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今年8月、アフリカ南部のボツワナ共和国で1080.1カラットものダイヤモンド原石が発見された。これを産出したカロウェ鉱山は、1000カラットを超える原石を通算4個、これまでに生み出している。また、レソト王国のレツェング鉱山も大きなダイヤモンド原石が採れることで知られ、2018年には910カラットの原石がここで発見された。 カロウェが最初の1000カラット超え原石を産出したのは2015年。このクラスの大きな原石が採れたのは、世界的に見ても1905年以来のことだった。110年もの間採れなかった巨大な原石が、今なぜいくつも採れているのか。 理由は採掘における技術革新だ。以前は原石が含まれた鉱石をクラッシャーで破砕してから原石を取り出していた。つまり大粒の原石も気づかないうちに破砕していたのだ。現在、カロウェやレツェングでは、もっと穏やかに鉱石を砕く方法を導入し、X線透過装置で鉱石を検査している。
2023年1月11日、ミュージシャンの高橋幸宏氏が亡くなられました。訃報を知り、音楽業界やファッション業界、芸能界と幅広いジャンルの各界の著名人から多くの追悼のコメントや悲しみのメッセージがSNS(交流サイト)を通じて寄せられた。改めて、日本を代表するクリエーターであり、音楽家であった高橋氏の偉大さと影響力がわかる。 高橋氏といえば、やはりイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)である。1980年代にリアルタイムで「ライディーン」や、くしくも後を追うように亡くなった鮎川誠氏のシーナ&ロケッツも参加していたアルバム「スネークマンショー」を聴いていたYMO世代の筆者などは、ビートルズのジョン・レノンが亡くなった時以来のショックであった。汗ひとつかかずに淡々とドラムをたたく、クールでおしゃれなドラマーの高橋氏はYMOではジョンというよりも、同じドラマーでクールで抜群におしゃれだったローリングス
「ネクタイをしないと失礼、という感覚がなくなりつつありますね。先日、講演会にノータイで行きましたが、会場ではネクタイをしていない人が大半。価値基準の変化を実感します」 1日、国際政治学者で慶応義塾大学教授の中山俊宏さんがお亡くなりになりました。スーツをビシッと着こなすダンディーなスタイルで知られました。ただ、自身は「ダンディーなどと言われたら、絶対嫌」と明かし、アンダーステートメント(控えめな表現)な装いを信条にしていました。2021年11月にMen's Fashionに掲載した記事では、国連事務総長だったコフィー・アナン氏を見習ったというスーツスタイルの基本や政治とファッションの関係について語ってくれました。インタビューの上下2本を改めてご紹介します。ご冥福をお祈りいたします。
「人からもし、おしゃれですね、なんて言われたらどう答えていいのかわからず困ってしまう。自分の装いにはある種のシステムがあり、毎朝、きょうは何を合わせようなどと楽しんだりしません。そういう意味でも私はおしゃれではない」と話す慶応義塾大学教授の中山俊宏さん(東京・大手町で) 国際政治学者、慶応義塾大学総合政策学部教授の中山俊宏さんが好むのは、「際立たない」装いだ。周囲にすっと溶け込む、ダークスーツと無地のネクタイ。ディテールやカットが個性的なテーラー仕立てのスーツを、実にさりげなく着こなす。アンダーステートメント(控えめな表現)な装いに徹し、「ダンディー」「おしゃれ」などと言われることは嫌い――。「こだわらないことが、こだわり」と語る中山さんの服装に対する考え方の原点は、1980年代半ば、青山学院高等部時代にあった。 ――出演されているテレビなどでは、スーツスタイルが多いですよね。ダンディーで
小誌の28年の歴史の中で、特に人気なのがメンテナンス企画だ。何を着るか、どう着るか、の次に「どう保つか」がいま求められている。そこで3回にわたり、各アイテム毎に基本と応用を提示し、しっかりとケアする方法を解説する。スタートとなる今回は、シャツ編だ。 SHIRT(シャツ) どんなに上質な素材の白シャツだとしても襟や袖が汚れていては、印象も残念に。日ごろのケアで、明日の好印象をつかんでほしい。 【基本編】襟・袖の黒ずみは洗濯前の3ステップでスッキリ落ちる! STEP1 洗濯せっけんを直接塗って 皮脂で黒ずんだ箇所には固形の洗濯せっけんが効果的。洗濯機に入れる前に、消しゴムをかける要領でせっけんを塗り込んでいこう。この際に、シャツは水にぬらさなくてOK。ウォッシュ&ステインバー60g 1320円/ザ・ランドレス(ザ・ランドレス/アントレックス) STEP2 たたくようにブラッシング 洗濯せっけん
