう呼ぶ1stシーズンにおいては、首から下が埋まっている安田大サーカスの黒川の強烈なビジュアルが印象的だが、他の脱出しなければならない、トム・ブラウン、おみおくり芸人しんいち&みなみかわ、岡野陽一&きしたかの高野の3チームのパートも良かった。それだけでなく、さまざまな仕掛けが施されていて、たまんなかった。 読んでいる人には分かるはずですけど、これはほとんど大江健三郎の「芽むしり仔撃ち」です。
『THE SECOND2023』の当日は、空気階段の単独公演「無修正」と、ダウ90000の第5回演劇公演「また点滅に戻るだけ」を観るために在京していて、番組の放送時間と、帰りのフライトの時間がどんかぶりだった以外は、とてつもなく良い大会でした。 何より、大会として、『M-1グランプリ』との差別化が出来ていたという事が、第一回から出来ていたということが、とてつもなく大きな意味を持つ。『M-1グランプリ』が、コンビとして15年以上の活動歴を持つことで出場資格を失うのであれば、『THE SECOND』は、それとは異なる基準で、評価されなければならない。例えば、『M-1グランプリ』がその歴史の中で、漫才の競技化を推し進めたという批判を受けるのであれば、競技化していない漫才が、目立たなければならない。その観点から言えば、今大会において導入された観客を審査員とするという制度は、上手く機能していた。そし
THE SECOND、第一回が無事終わりましたね。僕はというと、空気階段の単独公演、ダウ90000の本公演を観に東京行ってきて、ちょうど放送時間が帰りの飛行機のフライトにかぶるっているので、やっと見終わりました。帰宅の道中は、情報を遮断するために、ラジオを聴きつつ、帰宅すると、お風呂に入る間に、テレビを点けて再生する間に結果を見せられることのないように、お風呂に入っている間に、妻に再生画面を設定してもらって無事観終わりました。シャットアウトはともかく、この叩き台ブログ、そこまでしてやる必要あるのか、もう自分でも分かりません。自縄自縛が過ぎる。助けてくれ。強いて言うなら、相互フォローの人で、ウケてくれる人が1人は確定でいるから。いや、コスパ悪すぎるな。 さて、まず、この大会が、既存の賞レースを踏まえたうえでの大会であり、そのシステムが、芸人ファーストにて成り立っていることは、番組側からの取材
新社会人の皆さま、こんにちは。 新生活には慣れましたか。 もしかしたら新しい土地での生活が始まったり、クレジットカードを取得したりしていませんか。これはもう新しいラジオ開拓のチャンスです。 ということで、今日は、新社会人の皆さまに聞いてみてほしいラジオをご紹介いたします。 いや、ベストラジオ2022じゃねえか! いくらなんでも完成が遅すぎるけど、やりきらないと後悔するけど、このタイミングで2022年のラジオを振り返る記事なんてアップしても大して読まれないし、羊頭狗肉な方法で照れを隠してこっそりあげとくかという作戦でした。すいません。 新社会人のみなさんにお伝えしたいのは、こういうことを言って誤魔化す先輩の言うことは聞かないほうがいいですし、こういうことを言ってでもやるべきことをやる先輩のいうことは聞いたほうがいいです。 そう、お察しのとおり、最近、竹原ピストルのライブに行ってきたので、感化
マイブームは、コロナ禍お礼参りだ。コロナによって抑圧された日々の中で、ささやかな、しかしそれでいて重要な、生きるための活力となっていたものを積極的に利用するというものである。簡単に言えば、名店を再現したインスタントカレーをよく食べていたのであれば、旅行の際に実店舗に足を運ぶみたいなことだ。折坂悠太の「トーチ」という曲が、とんでもなく名曲なのだが、ある日、地元でライブをするという情報を得た。しかも二日連続。折坂悠太は妻も好きなので、違う会場ではあるものの、そのような日程のライブは、子がいるために二人でライブを見にいくということが出来ない夫婦にとって、これ以上ない救済措置となる。 舘ひろし以来の免許が無い妻に自宅近くの会場を譲ることで互いに合意を得て、チケットを購入し、折坂悠太のホーミーに似た発声を真似しながら楽しみに待っていた。そんな折、折坂悠太だけに、そんな折、ふと、これM-1と日程かぶら
