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今年の「かわいい」
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輸出主導で戦後の高度成長を遂げた日本経済―その主役を担った製造業にとって、為替相場の変動は経営を左右する大きなファクターであり続けた。 ロシアによるウクライナ侵攻以降、為替相場で円安が急速に進んだ。直接の原因は、インフレに対応するため利上げを行う欧米と、金融緩和を継続する日本の間の金融政策スタンスの違いにあるが、折からの国際的なエネルギー・食料価格上昇と相まって、国民の間で円安に対する不満が広がった。 歴史を振り返ると、後述する1971年8月の「ニクソンショック」以降、円高への対応が日本にとって大きな課題となってきた。円安への本格的な批判は、初めてのことかもしれない。 本稿は、Ⅰ章でニクソンショック以降、最近に至るまでのドル円相場の動きを振り返る。Ⅱ章で、為替相場の変動を受けた日本企業の行動変化や、日本経済への影響を整理する。Ⅲ章で、もし長きにわたった円高局面が終焉しつつあるとしたら―とい
「あれっ!こんなところを間違えてるよ」―。パソコン画面上で何回も確認して間違いがなかったのに、紙に印刷すると原稿のミスが...。こんな経験をした人も多いはず。だが、その理由がよく分からない。もちろん、できる限り間違いを減らし、仕事はスムーズに進めたい。紙と画面の違い、その使い分けを考察してみた。 「反射光」と「透過光」 画面よりも紙のほうが、間違いに気がつきやすい。これは私が今まで何度となく経験してきた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、リモートワークを始めてからは、自宅などにプリンターが無かったり、あってもその能力不足で印刷に手間取ったり。だから、紙でのチェックを怠りがちになり、ミスが生じて後で大きなしっぺ返しを食らう。 情報処理学会の研究報告(注)が、紙と液晶ディスプレーにおける「反射光」と「透過光」の性質の違いなどに着目し、実験を行った。反射光はいったん紙に反射してから目に入る光、
中国・武漢に端を発した新型コロナウイルスの感染は地球全体に拡大し、今や感染者・死者の数は米国が最も多い。その一方で、州別のデータを見ると、地域間で状況に大きな差があり、「米国」では一括りにできない実態も浮かび上がる。 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)のデータベース(2020年4月19日時点)によると、人口10万人当たり感染者数ではニューヨーク州が1248人で最多。これに対し、カリフォルニア州は78人。同死者数でも前者が71人で最多だが、後者は3人である。この「カリフォルニアの謎(California conundrum)」と呼ばれる現象について、4月14日付のNYTが興味深い解説を行っている。 人口10万人当たり感染者数・死者数(州別・ワシントンDC含む) (出所)ニューヨーク・タイムズ・データベース(2020年4月19日時点) カリフォルニア州は全米50州中、最大の人口(=約3950
世界の人口は70億人を突破し、2050年には95億人に達する(国連人口推計)。人口増加はすなわち、水の使用量の拡大をもたらす。人が生きていくには生活用水が欠かせないほか、農工業用水も確保しなければならない。 人口一人当たりの水資源量が年間1700立方メートルを下回る場合には「水ストレス下にある」と国際的に規定されており、今、43カ国の約7億人もの人々がこのストレスを強いられているという。さらに、地球温暖化も水不足を深刻化させる。今春の気候変動に関する政府間パネル報告書も、地球温暖化に伴う水不足の拡大に警告を発している。 もしも地球上の水の97%を占める海水を自由に利用できれば、水不足は一気に解消できる。ところが、海水には人間にとって厄介な塩分が3.5%も含まれている。それを取り除いて、淡水(真水)を造りだす技術が海水淡水化である。 紀元前から、人間は海水淡水化に挑んできた。古代ギリシャの船
聞き手 RICOH Quarterly HeadLine 編集長 中野 哲也 ――新聞を読んでいると時折、「経常収支」という言葉が見出しになっています。また、「貿易収支」が大きなニュースになることもあります。この二つはどう違うのでしょうか。 経常収支、貿易収支を含む国際収支関連統計の構成についてまずお話しましょう。経常収支は、①貿易収支②サービス収支③第一次所得収支④第二次所得収支の四項目に分かれます。このうち、第一次所得収支、第二次所得収支という名称は、今年1月から使われ始めたもので、昨年まではそれぞれ所得収支、経常移転収支と呼ばれていました。 貿易収支は、モノの輸出と輸入の金額の差です。サービス収支も同様ですが、サービスの輸出入と言うと、違和感を覚える人もあるかもしれません。これは輸送や旅行、金融サービス、知的財産等使用料などについて、国内に居住している人と国外に居住している人との間で
3Dプリンター用データには2種類ある 3Dプリンターを使い始めて、または出力サービスを利用し始めて、「CADのモデルデータを他の形式に変換する」という作業に初めて直面する人も多いと思います。特に、3Dプリンターへの入稿ファイルとして標準的に用いられるSTL形式は、CADデータに慣れた人にとっては少しクセのあるデータ形式なので、戸惑うところも多いはずです。 機械系CADのネイティブファイル(そのCADでだけ開ける拡張子のファイル)や中間ファイル(STEP、IGES、Parasolidなど)は、一般にジオメトリデータと呼ばれます。例えば、原点が中心で半径5mmの円をx^2+y^2=5^2と表すのと同じ様に、もののカタチが数式で表現されています。(より正確にはパラメトリック曲面という表現形式を用います) 一方で、3Dプリンター用データとして使われるSTLファイルとは全てのカタチを沢山の小さな三角
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