Lifestyle 「グランド ハイアット 東京」にて、世界的な気功療法マスターによるスペシャルなセッションを開催中
デニムは若い頃からはきなれたブランドのものが安心感があっていいという人のために、4大ブランドの今の売れ筋を紹介。あなたの好みはどれ? ■LEVI’S(リーバイス) 全てのジーンズのオリジンとも言える501は常に高い人気だが、なかでも今は1955年モデルの忠実な復刻作が好評のよう。時流を踏まえたルーズな1タックモデルが3位に入るのも、リーバイスファンの裾野の広さを示して興味深い。 Hot selling Denim Ranking No.1 <モデル>LEVI'S VINTAGE CLOTHING 1955モデル 501 JEANS RIGID 男らしいフィット感のキング・オブ・デニム アーカイブの忠実な復刻作が揃うLVCで展開される1本。501の55年モデルは最も武骨で太めのストレートと言われており、そこがベーシック回帰な今の気分と合うのだろう。毛羽立ち感あるリジッド生地も、一からデニムを
まるで狭小住宅のように多機能を集約したミニ三つ折り財布は、財布を太らせがちな人、紙幣もコインもある程度持ち歩きたい人には、やはり頼りになる。ここではMEN’S EX頻出のブランドから、少しレアな色柄・素材・加工・シリーズなどをピックアップ。ツウなセレクトは、周囲にも一目置かれるはずだ。 ■VALEXTRA(ヴァレクストラ)=上の写真1 品格あるオールブラックがドレスシーンにもマッチする ソフトカーフスキンで仕立てた三つ折りウォレット「コンパクト パース」は、コバやカッティングの美しさに刮目(かつもく)。オールブラックでもオーラがある。カードホルダーは札入れ内に3つを装備。マチ付きでたっぷり収納可能だ。縦7×横10×マチ3cm。7万8000円(ヴァレクストラ・ジャパン) ■FRAGMENT × BVLGARI (フラグメント×ブルガリ)=同2 スペシャルなコラボで“今ほしい”に直結! 藤原ヒ
だれもが知っているファミリーマートのカラーである青と緑のラインソックスに、ステッチにこだわった白Tシャツ。ファミマ発の衣料ブランド「コンビニエンス ウェア」が、間もなく全店に並ぶ。手掛けたのは、とんがったモードブランド「FACETASM(ファセッタズム)」で国内外に熱狂的なファンを持つファッションデザイナーの落合宏理さんだ。「緊急対応の衣類」ではなく、コンビニで「日常着」を売る文化を創りたい、というファミマの理念に共感して作った数百円の衣類は、デザインにもパッケージにも楽しさが詰まっている。落合さんの心をとらえた、「日用品」に徹するコンビニの世界へのアプローチは、「ファッションデザイナーの可能性を広げる挑戦」だと確信している。 ――このソックスですが、コンビニで売っているの? という驚きのかわいさです。言われてみて、ファミリーマートのカラーだと気付きました。 「売り場でシンボリックな存在に
作業現場でもオフィスでも使える「作業着スーツ」の発売ラッシュが起きている。もともとは水道工事などを手掛けるオアシスライフスタイルグループの新規事業で、2018年に「ワークウェアスーツ(WWS)」として売り出したもの。見た目はスーツのようだが、ハードな作業もこなせる伸縮性、水をはじくはっ水性や速乾性、毎日洗える耐久性などが評価され、企業への導入が進んだ。さらに新型コロナウイルスの影響もあって、個人の需要も広がっている。事業者向け通販大手のMonotaRO(モノタロウ)や紳士服のAOKI、作業服・作業用品専門店のワークマンなどの参入が続いている。
