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最近、電子書籍に関するあちこちの記事で、うちは違うなと思ったことがいくつかあったので、それと絡めてとりあえず考えたことを書いておく。 ひとつは、経理が面倒だから消極的だというどなたかのブログ記事で、電子だろうが紙だろうが、経理が面倒とは思わない。そう思う人もいるかもしれないが、紙の書籍のケースと比べても他業種の経理と比べても、面倒なことはないと思う。 もし面倒なのであれば、それは契約の仕方が悪い。短い間に書店が誕生したり、著者との関係や権利に関する議論が続いたりで、「他はそうなのか」と学んだことは多いが、だからといって個別に対応できないわけではない。規模が大きいと各々新規に契約するのが大変と言う人もいるが、規模が大きいなら専門に片付けるリソースを確保する余裕も作れるはずで、それこそスケールメリットではないかと思う。そもそも、なんで電子書籍になったとたん、印税支払を月々にするのかわからない。
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 電子書籍が普及してきて、著者が一人で好きに「出版」できるという話が、細かいことを抜きにすれば出てきている。細かいことというのは編集抜きに好きで出したものが面白いかってことなんだが、とにかくいろんな立場の人たちのいろんな意見を目にする。 以前は単純に編集の必要性に関する議論だったのが、電子書籍が出てきて、それを売ろうとするときの問題と、それを他社に売られるときの問題がごっちゃになってきた。 いろんな意見を読んでいると、理論立てて主張しているようで、しかしその理論の前提が「今その人が置かれている立場」に立っているので、あまり参考にならない。著作物が完成するまでに出版社あるいは編集者としてどれだけインプットしたかというのは、会社やその出版物の性格によって違うので、そういう背景抜き
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 新刊ってのは気持ちのいいもんだと書いたとたんにアレだが、近刊情報というのは基本的にうちにはいまいち関係ない気がする。 買ってくれる人はだいたい決まっているので、売れるのが早いか遅いか、少しでも話題になるのが早いか遅いか・・・の違いでしかない。買ってくれる人が決まっているというのは、ようするに広告宣伝費をかけないので自然に売れる数しか売れないということだが、そうなると早いか遅いかは本当に意味がなくなってくる。 オンライン書店などで近刊情報が利用されると著者も私も嬉しいので、書誌登録や情報提供は進んで(勧められたとおりに)している。早い時期に説明会にも行ったし。でも近刊情報の利用方法となると、何も思いつかない。 どちらかというと、3年前5年前、あるいはもっと前に出た本を、もう一
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 大阪屋に納品に行ったら、1枚の紙を渡された。受品口で紙をくれるのはトーハンだけなんだが、盆休みの時期ということもあって、あまり気にせず受け取った。が、休みのスケジュールにしては文字がぎっしりだなと思って見ると、なんと、文京と呼ばれている、本社にある受品口の閉鎖のお達しである。 各社とも最近、というか随時、物流システムを改良しているようで、何年か前に、トーハンの「桶川行ってくれ」説明会に呼ばれたこともある。そのときは小さい出版社が大勢来ていたようで、年配の社長クラスの「とんでもない!」合唱に、トーハンの若い人は「あくまでもお願いですから」とたじたじと答えていた。私は黙って聞いていただけだが、年配の社長たちに倣ったのは当然である。 大阪屋と取引開始してもらうとき、「搬入場所は…
点数制限 (まるは) 2010-02-09 08:40:32 取次も出来ることなら点数制限したいと思ってますよ。でもそこに立ちはだかるのが「表現の自由」です。出版流通の様々な問題を議論している団体が黙っちゃいません。 堅実な出版をしているところと出版物を垂れ流しているところを一緒くたに「出版点数何割カット」しようとしたら、大人しい出版社だって大騒ぎするでしょうし。 悩ましい問題です。 返信する でも実際は (みかん) 2010-02-09 21:37:31 書店の立場から言えば、点数制限も総量制限も大した問題じゃない。 本当の意味での問題は、販売される書籍類の発売日の極端な偏りがよっぽど懸念している。 月末に近づくにつれ、ドンドンと増え続ける新刊送品は、売り場の確保という観点から見てもそれを求めるお客様視点から見ても、歪すぎる。 もっと発売日をばらして、且つ点数なり総量を減らしていかないと
