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今年の「#文学」
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こんにちは、メディアプローブのモバイル・アプリケーション部です。社内では自主的にチームが集まっては定期的な勉強会を開催しています。ここ最近の内容は、既存のiOSアプリケーションをiOS 7に対応した新しいバージョンに改良するために、iOS 7の新機能や新しいUIデザインにフォーカスしたものです。 このブログでは、iOS 6以前のアプリケーションをiOS 7に最適化したいという方々に向けて、我々の勉強会の成果を発表していきます。折しも、2014年2月から、Xcode 5を使ってiOS 7に最適化したアプリケーションでなければApp Storeで販売・配布できないというお達しがアップルからありました。もちろん、iOS 7への対応作業や新規開発をメディアプローブで承っていますので、このブログがお声がけいただくきっかけになればとも考えています。 では、早速一回目のテーマに入りましょう。 iOS
前回のブログでは、iOS 7に新たに追加されたバックグラウンド処理(Backgound Fetch)について紹介しました。これは一回のバックグラウンド処理時間が30秒までという、比較的短いタスクを定期的に実行するものであるため、大容量ファイルを転送処理には適していません。でもご安心を。iOS 7では“バックグラウンド転送”(Background Transfer)に関する新しい機能がきちんと用意されています。 今回は、iOS 7で大容量ファイルのバックグラウンド転送を実装する方法を解説します。 ◎iOS 6とiOS 7におけるバックグラウンド転送の違い iOS 6でもバックグラウンドでのファイル転送は可能でしたが、以下のような制約があったため、決して使い勝手の高いものではありませんでした。 バックグラウンド処理は10分間に制限 大容量ファイルを効率的にやりとりできない iOS 7ではファ
広告配信技術の進展が、 メディアをめぐる生態系を変えていく。 メディア運営者、読者、そして広告主のエコシステムはこのまま変質してしまうのか? 最新の広告テクノロジーがもたらす衝撃を考える。 最近になって、Facebook が自身の広告価値の毀損を免れるため、「広告主のイメージを損なう可能性があるグループやページへの広告表示を制限する」という取り組みを開始したという報道が、筆者の目を引きました(ITmedia マーケティング「Facebook、ブランドイメージ確保のために広告表示を制限」)。 最近、「広告配信先が選べなくて困る」という広告主が増えているという。多数のメディアと契約し、記事のコンテンツや読者の趣味嗜好に合った広告を配信する第三者配信プラットフォームが増えてきたためだ。第三者配信は、媒体ごとに広告原稿を用意することなく、効率的に多くのメディアに配信する利便性がある反面、配信
デジタルメディアをいかにマネタイズするのか。 新しい時代が求める営業スキルと テクノロジー知識を整理する。 Digiday レポーター Josh Sternberg 氏が、同メディアに「Publishers’ Talent Woes(メディア企業の人材難)」というオピニオン記事を寄せています。 記事は、伝統的メディア企業が純粋にデジタルなメディア運営へとシフトしようとする際に直面する人材難について述べます。こんな具合です。 新たな時代の営業職能が求められている 多くのメディア企業トップと話せば、デジタル時代の鍵は、マーケターの無数の問題を解決することにあり、それは単にバナー広告を売ることではないということになる。 その問題には、 各種プラットフォームを横断して、求める読者や視聴者(オーディエンス)を的確にターゲットすること オーディエンスが読み、かつシェアしてくれるような広告クリエ
Googleリーダーのサービス終了に焦点を当て、次世代ニュースリーダーの投入が活発化している。 真に次世代のニュースリーダーの要件とは何だろうか? 本稿は、“コンテンツ発見エンジン”という視点からニュースリーダーの可能性を考える。 予告どおり、この6月末で、Google は自身のニュースリーダー「Google リーダー」のサービスに終止符を打ちました。 サービス終了後、エラーを伝える Google リーダー Google リーダーを筆頭として、RSS リーダーを日常的に使いこなすような層には、サービス終了は失望を招きもしましたが、同時にその後継争いが活性化している事実は決して悪いことではありません。 筆者も、いくつか有望視される RSS リーダー、アプリなどを紹介されるままに試用してみました。たとえば、それは Feedly 、Digg Reader、Pulse、そして Reeder
