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10月13日、ニューハンプシャー州にて、ミシェル・オバマ演説の一部です。 (英語テキストはBBCニュースサイト参照) (私がグッときた、あるいはそうだそうだと思ったところ、太字にしました) ******* So I'm going to get a little serious here, because I think we can all agree that this has been a rough week in an already rough election. This week has been particularly interesting for me personally because it has been a week of profound contrast. ここから少し真面目に話しますね。ただでさえ前からきつい選挙戦だったのに、今週は特にきつかったと、
第3話の粗いあらすじです。今回は、番組内の台詞を「緑」にします。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ○ 英議会のなにかの公聴会とか査問会的なもの 新聞王Charles Augustus Magnussenを、スモールウッド卿夫人(Lady Smallwood)を筆頭に議員たちが質問。 「総理へのあなたの影響力はどのようなものですか」 「イギリス首相のことですか?」 「どのイギリス首相に対してどのような影響力をもっているんですか」 「誰に対してもなんの影響力ももっていませんよ」 1年で7回もダウニング街で首相に会っている。なぜか。 「招かれたからです」「どういう話題が出たのか覚えていますか」「それを不用意にお話するのは適切の範囲を超えているかと」など。 「新聞オーナーで民間人で、しかも外国人が、この国の総理大臣にこれほど頻繁に会うのは好ましいこととお思いか」と問い質
Sherlock mini episode: Many Happy Returns by Mark Gatiss and Steven Moffat Transcribed by me, to aid my Japanese friends enjoy this wonderful Christmas present. All mistakes are mine. Couple of words I couldn't catch. Will take this down if BBC/Hartswood Films is disturbed by this breach of copyright. 「シャーロック」S3放送開始を一週間後に控えたクリスマス・イブの午後にBBCOneで放送されたミニエピソード「Many Happy Returns」、聴き取りと翻訳をしてみました。日本のファンが
(今年2月末に書いたこの記事は、映画版の日本公開期間中、上の方にあげておきます) ジョン・ル・カレ作、「Tinker Tailor Soldier Spy」。「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」。この原作とBBC製作のドラマを長年、それはそれは熱愛してきました。熱愛するあまり、映画版が公開されるや(日本での公開がいつになるか分からなかったこともあり)、訪英してしまうほどの狂乱ぶり。 昨年秋にイギリスで何度か観て、そしてDVDが出たのを機にこのたび久々にじっくり観ました(日本では邦題『裏切りのサーカス』で4月末から公開)。 そこで、原作やBBC版ドラマがどうだったかを踏まえた上で、いつものようにあれこれコメントしていきたいと思います。ル・カレ自身は公開前からずっと、「映画は映画であって小説の映像化ではない」と言い続けていますし、それが賢明な態度なのでしょうが、ファンというのは語源が「
昨日「英語にも丁寧表現はあるやい」「英語圏にだって目上を敬おうぜの精神あるやい」で吹き上がったことの補足。これ以上の連投はさすがにうざいと思うので。 「Is the glass half empty or half full?」という英語の慣用句があります。「その杯は半分しか入っていないのか、半分も入ってるのか」という。人生観とか世界観の表現として、英語圏でとてもよく使われる(語源は四書五経など中国古典じゃないかと思うんだけど、どうだろう)。 「英語には日本語の◎◎表現がない」と言うのか、それとも「英語では◎◎を日本語とは違う形で表現する」と言うのか。「英語圏の人は日本人とはこんなに違う」と言うのか、それとも「英語圏の人は日本人と色々違ってるけど、でもけっこう似てる」と言うのか。「こんなに違う」か「けっこう似てる」か。 異文化での生活や異文化との接触において、確かに最初のうちは違いばかりが
