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今年の「#文学」
janesuisjapanese.blogspot.com
あっという間に桜が咲いて、散りました。がっくし。 今はちょうど桜の花が散ったあとの、 若葉の緑が目に眩しい季節ですなぁ。 さて突然ですが、ピンクは好きですか? 儚く淡いピンク、溌剌としたビビッドなピンク、若々しく透明感のあるピンク。 子供の頃からずっと、私はピンクが大の苦手でした。 ギリギリ許せて、サーモンピンク。 サーモンピンクには奥ゆかしさがあるからな。 しかし『正当派』な女の子は、往々にしてピンク好きが多い。 そして私は、ピンクと気負いなく戯れる彼女たちを見ると、 なぜか胸が潰れそうな気持ちになっていた。 ピンク。あんなに自己愛の強そうな色はないでしょう? あんなに媚びて発情している色もない。 あんなに可愛らしさが記号化された色もない。 ピンク好きを公言したり、ピンクの小物を持ったりするのは、 可愛がられたい気持ちを全面に押し出しているのと同義! そんなのズルいし、そもそも恥ずかしい
大切な女友達が男と別れました。 ちゃんと付き合って、ちゃんと別れた。大人だからね。 これからは、コックピットに入ってきたオーバーヒートのF1カーを 女友達というメカニックが、至れり尽くせりでケアするのであります。 大丈夫、すぐに車道に戻したりはしないから。 ただ、素早く黙々とやるよ、私たちは。 手慣れたもんだぜ。 あの頃15歳だったあなたも私も、 40にもなってまだ、ホレたハレたをやってるとは思っていなかった。 しかし残念ながら二人ともまだ、 弛んだ体にムチ打ってホレたハレたをやっている。 あなたの24歳の失恋と、30歳の失恋と、そして今回の失恋を見てきたよ。 それ以外はあんまり数に入れなくていいよね? 自分からは別れられなかったあなたが、 自分から別れを告げられたんだからすごい進歩だ。 決して悪い人ではなかったよ。あなたのことも、真剣に好きだったと思う。 あなたも彼のことを真剣に好きだっ
ボーっとしてたら最後のブログから3か月経過しておりました。 月日が経つのは早いですね。 拙著「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」も たくさんの方のお手にとっていただけているようで、本当にありがとうございます。 さて、唐突ですが、これからNissenからはビタ一文もらわずにNissenを絶賛します。 Nissenを絶賛。微妙に韻を踏んでいて気持ちがいい。 今回はちょっと趣向を変えて、見出しをつけてみます。 それは靴から始まった。 Nissenとは、言わずと知れた巨大通販サイトです。 「言わずと知れた」と言いましたが、男性にはなじみがないかもしれません。 見当もつかない人は、ここに決算書の補足資料を置いておくので見てみてください。 商品単価約3,000円、1回の客単価約10,000円、 年間の売上高が1,700億ぐらいの通販会社です。 いまでは立派なNissenジャン
Nissen愛の後編です。前編はこちらから。 Nissen漁のやり方 サイズの心配をすることもなくNissenという大海原で買い物をするときに大事なのは、 まず気になるカテゴリーでソートをかけて、 目に入った気に入ったものは全部カートにブッ込むということです。 セールでの買い方に似ています。とにかくちょっとでも気に入ったらカートにブッ込む。 「これ最近流行ってるけど、私には若すぎるかな?」 「普段着ない色だけど、これは着方によってはイケてるのでは? 」 「これ、圧倒的にヘンな服だけど、どうしても着てみたい…。」 そんな冒険心を満たすアイテムは、迷わずカードに入れます。 カートに入れただけでは購入したことにはならないので、 あとからゆっくり選べば良い。 私は必ず、ワンピースから商品を見ます。 ワンピースはいいですよね、一枚着ればそれで終わりだから。 そのあとはボトムスを見ます。 街のショップ
2013年10月12日に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』 という本をポプラ社さんから出版して貰えることになりました。 嬉しいです。 ※動画まで作って頂きました。タクシーチャンネルみたいなBGMと、1:18あたりから私におすぎさんが憑依するところがポイントです。 私が未婚なわけですから、結婚できるようになるハウツー本ではありません。 どちらかと言えば 「ここに書いてあることをやりつづけていると私たち未婚のプロのようになるぞ!」 という警告書です。過剰なダイイングメッセージです。 そして私たち未婚のプロは、毎日を比較的楽しく幸せに過ごしてしまっている。 しばらく彼氏のいない人、まだ腐れ縁と付き合っている人、 十年ぶりに彼氏ができた人、切れ目なく相手がいる人。 どこかでまだ「結婚しないとマズいかなぁ~」と思いながら、 自分の手で自分の生活を切り開いていく楽しさを、日
