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約2年前に書いたエッセイをここに貼っておきます。 ーーー 菅義偉官房長官の発言が物議をかもした。 フジテレビの番組で菅氏は、歌手で俳優の福山雅治さんの結婚について「この結婚を機に、ママさんたちが一緒に子供を産みたいとか、そういう形で国家に貢献してくれたらいいなと思っています。たくさん産んで下さい」と発言したのである。 この発言から、戦中の「産めよ増やせよ」というスローガンを連想した人は多かったのではないだろうか。当時日中戦争の泥沼に陥っていた日本政府にとっては、戦争遂行のために人口を増やすことが急務であった。 当然、菅氏の記者会見では記者からこの点についての質問が飛んだ。その様子を、「朝日新聞」は次のように伝えている。 「『産めよ増やせよ』との政策を連想する人もいる」との質問には、「全く当たらない」と反論。「安倍晋三首相も、不妊治療を受ける方を応援する趣旨の発言をされている」と述べ、不妊治
映画『永遠の0』が地上波でノーカットで放送されるとのこと。拙著『熱狂なきファシズム』で論じたことだが、この作品は戦争で死ぬことを嫌がる宮部を主人公に据えることで一見反戦映画に見せかけているが、彼を最後に特攻させることで結局はその死を美化する。巧妙なプロパガンダである。 『永遠の0』が巧妙なのは、軍国青年を主人公にするのではなく、死ぬのを嫌がる宮部を主人公にしたことだ。現代の観客は軍国青年には感情移入できないが、宮部にならできる。宮部にどっぷり感情移入させた上で、特攻させる。だからその死に思わず号泣してしまう。誰が彼を殺したのかは不問に付される。 宮部に感情移入させられた観客は、彼の死を「国や家族のための自己犠牲」と感じて思わず感動してしまう。だが特攻隊員たちは、無能な戦争指導者たちによって無理やり殺されたのであり、英雄というよりも犠牲者。『永遠の0』は、宮部を英雄として描くことで、あの戦争
安保法制について「アエラ」から1時間ほど取材を受けた。僕が申し上げたのは、以下のようなポイント。 安倍政権が民主的理念やプロセスにまったく敬意を払わないことで一貫していて、したがって安保法制を通すプロセスにも重大な問題があること。 そうなることは12年に自民党改憲案が出された段階で十分に予想されたこと。 主権者の多数派は安保法制や改憲案には反対だが、安倍政権を倒そうというほどにまでは、残念ながらその点を重視していないこと。 安保法制が通ると、近い将来自衛隊は米軍の子分として「遠くの戦争」に駆り出されるであろうこと。 したがって自衛隊員の戦死者が出るなどして、最初は盛んに報道されるであろうこと。 しかしすぐにメディアも主権者にも飽きが来て、戦死者が出ても新聞のベタ記事にしかならなくなるであろうこと。 そのうちに、戦争に参加していることすら忘れ去られていくであろうこと。 そのように集団的自衛権
「イスラム国」による人質事件に際し、去年9月にメルマガに書いた原稿を転載します。 ーーー 13年前に最初にボタンをかけ間違ったことの負の影響の甚大さについて、改めて考えています。 米国による、いわゆる「テロとの闘い War on Terrorism」が本格的に始まったのは、2001年9月11日の事件がきっかけです。当時のブッシュ政権はアメリカに対するテロ攻撃への報復及び「テロリストの根絶」を目標に掲げ、アフガニスタンへの侵攻を開始しました。日本の小泉政権も、すぐさまそれを支持しました。 僕は当時もニューヨークに住んでいましたので、あの911事件にはとてつもない衝撃を受けました。炭疽菌事件もあったりして、街を歩くのにも現実的な身の危険を感じました。だから世論調査でアメリカ国民の約90%がアフガニスタン攻撃を支持したと知ったときには、感情的にはその気持ちを理解しました。 しかし、アフガニスタン
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 書店「リブロ」で「熱狂なきファシズム」へ抵抗(レジスト)するために」がスタートしました。拙著『熱狂なきファシズム ニッポンの無関心を観察する』(河出書房新社)と併読するのにおススメの本を約40冊選び、それぞれの本に短くコメントさせていただきました。コメントはリーフレットにまとめられ、無料で配布されています。ぜひ書店へお出掛け下さい。以下は企画趣旨。 ーーー 「熱狂なきファシズム」は、人々の無関心と「否認」の中、みんなに気づかれないうちに、低温火傷のごとくじわじわと静かに進行する。その流れに棹を差し抵抗できるのは、主
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! チェルノブイリの取材などで知られる広河隆一氏の見解が届きました。拡散してくれとのメールをいただきましたので、ブログでシェアします。 僕(想田)はどう思うかと申しますと、低線量被曝で鼻血が出るものなのかどうかについては、専門的知識を有していないので分かりません。 ただ、気になるのは、「低線量被曝で鼻血が出るわけがない」という主張が「科学」の名の下に行われていることです。もし広河さんのいうように福島やチェルノブイリで鼻血が増えたのなら、「なぜだろう?」と探求することこそが「科学的」なのではないでしょうか。結論先にありき