41歳のこの女性の死を通して、今のアメリカという国の色々な様相が見えてくる。ただし、それをみっちり書き込んでいる時間がとてもないので、思いつくままに箇条書き。 ・アメリカはそもそも、宗教的に極端なほど真面目な人たちが作った国 カトリックの腐敗を批判したのがプロテスタントで、そのプロテスタント(といっても英国教会はカトリックと似たようなものだが)の腐敗を批判したのが、清教徒。 その人たちが作ったのが、アメリカ。 そしてそれから200年以上たった今も。ヨーロッパのカトリックはもうちょっとくだけてるぜって思うほど、ブッシュ一族を中心とするプレスビタリアンな人たち、バイブルベルト(アメリカ南部や中西部)を地盤とするキリスト教原理主義な人たちの、死生観は保守的だ。そして、ローマ法王庁のそれと、そっくり一致している。つまり、シャイボさん死去を受けてバチカンがただちに発表したコメントにあったように、彼ら
Caitlin Moran。英タイムズ紙の超人気コラムニスト。近著「How to be a Woman」はイギリスでベストセラーに。かなり早くから超『シャーロック』押し。彼女がぐいぐい『シャーロック』を絶賛する記事の一部が、シャーロックやホームズ関連商品の惹句に使われている、そういう存在。私はかなりファンです(ちなみに彼女のファーストネームは、「ケイトリン」と読まれることが多いけど、本人は「Catlin=キャトリン」だと言っています)。 彼女は5月2日のStar Trek Into Darknessのロンドン・プレミア会場にもいました。たまたま、本当にたまったま、(会場の隅の方にいた)私の目の前で、ベネディクトと「やあやあ!」みたいな感じでお互い嬉しそうにハグハグしていました。 仲良しなんだなあとこちらも嬉しくなるその様子を見て、このプレミアのことも何か記事を書くのかなあと楽しみにしていた
(3月14日初掲載) 12日でしたか、South Bank Sky Arts Awardsというテレビや映画に贈られる賞の授賞式にParade's Endで出席したベネディクトが、「シャーロックは第4シリーズもある」と発言したと、Radio TimesとRed Carpet News TVが速報ツイートをして、世界のシャーロック・ファンダムが大騒ぎになったのは(15日追記ありです)。 Radio Timesはただちにそれをこちらの記事にして、それを各社が伝聞報道。アメリカではシカゴ・トリビューンやワシントン・ポストなどの一般紙も、配信記事を掲載していて、微笑んでしまった。 Radio Timesの記事では、ベネディクトはこのように(最初に見たときから補足されてるw。twoが何を指してthree が何を指すか、誤解する人が(プロにも)多かったので)。 "We've agreed to two
There is no honour in what I do, but I do it as honourably as I can (said Jon Stewart).
15年ぶりに大画面で「ブレードランナー」を観た。 公開25周年を記念した、リドリー・スコット監督自身による「ファイナル・カット」。デジタル・リマスターによって映像がブラッシュアップされ、そして一部のカットが挿入され(ティレル社長のあの場面とか)。 ネタばれしないように書くのが難しいな。以下は、DVDででも、新宿バルト9(月末まで)ででもいいので、まず観てから読んで下さい。 15年前に映画館で観たのが、「ディレクターズ・カット」。日本だと「最終版」とか呼ばれてるやつ。つまりは、最初の劇場公開版のどうしようもないナレーションとか、いたずらにハリウッド的な「希望に満ちた」エンディングとかが一切けずられ、さらには、主役・デッカード(ハリソン・フォード演じる)が何者であるかを理解するのに必要不可欠な、あの「ユニコーンの場面」が挿入された。 これを私は忘れもしない1992年秋にNYの映画館で観て以来、
"The press will turn, Sherlock. They always turn. And they'll turn on you." John Watson from "The Reichenbach Fall". 「マスコミは必ず叩く側に回るんだよ、シャーロック。いつもそうだ。それでいずれ君を叩きだすぞ」 『シャーロック』第2シリーズ第3話「The Reichenbach Fall」の最初の方で、ジョンがこんなことを言う。そしてそのあと話がどう展開したかは、このブログ記事を読むような方にはおそらくご承知の通り。 それから、正確な文言は覚えていないけれどもその昔、グラナダ版ホームズだったころのジェレミー・ブレットが、「イギリスではちょっと目立つと褒めそやして持ち上げたかと思うと、すぐに叩きのめしにくる」的なことを言っていた。当時まだ子供だった私はその意味がよく分からなかっ
