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今年の「#文学」
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御家人(河井森太郎) 1967-2011 今生の つとめを果たし いまはただ ただ寄り添いたし 彼岸の君に
御家人と申します。中国観察の素人ですけど、馬鹿なりに挑戦してみます。趣味はもちろんチナヲチ。あと「中共の嫌がることを真心を込めて念入りにやってあげること」。 [email protected]
容態の悪化により、本日入院しました。 ……この原稿は私が前もって用意しておいたものですが、今後暫く当ブログを管理してくれる知人が入院の時点でupしてくれる手筈になっています。つまり皆さんがこのエントリーを目にするときには、私はもう病院に入っているということです。 そのとき私には意識があるのかすでに混濁しているのか、これを書いている時点では予測できません。もし辛うじて覚めているとすれば、恐らく多くの「先人」たちと同様、病室の天井や壁や、自分を取り囲んでいる医療機器を眺めている筈です。 とはいえ、そこには一片の悲壮感もありません。十七歳のときに立てた志、「あるべき自分のカタチ」というものを、100点満点で70点ながら、ギリギリ及第点で私は何とか実現することができました。心を占めているものは、ある種の達成感のようなもの、そして「自分は、生き切った」という充実感であることは間違いありません。 まあ
「ひとつだけ」というものが、私には二つだけ、あります。いずれも香港在住で地元ゲーム誌にコラムを連載していたころの話です。 とりあえず「ひとつだけ」といえば、矢野顕子の初期における名曲。……と、すぐ反応できる人が当ブログを読んで下さる皆さんの中でどのくらいいるかはわかりませんが、この歌のことです。↓ あれは1997年の5月のことだったと思いますが、有名クリエイター飯野賢治氏率いるワープというゲーム会社が「リアルサウンド」という新作をセガサターンというゲーム機対応で発売することになりました。 飯野賢治氏というのは知る人ぞ知るYMO狂でして、当時、東京の外苑前にあったオフィスに行くと、いつもYMOの曲が大音量で社内に流れていたものです(テンションを高めるためなのか、いつもライブ音源だったような気が)。 「リアルサウンド」はテレビゲームなのに画面が終始真っ黒という型破りなもので、ラジオドラマ風のマ
いうまでもなく尖閣の一件。逮捕されていた中国人船長を、日本側は処分保留の形で釈放してしまいました。 帰国した船長は英雄扱い。そして度し難いことに、中国外交部は「不法逮捕・拘留」に対する謝罪と賠償を日本政府に要求する、との声明まで発表しました。 国民が怒っている?……その怒りを一体いつまで持続させることができるのでしょうか。かつて毒餃子問題でも日本国民は怒りました。しかし2年半を経た現在、当時のパワーがいまなお残っているといえるか、どうか。 こういうことは、将棋でいえば一気呵成に詰むまで持っていかないといけないのです。そして日本にとって良き前例を残す。同時に、尖閣海域に領土問題など全く存在しないということ、日本が恫喝に屈しない国であることを世界に示さなければなりません。 そのための絶好の機会を天から恵まれたのにもかかわらず、現実は真逆の展開。逮捕された船長は釈放。しかも中国から謝罪と賠償まで
昨日から茅場町のビジネスホテルに宿泊しています。 もちろん、中秋節である今夜を「笑笑」茅場町駅前店で独酌して過ごす(突発OFF)ためです。この店、本来なら拙宅からの徒歩圏内なのですが、私の航続距離が縮む一方であることに鑑み、万一に備えて店の近くに不時着場を確保した次第。 先夜の突発OFFに参加して下さった皆さんには耳打ちしてありますが、私の宿痾はすでにレッドゾーンでして、たぶん皆さんが想像されているよりもヤバい状態にあります。ほどなくオーバーブーストに突入するでしょうから、そうなれば「あらえっさっさー」のカウントダウンが始まることになるでしょう。 ―――― それはともかく、いま私はビジネスホテルに泊まっています。朝食から戻って一服していたつい先刻、隣室前の廊下で話している宿泊客2名の声がうるさいので耳を澄ませてみると、おおこれは紛れもない中国語。 となれば、やることは決まっています。私はす
