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今日は、ハーバード白熱教室INJAPANに参加してきました。 ハーバード白熱教室とは、ハーバード大学で最大の履修者をもつというマイケルサンデル教授の人気講義「JUSTICE」をNHKが番組として放映したものです。 http://www.nhk.or.jp/harvard/ これがかなり人気ということで、今回は日本にマイケルサンデル教授を呼び、東大の安田講堂で「白熱教室」を行うというNHKの企画でした。 安田講堂に入るのは二回目。割と広いんだな・・。 参加者は1000人ほどでした。安田講堂満員です。今回は「講演」ではなく、「授業」として行うため、参加者もディベートに参戦しました。 授業内容は、現代日本の問題を真正面から問うスリリングな展開になり、「日本人はシャイと聞いていたけど、みな積極的にディベートに参戦していてよかった。”ニュージェネレイション”だからか分からないけど、みなとてもよかった
日経エレの電子サイト「Tech on!」で、興味深い記事を見つけました。 提言:日本に専業Siファウンドリを 第1回:日本の半導体メーカーの特徴 第2回:日本の大手半導体メーカーへの提言 第3回:日本の中堅半導体メーカーへの提言 最終回:日本の小規模半導体メーカーへの提言 これは、ドイツのシリコンファウンダリに勤めている日本人の方が書いたコラムで、非常に面白い分析が載っていました。 例えば、この図を見ると、実は日本は世界で最も大きなウェハ製造能力を抱えていることが分かります。ファウンダリ王国の台湾より上というところが意外でもあるのですが、内訳を見てみると、実態としては150mm以下の小さな口径のウェハの製造能力の割合が大きいことが分かります。また、1工場あたりの生産能力は、台湾や韓国よりずっと小さいのです。つまり、全体での生産能力は大きく見えても、古くて低い生産能力の工場を多数抱える、非効
久しぶりに日本の半導体について書いた書籍を読みました。 大体の半導体業界について書いた本や論文は、「日本は昔はよかったけど今はだめだ!」のパターンで、読むたび「そうなんだけどね・・」とため息をつきます。 前に取り上げた「NEC凋落の本質」やREITI(経済産業研究所)の研究員のレポートもそうです。 マゾなんですかね。 今回もまぁ、そのパターンの本です。 筆者は元日立のDRAMエンジニアで、早期退職勧告にしたがって会社を辞めて社会科学研究者として半導体業界の評論活動を行っている方です。割と名前はよく拝見します。 この本の主張や洞察に関しては、半導体業界に生息している多数のエンジニアにとって、特に目新しいことではありません。「過剰品質、過剰性能である」、「高コスト体質である」、「低コスト化技術が必要である」、「国プロはうまくいかない」などなど、普段から職場や飲み屋で議論しているようなことです。
友人から教えてもらった村上春樹氏のエルサレム賞受賞のスピーチに感動しました。 このスピーチをエルサレムで行った村上春樹氏に最大限のリスペクト! 個人的にはオバマを超えるほどのすばらしいスピーチでした。 スピーチの英文テキストは以下のリンクにあります。 Always on the side of the egg http://www.haaretz.com/hasen/spages/1064909.html でも、英語を読むのがかったるいという人向けに日本語に訳してみます。天才村上春樹の表現が私のつたない日本語表現になってしまいますが、そこはご勘弁を・・ --------------------------------------------------- 今日、私はエルサレムに小説家、つまりプロのうそつきとして来ました。 もちろん、小説家だけが嘘をつくわけではありません。みんな知っているよ
世界に冠たるgoogle様が、you tubeを買収したことが世界中で話題になってますね。 いろんな人がいろんなことを言ってますが、大きな関心の一つは、ビジネスをどうするの、ということですね。 例えば、下の記事 「グーグル的な人々」、大増殖の脅威 では、 これまでテキスト(文字)中心でやってきたグーグルが動画情報を取り込もうとしているわけだが、グーグルが提供する「検索」あるいは「情報の整理」という価値は、動画の世界ではどれほどのものなのかは全くの未知数である。 (中略)そもそも、人々の動画へのニーズはエンターテイメント性やひまつぶしといった要素が強く、「整理」や「有用性」の価値がテキスト情報とは違う。ひまつぶしや娯楽のためにユーチューブを利用しているユーザーの「意図」はどれほどの意味があるのか。「検索」「情報の整理」というグーグルの基本理念がこの分野でどのような効果を生み、広告主を引きつけ
一橋大学の新藤先生という方が、日本の半導体産業の低迷をNECの半導体事業を事例にとって述べた論文を知り合いに教えてもらいました。 「半導体産業のパラダイムシフトとイノベーションの停滞―戦略思考の視点から見たNECの混迷の本質」一橋大学イノべーション研究センター これによると、NECでは旧来の思考様式や制度に基づく戦略やビジネスモデルにとらわれ、市場のパラダイムシフトに対応できないのが低迷の原因であるということです。 具体的には、デパートメント型から専門店型へ、付加価値のハードからソフトへの移行、売れ筋市場のASICからASSPへの移行、市場のグローバル化などについてこれなくなったということです。これは、ファブレス市場シェア、アジア市場シェアなどとNECの市場シェアが-1に近い負の相関係数をもっていることからデータ上もはっきりしています。 これらを克服する提案として、組織学習をダブルループ学
毎度毎度不景気な話なんだけど、古巣のルネサスエレクトロニクスの経営危機報道を見て色々と思った。 http://www.nikkei.com/markets/kigyo/editors.aspx?g=DGXNMSGD28041_28052012000000 一つは経営実行の遅さというのは、一番の致命傷だなということ。よく経営陣がアホだとか言われるんだけど、ルネサスの経営陣はみな頭は人並み以上のはずで、何年も前からとるべき道は分かっていたはずなんだよね。今ルネサスが打ち出している「マイコン集中」というのは、7年も前に現場レベルでもそうすべきだと普通に議論していたことだし、5万人で一兆円の売り上げなんて、どう考えても生産性が悪すぎるなんて、合併前から分かっていたことだし。しかも、部長クラスが5千人もいるという高コスト体質。でも、具体的に動き出したのは、ビジネスが立ち行かないのが数字として見えてか
ソニー本ってのは腐るほど出ていて、ビジネス書にソニーの名前をつけさえすれば、そこそこ売れるという浅はかなマーケティングがあるんだろうなーなんて日ごろ思っているのですが、ついつい釣られて買ってしまう浅はかな僕です(泣 暴露本ってのは、往々にして著者は評論家になってしまって自分の事を棚上げにして論を展開しがちなのですが、それでも元内部者だけに問題点はそれなりに的確についていたりします。 著者の宮崎琢磨氏は文系入社でVAIOの企画部門に配属されているのですが、技術者と共同で開発に携わっていたようで、主に技術者の視点からソニー批判を繰り広げています。 で、この宮崎琢磨氏の著書と、竹中真司氏の「ソニー本社六階」を読み比べると、技術者から見た視点と、事務方から見た視点を対比できて面白いです。 宮崎氏は、VAIOの開発現場に1998年に配属になり、それから2~3年は技術者が自分の理想を世の中に問うような
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