Men's Fashion スマートな「マスク会食」 つけ外し・置き方の正解はできる男のスタンダード講座できる男の会食(中) プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵 前回はコロナ禍での会食、中でも、突如トレンドワードとして浮上した「静かなマスク会食」での振る舞いについて考えました。「マスク会食」では、マスクをギリギリまでつけ、食事の間はマスクを外して飲食と会話を普通に行う、さらに気を使うときは清潔で大判のハンカチなどを用意し、会話のときにそれで口元をおおうようにする、という方式をおすすめしました。生活のあらゆるシーンに密着している「マスク」は、つけ方や扱い方について様々な悩みが出てきています。マスク会食におけるマスクの扱いについても考察していきましょう。(この記事の〈上〉は「『マスク会食』」のマナー ハンカチ必須、マスクは白で」、〈下〉は「マスクだけじゃない 恥をかかない会食の振る舞い」)
例年のこの時期は会食やパーティーのお誘いが舞い込むものですが、新型コロナウイルス感染が再び拡大し、この冬は予定変更を余儀なくされる方も多いことでしょう。そして、経済を停滞させたくないとの政治の思惑からか、突如浮上した「静かなマスク会食」なる言葉。人数制限は必須、そのうえで、マスクをできるだけつけて会食を、という提案なのです。(この記事の〈中〉は「スマートな『マスク会食』 つけ外し・置き方の正解は」、〈下〉は「マスクだけじゃない 恥をかかない会食の振る舞い」) 「そこまでして」との声もある一方、大事な会合を一律に控えたくないとの思いもあることでしょう。もしもこの時期、会食に臨むなら、「できる男」らしく、ベストな振る舞いを探っていただきたいと思います。今回は、ニューノーマルの会食について考えていきます。 私はふだん、「エグゼクティブプレゼンス」(エグゼクティブらしい威厳や格のある雰囲気や振る舞
スーツやジャケットをオーダーする際、知っておきたいのがバラエティ豊かな生地の特性だ。基本的な生地については「十分理解している」と思っている洒落者はきっと多いと思う。が、男性の装いが時代とともに変化するにつれ、ニーズも変化する。この数年はまさに激変。その中、ファブリックのラインナップにも、最近は大きな変化が表れている。一方で、働き方に合わせた機能素材も次々に登場。中には抗菌性を持ったものまで登場してきた。そんな激動の生地事情を紹介する。あなたの生地の知識を、ぜひアップデートしてほしい。 生地事情に造詣の深い鏡バイヤーがまず語るのは、以前なら好まれた繊細な生地から、長持ちでハリがあり、仕立て映えする伝統的な英国素材へのニーズの変化だ。「スーツが仕事の必需品ではなくなり、コスチューム化しました。そのため、今後はさらに、自分の個性に合うものや、長持ちするものが求められるでしょう」と鏡さん。そんな変
記者会見でのスーツ姿、人気ドラマの主人公のファッションなど、メディアで話題にのぼる人の着こなしは気になるもの。そんな「ニュースな人」のファッションの背景にあるものとは。男性ファッションに詳しいコラムニスト、いであつし氏が解説します。 コロナ禍で放送日が遅れて満を持して始まったTBSの日曜劇場「半沢直樹」。毎回20%超えの高視聴率で、最近のTVドラマはつまらないという昨今の風潮をまさに「倍返し」で景気よく吹き飛ばしてくれております。そこで今回は、絶好調の堺雅人演じる半沢直樹のスーツスタイルについて検証してみたい。 最初に言っておきますが、決して半沢直樹は、メンズファッション誌や当ウェブ、NIKKEI STYLE Men's Fashionで呼称される、いわゆるビジネスマンではない。ドラマでも度々「いいか、俺たちはサラリーマンだ!」といったセリフが出てくるように、そう、半沢直樹はサラリーマンな
Men's Fashion オンライン飲み会 アクションや視線が印象左右できる男のスタンダード講座できる男のデートの心得(下) プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵 新型コロナ禍によってビジネスの場でもニューノーマルが到来し、どこの企業もテレワークへの切り替えを余儀なくされ、会議や商談では電話やテレビ会議などのいわゆる「テレカン」の割合が一気に増えました。仲間との飲み会、デートや婚活などプライベートシーンでも「オンライン」の利用が急増しています。Zoomを使っての合コン、別名「ズムコン」も一般化しているとか。「できる男」なら、オフラインでも、オンラインでも評価を上げる「ハイブリッド仕様」でいきたいもの。そこで、今回はオンライン飲み会やオンラインデートで気をつけたいポイントを見て行きたいと思います。(この記事の〈上〉は「『新日常』のデート、服装・振る舞い・誘い方の新常識」) 私はふだん、「エ