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! ツイッター上で、ホリエモンこと堀江貴文さんと再びやりとりをした。堀江さんによる僕への悪口ツイート(といって良いと思う:「なんかヤバイすね、この人だんだんと。先鋭化が激しい」)に対して理由を問い質したところ、「ウザい」「粘着質」と言われただけの、それだけでは取るに足りない、しょーもない喧嘩のようにみえるものだったんだが、そのやりとりを下記のごとく総括して下さった方(@HSarabande)がいて、がぜん意味が出てきた。感謝したい。以下、その方の連投。 ーーーー 想田監督と、堀江がちょっとしたジャブの応酬をしている。こ
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 参院選、一部に光明も見られるが、全体的には1930年代ドイツを連想する流れに日本は進んでいるように感じ戦慄が走る。ただし、現代日本のそれは熱狂を伴わない、しらけムードの、無関心・無気力なファシズムである。だから危機感の温度も低い。しかしこれはかなり危機的状況である。 自民党の改憲案は発表されてから1年以上になる。その民主主義を否定する内容を「知らない」では済まされない。だけど大半の国民は知らない。人々が無関心・無気力なまま、ずるずるとファシズムの台頭に手を貸し参加していく。世界史に恐らくそんな例がないだけに、人々の
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 日比谷図書館での『選挙』上映中止騒動について、千代田区から見解が。 「パンフレットに今回の参議院議員選挙立候補予定の現職議員の名前も見受けられたことから、公平中立な立場を取るべき指定管理者が主体的に開催する事業としてふさわしいかどうかについて確認した」とある。文脈から察するにパンフレット=チラシのことだと思うが、そんな名前はチラシにないので不可解(添付の写真)。 また、千代田区はあくまでも映画の内容ではなく指定管理者との共催であることが問題であるかのように書いているが、それならば上映中止を告げられたときに「東風単独
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 明日から渋谷のシアター・イメージフォーラムで『選挙』の再上映が始まる。DVDも出てるし、日本のみならず世界中でTV放映もされた作品だ。それなのに、まだまだこの映画にタブー感を抱く人たちがいる。そのことを痛感する出来事に遭遇したので、勇気を出して紹介したい。 7/2(火)に予定されている千代田区立・日比谷図書館での『選挙』上映と山さんとのトーク、実は開催を危ぶまれていた。なぜか?先週の金曜日(6/21)、千代田区図書・文化資源課が上映に懸念を示し、図書館を運営する指定管理会社が中止を一方的に決定したからだ。 すでにチ
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! ニッポン放送・上柳さんの番組に生出演中、いきなり山さんが電話で乱入。この誰も予期していなかったまさかの乱入事件で、「日本の不思議な選挙制度ベスト3」というコーナーが飛んじゃったよ(笑)。せっかく用意してたのに〜。ということで、ここでベスト3を紹介します。 日本の不思議な選挙制度ベスト1は、選挙ポスター。あれ、みんな当たり前のように受け入れてる、税金も支出された公職選挙法上の制度ですけど、よく考えると不思議です。ポスターは候補者についての重要な情報を何も伝えない。顔写真と名前とスローガンを見比べて、どう選べっていうん
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 今日は毎日新聞から参院選について取材を受けた。「低投票率が予想されるがなぜか」と聞かれたので、政治家は政治サービスの提供者で、有権者は投票と税金を対価にしたその消費者であると、政治家も有権者も誤ってイメージしていることが原因ではないか、と答えた。 有権者が自らを政治サービスの消費者としてイメージすると、「つまらぬものは買わぬ」という態度になる。低投票率は「買いたい物がないから投票しないのは当然」という態度なのではないか、と。これ、内田先生が教育現場について仰ってることの応用です。でも有権者は消費者ではないですよ、断
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 昨日からの橋下の発言修正に騙されてはならない。 橋下は「慰安婦には強制性の証拠はない」と言った。ということは、彼の認識では慰安婦=性風俗。その文脈で橋下は米軍に性風俗の活用を奨励した。つまり橋下は今も昔も軍に慰安婦は必要だという認識。批判を受けていろいろと釈明しているが、誤摩化されてはならない。 その証拠に、橋下は去年8/24にこうツイート。 「強制がないのであれば、当時の社会状況からして慰安所をどう捉えるか。軍人の秩序を保つためいわゆる慰安所が存在したのは日本だけではないし、風俗業は今でも世界各国に存在する。慰安
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 橋下徹が96条改定についてトンチンカンな連投ツイート。「絶対に憲法改正が不可能な96条」というが、嘘を言ってはいけない。両院の2/3以上での発議と国民投票の過半数で憲法は改定できる。改定できないのは、そこまでの国民的な合意がないから。「国民の判断を信じる」というなら正々堂々と合意を作ればよい。 橋下は「96条改正は憲法観の問題ではない」とも言うが、詭弁を使ってはいけない。96条の改正要件が厳しいのは、「憲法とは権力を縛るもの」という立憲主義的憲法観を具現化するため。このハードルを緩くすることは立憲主義を弱める行為。
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました!
