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麻雀漫画をオススメする記事、第2回目です。 ↓↓第1回目の記事はこちらをご覧ください↓↓ 麻雀漫画をオススメしてみる 第1回 麻雀漫画を紹介する上で外せない人物として阿佐田哲也がいて、この人物については何度も言及しましたが、もう一名、スター選手としていい人物がいます。 それが雀鬼・桜井章一 漫画では、20年間無敗、という肩書きで紹介されることが多く、現在では“雀鬼会会長”という肩書きのほうが通りがいいかもしれません。 阿佐田哲也は物書き業をしつつも、生粋のギャンブル狂であり、それゆえに愛される人物でした。 逆に、桜井章一は圧倒的な強さと厳しい精神論で、崇められ、雀鬼流道場を立ち上げることで一派の長となった人物です。 現在では自己啓発系のビジネス書を多く出していることからも分かるように、他者をも律するその風潮は、合う合わないの個人差が激しい。桜井章一を主人公にした麻雀漫画も数多いけれど、エン
お久しぶりですこんにちは。自宅のベランダにカメムシが来る中野店白石です。 今日はこちらの本をご紹介。 手塚治虫ブラックジャック40周年アニバーサリー・ピノコトリビュート『アッチョンブリケ!』(秋田書店) 読んで字のごとく、手塚の往年の名作ブラックジャックに登場するピノコに焦点を当てたトリビュートコミックです。 表紙がキュート&スゥイートな星野リリィであることからお察しの通り、執筆作家のほとんどが少女or女性漫画家で構成されています。 そうすると自ずと中身は似通ってきまして、あらゆる絵によるかわいいピノコ…と見せかけてあらゆる絵でリメイクされた作者のブラックジャック先生への恋心が好き勝手爆発するという現象が多発しています。要するに、ダークでクールなBJの元でおくたんポジションを保持するピノコが羨ましすぎた女性読者による「ちょっとお前そこ替われ」なトリビュート本です。まっったく同じことを常々思
ふたたびこんにちは。 これを書こうとして画像を撮るために自分の部屋六畳なのに1巻探すのに2日かかった中野店コミックスタッフ白石です。今回は、自分にとってすごく切ない漫画であるこちらを紹介します。 講談社/黒田硫黄『大日本天狗党絵詞』 旧装版全4巻・新装版全3巻 登場人物は以下の通り、主人公はシノブ(住所不定無職22歳女性)。 で、彼らは〝天狗〟。口から出入りするカラスが本体であり、長い年月を生き、「雲踏み」と呼ばれる方法で空中を闊歩し、賢く尊く、住所不定無職なので弁当のゴミをあさったりする。コンビニでバイトする人もいる。古物商を営んでたりもする。あと、カラスの姿のまま猫に襲われたりもする。かつて人々に畏れられた伝説の〝天狗〟であることを自覚したうえで、人間社会の片隅で息を潜めているのが現代の彼らなのです。 主人公シノブは、自称・師匠のもとで15年過ごしている見習い天狗。まだ口からカラスを出
買取で、週刊スピリッツが20冊ほど入荷しました。だいたい85年のものですから、今からちょうど30年ほど前ということになります。 僕がスピリッツを読み出したのは小学生の高学年か、中学になりたてのころ。その頃は立ち読みだったので気になっていた作品しか読んでなかった、たぶん「めぞん一刻」と「美味しんぼ」「コージ苑」くらいしか目を通してなかったと思います。 その頃の表紙がこれ。 この号はめぞん表紙ですが、基本的には響子さんの右にあるようなこの果物とかが擬人化された系のポップな絵が表紙で、いわゆる作品のキャラが毎回デカく表紙を飾ってるわけでもなかったのがスピリッツの特徴ですね。 で、このあたりの号の目次がこちら。 スピリッツの黄金期よりも若干前で、とにもかくにもこのころのスピリッツをささえていたのは「めぞん」。 目次を見ていただければ分かるように、あの当時のジャンプってバケモノじゃね?こんなに面白い