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 今年も共同出展という形で参加できた、東京国際ブックフェア。昨年の反省を活かす…というか昨年の経験から期待値を設定していたので、満足であった。が、本日は、うちがどうしたという話でなくて、単純な感想を書く。 平日2日は業界向け、土日は一般のお客さんが多いということは知っていた。招待状にも、土日が一般公開日だと書いてある。書店向けのチラシを用意してあったんだが、やはり木金に減っていたし、土日は普通のお客さんが多かった。 そこで気になったのは、木金と土日で「あまり展示が違ってない」ことである。これは、どの業界エキジビションでも同じなんだろうか。モーターショーか建設関係か福祉機器展くらいしか行ったことないが、一般客と業界向けの両方とも見るなんてことは滅多にないので、よくわからない。
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 最近、「出版を始めたいのだが会ってほしい」というリクエストがすごく多い。相談に乗ってくれとか、話を聞いてくれとか、実際どうなんだとか、それぞれ微妙に違うのが面白い。 うちはひょんなことで大手取次の口座がとれてしまったので、これから書くことは一部の方々からとてつもない反発を食らうのは承知している。が、最近の皆さんの訪問でちょっと考えたことを書く。 まず、著者なら著者でいいんじゃないかということ。他の出版社から本を出したり自分で手売りしてきた人たちのケースで、好きなように書きたいとかもっと売れるとか、出版社になりたい理由はいろいろだ。 私は自分で本を書いたとき、版元より絶対ラクだと思った。今、製造原価の締める割合は上がってる(初版部数の関係)し、流通コストもかかるので、版元の取
Unknown (地方出版なんでも屋) 2009-06-11 20:10:50 はじめまして。私はとある地方出版社の営業をしているものです。総務やら出庫やらなんでも屋ですが。 今回のブログを興味深く読ませていただきました。 私達が書いた手書きの短冊や納品の際に一緒に包んだ 注文書(番線をいただいた)やポップも、書店スタッフの方々の目にはふれていないのですね。なんとなく気付いていましたが・・・ >この業界は、やたら「業界の・・・」みたいな話が多いけど、業界のために本を作ってるわけではないので。 同感です。業界ズレしていない我々のような(我々とくくってしまいました。すいません)ものが、この仕事を変えていけるのかなと思っていますが。 これからも興味深く読ませていただきます。 返信する 地方出版なんでも屋さん (タミオ) 2009-06-18 17:38:58 はじめまして。 きっと日販さんの中で
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 先日、組版で必要なこと…のようなセミナーに行ってきた。うちも出版業を初めてもうすぐ8年。創業当時から持っていた古いソフトに替えてCS3なるものを入れたので、ついでに勉強というわけである。 ちなみに、印刷会社は古い分にはOKみたいで、古いソフトで入稿しても何の問題もない。けど、いかんせんパソコン本体がいかれるのが心配だ。ファイル自体は保存してあるけど、古いパソコンを諦めることになったとき、データ作成中なんてことになったら悲惨だ。なので、今のうちに…ということで手をつけた。 本日新刊のデータ入稿をしたんだがそちらは新しいソフトで、数日前にした重版は古いソフト。画面を切り替えながら作業していると混乱する、というのが面倒といえば面倒だが、そのうち慣れるだろう。 で、パソコンの環境が
アマゾンの件 (くらぽん) 2009-02-07 15:16:21 タミオ様 お世話になります。 アマゾンのカテゴリ登録の件ですが、色々調べてみて少しわかってきたのでお知らせします。 まずここで言うカテゴリ登録の意味ですが こういうのを指します↓ Amazon.co.jp ランキング: 本 - 3,297位 (本のベストセラーを見る) 各カテゴリー内でのランキング: 5位 ─ 本 > 文学・評論 > 経済・社会小説 6位 ─ 本 > 新書・文庫 > 出版社別 > か行 > 幻冬舎 > 幻冬舎文庫 79位 ─ 本 > 新書・文庫 > 文学・評論 > 日本文学 > 近代文学 こんなふうにサブカテゴリまで細かく掲載するための書誌情報は大阪屋からアマゾンに行くデータである、という話を聞きました。 「本」でベストセラーに入るのは大変ですが、サブカテゴリでベストセラーに入るのはさほど難しくないようです