ラランドニシダ更正プログラムを見ました。ラランドのYouTubeチャンネルに突如としてドロップされた動画、ラランドの動向を全く追っていないにも関わらず、何か強烈な匂いを感じて、視聴しました。一時間程度のこの動画は「ニシダの怠慢に対して、我慢の限界を迎えたサーヤとマネージャーが、身内ではなく、他の仕事で関わった人たちがニシダに対してどう思っているかをニシダに見せたい」ということで、ラジオやテレビのスタッフや、構成作家にニシダに言っていないことを聞いていき、それをニシダに見せるというもので、見る人にとってはなかなかヘビーなものになっただろうことは想像に難くない。 しかし個人的にはあんまり刺さらなかった。それは社会人として十年以上働いてきているので、そこらへんの悩みなどは既に超えてきているものだし、多かれ少なかれニシダ的な人を切ってきたし、自分の心の中にニシダがいたとしてもどんどん葬ってきたので
どうも、芽むしりa.k.a電柱理論です。ブログタイトルは「石をつかんで潜め」。どれか一つだけでも覚えて帰ってください。 今年は市内のホテルで『M-1グランプリ』を視聴しました。子供が出来てからというもの、賞レースリアルタイム出来ない問題に対して、ネットカフェに行ったりするなどの対策を取っていたのですが、今年は、新型コロナウィルスによる経済活動の喚起の政策のためのホテルの宿泊料金を補助するクーポンがあったので、それを使用したのですが、結論からいうと、これが大正解でした。 これまでは、まあ、ホテルに泊まるまではしないでも良いかなと思っていたのですが、来年以降もやっちゃいそう。 お昼の3時にチェックイン、それからすぐに部屋のテレビをつけて、敗者復活戦を見る。敗者復活戦が終わってからは、コンビニに行き、お酒とスナックを買う。それからレストランに行き、ディナーを食べながら、twitterで敗者復活戦
『M-1グランプリ』が、そのタイプの漫才それぞれの現時点でのトップが集まったというように、『キングオブコント2021』も、この系統のコントのなかでのトップが集まったというものに限りなく近くなっていて、大会としてとても楽しくて、満足でした。 ただ腹ちぎれるくらいに笑ったというのはいつもの大会と同じくらいか、ちょっと少ないくらいで、何となくの印象ですが、加点方式というよりは、減点方式で採点された気がします。そこで様々な要因で点数を落とさなかった、空気階段が優勝したような気がします。 さて、全組の感想等を書いていきたいと思います。 1.蛙亭「ホムンクルス」 蛙亭の弱点は、中野のアドリブが面白すぎること。なので、ネタをカチッと決めていなくても、設定が決まり走り出せば、ある程度ネタとして成立してしまう。恐らく今大会のファイナリストでアドリブコントをさせたら、蛙亭が優勝するだろう。だが、そんな中野の能
さて、何から話せば良いだろうか。高校浪人という名の穀潰しをしていた2000年に『爆笑問題カーボーイ』を聞き始めた。ある回で「今週の宝船」という、爆笑問題の二人が、与えられたテーマでトークをし、最後にキーワードを決めるというコーナーで、伊集院光がそのお題となったことがあった。その時に、太田は、伊集院の引き出しの多さを語り、そこからキーワードは「薬局にある棚」になったと記憶している。伊集院光の存在こそ知ってはいたものの、ラジオが面白いという情報は持っていなかったので、それがきっかけで『深夜の馬鹿力』を聞き始めたと思う。恐らくその少し後に、伊集院光が「オールスター感謝祭」で太田光がデヴィ夫人のゼッケンをつけて走ってて最高だったというトークをしたと思う。そこらへんは、友人から音源を録音したMDを借りて見ないと分からないが、まだまだこの時は、伊集院光と爆笑問題には、それなりの距離があったはずだ。「だ