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! NHKが組織として堀潤アナの排除に向かったことは、番組キャンセルなどの事実から動かしようがない。そしてその背景に原発問題と氏の発言や行動があることは、一連の経緯からしてたぶん間違いないだろう。堀アナの存在はNHKの評価を上げていたと思うが、これで一気に下がると思う。 堀さんがNHKの報道姿勢を批判したり原発問題の映画を作ったりしても、それをNHKの公式見解だと思う人はいない。仮に堀さんが原発に批判的な姿勢で番組を作ったとしても、その姿勢がおかしいと思う局内の作り手は異なる番組を作ればよい。要は堀アナはNHKを揺るが
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! くどいようですけど、北海道の農業の7割が廃業に追い込まれ、沖縄のコメやサトウキビが100%全滅し、日本の農林水産物全体の4割が壊滅する(つまり農家や漁師や林業の4割が失業する)という試算が出ているのに、それでもTPPを推進する「国益」って、いったいなんですか? 「道の試算では関税撤廃の例外が実現しなかった場合、道内農家の7割が営農を続けられなくなる」(北海道新聞) http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/449610.html 「県内の農水産業も壊滅的な打撃を受けるこ
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 「東京新聞」の報道によると、TPPに一旦交渉に参加したら自分の意志でやめれないらしい。それに、既に決まった条件は飲むしかないらしい。 これ、帰れない「ぼったくりバー」みたいだな。 こんなのになんで好き好んで参加すんの?? いったん交渉に参加したら日本の意志で抜けられない、詳しい内容すら不明の国際協定に、日本国民の判断を仰がず、首相が勝手に参加してしまうことは、憲法の国民主権に反すると思うんだけど、どうでしょう? っていうか、交渉に参加を表明したら最後、日本の意志では抜けられないという極悪な条件を極秘にするって、その
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! ベアテ・シロタ・ゴードンさんが亡くなった。僕が駆け出しのTVディレクターだった頃、アメリカのTVにConstitution Writerという肩書きで出演されてたのを観てビックリした。日本国憲法の草案を書いた人がそこにいるってことが衝撃だった。 すぐさま撮影を申し込み、『ニューヨーカーズ』というNHK衛星第1の番組で取り上げさせてもらった。20分の軽めのミニ・ドキュメンタリー・シリーズに無理矢理押し込んだので、編集段階でNHKと物凄く揉めた。尺も短いし十分なことはできなかったけれど、僕にとっては入魂の一作である。
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 天賦人権説とは、平たく言えば、男も女も異性愛者も同性愛者も健康な人も病気の人も障害のある人もない人も子供も老人も右翼も左翼もアナーキストも、生まれながらに人権がある、というもの。 自民党は改憲案でそれを公式に否定し、義務とセットにした。つまり義務が果たせない人間には人権がない、と。 [自民改憲案]第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持されなければならない。国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! モジモジ先生が逮捕されたことがTLで騒がれているが、伝えられる状況が正しければ、現行憲法では起訴までは不可能。だが、自民改憲案の下では、先生が瓦礫に反対しただけで「公益及び公の秩序」を乱した罪で逮捕・起訴・懲役も可能だ。普段僕らは意識しないが、我々は憲法によって守られている。 自民党の改憲案のように「公共の福祉」が「公益及び公の秩序」に書き換えられてしまうと、どうなるか。治安維持法のような法律が合憲とされる。するとどうなるか。小林多喜二がそうされたように、政府を批判する「思想犯」は堂々と逮捕・勾留され、拷問され、合
橋下は、親による子殺しを推奨する発言を、堂々と自らの著書の中でしていたわけだ。メディアは彼が今も同じ考えなのか、徹底的に追求するべきではないか??? 「国が事前に危険な奴を隔離できないなら、親が責任を持って危険な我が子を社会から隔離すればいいんだ。他人様の子どもの命を奪うほどの危険性がある奴に対しては、そいつの親が責任を持って、事前に世の中から抹殺せよ!苦渋の決断で我が子を殺した親に対しては、世の中は拍手を送ってもいいだろ。国に代わって、世の中に代わって、異常・危険分子を排除したんだからね」(P95) 「「親に、子供の命を処分してもいい権利を与えよ」というと、「親の虐待を助長することに繋がる」と反論する人が出てくるだろうね。だけど、親に究極の権利を与えると、却って虐待も防ぎやすくなるんだよ」(P96)