今週は土曜日にジャンプ・スピリッツ・ヤンマガと3誌出て、いずれも合併号でもう来年まで本は出ません! この時期はまあ仕方ないんですけれど、週刊誌でマンガ追う派としてはなんかさびしいですねえ。 とくに今はヤンマガが面白くて、「ヤンキー塾に行く」が自分的には最高に楽しみ。 今年は個人的なコミックのベスト10とかの作品を選ぶ脳内企画もなんでか起きなかったんですが、きちんと組み立てて考えてみていけば、たぶん2位か3位には入ってくるんじゃないかと。そういう出来でした。90年代ヤンマガを10代に味わってきた作家層が「悪の華」「R-中学生」そして「ヤンキー塾へ行く」といった影響を感じさせる作品を生み出してて、その全てに僕はモロはまりしてしまったんですよ。 べつにヤンマガが自分のマンガ的な青春の全てであったわけではありません。その年代、中学生から高校生の頃は青少年が読むべき週刊誌は一通り読んでたわけで、でも
銀行に篭城・・・といえば、遡ること33年前の、三菱銀行襲撃事件ですね。 「襲撃に際して黒スーツにサングラスに帽子、くわえタバコといういでたちであらわれた彼は、間違いなくマフィア然としてキメていたにちがいない」「でもこの事件自体はあまりに凄惨で語る気がしない」とは、ナンシー関による事件および犯人・梅川昭美のイメージです。 あのナンシー関が「語りたくない」などというのは実は滅多にないことで、当時ナンシー関の本を100円棚でかたっぱしから集めていた僕は、女史の心に残るコラムの中でも、妙に忘れられないものになったのでした。 僕は年代的に、リアルタイムでの記憶はまったくなく、両親から「怖かった」「日本中がテレビに釘付けになった」と後年聞かされたことがある程度です。しかし、梅川の異様ないでたちと破滅的な言動や行動から、昭和犯罪史の中でも人々に極めて大きなインパクトを与えたのは事実です。たとえば ・金を
ショーケースを見ていて、あれっと思いました。表紙が西田ひかる。なんだか古いヤンマガがあるなと。 調べてみてああと思い当たりました。「ゴリラーマン」の単行本未収録の回が収録されているヤンマガです。 単行本未収録、というだけであれば、かなり多くの作品の、かなりの数があるわけで、そんなに珍しくはありません。世の中には「連載をしていようと、単行本になるかどうかは分からない」雑誌だって少なくありません。そして「単行本が出たとしても、1巻の売れ行きが悪かったら2巻が発行されない」雑誌だって少なくありません。 少年誌だって、秋田書店なんかがそうです。さすがに最近は露骨にそういうのはやらなくなったみたいですが。しかし、そもそもにおいて「打ち切りになる」マンガは単行本が出ても売れないことも分かってるわけで、即・打ち切りになった作品まで律儀に単行本にしてあげる大手の少年・青年誌がおかしいのかもしれません。 こ
始まりがいつだったかというと、00年代初めじゃなかったでしょうか。青年誌にホストや闇金など裏社会マンガが乗るようになったのは・・・。 もちろんそれ以前だって「ナニワ金融道」みたいなものがあったはあったのですが、それと00年代のホスト・闇金モノはちょっと毛色が違うと思います。「夜王」みたいにファンタジー色が強いものはあるにせよ、多くは最終的に「ケツモチ」の話・・・ヤクザ業界の話になってしまうことが違うのです。 最終的にケツモチの抗争話になる、というのは「闇金ウシジマくん」「新宿スワン」のふたつがやっぱり影響元としてあるからでしょう。日常ではまったくそんなことはないのですが、なんだかんだいって日本人はヤクザが好きなんですな。だってヤングマガジンなんて、いまヤングキングとおなじくらいヤクザ出てくるよ。 で、そんな感じでスーサイダルな空気感と閉塞、殺伐とした闇社会マンガが00年代後半に乱立してった
「剛力彩芽の顔ってつのだじろうの描く女に似てるよね」 という言説がネットででまわってますが、僕それを知ったときとんでもない!と思わざるを得ませんでした。そうじゃない! 正しくは 「つのだじろうの描くような女性の顔が美しい、といわれる世の中に、ようやくなってきたよね」 「剛力彩芽の顔が美しいのは、つのだじろうが描いたからだよね」 ですよ! さてつのだじろうといえば「うしろの百太郎」ですが、主人公である一太郎と、百太郎はつのだ先生による筆で描かれていますが、一太郎の父とか、霊能犬ゼロとか、わりと主要なキャラクターでもバリバリ他人の筆で描いてるんですな。恐怖新聞もそう。主人公の鬼形とポルターガイスト以外は、ほとんどアシスタントの絵です。 そんなわけで意外にも主要作に女が出てこないのですが、それは表の世界、つまり霊魂のマンガだけです! 裏の世界、つまり「夜と女と酒のマンガ」では、女性はほぼすべてつ