今回もまた、今年1月に書いたものを日本語で書き直しています(翻訳ではないです)。そして今回もまた、言うまでもないと思いますが、ネタバレ満載です。もしまだこのエピソードを最後まで観ていないなら、本当に悪いことは言いませんので、引き返してください。 そして、あのラストについて、何がどうしてああなったのか、私にもまったく分かりません。これといった推理もしていません。なので、そこだけを知りたい方には、以下の長い感想文はお役に立てないと思います。 それでは、始めます。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 毎回書いているが、この「シャーロック」第2シリーズは実に翻訳者泣かせだ。今回のこのタイトル「The Reichenbach Fall」をいったいどうやって日本語にしたら、含まれているだろう意味が全て表現できるというのか。それは無理なんじゃないか。 「The Final Problem
(こちらからの続き) 全体について総評的に長々と書いたのに続いて、それでは恒例の箇条書きで長々と。今年1月に英語で書いたものを日本語にしつつ、書いた当人が呆れるほど長いです。 ○ 初見の時、モリアーティがロンドン塔に入るところをたまたま見逃した。なので、ガラスケースの前に立つ野球帽の男が誰か、最初は分からなかった。あの後ろ姿だけでは。けれども、首をくいっ……くいっ……と左右に動かしたその仕草で、「あっ!」となった。ゾクッとした。そういう登場の仕方の方がひょっとしたら良かったんじゃないかと思うほど、なーんて。 ○ 221Bにぶら下がってるあの等身大のマネキンは、「fall」と何か関係ある? シャーロックは「Henry Fishguard, never committed suicide (ヘンリー・フィッシュガード。自殺じゃなかったんだよ)」って言うけど。これはヒント? それともred he
今回もまた、ネタバレ注意です。 そして今回もまた、今年1月に書いたものをざっくり訳したり、はしょったり、追加したりしてます。 ・このシリーズは実に翻訳者泣かせだと思う。今回のこのタイトルもそう。確かに日本語では「バスカヴィルの犬」という、原作のThe Hound of the Baskervillesと同じ題名にするしかないと思う(犬に「ハウンド」ってルビふってても)。でもこの「シャーロック」の元のタイトルは、The Hounds of Baskerville。Houndに「s」がついて複数になっていて、Baskervilleからは「s」が外れていて、かつ「the」が外れている。 この細かい操作で、言葉の意味が変わっているんです。これをお読みの方はすでに番組を観ているという大前提でこの回の「謎」の核心をさっさと書きますが…… ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ……原作の題
以下、ネタバレだらけです! ご注意! しかも、やたらとアーサー・コナン・ドイルの原作と比較したりしてます。すみません! ……ということで、今年1月に書いた、「シャーロック」第2シリーズ第1話「A Scandal in Belgravia」の感想文の和訳です。といっても、あんまり厳密には訳してません(これは国会事故調の報告書じゃないので)。はしょったり、当時知らなかったことを追記してます(あとDVDコメンタリーの内容にも少し触れてます)。(以下、colourとcollarのくだりの間違いを直しました)(モリアーティとシャーロックの口パク会話について、追記しました) ・わははははははは! 第1シリーズのUK放送をリアルタイムで観ていた人なら、クリフハンガーで1年半も延々待たされた挙句の顛末が、これ! ビージーズ! Stayin' Alive! (しかもスティーブン・モファットは「わはは! ビー
(2012-01-11 02:00:04初出) BBC「シャーロック」やベネディクト・カンバーバッチが大好きだけど、「スター・トレック」はよく知らない、でもベネディクトが撮影中の新作映画「Star Trek 2」に出演と知って、「ええ、どうしよう」と焦っている方々に贈ります。「ええ、今からスター・トレック予習するにしたって、なんだかすごくたくさんありすぎるし、どこから手を付けたらいいのっ!」と途方にくれそうな貴方に。 (追記あり) (2012年7月、ベネディクトの役についてさらに追記あり。色を変えてあります) (2012年12月にも追記) (2013年1月追記。た・だ・し!です。12月初めに来日したJ・J・エイブラムス監督とプロデューサーのブライアン・バーク氏が何度も繰り返していました。この「Star Trek Into Darkness」には、まったく何の予習もいらないと。もとのスタトレ