はじめまして! (くらぽん) 2009-01-21 19:56:01 こんにちは。新規に出版を始めたくらぽんと申します。よろしくお願いいたします。 いろいろな興味深いことが書かれていて今過去の記事を楽しく拝見しているところです。 タミオ様の記事でアマゾンと大阪屋のことが書かれていたのを読みました。 一点教えていただきたいのですが、アマゾンの和書にカテゴリ登録というのがありますが、カテゴリ登録がなされるためには大阪屋に書誌情報を提出する必要があって、大阪屋と取引がないと、単に「和書」のカテゴリーにしか登録されないと聞いたのですが、これは本当でしょうか。 日販と取引があっても大阪屋からしか書誌情報がアマゾンに行かないシステムになっていると聞きますが。 もしこの点についてご存じでしたら、教えていただければ嬉しいです。 返信する くらぽんさん (タミオ) 2009-01-23 17:31:22 こ
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 年明けに出す新刊のデータ入稿を昨日完了。水曜日の朝にはほとんど作業は終わっていて、いよいよ年末というか休みモードに入る。昨年末にバタバタと出したせいもあるが、今年はなんと新刊がたったの1点だった。当然、ちょっときつかった。 きついと言えば、某団体の忘年会に行ったんだが、全体の雰囲気は明るいものの、個別に話すとみなさん大変だと言う。でも、話を聞いていると、よくわからなくなる。 なぜ、うちと似たような一人出版社形態の版元で、採算分岐点が1500冊なのか。別に本体価格がめちゃくちゃ低いわけでもなし、事務所が豪華なわけでもなし。うちはもっと低いです。 逆に、なぜ、東京の真ん中に会社があって社員も10人近くいるような版元で、初版1千から3千部で(重版は難しいという話を信じるとして)や
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 バイト先の本屋で棚卸しがあった。以前、どこかの支店が移転したときにヘルプ要員募集のFAXが本部から来た。いつもと違う仕事ということで行きたかったんだが、そのときは実現しなかった。今回は店長からきかれて、すぐOKした。 出版社も棚卸しをする。けど、うちの場合は、まだ発刊点数が少ないので非常に楽。強いて言えば、積み直しをするので翌日筋肉痛になるけど。 本屋の棚卸しってのはどういうものか、ワクワクしてでかけていった。前もって、「二人組になって機械に打ち込んでいく」ということは聞いていた。 いつもどおり店を開けていて、「本日棚卸しにつき、ご迷惑をおかけします」のポスター(もちろん手書き)が入り口に貼ってある。棚卸し要員は、全部で20人くらいか。他の支店の社員やバイト、それから1日だ
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 なぜか最近、「トーハンと日販だけに行けばよい」という日が少なくて苦労している。何が苦労かというと、普段はトーハンの受品口の昼休み(12時半から13時半)だけを避ければいいんだが、そうもいかないからである。ちなみに日販の受品口では、昼休みのときも受け取ってもらえる。少人数体制でちゃんと開いていてくれる。 まずは地元本の納品を直接しているので、仮伝票の処理にお茶の水に行かなければならない。ここの昼休みは12時から13時。普通の昼休みなんだが、このタイミングは非常に行きづらい。いつも通りのルートで行くと、20分くらい待つはめになる。近所の本屋さんに営業に行けばいいということは置いといて、ちょっと困る。 受品口もいろいろで、大阪屋の昼休みもトーハンと同じかと思ってたら、こないだ「午