Web の文法がソーシャル、モバイルでは変化しようとする過渡期、 メディアは、多様化するコンテキストへの対応と同時に、 一方で、ユニバーサルな情報インターフェイスの提供を求められる。 未来のメディアへといたる難問を、構造的にとらえ返してみる。 すでに「文脈的価値」として、「体験と文脈の拡張へ/メディアとコンテンツをめぐる新たな価値観の台頭」において、筆者の理解を示しましたが、本稿はそこから先を探ります。コンテキストに鋭敏なメディア、その変化に追随できるメディアの構造とはどのようなものかが主題です。 まず、メディアを語る“文脈”であるにも関わらず広告の話題から入ることをお許し下さい。 正統派のメディア人から顰蹙を買いそうではありますが、筆者は、メディアと広告は似通っているものと考えるのです。 コンテンツが含むメッセージを的確に伝えていくことと、広告が、同じくメッセージを伝えその結果と
テキスト140文字の制約を課されたシンプルなメディア Twitter はもはや存在しない。 Twitter がめざすのは、あらゆるコンテンツを発見し、それを体験する 機能を備えたユニバーサルなメディアブラウザだ。 Twitter が取り組む Cards 機能からその展開を分析する。 Twitter がメディア(産業)への影響力を高めています。 同じソーシャルメディア、規模という点で Facebook の後塵を拝している感のある Twitter ですが、どうして、メディア(産業)の将来に向けて大きな鍵を握るべくアプローチを重ねています。 最初に、著名なコラムニスト Michael Wolff 氏の論を紹介しましょう「Twitter is about to change the news media – again」(再論:Twitter はニュースメディアを変革しつつある)。 われ
ささやかれる Web 広告問題。 それは見られてもいない広告が膨大に売買されていることだ。 メディアも、広告主も、そして読者をも幸福にしない 広告ビジネスに転換期がやってくるのか? 見え始めたバナー広告終えんの動向と、その“次”を探る。 バナー広告のある風景は、もう続かない——。 こう述べるのは、ジャーナリストの Alex Kantrowitz 氏です。Digiday「The Banner Industrial Complex Under Threat」(脅威にさらされるバナー広告産業複合体)から引用します。 もし、君がバナー広告とパッケージになった Web ページの姿を愛しているなら、それを味わっておきたまえ。もう長くは続きはしないのだから。 バナー広告はそのピークにあり、どこにでもあり、そして、見苦しい。それは数兆もの数で取り引きされ、代理店などの間接販売を駆り立ててきた。
メディアのデジタル化は、メディアとコンテンツの分離を促進する。 ソーシャルとモバイルの大トレンドの向こうに見えてくる、 メディアを揺るがす新たな価値観について考察する。 一般の多くの方々はもちろん、メディア業界に従事する人々のあいだでも、「メディア」と「コンテンツ」というふたつの語は、いささか幅広く使われすぎる傾向にあります。ふたつがほぼ同義語として扱われるケースが多いことからもわかります。 しかし、やっかいなことに、ふたつの概念の違いに注意を払うべき状況が到来しているのです。 これから、本稿を通じて、ふたつの概念をめぐる出発点からメディアの最前線の動向にまで到達していきたいと思います。めざすのは新たなメディアの常識づくりです。 メディアとは何か? コンテンツとは何か? まず、メディアおよびコンテンツについて、筆者なりの区分を概論として示します。 少し省略気味に述べるなら、 メディ
