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今年の「#文学」
blog.goo.ne.jp/plant-alpha
JIS Z8115「ディペンダビリティ(信頼性)用語」によると時間計画保全は定期保全と経時保全に分けられ、定期保全は「予定の時間間隔で行う予防保全」、経時保全は「アイテムが予定の累積作動時間に達したとき、行う予防保全」と定義されています。つまり、経過時間や作動時間に基づいて実施する故障予防のための作業のことを時間計画保全と呼びます。 保全と信頼性を議論する際には以下のようなバスタブ曲線(バスタブカーブ)がよく用いられます。このバスタブ曲線が時間計画保全をどのように基礎づけるかをまとめておきます。 横軸は使用開始からの経過時間、縦軸は故障率(単位時間あたり故障発生確率)で、全体の形がバスタブ(洋風の、ですね)に似ていることからその名があります。(Wikipediaによる解説はこちら) この曲線は以下の三つの領域に分けられます。 初期故障期-使用開始直後に設計、製造、施工などの欠陥があぶり出さ
前回のエントリではバスタブ曲線を用いて、以下のことを説明しました。 適切なタイミングで時間計画保全を行うことによって劣化故障を予防できる 時間計画保全は初期故障と偶発故障を予防するものではない 過剰な時間計画保全は初期故障の発生を増加させて信頼性を損なう バスタブ曲線は、故障率の時間変化のモデルとして半ば常識化していますが、それが妥当であるかについての検討は意外なほどなされていません。ある種の「神話」と化しているのかもしれません。 RCM手法の開発の過程で実施され、Moubray氏のRCM解説書でも紹介された研究を紹介します。1960年代に米国ユナイテッド航空で集められた航空機のコンポーネントの故障データを、故障率のパターンごとに集計した結果を以下の表にまとめます。 表に故障率パターンAとあるのがバスタブ曲線です。この行の「比率」の欄に4%とあるのは、研究で取り上げたアイテムのうちパターン
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