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 東京国際ブックフェアは、最初から「エラい小額で気分は出展社」ってなノリだったので、そういう結果になった。つまり、「出展ブース内で本がちらほら売れ」、「取引などの引き合いはなく」、「おだてられて出たミニセミナーは楽しかった」という感じ。来年も出展するとしたらいろんな課題はあるんだが、とりあえずのところはよしとする。もともと、ただの祭り好きなせいもある。 話変わって、最近感じていること。個人的に、出版不況と言われているけど不況なのではなくて、私自身は斜陽産業という感覚でいる。もちろん出版社も本屋さんも業界のいろんな人たちも、儲かればいいなとは思っている。自分のところも儲けたい。 こないだどこかで、「出版という言葉の意味は、紙の本を出すことだけではなくて、情報を広めることも指す」
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 営業が一段落して(一段落してはいけないということは置いといて)・・・というか、次の新刊の原稿があがってきたので編集にとりかかり、カバーなどのデザインも始めた。こっちをしているほうが楽しいのはもちろんだが、仕事の能率もやはりいいようだ。「あれもこれもしなきゃ(ゲッ)」ではなく「あれもこれもしなきゃ(よしっ!)」という感じである。 ところでちょっと前に、「本屋での万引きの被害額はいくら」ということが話題になっていた。すごい多額!というニュース。本屋さんの被害は当然大問題だし、世の中を憂えるとか、本の業界全体としてのやりきれない思いとか、まったくそのとおりと思う。 本は、他の商売と比べても万引きが多いのだろうか。それとも、利益率との関係で致命傷だから、より話題になるってことだろう
e託 (けいじ) 2007-06-06 19:27:42 大阪屋と取引があると、アマゾンのe託は眉唾でしかありません。でも、なぜかうちの編集はやたらやりたがってる・・・ 返品リスクもないし、市場が一目で判るとか言われましたが、返品リスクがない分、自社在庫リスクを背負わないとならないし、そもそもアマゾンの市場=書店の市場ではないです。 手間を考えると大阪屋との取引の方が断然楽だし、利益も出ます。それに大阪屋の仕入担当の人はいい人が多くて居心地もいいですよ。全取次の中で一番好きですね(笑) 是非頑張って口座取得してください。 返信する e託 (タミオ) 2007-06-07 18:35:44 市場が一目で…というのは、少々極端なお言葉ですね。ベンダーセントラルというサービスではいろいろわかるらしいので、別に e託じゃなくても構わないような気がします。 大阪屋さん、今までどうにもうまく行かなかっ
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 本題の前に、ちょっと愚痴。 日販のおみくじ封筒は、だいたい土曜日か月曜日の郵便で来る。月曜は直接書店から電話をもらうことが多いので、それを待って納品の旅に出る。今週は月曜日に来なくて、「な、なんだ! 注文が1件もないのか!」と慄きつつ、水曜以降は天気が悪いこともあって火曜日に旅に出た。先週電話やFAXでもらった分だけだから、非常に少ない。昔は毎回こんなんだったな~と思いながら、軽い荷物を抱えて行った。 と、火曜の郵便でおみくじがドサッと来た。中を見ると、注文日が17日のものもある。ゲッと思ったんだが、昨日今日とずらせない用があり、明日行くつもりでいたら本日また来た。 2回分をまとめたって、うちレベルじゃ大したことないんだが、なぜイレギュラーに送ってくれたのか。システムの不具
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 よく勉強させていただいているブログ経由で、雑誌の売れ行きが悪くなっていてどうのこうのの記事を読んだ。 大手の出版社の人の「若手編集者にチャレンジ精神がなくなってきて気骨のある編集者が少なくなった」というコメントに、「そう言って編集者のサラリーマン化を嘆く」という説明がついていた。 私自身は、一部上場の大きい会社のサラリーマンと、吹けば飛ぶような会社のサラリーマンの経験がある。今は出版業をしているわけだが、「小さいながらも一企業の社長」なんてのとはちょっと違って、「自営業のおっさん」だと自分では思っている。 たまに、サラリーマンの甘ったれた話(給料上げる理由もないのにベアがどうのこうの…とか)を耳にすると、「雇われ者は楽だよな」なんて思ったりもする。特に、企業の負担が増える法