前篇の続きです。 後半はこんな感じで終わってました↓ ----------------------------- …地方出身の友達が「東京はみんなのもの」と言ったことがあります。 これには大変驚きました。 「いろいろしがらみあるけど、やっぱり落ち着ける地元」を残したまま、 東京でやりたい放題やりやがって。 私たちには処女地がないというのに、なんだそれは。 東京在住の地方出身者は自分の地元を思い浮かべていただきたい。 遠くから大量にとめどなく人が押し寄せてきて景色を変え、常識を変え、 「だって、ここはみんなのものでしょ」と言われたらどんな気分になるか…。 東京だったら勝鬨橋の向こう側まで開発されたときのあの喪失感! もうここまで奴らのバビロンに…と膝から崩れ落ちました。 東京に生まれ育つということは、相当の既得権益に恵まれるか 自覚的に強者にならないかぎり、レイプされ続けるということでもあり
お盆です。奴らのお盆です。 東京に人が少ない季節です。 東京に人が少ないうちに、石を投げられそうなことを書いておきたい。 さて、私は東京生まれ東京育ちです。 父方は四代前まで東京です。四代前は江戸です。 「本郷も かねやすまでは 江戸のうち」と川柳にも詠まれた 本郷で幼少期を過ごしましたので、私もぎりぎり江戸っ子です。 そのあとは小石川で育ちました。文京区万歳! 親を選べないように、生まれる場所も選べない。 私も、私の子供時代の友達も、みな気がついたら東京に生まれておりました。 私は両親も東京出身なので、盆には帰省する場所がありません。 子供時代はこれがまったく理解できなかった。 なぜうちの家族は夏や正月に決められた行くべき場所がないのか。 お盆になると友人たちはおじいちゃんやおばあちゃんの家に行って 海に入ったり山に登ったり、それはそれは楽しそうでした。 一方、うちのおじいちゃんは隣の駅
先日、可愛らしい女性2名(大人だがかなり年下)とLINEでグループトーク (LINEやらない方はチャットみたいなものを想像してください)をしていたら、 私を除いた女性二人のやりとりがほとんど可愛いスタンプ(絵文字みたいなもの) の応酬でビビりました。 ふたりが連打する小動物や赤パンツの齧歯目キャラは次々と私の画面を埋めていき、 テキストにも花やハートやニコニコ顔が大量にまぶされて、 音のないはずの世界に嬌声が響き渡る。可愛らしいスタンプに 「こ、これって子供用じゃなかったのか…!」と愕然としたり、 「ああ、いま若くなくてよかった…!」と胸を撫で下ろしたりしながら ひざ蹴りスタンプなどで応酬して楽しく場を過ごしました。 しかし、私はちょっと前までこういった絵文字文化をたいへん忌々しく 思っていたのです。 私は携帯の絵文字が使えませんでした。 えー、あたしは絵文字もスタンプもバンバン使うけど…
こんにちは。 男女間に友情は成立しない派のジェーン・スーです。 「 男と女の間に友情は存在するか? 」 このどうでもいい議題を、真顔で論じたことはありますでしょうか? 私はあります。 しかし、大抵 「 男女間の友情は成立するよ! 」と好意不感症気取りの女が言って、 「 俺はぜったいしないと思う! 」と盛りのついた男が赤い顔で大きな声を出し、 なんとなく爛れた空気が漂ったりしてつらい。つらすぎる。 加えて、男女間の友情が成立するか否かの話を持ち出すことで 狙っている異性のリアクションを見る下衆い輩がいると、 この議論は即座にメルトダウンする傾向にあります。 なので、今日はひとりでこの話をします。 まず、しない派である私個人の見解は ・ 異性とでも、ただの友達づきあいなら当然成立する。 ・ しかし、同性の親友と育むのと同質の友情は異性間では成立しない。 ・ なぜなら私にとって同性の親友とは「一
ウェブマーケティングの勉強をちょっとだけしています。ちょっとね。 そうするとCPA(Cost Per Acquisition/利益に繋がる成果を獲得するのにかかる費用)だ サイトの直帰率だインプレッションだなんだと、むずかしい言葉が出てきて脳が死ぬ。 ウェブに限らず、マーケティング用語に出会うとだいたいいつも脳が死ぬ。 何故脳が死ぬかと言うと、英語の頭文字をとっただけの用語と難解な解説だけでは リアリティのあるシンプルで身近なやりとりにイメージが転換できないから。 そのたびに私は桃おじさんのことを思い出します。 あれは去年の夏じゃった。 桃おじさんは軽トラにたくさんの桃を載せてやってきました。 我が家の最寄りの駅のそばにやってきました。 桃おじさんは歯がないので口がくしゃくしゃです。 競りの人が被るような帽子をかぶり、農作業でくたったような服を着て軽トラの前に立ち、 良く陽に焼けたゴツゴツ
