サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
2024年ランキング
maouyusya2828.web.fc2.com
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/09(金) 01:24:04.47 ID:ilMrMHoP 聖国王「そのような事実はあるのか、高司祭」 王室付き高司祭「そ、それは……。一時的な……」 青年商人「実は本日陛下にお目にかかったのは、 一部にはこれも理由でして。 西海岸を中心とする商人5千人からの嘆願書でございます。 教会に預けた金が、返ってこない、と」 王室付き高司祭「証書は必ず現金化するっ」 青年商人「そのような問題ではございません。 わたし達商人は毎日を血の流れぬ戦場で過ごしております。 我らが麦を運ばねば、飢えて死ぬ地方がいくつもあるのです。 証書を現金化できなくて麦が買えなかった商家をご存じか? それでもその商家の麦を載せるはずだった船は出るのですよ。 それが契約ですからね。 何も乗せていない船が海を南北に動く。 その損害をいかがお
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/26(土) 21:56:21.35 ID:pLtZgbkP ――聖王都、場末の宿屋 奏楽子弟「やぁ、当たって砕けたねぇ」 メイド姉「そうですねぇ」 奏楽子弟「でも、教会ってこういうものなの?」 メイド姉「え?」 奏楽子弟「いや、この大陸も今まであちこち旅してきたけれど 教会ってどこにもある割には、結構いろいろだよね」 メイド姉「ああ、それはそうですね」 奏楽子弟「光の精霊だっけ? 神だっけ? 同じ者を信じているのに、結構バラエティがあるなって」 メイド姉「同じ教えを根にしていても、 その解釈や実践方法において差があって、 だんだんと色んな流れに分かれていったんですよ。 それらは修道院、修道会と云った形で表面化しています。 大まかなところでは一緒ですけれど、細かい部分では かなり違いがありますね。 たとえ
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 21:01:11.20 ID:o0eNIb.P ――湖の国、首都、『同盟』作戦本部 同盟職員「早馬の知らせですっ! 南部で、南部の諸国と中央の聖鍵遠征軍のあいだに 軍事衝突が発生したと!」 同盟職員娘「っ!」 留守部長「……出遅れたな」 同盟職員「はい」 同盟職員娘「間に合わなかったんですね……」 留守部長「鉄を抑える速度が遅かった。 静粛性を優先した結果でもあるし、 おそらく以前から備蓄をしていたんだろう……。 そうでなければ鉄の値段が揺れても、 反応が無いのがおかしすぎる」 同盟職員「これでは武器製造への圧力として機能していません」 同盟職員娘「このままでは、資金的な傷口が広がります。 撤退時期を探るべきでは?」 留守部長「……」 同盟職員「すみません。もうちょっと実態把握さえ早ければ
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/11/08(日) 00:10:20.35 ID:EFPdgVwP ――魔界、聖鍵遠征軍後方戦線、後方戦線 ザァァァァアア…… 聖王国将官「負傷者を優先して大天幕に運び入れろっ!」 斥候兵「現在、連合軍は約半里ほど撤退、野営陣地内部にて 待機をしているものと思われます」 王弟元帥「……4000か」 参謀軍師「申し訳ありません」 王弟元帥「ずいぶんとやられたものだな。雨か?」 参謀軍師「はい。判っては今したが、ここまで脆弱化するとは」 王弟元帥「意識するにせよ、しないにせよ、マスケットに 頼り切った軍編成になっていたと云うことだろう。 わたしも、そして兵の一人一人もだ」 参謀軍師「マスケットの火薬は湿らぬように至急運び入れ させましたから、明日以降にでも挽回は可能かと」 王弟元帥「……」 参謀軍師「どうされました
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/06(日) 15:07:28.99 ID:Lbanm5QNP ――冬の国、王宮 王子「ああ、けったくそわるい」 執事「はぁ」 王子「むかつくぜ」 執事「諸王国会議でございますか」 王子「……」 執事「聖王都がまたなにか?」 王子「どんぱちやれってさ」 執事「……さようでございますか」 王子「あらかた知ってるんだろう?」 執事「それはまぁ。洒落で諜報部を設置しているわけでもなく」 王子「要するに……」 執事「武勲と」 王子「そうだ」 執事「昨年来、魔族の侵攻は緩やかなままですからな。 このままでは人間の世界を守るという錦の御旗の価値が ゆらぐと、そんなことを考える人もいるのでしょう」 王子「魔族の邪悪さと恐怖、人間の勝利をアピールしないと 支援するための募金もままならない、と。 遠回しにそう通達して来やがった」 71
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/10(木) 14:59:58.18 ID:I7KnzzEP ――冬越し村、屋敷の厨房 勇者「お。おお? こうか? こうか!?」 メイド姉「もっと優しくしてください、勇者様」 メイド妹「もんでぇ。お兄ちゃん。もっと揉んでー♪」 もみもみ 勇者「なんて、ちっとも嬉しくないな。実際」 メイド妹「さぼっちゃダメだよお兄ちゃん」 メイド姉「ミルクっぽくて良い香りです」 メイド妹「ふふーん。細かい挽きの小麦だもん」 勇者「小麦は、挽きがきめ細かいほど高いからなぁ。 これ、随分高かったろ? いいのか、散財して」 メイド妹「でも、パイ生地にするには、細かい方がいいんだよ。 馴れたら、色んな挽き方とか、大麦とか、蕎麦も試してみる」 勇者「ふーん。パイ、ねぇ」 31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [s