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 アマゾンでの販売をどうにかしたいと思って、いろんな人に教わって大阪屋のEC事業部を訪問した。 結果は、「普通に仕入部で取次口座を申し込んでほしい」とのこと。そうなると、またしても検討モードになってしまう。親切にも、日販のウェブ在庫に営業せよとのアドバイスをいただいたので、とりあえずはその路線で行くことにした。 ちなみに、大阪屋と取引を始めるのを躊躇するにはわけがある。それは、「搬入が大変になる」という、うちだけのすごく特殊(かつ、この季節じゃなきゃあまり気にならないかもしれない)な事情。「こう寒いと日販から川渡ってくのは辛いし、途中でトイレ休憩をするのにあの厚着で建物の中に入るのは恥ずかしい」という、情けない理由である。 それはいいとして、担当の人にも、その件を報告した人た
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 この春にある団体に参加したんだが、うちと前後して会員になった出版社があった。新人が自己紹介をしたことがあって、「おっ、同じく新興出版社か」と思ってなんとなく記憶に残っていた。記憶に残っていると、いろんなことが目に付く。別に動静を追いかけてるわけじゃないんだが、結構新聞広告を出していることは知っていた。ちなみにその団体では新人だが、うちみたいなみそっかす出版社ではない。 昨日はその団体の忘年会で、ちょうどその出版社の社長と席が近くなった。新聞広告だけでなくて書店でイベントもするそうで、席が近かった別の人とその話をしていた。 で、この際だからといろいろ質問をした結果、新聞広告の値段(まあ、これは以前から知っている)と、書店でのイベントの採算なんかを教えてくれた。 値段を聞いてや
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 新刊が出て次の本の原稿をどうこうしている段階で、今やってることと全然関係ないんだが、ちょっと気づいた。 最近の単行本は昔の雑誌みたいなカバーが増えてきていて、逆に雑誌は昔の単行本みたいな表紙が増えてきてるんじゃなかろうか。 単行本といってもいろいろあるんだが、実用書というのかハウツー本というのか、あの系統の本のカバー、ますます賑やかになってきている気がする。 すごく文字が多い。タイトル・サブタイトル(長い)に加えて、内容の説明、読んだらどうなったかの説明、著者の肩書き、推薦者名と肩書き、などなど。説明の言葉がいっぱい並んでいる。一昔前は賑やか(うるさいとも言う)なのはオビくらいだったけど、最近はカバー自体にコピーが溢れてる単行本をよく目にする。(でもって中身が、「イラスト多
Unknown (アリタロ) 2006-11-24 18:48:40 調子に乗ってまた書き込んでしまいました。 大阪屋とは「縁がない」と書かれていますが、 比較的最近、口座を開いた印象では、 「ウエルカム状態」だったと思いました。 逆にトーハンは「門前払い」でしたが(笑)。 それにしても7&Yでジャンル一位なんて素晴らしいですね。 うちはトーハンと口座がないので、 7&Yは「縁がない」状態ですが、、、 アマゾンに関してはそのとおりのようですね。 返信する 最近の傾向 (アリタロ) 2006-12-08 11:46:24 遅レスで恐縮ですが、 かえって、他の人が見ないほうがいいかもしれないので こっちに書き込みます。 最近の傾向みたいですね、トーハンの件は。 うちは、年間12冊、毎月一冊以上ださなきゃ、ダメよ! と言われてあっけなく撃沈しました。 しかし、大阪屋では、トーハン、ニッパンの話は
Unknown (みむ) 2006-09-28 00:27:35 わたしの仕事にちかい制作の話なので、今日のお話は興味深かったです。 まず、締切とデッドライン。 これを一緒にすると、仕事できない人扱いになってしまうかと。。。 版元、プロダクション、担当、それぞれ本当のデッドラインまではちょっとヨユウがあることを承知で締切までにまわす。という感じでしています。それで、ほんとうに何かの事情で遅れたら、後送でつっこむ。本当にデッドラインしか設定できない仕事もときどきありますが、それはそう宣言します。。。 それから、筆者と編集者の仕事ですが、資料を探したり、筆者に刺激を与えたりは、編集者の基本的な仕事に入っていると思います。 雑誌なんかであっても、ぎりぎりになるとお互いの意見のぶつかり合いで言い合いになることも。時間や取材の流れで、方向性が変わるときもあるので、原稿へのフィードバックは貴重です。あ