水道工事を手掛けるオアシスライフスタイルグループが開発したスーツブランド、「ワークウェアスーツ」が人気を集めている。コンセプトは「スーツに見える作業着」で、軽く、丸洗いでき、動きやすいといった作業着のノウハウを取り込んだ。2018年4月にオンライン販売をスタートしたところ、高機能とシンプルなデザインが評価され、オフィス需要を取り込もうと百貨店やセレクトショップからも引き合いがある。 今年は初の単独出店となる期間限定のポップアップショップをNEWoMan新宿で展開中だ。主力の「ワークウェアスーツ」のほか、オンでもオフでも合わせられるおしゃれなデザインのライン「YZO(ワイゾー)」のジャケット、シャツ、パンツをそろえる。そのほかアクティブな女性をターゲットにした4月発売の「スウィングシリーズ」のジャケットやワンピースもお披露目された。
Men's Fashion ビジネスにもGショック 「生活の道具に」石津祥介氏石津祥介のおしゃれ放談G-SHOCKの秘密(下) 衝撃に強いタフな時計の代表格であるカシオ計算機の腕時計G-SHOCK(Gショック)は、これまでアウトドアやオフの場でのニーズが主体だったが、最近はビジネスシーンでの着用例も目立ち始めた。従来型の腕時計の市場がスマートウオッチやスマホに侵食されつつあるなかで、Gショックは今後、どんな個性を打ち出して存在感を高めようとしているのか。さらには、時計そのものに対する消費者のニーズはどのように変容するのだろうか。前回に続き、服飾委評論家、石津祥介さんが、カシオ計算機の時計企画統轄部商品企画部の泉潤一さんとテレビ会議で語り合った。(この記事の〈上〉は「Gショック、機能で勝負する時代開いた」石津祥介氏) ――最近、Gショックは年間100モデル以上の新作を出していますね。アーティ
新型コロナウイルス感染拡大を抑止する策として、テレワークが一躍脚光を浴びている。本格的に導入できる企業はまだ限られるが、今回、初めて体験する人も多いはずだ。慣れていない人は「自宅だからリラックスした格好で仕事できる」と考えがちだが、さにあらず。実際にはテレビ会議で他人の目にさらされ、日常着だと仕事する気分に切り替えられないという人もいる。デジタル画面でもきちんと見えるカジュアルウエア「デジカジ」のコツ、テレワークを上手に使いこなす視覚分野での心得などについて、その道のプロに聞いてみた。 都内の証券会社に勤務する男性(37)は緊急事態宣言が出て以降、自宅でテレワークの日々を過ごす。出社していた時は毎日スーツ姿でよかったが、顔合わせはテレビ会議で、となると、どんな服装がいいのかちょっと戸惑ってしまった。とりあえずは「部屋着の延長に見えないように」ドレスシャツにノーネクタイ、ボトムスは楽なスエッ
「オフィスヨガでやる気アップ」の3回目は、デスクワークでたまった疲れを取る「下を向いた犬のポーズ」と「ハンモックのポーズ」を紹介します。パソコンに長時間向かってデスクワークをしていると肩や首がこり、目にも疲労がたまってきます。無意識のうちに猫背になり負担がかかっている背中や肩、首の筋肉をほぐして、「もう一踏ん張り」しましょう。 「下を向いた犬のポーズ」は、背面全体にアプローチするポーズで、体中の血液循環を促します。背中や足へのストレッチ効果も高いため、継続して行うことで疲れにくい体をつくることにもつながります。 足を腰幅程度に軽く開いて両手をデスクにつき、腰を深く曲げていきます。頭、肩、腰が一直線になるよう背中を伸ばすのがポイントです。ゆっくり5呼吸、2セット行ってください。頭を下げすぎると背中が丸まり効果が半減してしまいます。 「ハンモックのポーズ」は、猫背姿勢を続けることで固くなった肩
毎日締めているネクタイの結び方がいまひとつキマらない。手早く仕上げる靴磨きの方法は――。メンズファッション誌でキャリアを積んだ小暮昌弘氏がその道の達人を訪ね、ビジネススタイルを格上げする身だしなみのコツを教えます。新社会人から中堅ビジネスパーソンに送る、「装いの教科書」です。 ネクタイを上手に結ぶことから男の人生は始まる――こう語ったのは、『ドリアン・グレイの肖像』『サロメ』などを書いたアイルランドの作家、オスカー・ワイルドだ。 多くのビジネスマンの方ならば、毎日のようにネクタイを結んでいるだろう。しかし単に結べることと、カッコよく結べるとは大きな違いがある。なかなか思い通りに結べず、不本意のまま家を出た記憶をお持ちの方も多いだろう。しかしネクタイは布一本で作られている。結び方やカッコよく見せるテクニックも慣れればそんなに難しいことではない。イタリアのナポリで1914年に創業、イタリアはも