アプリ市場が成長すればするほど、 アプリのマーケティングの難しさも、大いなる課題となっている。 リンクパラダイムとアプリパラダイムの間に横たわるギャップ。 その架け橋として期待される“ディープリンク”を検討する iOS 版モバイルアプリのダウンロードが近く500億回に達します(参照 → この記事)。Android 版(除く Kindle 版)も2012年秋で250億回と急増しています(参照 → この記事)。 この巨大な市場を考れば、メディア事業者にとってメディアアプリの投入が避けて通れない戦略課題であることは、間違いありません。 すでに数多くのメディア事業者が投入したメディアアプリが、アプリストアを賑わしています。 問題はその先です。メディアをモバイルアプリ化していく意思決定をしたとして、メディア事業者にはいまだ克服されていない課題が待ち構えています。 それはアプリをどうマーケテ
Google リーダーのサービス終了が話題となっている。 数多くのオルタナティブが名乗りをあげるが、 メディア体験全体を刷新する 来るべきメディアブラウザこそがその存在となるはずだ。 現在最も普及していると見られる RSS リーダー Google リーダーが、そのサービス終了を発表しました。 一方で、米の大手ニュース企業やインターネット企業は、“ニュースリーダー”アプリを開発するベンチャーの買収を重ねています。 2年前には、Flipboard 対抗と目されていたニュースリーダーアプリ Zite をCNNが買収。最近では、LinkedIn が同じく Pulse を買収(の方向)、さらに米 Yahoo! がニュース要約配信アプリ Summly の買収を発表したばかりです。 Google リーダーが挫折を見せた一方で、ニュースリーダーをめぐっては、今まさにホットな状況を迎えているの
Twitter や Facebook のタイムラインは、 未来のメディアのあり方を示唆している。 メディアとコンテンツが爆発的に増え、情報発信がリアルタイム化する時代。 その最適なメディア形式の未来を構想する。 さまざまな型のコンテンツ、さまざまな情報源に対して統合的に、かつ的確にアクセスできるもの。 加えて、最も快適にそれをナビゲーションするユーザーインターフェイス(UI)。 これを“ユニバーサルなメディアブラウザ(普遍的なメディア閲覧ソフトウェア)”と定義するなら、それは“新たな Web ブラウザ”の発明を意味するかもしれません。 ヒントは、すでに Blog on Digital Media で何度か言及してきたストリーム(タイムライン)型メディアにあります(たとえば → これ や これ)。 ストリーム型メディアの実装例は、“商業(Web)メディア”においては、新鋭メディア
ページビューを追い求めながら、苦戦を強いられ続ける商業メディア。 メディアは、量的指標からの転換を成し遂げられるのか? エンゲージメントをいかに生み出すのか、その指標化について考える。 Web を基盤とする多くの商業メディアは、2000年代、激しいページビュー(PV)競争に憑(つ)かれ、そしていま、疲れています。 最初の“異変”は、2007年に起きました(参照 → 「ネット利用増加も PV は減少、ネットレイティングス調べ」)。それまで国内のインターネット利用では、ユーザー数が増え続け、利用時間が増え続け、そして、各メディアサイトのPVは増え続けるという、つねに右肩が上がっている状態を謳歌してきました。 しかし、2007年に(「一般家庭での」)総PV数が減少に転じるという局面を迎えたのです。 ネット利用増加もPVは減少、ネットレイティングス調べ 当時、Web メディア企業の経営に携
国内外で、メディアの中心価値を“ヒト”に置く動きが顕在化してきた。 スター執筆者を軸にした独立型メディア、執筆者を購読するメディアなどが動き出す。 メディア企業がヒトを軸とした課金制に向かうヒントを述べる。 「メディアのコンテンツ課金 新たなブレークスルーの出現」で、米国の人気政治コラムニストが大手メディア Beast 傘下を離れ、自ら課金ブログメディアをスタートしたケースを取り上げました。 この現象は、大規模なアクセスを集めるメディアサイトでない限り、市場の大きい米国においても広告収入で自立することは難しく、その結果、広告収入確保のためには広く耳目を集めるようなメディア運営に偏らざるを得ないメディアの“悩み”の存在を示唆します。 であれば、広告に代わる効果的な課金手法が求められます。 課金は古くて新しい課題です。しかし、成功の方程式が定まったとはいえません。 さらに、課金への