2021年4月5日放送の『伊集院光 深夜の馬鹿力』を聴きました。かなりのベスト回でした。 新しい前の席の笑い声担当が埼京パンダースの河野和夫という、一時的かもしれないけれども、長年のリスナーからしたら座りが良い形に収まったというトークから始まり、この回は帝王と呼ばれ始めたことの弊害として、フワにイジられたことへのリアクションから始まり、Uber eatsで「四川風のモツのピリ辛炒め」を頼んだら猫に食べられて、しかもそのことで妻に怒られた話、『おしん』を見ていたけど内容がつらすぎて落ち込んでいたところに脚本家である橋田壽賀子が亡くなって、いつかは『とらじおと』にゲストとして来てもらって『おしん』の話をしたかったけど、叶わぬ夢になってしまう。そして、三遊亭円楽と寿司を食べに行った話へと入っていく。軍艦島にロケに行った話もとても良かった。 フワからいじられて思ったことへのトークは、朝から爆笑して
ベストラジオ2020、いつまでたっても完成しなくて、もう三月になってしまいました。自分の中でリミットを設けて、それが来たので途中ですがUPします。ランキングのご紹介だけという感じで読んでいただけたら。つっても13,000字あるにはあるんですけど。同人誌等などに載せるさいにはきちんとリライトします。2018年にUP出来なかったというのが未だに心残りだったので、何とかしてもやりたいという感じなので、お付き合いください。お恥ずかしいやら、楽しみにしてくれていた人が一人でもいたと思うと、心苦しい限りです。いや、10人はいるけどね!絶対!!! 2019年から2020年にかけての年越しは、TBSラジオ カウントダウン特別番組「あるある年またぎ 〜令和に残したい108つのあるある〜」を聞いて最高に盛り上がった。夢のような放送の後、寒々とした一年になるとは夢にも思わなかったが、ラジオはやっぱり面白かった。
2021年のベスト配信ライブが『マヂカルラブリーno寄席』に決まったみたいですね。 マヂカルラブリーが、『M-1』を優勝したご祝儀という意味合いで、何の気なしに買った配信ライブが、こんな凄いことになるとは夢にも思いませんでした。一時間で終わって、むしろ良かったというくらい笑いと時間が圧縮された無法地帯が繰り広げられていたこの配信ライブは、当初の販売時間で7,000枚以上の販売があったみたいです。 出演した芸人は、マヂカルラブリーの他には、ザ・ギース、脳みそ夫、永野、モダンタイムス、ランジャタイ。今回は無観客ということもあって、出演する芸人は、舞台ではなく、観客席にいる。この芸人と無観客という組み合わせが未曾有の無観客配信ライブを産み出すフリになっているとは夢にも思わなかった。全国各地の視聴者が見たのは、お笑い超人たちの新年会だ。こんなのは寄席じゃない。 マヂカルラブリーが舞台に登場し、新年
水川かたまりの離婚の余波もそこそこに、幕を開けた『M-1グランプリ2020』。ギミックも仕掛けも盛りだくさんで、かつ、出順の妙もあり、まるでテン年代の漫才を総括するようだった昨年の『M-1グランプリ2019』は、漫才という藝を拡張するような大会だったが、今年は、それぞれのコンビの進化を目の当たりにさせられた大会だった。 毎年恒例の、一組ずつの感想と総評を書きましたので、読んでいただけたら幸いです。 ■1組目 インディアンス「ヤンキー」 上戸彩のリアクションでネタバレしてしまったトップバッターは、敗者復活組より、インディアンスが登場。インディアンスは、敗者復活戦での漫才も本当に楽しそうに漫才をしていて、インディアンスらしいことを存分にやっているけれど、これまでと違って、全くうるささを感じさせない、デフラグされたインディアンスだった。所作や構成に無駄が無いから、全てのやりとりがクリアになって、