Men's Fashion 日本生まれ「街着」ノースフェイス 本家しのぐ人気に石津祥介のおしゃれ放談ノースフェイスの魅力を探る(上) マウンテンパーカ、リュック、スニーカーといったスポーツテイストの商品が、街着に通勤着にと大活躍している。中でも若者に人気なのが米国生まれのアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」だ。実は日本のノースフェイスの商品には、デザインや素材の使い方で、あまり知られていない数々の裏話があるという。そこで服飾評論家、石津祥介さんと「ザ・ノース・フェイス スタンダード」(東京・渋谷)を訪ねた。ゴールドウイン ザ・ノース・フェイス事業一部長の高梨亮さんに、ものづくりの背景や若者から外国人までをも引きつけるノースフェイスの魅力について聞いてみた。 ――街着にもぴったりのおしゃれな商品が多いですね。アウトドア衣料のイメージとはまた違う印象です。外国人のノースフェイスファンもこ
ビジネススタイルのカジュアル化によって、スーツが転換期を迎え、新たな潮流が生まれています。2020年のスーツスタイルのトレンドは2つに分かれそうです。仕事の場でもジャケット&パンツといったカジュアルスタイルが増えるからこそ、ここ一番のスーツは質の高い「クラシック」を求める傾向。もう一つは肩の力が抜けた「リラックス」したスーツを好む傾向です。多様化するスーツを楽しむとともに、定番のネイビーから抜け出して、茶系コーディネートといった個性的な色にも挑戦してほしいもの。今年のワードローブ計画の参考になるような関連記事をまとめてお届けします。
ダンディと聞いて、どんな男性像を思い浮かべますか? スリーピースを着て、髭を生やし、葉巻をくゆらせながらバーでブランデーグラスを傾けるオジサン? その認識、実は間違ってます! ダンディとは、時代に抗い、孤独を好み、最後は人知れず消えゆく寂しい男!? ダンディという表現は、ここ日本において肯定的に捉えられることが多いですよね。しかもその多くは「上司の○○さんって、白髪に髭姿がダンディだよね」とか、「仕事帰りにバーでウイスキーを楽しんでいるなんて、とってもダンディ」みたいに、女性視点で語られています。でも、その歴史を正しく紐解けば、ダンディの意外な真相に辿り着きます。 そこには、先ほど述べた世間一般が想像するダンディ像とはまるで違う、いやもはや真逆といっていい姿が。今回、そんなダンディを正しく理解するために、『ダンディズムの系譜 男が憧れた男たち』の著者、中野香織さんにお話を伺いました。 ──
Men's Fashion 「ユニクロの原点はVAN」「定番こそ革新が必要」石津祥介のおしゃれ放談柳井正氏×石津祥介氏 定番を語ろう アイビーファッションを日本に紹介したヴァンヂャケット(VAN)の創業者、石津謙介さんは1990年代後半に開店したてのユニクロ原宿店を見学し、こうつぶやいたという。「これこそ僕がやりたかったことだ」。ボタンダウン、チノパンと定番を中心に据える商品構成がかつてのVANをほうふつとさせ、だれもが買える価格だったからだと、謙介さんの長男で服飾評論家の石津祥介さんは述懐する。実はユニクロを展開するファーストリテイリング会長兼社長、柳井正さんの実家はVANSHOPを経営していたという縁がある。そこで柳井さんと祥介さんがファーストリテイリング有明本部(東京・江東)で初めて対面。なぜ若者は定番志向になったのか、いまの消費者をとらえる定番とは何か、についてじっくりと語り合った
