『ながたんと青とーいちかの料理帖ー』を、アマゾンプライムで楽しく見ている。時代背景は終戦から少し経った1951年、ちょうど私が産声を上げた年だ。この時代の京都の老舗料亭とくれば、背景画面を見ているだけでも楽しい。そこにさらに美味しそうな料理が登場するのだからたまらない。 先日そのドラマの1シーンに、主人公いちかが政略結婚で迎えさせられた15歳年下のお婿さんが、大学で彼女の作った弁当を開けるところがあった。彼女が焼いた食パンで作られた卵サンドが入っていたのだけれど、ふっくら厚い卵焼きを挟んだサンドイッチに、青々としたサニーレタスとミニトマトが彩りよく添えられていた。 周囲の学友が思わず歓声を上げるそれは美しいお弁当だったが、はて、この時代にミニトマトがあったのだろうかということが気になってしまった。おそらく制作に関わっている人たちは、生まれた時からミニトマトはあって、ほかの一般的な野菜と同じ