昨日は青山景の自殺を知って、いろいろと考えさせられました。 初めて彼の名前を知っただろう人も多いでしょうし、どんな作品を描いてた人なのかな、と作品を新たに読む人もそれなりにいるでしょう。 ただ、自殺したことでそういった「死」についてのフィルターを通して読もうとするのなら、あまり期待する結果は得られない作家なのではと思います。彼の作品群から「それ」を嗅ぎ取ろうとするなら、おそらくどの作家からでも「それ」はかぎ取れるのではないかとすら感じるのです。 自殺した作家というと、そのことで名前がいっそう広がった作家の二人が山田花子とねこぢるでしょう。 とくに山田花子に関していえば、自殺する以前というのはお世辞にも売れている作家ではなく、それがQJの「消えたマンガ家」からの再評価と「それ」のフィルターをとおしての新規読者の獲得・・・という流れがあります。 山田花子のその生き様を知ってから作品を読んだ人が
さて、今週もバキの親子喧嘩で溜飲を下げるか・・・とチャンピオンを開いたところ。あの独特な泥臭さを恐れないぶっとい線が目に・・・やった! ブラックジャック創作秘話が今週は掲載されています! ずいぶん久しぶりだなあ。 断言します! 今すぐコンビニに行って、チャンピオンを購入してください! 損はしないはずです! 冒頭、明る~い笑顔でこういう御大。 そう、自身のプロダクション、虫プロがアニメの製作と労組との争いの中疲弊し、倒産させてしまった昭和48年。 あらたにマンガに専念するぞと「手塚プロダクション」を立ち上げた手塚先生。マネージャーとして松谷氏を招聘するにあたり、アニメはもうやらないよと公言・・・。 読者離れが進みダメかと思われた手塚先生もBJなどのヒットで復活、不死鳥のごとくよみがえったの、だ、が・・・ 会社が軌道に乗ったら、またしても御大はおんなじような笑顔で、高らかにこう宣言するのだった
板垣恵介先生によると、ほぼすべての男は最強を目ざし、かつ、あきらめてきた歴史を経ているものだという説があります。 しかし、ほぼ全ての男が、より強いものより自分よりも上のオーラをまとっているものを目の前にして、自らが最強になることをあきらめるというわけです。 それが幼稚園の頃、小学生の頃であることがほとんどでしょうが、中高生である程度ケンカや格闘技をやって周囲に一目置かれてはいても、こんどはメディアにより上のクラスの猛者を知ると、自分が最強などとは言えなくなります。 しかしそれでも自分が最強であることを周囲に常に認めさせ、最強をあきらめないものも一握りいる。それが「バキ」における範馬勇次郎であり、「餓狼伝」における松尾象山なんでしょうね。 「体重65キロまでの立ち技で史上最強」などと限定しているのではなく、「場所はどこでも、男と男がぶつかり合って最後に立ち上がってるのがオレかオマエか」のぶっ
人はなんのためにマンガを描くのでしょうか。 それはもちろん功名心、表現で人を魅了したいといったものから、稼ぎたい、生活のため、気がついたら、などなどいろいろな理由が挙げられましょう。しかしマンガを掘っていくと、そういった名声や金銭や表現欲求といったいわば欲のためだけでは出てこない類の作品にぶち当たることもしばしばあります。 カネのために割り切ったとも思えず、自身の表現欲を満たそうと書きなぐったわけでもなく、もちろん芸術的な評価をされるわけでもない、よく分からないテイストのものが。読者にとっても編集にとっても作者にとっても?でしかない、ほんとうに誰得なものが。 後々のことを考えたら、この作品かいて次の発注来るとは思えないよな。 これ読んだ人いい気分になって自分の名前覚えてくれるのかな? まあ読者置いてきぼりかもしれないよな・・・ などと思いつつ、しかし描いてしまうのです。思ったが最後、描かざ