「絶対王者」だった羽生善治九段の後継者争いが激化している。将棋界は今年4月の名人戦から9月の王座戦まで、5棋戦連続でタイトルホルダーが交代する戦国時代に突入した。ところでプロ将棋の面白さは、盤上の鬼手妙手だけではなく、和服姿で長時間死闘する対局者の姿も見どころのひとつ。20~30代が活躍する中、カラフルで意匠に凝った和服が目立ってきている。多くのプロ棋士が愛好しているのが白瀧呉服店(東京・練馬)の誂(あつら)える羽織・袴(はかま)という。同店は将棋タイトル戦の隠れた演出監督的存在だ。 ■先代店主が大の将棋ファン、本店は女流プロが対局に利用 白瀧呉服店はペリー来航の年に当たる1853年(嘉永6年)の創業で、正絹のみを取り扱う。本店は庭池や茶室を備えた約1万平方メートルという広さで、現役の女流プロが対局に利用するほどだ。ただ将棋界との縁は意外に新しく、五代目・現店主の白瀧佐太郎氏は「先代店主の
Men's Fashion トートバッグ、ビジネスでは違和感 欧州では女性的リーダーが語る 仕事の装いモンブランジャパンCEO シャルル・ラングロワ氏(下) ドイツや香港など世界各地で仕事をしてきたモンブランジャパンCEOのシャルル・ラングロワさん(39)にとって、日本人男性はおしゃれで洗練されている印象という。とはいえ、グローバルな視点でビジネススタイルに注目すると、気になる点がいくつかあるそうだ。たとえばそれは、トートバッグだったり、ぴたぴたのスラックスだったり……。海外ではあまり見かけない日本人男性の独特の装いに共通するのは、妻や恋人の「フェミニン」な意見なのではないかと推測する。 <<(上)「スーツ3着、靴は3足でいい」若きトップの服装哲学 ■日本人ビジネスマンはおしゃれだと思うのですが… ――来日してから1年半近く。日本人男性のビジネススタイルをどう感じていますか。 「直前まで仕
ワークマンのプライベートブランド「フィールドコア」から3月に発売した「4D超撥(はっ)水STRETCH(ストレッチ)パンツ」が人気だ。キャンプやバイクに乗る際に使いやすいことが支持を集め、8月上旬までに約10万枚を売り上げた。 フィールドコアは作業服で培った機能性の高い衣料品にデザイン性を加えたブランド。4D超撥水ストレッチパンツにも機能性をふんだんに盛り込んだ。水をはじくだけでなく、全方向に動けるストレッチ素材を使った。膝の曲げ伸ばしがしやすく、しゃがみ込んでも腰回りがきつくなりにくいという。 細身のシルエットだが、ポケットを付けたカーゴパンツで普段着としても着られる。「レインコートのように急な雨にも対応できると人気を集めている」(ワークマン)。9月初旬からはポケットが目立ちにくいスラックスタイプやセットアップで着られるジャケットも追加した。価格は2900円。 [日経MJ 2019年9月
Men's Fashion 「グッチはもう着ない」生徒の価値観に合わせ変身リーダーが語る 仕事の装い代々木ゼミナール英語講師 西谷昇二氏(上) 大学受験予備校、代々木ゼミナールの人気英語講師、西谷昇二さん(63)は教壇に立ち33年目を迎えた。デビューしたバブル期は個性あふれる講師がしのぎを削った時代で、ユニークな授業とともに派手な服装も話題を集めた。西谷さんも高価なスーツをまとい、授業の合間に夢を語り、それが受験生のモチベーションにつながった。しかし2000年を境に若者の価値観が一変。自身のスタイルもジーンズやスニーカーへ。「共感される服で生徒をケアしたい」と語る。 <<(下)憧れは清志郎さん 教壇は講師にとってのステージ ■先週と同じ服で教えるのは嫌 手帳に着た服を記入 ――「青の花柄シャツ 黒ジャケット デニム」。代ゼミの時間割の手帳には服装がぎっしり記入されています。服装日記ですか。
Men's Fashion 憧れは清志郎さん 教壇は講師にとってのステージリーダーが語る 仕事の装い代々木ゼミナール英語講師 西谷昇二氏(下) 代々木ゼミナール英語講師、西谷昇二さん(63)はロックミュージシャンの忌野清志郎さんのスタイルに憧れるという。型にはまらず、何でも自分のものにしてしまう清志郎さんのステージ上の姿が理想だ。30年間スリムな体形を維持することに気を使ってきたのは、若い頃から大好きな英ロックスターの影響があるからだ。毎日教壇に立つ講師という仕事もいわば、ステージに立つミュージシャンと同じ。ジャズの名曲を引き合いに出しながら、「装うということはマジックを起こすこと」だと語った。 <<(上)「グッチはもう着ない」生徒の価値観に合わせ変身 ■ファッションは体形を保つことが基本 ――30年間体形が変わらないそうですが、どんなトレーニングを? 「ファッションでは体形を保つことが基
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