もうずっと前からブログ自体が死に体なんですけどね。 でも、それもあと1年だそうです。保ってもあと1年。 宿痾の併発症で死にかけた後に色々検査されて、その結果が最近出揃いまして、してみたら誰の仕業か知りませんけど、私の残り時間が大幅に削られていました。 それ以来、猛烈に忙しくなっています。身辺整理です。とりあえず実家にあるもの一切の処分は済ませました。 拙宅もそれなりに片付けましたが、残りは生活必需品ばかりなので、あとは少しずつ整理していこうかと。 いまは、普通に暮らして、普通に街歩きしています。体力消費量の制限を超えない限りはモーマンタイ。 ただ、宿痾の副作用めいたものがチラホラと出てくるようになりましたが、生活にはほとんど支障がありません。 余命幾許もないということで、周囲は多少パニクっていますけど、私自身は「こんなこともあるだろ」くらいに考えていたので、特に慌ててもいません。 「龍馬伝
世界の亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長が昨日28日午後に亡命先の米国から来日しました。慶事であります。 ラビアさんに対しては、中国当局が7月5日のウルムチ事件の黒幕だとかテロリストだとか懸命にレッテル貼りをしていたのと関係があるのかどうかはわかりませんが、日本のマスコミはラビアさんが来日したことに関しては大方スルーか短信で報じたのみでした。 とはいえ、短いながらも味のあるニュースがなかった訳ではありません。『産経新聞』電子板が掲載した共同通信電などは簡潔ながらもポイントを押さえていて唸らされました。 ●中国でNHK放送が中断 カーディルさん来日報道で(共同通信→MSN産経ニュース 2009/07/28/21:28) 中国で28日、ウイグル人亡命組織「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル主席の訪日を報じていたNHKの海外放送が中断された。カーディルさん
ウイグル人はその故地を、中共政権によって強制収容所に変えられてしまった。 ……という印象が、強く残りました。日本ウイグル協会が主催する緊急シンポジウム「ウイグルで何が起きているのか?」に出席しての感想です。 今日のウイグル、チベット、内モンゴルは明日の台湾であり、明後日の日本である。……との危機感も、再認識させられました。 コア層のコア層によるコア層のためのシンポ、というべき内容で、平素からウイグルをはじめ中国情勢に留意している人にとってはサプライズに乏しい面があったかも知れませんが、パネリストの方々に間近に接し、直接語りかけられると、テーマについての問題意識や感慨もまた新たになります。 個人的には意義深く非常に良いイベントでした。 ……とは、今回のメインキャストで日本ウイグル協会会長・世界ウイグル会議日本全権代表のイリハム・マハムティさんが当ブログのインタビューに際して語ってくれたことで
広東省の玩具工場における漢人(漢族=中国人)によるウイグル人殺害事件について、新疆ウイグル自治区ウルムチ市にて真相究明を請願するウイグル人のデモ隊に治安部隊が実弾射撃などを行い騒乱に発展、多数の死傷者を出した事件が発生してから、もうすぐ2週間になります。 中国は当ブログのいう「六四モード」、つまり圧倒的な軍事力で現地を制圧しておいて当局が思うように事を運ぶ一方、中国全土に対しては「ウイグル人による暴動で漢人に多数の死傷者が出た」との印象操作を執拗に繰り返しています。 具体的には、現地においては民族衝突の芽を排除する一方、暴動嫌疑などでウイグル人を拘束するなど、ウイグル人を抑圧する形での「治安回復」が行われている模様です。 これに対し、いわれなき差別を受けるウイグル人には事件で大量に増派されてきた「進駐軍」を前に、口にはできぬ憤懣が蓄積されつつあり、一方ですでに多数派を構成している漢人の側で