THEWを見ました。 『THEW』自体、始まって三年足らずで、ここまで多牌な賞レースになるとは思っていなかった。R-1グランプリが芸歴十年未満という制限をしたことで自ら、狂気の門を閉ざしてしまったことを考えると、『THEW』にガラパゴス化を突き進むという役割を託し、見終わった後、笑いというジャンルの多様性を知らしめるというどの賞レースよりも勝っていると言えるくらいになっていってほしい。 やはり、他の賞レースと比べると、これまでに書いてきたように、ネタの粗さや、技術が足りない部分などを感じてしまうことで、どうしても、からい評価になってしまうなどの残念な点もないわけではない。何より、恋愛をネタにされると、その時点で、マイナスポイントになってしまう。 例えば、TEAMBANANAなんかは、今更シンデレラを題材に出されても、どうにも入ってこない。フェミニズム批評では、割とディズニー作品は批判されて
フォーリンラブの笹森の「バービーが大声で言いたい、スピリチュアルが好きで何が悪い」というインターネット上で連載されているコラムを読んだ。 最悪だなと思った。「私自身も今、各所で本音を言いすぎて少し疲弊している。」という部分で爆笑した以外に、笑いどころが一切無かったというのも芸人のコラムとして問題なのだが、一番は、それなりに理屈をこねくり回して、それっぽく見せている点にある。だからこそ、広くSNS上でかくさんされた。 この文章の何がダメなのか。 端的に言えば、学問としての宗教、信仰の対象としての宗教、宗教的な慣習、スピリチュアル、スピ、霊感商法など、それぞれ全く異なるものをスピリチュアルと一つのものに仕立て上げ、ユングなどといった言葉を出すことでさも歴史的なものであるというように見せ、さらにスピリチュアルを信じてしまったが故に起きうる悪事や被害、この文章を書くきっかけになったであろう、小林麻
年末にやるベストラジオ20のための備忘録です。昨年何の気なしにやったら、ベストラジオのときにめちゃくちゃ役に立って、満足いくものになったので、今年もやります。まじでメモ程度です。 「東京ポッド許可局」 印象深いのは、「この志村けんが好き 論」、「そうだったのか!パソコン論」あたりは面白かったです。 ホモソーシャルなイメージのお笑い界に異業種コメディエンヌの才能を送り込んだ志村けんさんの功績はデカイ。それは喜劇人が日本にいないことよりもっと根が深いこと。女性の喜劇人的資質(役者の幅)の品評の場だった #tokyopod — マキタスポーツ 『オトネタ5』 (@makitasports) 2020年4月6日 ただ一番は「おじさんアップデート論」で、その直近でのオードリーのANNでの若林のトークともすこしだけリンクしているのもスピってました。 今週の東京ポッドのアップデートおじさん論とオードリー
『爆笑問題カーボーイ(2020.5.5)』では、オープニングから45分をかけて、ナインティンナインの岡村の舌禍事件を受けてのトークが繰り広げられた。太田がメインとなったそのトークは、全方位に配慮しつつも要点をきちんと抑え、そしてそれに笑いも交えるというもので、何でこんなに論理的な思考が出来る人が、割り算出来ないんだ、あと、お小遣い0円ってどういうことだよと思わずにはいられないほどに、聞き入る放送となっていた。 「いやあ、やっぱり何かあったときの『爆笑問題カーボーイ』は神回だなあ。太田さんは優しいなあ」 いつまでもそれで終わっては駄目だということに、いい加減気がつかなければならない。今の日本で、まともなことを大多数の人に向けて発信出来ているのが爆笑問題の太田光と、伊集院光くらいしかいないという世の中はなかなか狂っているなという認識はずっとあって、この二人に代弁してもらったように思い、全てを終