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 朝からまたしても橋下クンの無知でトンチンカンなツイートがTLに流れてきた。文楽とライオンキングのアーツマネジメントを同じ土俵で比べちゃうのは、たぶん彼が文楽とライオンキングしか観たことないから。芸術のことなんて何にも知らないくせに偉そうなことばかり。 「学者は政治の実務を何も知らないくせに空論を振り回す」と言って批判するくせに、自分は芸術のことなんて何も知らないくせに、空論を振り回すどころか、現場に介入しまくる。そのブーメランぶりに本人も支持者も気づいていない。まあ、芸術の問題に限らず、いつもそうだけどね。 そもそ
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 一部に誤解があるようなのでこのあいだの「橋下ノンポリ説」に補足すると、橋下は今たまたま右翼的言説がウケる世の中だから右翼的言説をふりまいているだけなんです。世が世なら、君が代ではなくインターナショナルの起立斉唱を義務づけてると思うよマジで笑。それが橋下的ノンポリ。たちが悪い。僕はノンポリを免罪しているのではなく、厳しく批判しているわけ。 僕が言うノンポリとは、政治思想を持たない人ではなく、自らの政治性に無自覚である人を差します。なぜ無自覚では困るかというと、政治的存在でない人間はこの世に一人もいないにも関わらず、自
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 参議院廃止、議員定数半減、首相公選制…。自分が日本を独裁するための制度を具体的に提案してきた人間は、たぶん橋下くんが初めてでしょう。それはあまりに突拍子もない、普通はあり得ない野望だし、本人はタレント出身だと軽く見られてるから、日本国民の大半が無防備だという皮肉。 まあ、普通は「そんなバカな。考え過ぎです」という反応なのでしょう。「橋下みたいな劇薬を使いこなせないと」っていう人も多いようです。でも劇薬飲んでるうちに死んでしまいかねないですよ。劇薬なんか使わずに、自然療法でゆっくり治していけばいいじゃないですか。僕の
最近、つくづく思うのですが、マスコミやネットを含めたメディアは僕らのリアリティの大きな部分を形成しつつあります。つまり直接この世界から五感を通じて世界を把握するよりも、僕らはメディアの情報を通して世界を把握している。 例えば、僕は小沢一郎さんに会ったこともないし、イラクに行ったこともない。でも小沢さんがどんな政治家なのか、なんとなく分かったつもりでいるし、イラクで何が起きているのか、知っている気になっている。しかしそれはすべてメディアを通して「知って」いるだけの話です。
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 尖閣諸島を巡る問題で、民主党議員73人が抗議声明を出したり、超党派議員による「国家主権を守るために行動する議員連盟」が発足したり、船長を釈放したことに対するナショナリズム的反応ばかりが目立つ。 正直、言葉は悪いけど「アホか」と思う。同時に、日本にとって極めて危険な傾向だと思う。 孫崎享氏などによれば、そもそもあの辺の海域は日本・中国・台湾それぞれが異なる見解を有しているセンシティブなエリアだから、各国はこれまで、何かあっても公権力の発動を極力控え、なるべく曖昧に対応してきたという。 http://www.ustre
Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました! 映画『ザ・コーヴ』を論じるため、『創』6月号(5/7発売)の座談会に出ました。僕はニューヨークからスカイプで。 この問題は、「反日」だとか「盗撮けしからん」だとか、どうも表層的な議論ばかりが先行してよくない。座談会では、捕鯨や食の問題から始まって、ドキュメンタリー論やプロパガンダ論にもなり、かなり突っ込んだ議論が出来たと思います。 ちなみに、森達也さんと綿井健陽さんは映画を高く評価していますが、僕は映画としては評価していません(イルカ猟自体には否定的です)。意見が違って面白かったです。是枝さんは座談会には参加せず、
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