クレイグ・モド氏の『超小型出版』の出版が引き金ともなり、 難易度が高かったアプリ出版に改めてハイライトが当たる。 プロフェッショナル化が進行した先行市場を 覆しかねない可能性が、そこに見えてくる。 Web、電子書籍、そしてアプリ。それぞれ異なる系統樹から誕生したデジタルメディア形式がクロスボーダー化しています。 これが、筆者がたびたび述べてきたデジタルメディアをめぐる情勢論の中心です。 Web には、“ページ”という概念が実は希薄であり、スクロール可能な巻物的な表現形式が本質的に得意です。また、“リンク”という Web ならではの強力無比な機能により、良くも悪くも融通無碍な情報ナビゲーションや表現を実現してきました。 では、後の二者、すなわち電子書籍やアプリという形式はどうかといえば、現実界にある書籍や雑誌的なナビゲーション、表現を再現するのに適した発展をしてきたといえそうです。
Web メディアの姿が変わろうとしている。 ユーザー体験(UX)とビジネスの視点から とるべきデザイン戦略を具体的に提言する。 「2013年 “ビジネスとしてのメディア” 方程式をどう解くか」で、台頭するデジタルメディアの新潮流を整理しました。 中でも読者(ユーザー)に、いかなる体験を提供するかという、メディアが最も重視すべき領域に新たな流れが台頭していることが注目点です。 以下に再度整理をしておきます。 新しい Web メディア(本稿で後述) 電子書籍/電子雑誌 アプリ型メディア 従来であれば、これら3つは交わる要素は少なく、それぞれ独立した出版テーマでした。 書籍出版社は電子書籍を、雑誌出版を主とする出版社は Web、そして電子雑誌を……という具合で、それぞれはあたかも独自ドメインを形成し、そこに積み上げられるノウハウも異なっていました。 上記拙稿の視点は、これらが別々のも
大小、さまざまなメディアが“課金”への取り組みを模索している。 多様化する課金ニーズに対応する柔軟なシステムが、 メディアのこれからの生き方を広げるはずだ。 2012年末に、ある“事件”が米国メディア業界の注目を集めました。 人気政治ブログで知られる Andrew Sullivan 氏率いるブログメディア The Dish が、Newsweek を買収したことで知られるデジタルメディア大手 The Daily Beast 傘下から独立すると公表したのです。 The Dish | By Andrew Sullivan – The Daily Beast via kwout ブログメディアとはいえ、知名度・影響力ある Dish の移管が注目されるのは当然です。しかし、筆者が“事件”と書いたのは、その移管(独立)にともなって、同メディアが、Daily Beast 時代のビジネスモデルである
専門分野を掘り下げる商業マイクロメディアは可能か? 個人メディアは、組織メディアとどう渡りあっていくのか? 一人で商業メディアを運営し、フリーランス活動もなお継続する Publickey 新野淳一氏の歩みと戦略を公開する Publickey ——。IT 分野の技術解説記事で定評のあるブロガー、新野淳一氏が、2009年以来単独で運営を続けてきた“商業メディア”です。 公表された同サイトのパフォーマンスは、月間約40万ページビュー(PV)、約16万ユニークユーザー(UU)。 また、2012年のビジネスを総括する「ブログでメシが食えるか? Publickey の2012年」によれば、同サイトの年間広告売上は800万円強。一方、フリーランサーとしてのそれは約600万円(2011年はそれぞれ、500万円弱、600万円弱 → 記事および、同氏コメントによる)に達し、見事に「ブログでメシが食える」こ
映画鑑賞やスポーツ観戦など、制約ある条件の下、強い体験を与えるものがある一方、 断片化された小さな時間に貴重な体験が宿ることがある。 『メディア・メーカーズ』の提起を起点に、 現代のコンテンツ体験の意味を改めて考える。 2012年、メディア業界の収穫のひとつに、田端信太郎氏『メディア・メーカーズ』があります。 多くの刺激的な論点を示した書物ですが、その中に印象的な箇所があります。 コンテンツ分類の視点として、「リニア←→ノンリニア」という軸を提示したところです。 リニアなコンテンツとは、初めから終わりまで一直線に連続した形でみてもらえることを想定したコンテンツのことになります。 最も「リニア」なコンテンツ形態の典型が映画です。映画はこれ以上は考えられない! というくらいに「リニア」志向に振り切られたコンテンツの形態です。…… 映画監督は、お客さんを映画館の中に連れ込んでしまえば