妙に肌寒い4月ですが、今年もGWが近づいてきましたね。 お店の中の人的には、やっぱり遠方からお客様たくさんいらっしゃる時期ですので、珍しいものを用意しておきたいところですが、かつてのGWに僕が用意したものといえば「アニマルセックス」であり「バリバリ君」であり「コミックマゾ」であり「超愛の人」だったりと、まあ一般性からは程遠いラインナップでした。 ワンピースやナルトの新刊を買いに来た子供さんの目に飛び込むものはなぜかライオンの交尾や学会万歳マンガ、表紙には「マゾ」と大書き、さらに目立つショーケースにはヤマジュンが配置、という「なんだこりゃ!」感は、たとえてビデオ屋でいうなら「ラムタラ」高田馬場店にいこうとしてと「ペペ」高田馬場店に間違えて入った、もしくは高円寺の「ドラマ」に行こうとして「バロック」に入ってしまったような違和感を与えたに違いありません。 というわけで反省し、考えをあらため、GW
本日、第4金曜日はスペリオールの発売日です。 ビッグコミックと名がつく雑誌はいくつかありますが、増刊・季刊誌・月刊誌を除くと4つ。この4つは読者の年齢層が高い順で云うと ビッグコミック ↓ ビッグコミックオリジナル ↓ ビッグコミックスペリオール ↓ ビッグコミックスピリッツ となります。ざっくり分けると読者層は50代以上、40代、30代、20代・・・くらいでしょうか。 ビッグコミックは何をおいても「ゴルゴ13」「山口六平太」。それに「黄金のラフ」。落ち着いた物語と人情モノ+職業モノ(「築地魚河岸三代目」とか「華中華」とか)。もう何十年も読み続けてるからゴルゴを読みたい、という年配の方も少なくありません。 「オリジナル」も職業モノが多く「岳」「あんどーなつ」「弁護士のくず」「深夜食堂」などあるのですが、お分かりのようにこのあたりの職業モノはドラマ化の草刈場になってます。 もっとも「深夜食堂
前前回は魔夜峰央先生について触れましたが、最新刊でましたね、「魔夜峰央のまどろみ日記 本日も異常ナシ」。 現在魔夜先生は連載を4つ持っているとのことですが、近年は日常エッセイ風コミックがその半分をしめてます。二人のお子さんの成長を魔夜先生ならではの視点でつづった「親バカ」シリーズからの流れですが、最近作見てビックリ。娘のマリエちゃんはいつのまにか成人し、あのパタリロを髣髴とさせるマオちゃんはもう大学生とのこと。いやいや月日の流れるのは早いものです。このぶんでは「テンパリスト」のごっちゃんもちょっと目を離すと高校生くらいになってそうです。 さてこの「本日も異常ナシ」では、そういえばそんな噂あったっけ・・・と思い出すセリフがひとつ。その噂とは、初期から中期にかけては頻繁に使われていたあるマークについてです。このマークをいつのまにか使わなくなったのは国から叱られたから・・・とぼくは聞きましたが・
ご愛読ありがとうございます。 「SAHRAの本棚・岩井の本棚」は、FC2での更新は6/18で終了します。 6/19から、新たに 「SAHRAの本棚スタッフブログ」として https://mandarake.co.jp/dir/hondana/staff/ へ移転します。今までブックマークしていた方は、あらたにこちらからお願いします! なおしばらくの間、過去記事はこちらの旧ブログからしか読めない状況となっています。 (岩井) 2037/06/15(月) 13:56:14| こねた 中野店コミックスタッフ翔平です。 個人的に大好きなギャグ漫画はなに?と聞かれたらまず栗井茶先生の+チック姉さんを挙げるほど大好きなこの漫画を紹介したいと思います。 ちなみに他ギャグ漫画で好きなものは ギャグ+シリアス+エロな【そらのおとしもの】 タイトルはそらおとの挿入歌のタイトルです笑 【苺ましまろ】【ギャグマン