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 出版の人の集まりに行って、面白いことを教わった。彼ら出版の人(私もそうだが)にとって、「朝日新聞は、ニュースを読むための新聞ではない」らしい。 最初、うちの本について「告知をしたらもっと売れるような本だ」と褒めてもらっていい気になってたら、「60万あるか」ってな話になった。朝日に広告を出したら、結構動くのではないかと。 以前読売に記事で出たときの動き方を説明して、朝日はそんなに違うのかときいてみた。そしたら別の人が「売れない、売れない」とどこかの本に書いてあるようなことを言うので、内心やっぱりなと思いながら2人の話を聞いていた。 だんだん新聞そのものの話題に変わってきて、新人の頃に「新聞はどこから読むか」ときかれて、1面からと答えたら怒られたという話が出た。出版人たるもの、
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 たまにいろんな話を聞くが、うちでは「やらせ書評」は一切やっていない。やらせ購買ならやろうかと思うこともないではないが、書評がいくつか増えたくらいでどうかな?と思うからだ。 で、今回の「売れ行きの読みづらい、著名人の本」だが、あっという間にオンライン書店で書評が書き込まれている。で、またみんな似たような感想を述べている。 私は企画段階から自分で好きなように本を作ってしまうので、他人の感想には非常にナーヴァスに反応する。原稿が完成に近づいた時点でとりあえず社内の人間に読んでもらうんだが、妙に好評でも全面的には信じないようにする。 で、今回の書評だが、「社内の妙に好意的な感想」と同じなのである。 最初に考えたのは、「私の苦労を知ってる社内の人間が、あちこちに書いている」ということ
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 「本を出そう!」というセミナーの話をよく聞く。「出版社に受け入れられる企画」という内容のセミナーに行った人に聞くと、話の半分は「企画書の作り方」だったらしい。 当然と言えば当然だが、言い換えれば、本を書いて出そうという人たちが、出版社(よい企画を待っている人)にうまくアピールできてないってことだ。そりゃ1枚のA4の紙にまとめるってのは、厳密には違う能力だろうけど、「おいおい、大丈夫か?」みたいな不安も、多少感じる。 あとは、「どういう企画はどこそこの出版社へ」みたいなハウツー情報か。 それはそうと、ライターさんがいっぱい集まって盛況らしい。 私自身は行かないけど、違うセミナーならたまにいく。 ひとつは投資モノで、最近やたらお誘いが多い。(それにしても、10年前より多い気がす
愛情込めてハンコを押します (Cafe Wien) 2005-05-13 00:13:07 EDITOR NAVIを運営しております、Cafe Wienです。この度はトラックバックを有難うございました。 実はうちでも、献本ということが一目でわかるように以前からハンコを用意してはあったのですが、なんだか本を汚してしまうようで、自分はこれまで使わずにきていました。 でも今回のことがあって、私も同じく、 「今度からマークかなんかつけてやる!」 って気持ちでいっぱいです。ハンコ、ハンコ、ハンコって、いっぱい愛情を込めて押してあげようと思います。 返信する 出版社の献本をはじめて知りました (tyokutaka) 2005-05-13 11:33:58 こんにちは よく大学の先生方が、自分の書いた本を友達の所へ送ったりしますが、その本に必ず入っていたのが「献呈」の短冊。一度無理やり授業用に買わされた
知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 アマゾンの表紙画像の質にバラつきがあるらしい。実際、例に示されている本を見ると、バラついている。 以前「新刊案内の謎」で書いたけど、うちは取次の関係で、アマゾンには書籍情報を受け取ってもらえない。いや、書店に流れた後なら受け取ってもらえるのかもしれないけど、どうせデータ入ってるし、今は何もしない。 出版社のコメントとか著者のコメントとか、売上アップのためには情報提供が必要とはわかってるんだけど、どうも最初の印象が悪くてアマゾンはほうってある。 それにしても、オンライン書店というのは本当に謎だ。書籍情報についてはTOSHさんが説明してくれて少々理解できたが、本の流れがさっぱりわからない。 よく出版に関する素人の質問なんかには、「オンライン書店も、普通の書店と同じように取次を通
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