早稲田文学会が発行している『「笑い」はどこから来るのか?』を読んだが、そのなかで、社会学者の渋谷知美が書いた「お笑いとジェンダーについての覚え書き」という文章が、感動を覚えるほどに良かった。まず、『ダウンタウンのごっつええ感じ』のコント「実業団選手権大会」の説明から入る。ここで、筆者が最近見たネタではなく、若かりし頃にリアルタイムで見たコントについて書かれていることで、これから書かれることは血が通った考えであるということが分かる。 渋谷は、この3分にも満たないコントから、<当事者間で「常識」「当たり前のこと」として通用するルールも、部外者からすれば意味を成さないのであり、ひるがえって、私たちが生きるこの社会に「常識」「当たり前のこと」として存在する諸々のルールも実はナンセンスなんじゃないの、ということ>を学び、そこから<フェミニズムもお笑いもこの社会を俯瞰する視点を授けてくれるものという認
※この記事は、もともとのものを、同人誌「俗物ウィキペディア」用に推敲したテクストになります。 伊集院光とNHKアナウンサーの安倍みちこが司会を務める『100分de名著』という番組で、大江健三郎の『燃え上がる緑の木(1993-1995)』が取り上げられた。大江健三郎にハマり始め時に読んではみたものの理解できなかった作品であったが、せっかくだからと、この放送に合わせて、番組の解説を聞きながら、一カ月かけてゆっくりと再読してみたら、とてつもなく面白い小説だったということに気付かされる良い読書体験を得ることが出来た。 大江健三郎の小説は、デビューした頃などの初期に分類される作品はソリッドで濃密な文体で、今読んでもとてもカッコいいのだが、後期は特に、伊集院が「大江先生の本は何かとこう話題になるたびに手には取るんですけど、難しいって挫折してきて、唯一ね『「自分の木の下」で』っていう本だけは割と分かりや
2019年は、テン年代の締めくくりとばかりに、ひいき目にみても、ラジオの面白さが異常な年でした。特に、今年10周年を迎えた『オードリーのANN』はさまざまな事件やイベントが起きましたし、『爆笑問題カーボーイ』も普段のトークもただただ面白い回や大事な話をしている回があったりして、いずれもリスナー冥利につきる一年でした。 それとは別に何と言っても、『佐久間宣行のANN0』は、ゲストが豪華で、そこで聞けたお笑い話は垂涎ものだったことを始めとして、年始には想像できないことがたくさんありました。そんななかで、私的なベストラジオを選びましたので、改めて聞きなおすもよし、聞いていなかったものはなるべく合法的に聞いてみるもよしという感じで年始の暇つぶしになれば幸いです。 20位 「ウチらにまかせてやカルタあがり」『伊集院光 深夜の馬鹿力(2019.2.25)』 『日曜JUNK クワバタオハラのウチらにまか
一文なし、参上! 『M-1グランプリ2019』の感想を言い合う友達がいないので、感想ブログを書きました。 今年の『M-1』の目玉は何といっても、ファイナリストが一気に入れ替わりを見せたということで、ネタを見た事ないコンビも何組もいて、それだけで、『爆笑オンエアバトル』くらいしか情報がないころの『M-1』初期のように興奮させられ、絶対面白い大会になるし、荒れるぞ!となっていました。 実際、最高の大会でしたね。それでは感想スタートです。 1.ニューヨーク「ラブソング」 全く日の目を見ることが出来ない下積み時代というのはもちろん苦しいだろうが、すぐ売れると言われながら、どんどん同期や後輩に先を越されるのも、それはそれでつらいのじゃないだろうか。ニューヨークはそういうイメージがある。もちろん、ネタも面白いし、可愛げもあるように思えるがいまいち世間にそれが伝わらないという感じだったが、ここにきてやっ