ウイグルをめぐる事態について、香港紙があまり紙幅を割かなくなりました。旬なネタではなくなった、ということでしょうか。ニュースひとつひとつの粒は小さくとも、まだ日本のマスコミ報道の方が飽くことなく事件を追いかけているように思います。 ウイグル人への武力弾圧や漢人(漢族=中国人)との民族衝突もヤマを越え、落ち武者狩りは続いているものの、事態は「戦後処理」ともいうべき段階に入ったということなのでしょう。新華社電を眺めていても、復興を伝えるニュースが目立って増えてきています。むろん、意図的なものでしょう。事件を「世界ウイグル会議」など内外の反体制勢力による陰謀が原因、とする糾弾報道は相変わらずですが。 7月10日23時現在で「死者184名」そのうち漢族137名と発表された数字は今後も動かすことがあるのか、どうか。「世界ウイグル会議」はこれに対し、 「現地からの複数の未確認情報によると、死者数は千人
懸念されていた天候も晴れ間がのぞく上々な空模様。細長い形をした集合場所の宮下公園へ行くともうぎっしりと人で埋まっていて、おおこりゃ凄いぞ。……とワクワクしたら後ろの方はスカスカでちょっとガッカリ。500名には届かないな……と思っていたのですが、どんどん人が入ってきて人数が膨らんでいきました。 デモの終盤に、最後尾にいた警官の方に人数を尋ねると、 「600人くらいだね。今回は結構集まった。途中参加の人がずいぶんいたよ」 とのこと。1000名くらい来るかな?と期待していた私はちょっと肩透かしを喰った格好でしたが、時間がないため告知も不十分でしたし予報では雨も降りかねない天気とされていたので、上々というべきでしょうか。 デモ隊は繁華街も通るコース取りで、とりあえずウイグル弾圧に怒っている人間がこんなにいるんだ、ということは十分に伝わったと思います。目抜き通りを進むのは、不特定多数へのアピールとい
流血の武力鎮圧から3回目の夜を迎えています。外遊中の胡錦涛が慌てて帰国する破目になった今回の一件、事態は混迷化の度を深めているかのようです。 しかし観じ切ってしまえば、カギはタイトルの通り、多数派を形成する漢人(中国人)の暴力を当局が抑えられるか、ということになってきたように思います。 当ブログの朝駆けインタビューに応じてくれた在日ウイグル人、イリハム・マハムティ氏が代表を務める日本ウイグル協会のウェブサイトには、8日に入ってから異様な情報が並び始めました。 事件の簡単なまとめ。(7月8日20時30分更新) 6月26日中国広東省で失業した漢人が流したデマがきっかけで、玩具工場で働くウイグル労働者が襲撃され多くの犠牲者が出た。 ↓ 7月3日ウイグル人の世界組織、世界ウイグル会議がその事件に抗議するために世界同時抗議を行った。 ↓ 7月5日中国ウイグル地域ウルムチでもウイグル人による抗議デモが
ウイグル人による抗議デモに対し治安部隊が武力鎮圧を断行したことで事態が死者156名・負傷者1080名を出す騒乱に発展した新疆ウイグル自治区・ウルムチ市での一件、日本のテレビでもニュースなどで取り上げられていますから、大略を御存知の方が大半かと思います。 当局が大挙繰り出した治安部隊は、デモ隊に実弾射撃を行っただけでなく、警察車両(武警の装甲車?)をデモの隊列に突っ込ませて片っ端から轢き殺していったといわれています。デモ隊だけでなく近くにいた漢族(中国人)で巻き添えになった人も相当数いることでしょう。 ただし、事件による死傷者数は死者156名・負傷者1080名という6日19時の時点の数字で止まっていますから、当局は騒乱自体の幕引きを急いでいるのだと思います。 もっとも、デモに関与したと当局が認定したウイグル人を警官隊や武装警察が根こそぎ連行したままです。その数たるや約1500名というのですか
