HbA1cは赤血球の中で体内に酸素を運ぶ役目のヘモグロビンと、血液中のブドウ糖が結合したものです。糖化ヘモグロビンともいい、血糖値が高いほどグリコヘモグロビンが形成されてやすくなりますので、糖尿病の患者さんでは血液中に顕著な増加がみられます。 HbA1cを調べると何がわかるのか? 血糖値は常に変化していますが、HbA1cは濃度が安定しています。ヘモグロビンの寿命は約4ヶ月であるため、HbA1cの値を調べれば、過去1~2ヶ月の血糖の平均的な状態を知ることができます。通常は、グリコアルブミン、もしくはフルクトサミンや1.5AGなどとあわせて、既に糖尿病を治療している人の血糖コントロールの様子を知るために実施されています。 血糖値や尿糖値が検査前の食事や飲酒、それに検査に時間によって変動するのに対し、HbA1cはそれらにほとんど影響を受けないという特徴もあります。 HbA1cはどのように検査する