ハライチの岩井勇気が『僕の人生には事件が起きない』というエッセイ本を刊行した。 その宣伝でいくつかのインタビュー記事を読んだが、一番重要な事を言っていたのは吉岡里帆がパーソナリティを務めるJ-WAVEのラジオ番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』だった。 ひとつは、テレビで活躍している澤部を見て、自分にはあの立ち位置にいけないと思った時に、「じゃあ、どうすんのってなって。とにかく何かに詳しくなろうって。自分が好きなもののほうが、なお良いなって思ってアニメとかを全部網羅するようにしたんですよね。」という発言だった。岩井は、そういう行為を、「仕事のために何かを勉強するのは見苦しい」と一蹴してしまいそうで、らしくない発言のようにも聞こえたが、岩井の仕事に向かうスタンスに関する重要な証言にも思えた。実際に、『ハライチ岩井勇気のアニニャン』を始めとして、アニメを始めとしたサブカルチャー関連
今よりまだ深夜ラジオを聞いている人が 少なかったであろう10年ほど前に遡るが、間違いなく一番面白いラジオが『アンタッチャブルのシカゴマンゴ』だった時期は確かにあった。裏番組は『ナインティンナインのオールナイトニッポン』という巨大な存在だったものの、聴取率調査でジャイアントキリングを起こしたこともあった。「リスナーがパーソナリティ」と謡っていたその番組は、アンタッチャブルのトークはもちろんのこと、ネタメールも最高で、盛り上がっているコーナーの最後のメールを山崎が読むと「ふざけんなよ、もう終わりかよ」と柴田がよくキレていたのもたまらなかった。そんな番組も、事情を知らされないまま柴田が休業することになり、しばらくは山崎一人でゲストを迎えながらも放送を続けていたが、不完全な形で終了を迎えることになってしまった。 ちょうどその頃と前後して、山崎はザキヤマとして『ロンドンハーツ』や『アメトーーク』でそ
今よりまだ深夜ラジオを聞いている人が 少なかったであろう、10年ほど前に遡るが、間違いなく一番面白いラジオが『アンタッチャブルのシカゴマンゴ』だった時期は確かにあった。裏番組は、『ナインティンナインのオールナイトニッポン』という巨大な存在だったが、その番組に聴取率でのジャイアントキリングを起こしたこともあった。リスナーがパーソナリティと言っていたその番組は、アンタッチャブルのトークはもちろんことこ、ネタメールも最高で、コーナーの最後のメールを山崎が読むと「ふざけんなよ、もう終わりかよ」とよくキレていた。そんな番組も、事情を知らされないまま柴田が休むことになり、しばらくは山崎一人でゲストを迎えながらも 放送を続けていたが、その年の春になる前に終了となってしまった。 ちょうどその頃と前後して、山崎が売れ始めることとなる。 しばらくして柴田は復帰するものの、きちんとした説明はおろか、一人で売れた
ラリー遠田が書いた記事が削除された。東京ポッド許可局で放送されたサンキュータツオが漫才を書き起こしてボケの数を数えて、ボケの数(手数)はどんどん増えているという手数論を、サイゾーのコラムで剽窃かましたラリー遠田の記事が削除された*1。初回のキングオブコントを見終わった後に、「イッテQを見れば良かった」とツイートしていたラリー遠田の書いた記事が削除された。 最近の彼はといえば、他人から考えをぱくりすぎて、逆に無個性な文になって、その文章の情報量といえば、まとめサイト以上ウィキペディア未満にまでなっていたので、削除された文章は読む意味のないものだったので、もともと無くていいものがなくなったという意味においては取り立てて騒ぐことではないのだけれど、今回の騒動では、東大出身の彼にはお笑いを論じる能力はデビュー当時からないことは広まっていたが、一般教養も論理力ということが知れ渡ってしまった。 その記
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