“ネイティブ広告”(Native Advetising)をめぐるホットな議論が続いている。 2013年には米国の広告主の約半数が試行するともいわれる新たな広告。 新時代のWebメディア、モバイル・ソーシャルメディアとともに台頭した広告トレンドを解剖する。 米国メディア業界では、2012年夏ごろから、ネイティブ広告の是非をめぐる議論が活発です。文末のリンク集は、その一部にすぎません。 ある調査に依れば米国の過半の広告主がこれを試そうという意向を示しているといわれます(参照 → 調査結果)。 その「ネイティブ広告」とはいったい何でしょうか? 筆者は、ネイティブ広告を、従来の印刷メディアから発展してきた広告手法のひとつ、「記事体広告」「タイアップ広告」のモダンな再来とひとまず定義します(後ほど、改めての定義を行います)。 記事体広告 一見広告らしくなく、記事のような構成でつくられてい
電子書籍のトレンドは、書籍単品のマイクロマーケティングを加速する可能性がある 本稿は、書籍の口コミ、マイクロマーケティングの仕組みを構想しながら Amazon らプラットフォーマーの弱点にも論及する 先日、光栄にもある著作の贈呈(献本)を受けました。 ときどき、このような僥倖に恵まれますが、最近、そのような機会のたびに考えることがあります。 著作の贈呈には、“しかるべき人”を介して話題にのぼったり書評コンテンツが現われるなどマーケティング効果を期待している側面があります。 考えることとは、書籍のような究極の単品もののマーケティング効果をいか高めるか、その仕組みについてです。 出版不況が以前からいわれていますが、出版点数ではピーク時をさすがに多少下回ってはいるものの、依然として大きな減少を見せていません(たとえば → 「書籍・雑誌発行推移」表 )。つまり、出版意欲にかげりはないので
コンテンツと配信(流通)の融合体であるメディア。 押し寄せるテクノロジーは、旧来の配信を刷新し、 メディア(企業)の存立に大きな影響を及ぼそうとしている。 本稿は、メディア(企業)のテクノロジーへの取り組みを考える。 最初に非常に乱暴な筆者(藤村)の仮説を述べておきます。 メディア(企業)に変革を余儀なくさせる、破壊的な要因とは「配信(流通)」である——。 「配信」とは、現在では、そのまま“インターネット技術”と言い換えることができます。インターネット技術の進展がメディア(企業)に変革を迫っていることは間違いありません。 私たちが語る「メディア」の語源が、媒介物やその手段である“medium”であるとすれば、媒介手段はメディアにとり根源的、決定的な要素のひとつであるのは自明です。 また、この媒介手段=配信こそ、時代における最新技術の影響を非常に受けるものであることも理解できます
調査会社 Forrester Research が課金型コンテンツの成長予測を発表した。 広告を伴わないコンテンツ分野の増加は、マーケティングに変化を促す。 やってくる広告フリーなメディアの時代を読み解く。 最近、調査会社 Forrester Research が、ヨーロッパにおける課金型コンテンツビジネスの成長予測を発表しました。 残念ながら、レポートの詳細は高価な課金型コンテンツ(!)のため入手できませんが、概要をリリース(FORRESTER: EUROPEAN PAID CONTENT REVENUE TO GROW BY 65%, REACHING €10.2 BILLION BY 2017)で公開しています。また、詳細レポートを参照した紹介記事(the Gurardian Online paid-content market poses threat to traditio
つねに“いま”を走り続けなければならないビジネス環境。 しかし、縛り付けられている“いま”を離れ将来を展望できるとすれば? これからのメディアに求められる価値観について、 長期にわたり指針とすべきオピニオンを紹介しよう。 このブログでは、デジタルメディアの最前線に伴走し、時には過去を振り返り、そして時に未来を展望しようとします。 ブロガー Ben Elowitz 氏は、継続的な起業家で、現在はメディアを起点に発する口コミを集約するプラットフォームビジネスを手がけます。 それとは並行してメディアビジネスに関するオピニオンを発信しており、紹介する「The 20 Year Strategy for Media(メディアの20年戦略)」 も、そのエントリのひとつです。 “今年の業績は?”“来期の事業計画策定は?”“今後5ヵ年の戦略ロードマップは?” このような日々継続する事項から離れ自
