只今、東京都現代美術館では「坂本龍一|音を視る 時を聴く」展開催中です。 音楽家故坂本龍一氏の展覧会。当ブログのコンセプト「文学散歩」とは一見無縁な感じがしますが、読書好きとしても知られている「教授」こと坂本龍一。 本展は夏目漱石の「夢十夜」、能の「邯鄲」、荘子の「胡蝶の夢」にインスピレーションを受けた映像に教授の音楽がのせられていたり、文学との融合もある豊かな展示でもあるのです。 教授が作曲するさい、参考にしていた本の展示も。 教授の辞世の言葉「ars longa,vita brevis(芸術は長し、人生は短し)」は、漱石の「心」初版本の見返しにも記されていた言葉。 教授の父坂本一亀氏は、三島由紀夫を「仮面の告白」で世に送り出した名編集者でもありました。 本展では音と映像、空間を駆使した13のインスタレーション作品の展示があり、 霧の彫刻や、電磁波を可視化・可聴化した屋外展示などもあり見