2013年4月11日、心優しい方にご招待いただき、 堀込兄弟ふたり組のキリンジラストツアー公演に行ってきました。 翌4月12日のコンサートを最後に、 キリンジはふたり組からひとり組になりました。 端的に言うと、弟の泰行さんが脱退いたしました。 ガーン。 キリンジはFINEあたりからのニワカファンでしたが、 最初はこの『ヤス脱退』の事実があまりきちんと受け止められず、 自分のこの目で「キリンジのヤス」の最後を見届ける腹も括れず、 ですからライブチケットを取る気にもなれず、 二人組としての最後のアルバム「ten」も手に入れたのに聞けず、 とにかくだらしない日々を送っていました。 唐突ですが、私はキリンジに借りがあります。 かなりどうでもいい話なんだけど、ちょっと聞いてくださいよ。 この心のありったけを今夜は、ネットの宇宙に放ちたいのですよ。 あれは2005年の晩秋、私は人生で初めての大失恋をし
来月で40になります。 おどろいた。こんなにフラフラした40になるとは思っていなかったけれど、 30のときもあんなに子供じみた30になるとは思っていなかったので、 安定の期待はずれであります。 さて。 泣く、笑う、喜ぶ、寝る、憤るなど、 この世に生を受けてから一日の休みもなく、 あらゆる人間の動作や状態を体得してきたと思っていましたが、 ここに来てまさかの新しい状態を体得するに至りました。 それは「老ける」です。 「老い(おい)」の一歩手前、それが「老け(ふけ)」であります。 老けは知らぬ間に忍び寄る恐怖。 ある日突然おでこに一本深い皺が入る訳ではありません。 老けは一日にしてならずであり、 老けフェアリー(妖精)は私が寝コケているうちに、 私の体に毎晩少しずつ老ける粉をかけていきました。 しかしそれが余りに微量なのですぐには気付かず、 35歳ぐらいからなんとなく異変には気付き、 しかしま
2010年に宝島社が発刊した『GLOW』という女性誌は 「40代女子、万歳!」というセンセーショナルなコピーでデビューしました。 それに眉をひそめる人、よくぞ言ってくれたとスタンディングオベーションをする人、 さまざまな反応がありましたが、当時私はこれを見て板垣退助を思い出しました。 板垣死すとも自由は死せず! 加齢すれども女子魂は死せず! これがのちの女子民権運動である。 嘘です。 とにかく、属性を越えた気分や雰囲気を誌面に具現化し、 読者の気持ちを承認するのが、宝島社は本当に得意な出版社だなと感服しました。 何歳までが「女子」なのか? と問われれば、 答えは多分、「女は生涯いち女子」であります。 かわいらしいものを見てテンションがあがったり、 同性だけで集まってとりとめもない話を延々続けたり、 明確な根拠なく何かを嫌悪したり、 下手したらきれいな夕陽を見て涙を出したり、 女子行動は合理
本日TBSラジオ『たまむすび』にゲストに出させていただきました。 聞いて頂いたみなさまありがとうございます。 ポッドキャストもあるらしい。 駈け足で10個喋り倒して帰ってきてしまったので、 改めてブログで文章にしてみました。 番組では『三十路女子』ということでしたが、男性にも当て嵌まることがあるやも知れず。 では10個いってみましょう。 その一、まだ未婚ならば早めに(結婚)すべし。 30代の独身生活はあまりにも自由過ぎて楽し過ぎる。 仕事に熱心な人はやりがいと手ごたえを感じるだろうし、 プライベートでは泣いて笑って喧嘩して、落ち込みや不貞寝さえ マイペースで自由自在。しかもどんどんやりたい放題になっていく! ふと同世代の既婚者に目をやれば、子供や姑や旦那や嫁や住宅ローンに教育費。 自分の時間はどんどんなくなって慌ただしそうな毎日です。 苦労を差し引いてもあまりあるほどの素晴らしさがそこには
いつから誰が言い出したのか、 女同士で集まる会合は女子会と呼ばれるようになりました。 あっという間に女性たちの間に浸透し頻用されているこの言葉ですが、 何歳までが女子会かという議論はいちど脇に置いておいて、 今日は別の話をさせてくれ。 一般的に、女同士で集まって気兼ねのないおしゃべりや 食事やお酒を楽しむことが女子会と呼ばれていますが 今日は女子会!いつもの4人がお仕事終わりに銀座のフレンチビストロに集合♪ どんなにおなかがいっぱいになっても ここのフォンダンショコラはやめられない(((o(*゚▽゚*)o))) …みたいなコメントとともにフェイスブックに写真を上げるタイプの女子会は 女にとってはホルモン注射の打ち合い=女の女装承認会ようなもの。 オンナノコって、いつも楽しいよね(*˘︶˘*).。.:*♡ ってなことを言いながら、ネイルやまつげエクステなど 女の鎧甲冑をガッツリ纏って挑みます
大切な女友達が男と別れました。 ちゃんと付き合って、ちゃんと別れた。大人だからね。 これからは、コックピットに入ってきたオーバーヒートのF1カーを
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