デジタルメディアの近未来形が誕生した。 “クリエイターと読者をつなぐ”プラットフォーム指向のメディア。 そのめざすものとは何か? cakes の向こうに見えてくる Web メディアの未来形。その条件を考察する。 これまで当ブログでは、デジタルメディアの新時代を感じさせるソーシャルメディア、モバイルアプリ、そして、新タイプの Web メディアの数々を取り扱ってきました。 ソーシャルメディア、そしてモバイルアプリが、メディア界の新たなトレンドを生み出していることに異を唱える向きはないでしょう。 しかし、すでに十数年の“歴史”を有する Web メディアの分野にも新鮮な息吹を感じさせるプレーヤーが台頭しています。 本稿では、この9月に誕生したばかりの Web メディアの新タイプ、「cakes」(運営=ピースオブケイク)を取り扱います。 注目すべきポイントは、その コンセプト 設計 収益
電子書籍のトレンドを追うようにして、セルフ出版型モデルが注目を浴びている 出版社の、編集の機能はこのまま衰弱していくのか? 出版社は垂直型の機能統合を弱める代わりに、 外部とのエコシステムづくりへ向かうべきではないのか? 出版の未来への道は、プラットフォーム機能の強化である 最近では出版社の役割について悲観的な論調を見かけるようになりました。 たとえば、Amazon による自費出版プログラム POD(プリント・オン・デマンド)、同じく電子書籍自費出版プログラム KPD(Kindle Direct Publishing)などが浸透していくとすれば、場合によれば出版社という中間機構、あるいは編集機能は無用(執筆者には投資対効果が合わない)という見方が飛び出してくるのもわからないでもありません(たとえば → こちら)。 このような変化を、あえて大ざっぱに整理してみましょう。 従来の出版
近年、売上倍増、デジタル広告を中心的収入源へと成長させるなど 目ざましい展開を見せる米 Atlantic Media。 同社が開始した新メディアは、これからの時代の Web メディア像に触れるものだ そのポイントを検証していこう 創刊155年を迎えようとする米国の超老舗メディア The Atlantic のデジタル路線が好調です。 同誌を傘下に擁する Atlantic Media オーナーの David G. Bradley 氏は、同社の最近の業績推移を「この4年間で、売上は2000万ドルから4000万ドルへと倍増し、3年連続黒字。特にデジタル広告売上が広告収入の65%に達した」と述べます(The New York Times “Covering the World of Business, Digital Only“)。 同社の最近の業績は、印刷、電子いずれのメディア事業も好調
モバイル広告が売れない最大の理由は、エージェンシーの問題なのか? 英国のデジタルメディア企業に対する調査結果から、 モバイル化トレンドの中、課題に直面するメディアの動向が見えてくる 英国のデジタルメディア運営者らによる協議団体 Association of Online Publishers(AOP)が、会員を対象とする調査結果を発表しています(AOP Content and Trends Census 2012:調査結果全文は会員限定公開)。 調査は、モバイルメディア市場の状況をメディア企業らがどのようにとらえているかというデータ、そして、今後どのように取り組むべきかについての分析を示しています。 示された内容は、わが国のデジタルメディア関係者にも見逃せない結果となっています。 本稿は、AOP 自身による調査のハイライトを伝えるレポートの紹介を中心に、筆者自身の見解を交えていくも
ネイティブアプリを向こうに回して、HTML5アプリ路線を推し進める Financial Times。 本稿では、そのHTML5アプリをめぐる戦略の現実と、将来に向けたモバイル戦略を紹介する 昨年(2011年)夏、Apple が決めたアプリ内課金収入をめぐる規約の厳格化に反発し、英国の経済紙 Financial Times(FT)が Apple の運営する「App Store」でのアプリ配布取り止めたことは、よく知られた事実です。 FT は、App Store からの撤退に合わせて、HTML5 を用いた Web アプリをリリースし、従来のアプリユーザーに対しそちらへの移行を促したのです(その経緯については → こちら を参照)。 以後、OS やデバイスを特定したアプリ(これをネイティブアプリと呼びます)開発を今後も促進すべきか、あるいは、FT が選択したように、プラットフォームの差異に
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