1/22に発売されましたね、「モテキ」3巻。 前回の予想とおり3巻表紙は土井亜紀でしたが、4巻はこの分だと林田ではなく小宮山夏樹になりそうです。09年初のコミックスでは評判上々、このままだと展開的にドラマになってもおかしくないのも事実ですが、なぜだろう、メディア化されないほうがよいなと感じてしまいます。 その理由のひとつが前回も触れた他マンガからのパロディですね。これは実写のドラマでもさらにはアニメだとしてもツボを抑えた描写ができるとは思えないのです。 とはいえ、今回は情けないことにわかったのは少なめでしたね。 小林源文。擬音のフォント以外はあまり。 山本直樹だと思うんですが、久保ミツロウ先生が意識的なのか、単にこちらが深読みしているだけなのかはわからないところです。 白土三平。 島本和彦。旧「燃えよペン」の集中線描くためにお宝を殴るシーンからだと思いますが、オム先生ではなく左上の炎プロの
ぼくは大学に行くために新潟から埼玉に出てきたのですが、 事前情報が特に無くとも「東京に1時間でいけるんだからそこそこな都会だろう」と思っていたのが間違いでした。 しかしいざ住んでみると天上からはヤスデが降ってきて、梅雨時になると破れた網戸の穴からカエルが入り込み部屋中カエルだらけ、 風呂に水を張ればヨトウムシの幼虫がいつのまにか死んでるし、駅前にもかかわらずクマンバチが飛んでおり、まさかこんなに昆虫に悩まされるとは思わなかった。 町の名物はヤキソバと肉うどんというありさまで、夜の闇にはチンピラが闊歩し、大きな書店やCD屋がないのでちょっとマイナーなものを買おうとすると都心に出て行く必要がありました。 ここに4年いないといけないのか・・・と暗い気分になったのを覚えています。 やがて埼玉にも慣れてきた頃に魔夜峰央の本「やおい君の日常的でない生活」中の「翔んで埼玉」を読んだのですが、当時埼玉に住
先々週のチャンピオンから手塚治虫生誕80周年×チャンピオン40周年企画として、「ブラックジャック特集号」と銘打ち、チャンピオンで連載してる作家陣にブラックジャックのキャラを描かせたり、手塚先生やブラックジャックにまつわるエピソードを紹介したりとなかなかの読み応えですが、吉本浩二の「ブラックジャック創作秘話」がとにかく最高の出来・ありえない輝きだったんです! 手塚先生スランプの時代にブラックジャックで人気が再燃、多くの産みの苦しみを抱えていた手塚先生のエピソードと、ありえない創作秘話を一挙公開! といういってみれば企画ものですが、単なる企画モノとは思えないアクの強さにビックリです! とにかく手塚先生イコールマンガの神様、という我々自身も信じていたい偶像を、意図的なのか意図的でないのか崩し去ってしまっています! スランプの時の横顔、目が遠く見すぎてて口半開き。めっちゃさびしそうです!なにしろ最
久保ミツロウさんの「モテキ」の2巻出ましたね。今回もじっくりと読ませていただきましたが言うことナシの出来栄えですが、若い頃の自分を見ているようで(「だからモテない」を中心にグルグルと考えだけが回ってるカンジが)、なかなかに切ないですな。 表紙はいつかちゃん、ということは3巻は土井亜紀、4巻は林田かな? 今回は単行本2巻の元ネタを探してみたいと思います。 新井英樹の「宮本から君へ」。 種村有菜でしょうか。左コマはもちろんコナン+ナルト。 おそらく身内すずえ「ガラ仮面」の、主人公が動物を演じるシーン。 (たぶん)羽海野チカ。 (たぶん)とりのなん子「とりぱん」。 たかの宗美でしょうか? ちょっと自信ないです。 僕はわからなかったのですが、少女マンガのスタッフに聞いたところ「こやまゆかりでは?」とのこと。 おなじく他のスタッフから「谷川史子かも」と。 これは(たぶん)いくえみ綾。 既に紹介済みで
何年も本の買取をしているのに、今でもときどき見たことがないマンガにめぐり合う事があります。特にそういった本が生まれやすいのが4コママンガ。読み捨てられる率が高いこともありますが、もともとの流通量が小さいためでもあります。いわゆる萌え4コマ以前、近年のまんがタイムが売れ始める以前の作品・・・植田まさしや平ひさしに代表されるような・・・たちは、かなり消散してしまっています。ファミリー4コマ時代の作品は集めるのに相当苦労するようになるでしょう。 今回「いってきまーす」というマンガをたまたま棚から見つけて読んでみたのですが、表紙から想像されるほんわかさとはかなり異なるテイストでちょっと驚きました。 舞台は離婚して母子家庭となった家庭。離婚したとはいえ、ひと月に一度おとうさんには会える。子供たちは今でもお父さんを慕っているが、自分達を育てるために母さんが苦労しているのもわかってるからそれなりに気遣う
