8月3 村野藤吾の谷村美術館(糸魚川) カテゴリ:建築アート 谷村美術館で、わが建築界の長老はなにをテーマとしたんだろうか。 知らなくて出かけるとこれは驚きます。本当は知らずに出かけてほしいのだが、それでは私の仕事にならないから続けるが、村野藤吾は日本海の波音が届く美術館の設計にあたり、 “サバク” そう、砂漠をテーマにしたのだった。 「藤森照信の特選美術館三昧」 新潟県糸魚川の谷村美術館は1983年竣工。建築家村野藤吾(1891―1984)が死の前年、92歳のときに竣工を見届けた建築だ。村野の死後竣工した仕事を除けば、まさに遺作である。藤森照信の上記著書でその存在は知っていたが、未訪のうちに今年1月経営難のため閉館。ところが今年の夏、特別に臨時開館が行われるという情報をmemeさんのブログで知り、訪問することができた。 受付の門をくぐり、回廊に囲まれた敷地の中に現れた異形のモノ。藤森照信