何の遠慮もしないで、ドラマの出来事をあけすけに、ありのままに書いてます。 各論はこちら。 以下に続くのは、そもそも論的な総論。というほどの大げさなものではないけど、理屈をこねくり回してるので、めんどくさいです。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ &da . . . Read more
(文末に2012年7月追記あり)(モリアーティとカール・パワーズについて段落修正しました。2012年8月) イギリスではちょうど本日8月24日、「シャーロック」シーズン2の撮影最終日だとか。それは(現時点では)『SHERLOCK』の撮影オールアップという感じらしく、関係者(マイクロフト兄ちゃん)のツイートにも思いがこもってる。 奇しくも同じ日に日本では、シーズン1の最終話『The Great Game』が放送。これを読んでくださってる方はもちろん、あの「えええええここで終わりいいいいい」なエンディングを観たはずなので(さもなくば、ここで引き返してください)、いやーーもう、どうにかしてよ、どこにも持って行けないこの思い!!!と共感してくださるはず。だといいな。 では、参りましょう! The game is afoot! ○ 脚本はマイクロフト兄役のマーク・ゲイティス。監督は第一話と同じポール
子供の頃からシャーロック・ホームズが好きだ。厚さ10センチはあるホームズ全集を親に頼みこんで買ったもらったのは、小学校4年生くらいか。 日本のファンクラブにも入っていたし、著名ホームズ研究者のご厚意で学生の分際ながら研究書の共訳に加えていただきもした。英グラナダTVのジェレミー・ブレット主演ホームズ・シリーズは(特に初期のは)自分でも呆れるほどハマリにはまって、いくら学生だったとは言え、「ブレットさん」にファンレター(!)を書いたり、同人誌にも参加したりの狂乱ぶり。映像的にはブレット版があまりに決定版だと思うので、その後のはあまり観ていない。観なくてもよかったなあというものもいくつか観たけど、まあそれはご愛嬌。 なので、BBCが「現代版ホームズ」を作ったと聞いた時は、ワトソン役が『The Office』や『Love Actually』、そして英語版『笑の大学』などで観ていたマーティン・フリ
ロンドン北部トットナムで29歳男性が警察に射殺されたことへの抗議が、それに便乗するかのような暴動と略奪に発展した。警察への抗議集会が暴徒化した当初、「移民問題か?」とか「人種問題か?」とかの軽率な憶測が一部で飛び交ったが、しばらく注視していると、どうもそうではない。各地で店の窓ガラスを割って荒らして建物に火をつけたり警察に石やビンを投げつけている多くは、白人で、フード付きパーカーを着て、フードで顔を隠した若者。子供もいる。若い女子もいる。 彼らの目的は、警察暴力への反抗ですらない。「保守党政権がうにゃうにゃ」とか酔っぱらって取材に答える子たちもいたが、いかにもとってつけたよう。多くの若者にとって、ただちの目的は仲間とおもしろおかしく騒いで、できれば家電とかDVDとかスニーカーとか服とか、そういうものをかっぱらうことのようだ(盗品は犯罪組織に流れているという噂も)。 でも彼らがなぜそういう行
1980年代に漫画を読む「少女」だった人の多くは、三原順を読んでいるはずだ。と、断言する。もちろん『はみだしっ子』が紛れもない代表作だが、同時に描いていた『ルーとソロモン』も好きだったし、『はみだしっ子』の後の『ムーン・ライティング』や『SONS』も傑作だった。 そして『Die Energie 5.2☆11.8』。およびその続編といえる『X-Day』。共に原子力を扱っている(「X-Day」はほかにもたくさんのテーマがてんこもりだが)。『Die Energie』は、原発テロに対応する電力会社の社員ルドルフの話だ。それが「少女マンガ」雑誌に掲載されたのだ。 『Die Energie』に話を絞る。発表されたのは1982年。当時おそらく少女漫画界の最先端を行っていた雑誌『LaLa』に確か二カ月にわたって掲載された。今では文庫版『三原順傑作選 '80s』に収録されていて、簡単に手に入るし読めるので、
Twitterでいつもお世話になっている@nofrillsさんのツイートで教えていただいた。「007」シリーズを初めて、女性が監督したという。わずか2分の短編だけれども。 国際女性デイに合わせて、007シリーズのバーバラ・ブロッコリがプロデュースし、サマンサことサム・テイラー=ウッド監督が撮影した啓蒙フィルム。 大好きなデイム・ジュディの声を聞いているだけでも耳にごちそうだが、画面に映るダニエル・クレイグの見事なこと! 貴重な内容なのと、デイム・ジュディの美しすぎる英語を聞いているとそれだけで英語のリスニングの練習になると思うので、朗読の内容を書き出します。和訳は下で。しかしダニエル・クレイグが歩いてきて立っているだけの見事さを観るため、ぜひぜひこちらの映像を。 Judi Dench as M: We're equals, aren't we, 007? Yet it is 2011, a
