前のギアは、歯車が大きいほどスピードが出ますが、漕ぐときに重たく感じます。いちばん小さなギアは、軽く回すことができますが、スピードは出ません。変速段数の数字は前が3段の場合、小さい方から大きい方へ、1、2、3と振られています。そのギア板の位置から、軽い方からインナー、ミドル、アウターとも呼びます。 後ろのギアは、歯車が大きいほうが軽く漕ぐことができ、小さくなるに従って重たく、そしてスピードが出るようになります。 この前後の組み合わせでスピードを調整するのです。 その使いこなし方について、田代さんは次のように話します。 「CYLVA F24のような、前3段・後ろ8段のギアというのは、クロスバイクとしてはごく一般的なものですよね。合計で24段あるわけですが、これを全部使おうとする必要はありません。前3段のクロスバイクの場合、一般的な用途であればふだんは前のギアは真ん中(ミドル)で構いません。そ