食の世界でただひとこと「ジロー」と言われたら、それは「すきやばし次郎」でも「キッチンジロー」でもなく「ラーメン二郎」のことです。 円錐状に積み上げられた野菜。その上には白い背脂。チャーシューではなく「豚」というのがふさわしい茶色の肉塊。ゴワゴワとして黄色い太麺。そして妙に甘塩っぱいスープ・・・。 しかし最初に食べたときは「ああこれはぼくには合わないや、もうしばらくいいかなあ」と思ったのに「なぜか気になってしまい」足が向かうようになってしまうのだから不思議です。 ちなみにぼくは家で二郎を再現しよう、と思ってハナマサに豚のウデ肉を買いにいったところ、4.3キロパックしかなかったため泣く泣くチャーシューを4キロ食べるハメになったことがあります。あとどこの店を探してもグルエースが売ってないんですね。出来たものは「見た目だけ二郎」というシロモノで、いやあの味は素人では再現できないんだなあと反省しまし
マイケル・ジャクソンさんが亡くなりましたね。 今日は世界中がその話題で持ちきりだと思いますが、僕が個人的な思い入れを語ったところで面白いはずもないので、まんだらけの中の人の一員としてマイケル・ジャクソンに関わるエピソードを紹介しましょう。 まずはこのコマをご覧下さい。 画像掲示板やtumblrでよく見る引用コマですね。 なぜ「ちくわ」なのか。それしか持ってない状況って何なんだ・・・と突っ込むポイントが多いのですが、作者が小林まことだということはすぐに分かるものの、このコマの出典が何の何巻なのかまでは意外に知られていません。 じゃあこの1コマ前と、1コマあとを見てみましょうか。 あれ !? マイケル? で関西弁? ちくわ? どんな話なんだこれは・・・そう。この話はマイケル・ジャクソンのPV「BAD」が元ネタ。「What's Michel」6巻に収録されています。冒頭 獲物を待つマイケル。そこ
このブログが始まってすぐにラーメン二郎がマンガに初登場したのは島耕作ではないか(確証には至らず)というお話をしましたが、その際に触れた「新さん」が入荷しましたので紹介したいと思います。 作者泉昌之は久住昌之さんと泉晴紀さんのコンビ名。久住さんは「孤独のグルメ」で、泉さんは「ダンドリくん」でそれぞれ有名ですが、そもそもコンビでの初発表作が「駅弁のオカズを食う順序」でひたすら悩む「夜行」。それぞれの得意分野が見事に合わさったのがデビュー作だったわけですね。 こまかなウンチクやコダワリを披露、悩んで最良の選択をしたつもりが最後に予想が外れてずっこける、というパターンは泉昌之作品に多く登場しますが、ことこれが食べ物に関することだとハズレなしといってもよいですね。特に久住氏は東海林さだおに次ぐ食べ物エッセイの描き手だと思います。 「新さん」は江戸っ子気質曲がったこと大きらいだがちょっとまわりのことが
前項では「トッキュー」がチラリと登場しましたが、久保ミツロウ先生が原作と少年誌というふたつの縛りから放たれたイブニングの連載「モテキ」はホント面白いですね。 この主人公藤本の見苦しさとダメっぷリは尋常ではなく、読んでると胸をかきむしりたくなるのです。 しかし特別に女性を惹く要素やとりえのない男子はみなこういう「モテたいけど、どういうふうに女子の前で振舞ったらベターなのか分かりませんとも!」的なベクトルの定まらないパワーをもてあました記憶が必ずやあるハズ。 ハチクロでいうところの「やっと青春スーツを脱ぎ去った!と思ったら、まるで昔の自分のような奴が青春スーツをビッシリ着こんで目の前をウロウロしてる」状態。そりゃ痛々しく暑苦しく見苦しいわけです。そしてそのイタさが女性の本音でズバッと語られる。時間軸に不親切な部分が多少あるものの、「モテキ」はかなりよいと思います。 さてそんな久保先生はモテキの
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