『The King's Speech(英国王のスピーチ)』を観たわけです。ネタバレと言えるほど驚き要素のある映画ではないけど一応、観る前に予備知識が入るのが嫌いな人(たとえば私)もいるだろうから、Twitterではなくこちらで書きます。というか、Twitterには長過ぎる、これ。 アカデミー賞の作品賞や監督賞にふさわしいかはさておいて、英国好き、英国史好き、特に20世紀の英国史好きにはかなり面白い作品だった。コリン・ファースとジェフリー・ラッシュのブロマンス(bromance)ぶりも可愛いし。コリン・ファースは確かにオスカーに値する名演だったと思うし(コリンの受賞スピーチはこちら)。それに、そもそもオスカーってああいう作品(愛情や友情に支えられながら、高い使命に向かって困難を克服していくヒューマンストーリー)が大好きだよね、という意味では実にアカデミー賞らしい映画だった。 なのに私が一番好
大学生がリビアについて、「なんで国連は市民への攻撃をやめさせないんですか?」と質問してきた。国連や国際法の勉強はしたことがないというから、やむを得ない疑問かと思ったので、私なりに説明してみた。そもそもね、から初めて。 ・そもそも、人間社会が自然状態から社会契約によって成り立ったものと仮定するなら、国際社会というのは社会契約で成立した「国家」を一義的な当事者としている。これが古典的な考え方だ。国家とは(色々な定義の仕方があるが)、領土と国民と主権と政体によって成り立つ。主権が誰に属するかは国家の形態によって違うが、国家の主権(state sovereignty)は絶対である――これが古典的な国際社会に対する考え方。 ・それに対して、社会契約思想が成立した啓蒙主義の時代になると、「普遍的価値」や「普遍的人権」というものが世の中にはあり、君主がそれを侵害すれば社会契約は破綻し、君主は主権行使の正
BBCのコメディークイズ番組「QI」が広島と長崎の二重被爆者をお笑いのネタ(「世界で最も不幸な人の、何が強運だと思う?」)にしたと受け止められ、日本大使館が抗議しBBCが謝罪し、日本人が怒っているという話題について、日本語ではツイートしましたので、こちらではあえて英語で書いておきます。 by Yuko Kato This is about the BBC's 'QI' segment on the Japanese man who suffered both bombs in Hiroshima and Nagasaki, how the Japanese embassy in London protested to the BBC, how the BBC apologized, and how the Japanese media (even the usually dour Nikk
さて、昨年12月に放送されたBBC「QI」で、日本の二重被爆者をとりあげてクイズにしたやりとりから、彼らの会話を聞き取り・訳出してみました。できれば映像と合わせて見てみて下さい(24日追記 ←で貼ったリンク、今日になって映像が削除。BBCサイトでは見られますが、これもいつまでかは不明)。 まずそもそもの話ですが、この番組は司会者のスティーブン・フライが、「こういう人がいるんですが、こういうことがあるんですが、何だと思いますか? どう思います?」とお題を振って、回答者たちがみんなで考えて答えをあてて、そして感想を言い合うというものです。そして出演者はみんなコメディアンです。繰り返しますが、これはコメディ番組なんです。 司会のStephen Fryのほか、回答者にAlan Davies(髪の毛くるくる)、Bill Bailey(髪の毛落ち武者状態)、Rob Brydon(アゴが長い)、Rich
(以下は、日本人がBBCの「QI」を怒っている件について日本語で連続ツイートした後、英語でブログに書いた内容を、日本語にしたものです。英語で書いた段階で、番組司会のコメディアン、Stephen FryにTwitterでメッセージしたところ、本人からたちまち返事をもらったので驚きました。私は彼の大ファンなだけに。内容はあくまでも日本人でない英語読者に向けたものなので、お含みおき下さい。英コメディひいきを強調しているのも、「私は、あなたたちが何を面白いと感じるか多少は分かってますよ」とイギリス人読者に分かって貰いたいがためです。なお,追記ですが、番組の聞き取り・訳出はこちらに掲載しました。彼らが本当は何を言ったのか把握してから、これが「被爆者への嘲笑」かそうでないか判断してください。加藤祐子) ***** 以下は、BBCのコメディークイズ番組「QI」が広島と長崎の二重被爆者をネタにしたことで日
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