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/08(火) 18:45:11.38 ID:I63MLpWkP ――冬の王宮 冬寂王「こ、こんなことになるとは」ぐったり 執事「若、大丈夫でございますか?」 冬寂王「強い氷酒をくれ。――いや、酒は自殺行為だな。 茶をくれ。うんと濃くしたヤツだ」 執事「ははっ」 将官「王よ、次の一団が控えの間に」 冬寂王「うう、判った。五分だけ、五分だけ休憩をくれ」 執事「若、お茶でございます」 冬寂王「とんでもないことになってしまった」 執事「さようですなぁ。これはまったく」 ごちゃらぁ 冬寂王「早まった決断だったのだろうか」 執事「いえいえ、決断自体は決して」 冬寂王「しかしこの惨状では……」 執事「はぁ、いかんともしがたいですな」 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/08(火) 18:53:0
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage_saga]:2009/09/13(日) 18:18:24.27 ID:6HXLExsP ――開門都市、自治議会、執務室 東の砦将「こいつぁ……。本当なのか?」 副官「はい」 魔族娘「……あの、ほ、ほ……。本当なんです」 東の砦将「……っ」ぎりりっ 副官「三日ほど前からゲート方向へと移動する 蒼魔族の部隊も目撃されています。規模は不明なれど 1000以下ということはないかと」 東の砦将「警告を送ることも出来ないのか」だむんっ 魔族娘「ひっ。す、す、すみませんっ」 東の砦将「いや、すまん。気が立っちまった」 副官「……」 東の砦将「問題はこの手紙の主か……」 副官「はい」 「――魔族に敵対をしていた南部諸王国三ヶ国は 中央の国家連合と戦争を行う事になった。 南部諸王国三ヶ国は目下防御が弱体化しており、 海岸部、および首都の後背
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/03(木) 16:50:11.37 ID:s4r1gUtjP 魔王「どーしてもか?」 勇者「アホ云うな。お前のせいでいくつの国が 滅んだと思ってるんだ」 魔王「南の森林皇国のことか?」 勇者「空は黒く染まり、人々は貧困にしずんでいった」 魔王「考え無しに森林伐採して木炭作りまくって 公害で自滅したんだろう」 勇者「公害……?」 魔王「あー。えーっと。そうか、まだ判らないか」 勇者「誤魔化すなっ! 聖王国の大臣憑依だって 魔族の仕業じゃないかっ!」 魔王「欲の皮の突っ張った大臣が政権奪取と 王族の姫君大集合ハーレムを作ろうとして失敗しただけだ。 そもそも逮捕された後に魔族の洗脳とか言い出すのは 人間の悪人の悪い習慣だと思うぞ」 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/03(木) 16:5
SINCE:2009年9月8日 作品最終更新日:2009年11月22日 - 追加。 サイト最終更新日:2009年11月26日 - 追加。 ○初めて来訪した方○ このまとめサイトは2chのニュース速報VIP板及び、パー速VIP@VIPServiseの 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」スレの ママレードサンドさんによる小説をまとめているサイトでした。 ママレードサンドさんお疲れ様でした。素晴らしい物語をありがとうございました。 意見や要望・修正等はこちらへ(したらば) ※TOPイラストは5スレ目82レス目のID:WCSb/AU0さんによるものです。 ※携帯の方で閲覧に支障のある方は7xまとめさんでの閲覧お勧めします。 Created by ママレードサンドさんとスレ住人のみんな。
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/17(木) 19:47:37.22 ID:z6GJxeoP ――魔王城東翼、別館、古城民宿“まおー荘”大きな客間 ガチャ 勇者「……ん、っせっと。っと」 魔王「……すぅ」 勇者「うわ、こりゃまた。……すげぇな。 良く判らんけど、ベッドに天井ついてるぞ」 魔王「……んぅ」 勇者「そぉっと、そぉっと……。 うわ、近寄ると余計すげぇ。 ……下手な宿屋の部屋と同じくらい でかいぞ、このベッド。どんな布団だよ」 ぼふっ 魔王「うー」 勇者「起こしちゃったか」 魔王「……うー」 勇者「気持ち悪いか? トイレ行くか」 魔王「……」きゅっ 勇者「いや、けろけろ吐くなら俺の服には吐くなよ?」 魔王「くっ……」 (メイド長っ。こんな発言にどうやってムードなんて 作ればいいのだっ!?) 23 :以下、VIPにかわりましてパー
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」目次 目次リスト ○1スレ目○ ○2スレ目○ ○3スレ目○ ○4スレ目○ ○5スレ目○ ○6スレ目○ ○7スレ目○ ○8スレ目○ ○9スレ目○ ○10スレ目○ ○11スレ目○ ○12スレ目○ ○13スレ目○ Blank Blank INDEX
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」まとめサイト』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く