新疆ウイグル自治区・ウルムチ市におけるウイグル人のデモを当局の治安部隊が武力弾圧した事件の続報です。 最初にひとこと。今回の事件について、日本のマスコミでは「暴動」という言葉が多用されていますが、これはウイグル人に対して公正さを失した表現だと私は考えています。当初はウイグル人によるデモ行進だったのが、治安部隊による実弾射撃や装甲車両の突入などを経て、結果的に暴動のような状態になった、というのが実情ではないか、と思うのです。 昨年3月に、チベット自治区・ラサ市で発生した事件と同じです。虐げられてきた民族の怒りが頂点に達して行われたデモ行進。それを当局が武力弾圧することによって途方もなく混乱した、悲惨な状況を現出せしめた。……私はそう思うのです。 ―――― 今回の事態について興味深いのは、中国当局の事件に関する情報の出し方です。当初は小さな扱いで済ませようとした気配があります。 私の記憶違いで
大事件勃発であります。 中国新疆ウイグル自治区のウルムチ市で昨日7月5日午後、広東省の玩具工場で先月下旬に発生したウイグル人と漢族(中国人)の衝突事件に抗議するウイグル人のデモ隊が治安部隊と衝突、死傷者・逮捕者多数が出ている模様です。 当ブログの独自取材によると、治安部隊はデモ隊に発砲、警察車両の突入もあり、死者は警察車両にひき殺された人だけで17名に達し、今後状況が明らかになるにつれ、死傷者の数はより増えるものとみられています。 まずは尋常でない事態であることを示唆する写真の数々をば。 ●中国新疆でウイグル族暴動 3千人規模、2人死亡か(共同通信→MSN産経ニュース 2009/07/06/01:20) 【北京=共同】新華社電によると、中国西部の新疆ウイグル自治区ウルムチで5日午後、住民らが通行人を襲い道路を遮断、車に火を付けるなどの暴動が起きた。香港メディアは同日、ウイグル族関係者の話と
1兆円の影響とはタダゴトではありませんね。実に剣呑。この「強制認証」というトンデモ制度について当ブログでは、 ●マジっすか?中国でITの「技術盗用」を合法化する動きが!(2009/04/28) ……というエントリー&コメント欄で情報は出尽くした観があります。日中首脳会談で中国側は導入を1年先に延期したことを明らかにした、とのことですが、これって織り込み済みの予定調和では?と私などはつい勘繰ってしまいます。 世界に例をみないトンデモ制度である「強制認証制度」をまずブチ上げて、諸外国の反応をみる。要するに今回は延期を前提に飛ばしてみた観測気球だったのではないかと。 ……などと考えていたところ、高校時代のバンド仲間で、シンセを朝イチでレンタルするために一緒に大森のマンション駐車場で新聞紙をかぶって野宿した(コンセントがあったので打ち込みもやりました)S氏が理系で対中ビジネスに関わっていることを思
昨日はたくさん書いたので今日は手短に済ませます。ていうかまた徹夜明けながら今度は仕事で一日都内を歩き回っていたので、またまた例のマクロ血尿。 ……と書くと、何やら痩せ細り青白い顔をした私が地下鉄に乗ったり桜並木の街路をフラフラと歩きつつ、ときおり咳き込む口に思わず当てた掌をみると血が……てな悲壮感が漂いかねませんので申し上げておきますが、実際には薬害で海坊主と化した一見メタボちっくなオサーンがのっしのっしと徘徊しているのです(沖田総司ではなく原田左之助)。 マクロ血尿にしても数日に一度はお目にかかることができるので、これはこれで常態。先日、ある親しい年長者から「あまり生き急ぐな」と有り難い御言葉を頂いたのですが、なーにそんな格好の良いものではありません。「明日やろうは馬鹿野郎」、一寸先は闇ですからこれを励行しているだけでして。 ―――― 与太はさておき、「相変わらずな中国」の一例を今回は御
「良好な世論を作る」 という点に「2ちゃんねる」では激しく反応している模様ですが、中国報道との付き合いが長いせいで感覚がすっかり麻痺してしまった私は、 「いつもの調子だな。やれやれ」 と、つい流してしまいました。 ……いや、マヒだけではありません。日本だって新聞やテレビの世論調査なんてアテになるものかどうか、実に怪しいものではありませんか。状況に応じて数字を創作しているとか、同業他社との「談合」で足並みを揃えて「世論を作る」ことに努めている可能性を考えると、これは中国国内メディア並に信が置けません。 さらにいえば、中国国内の出来事に関して中国国内メディア、反体制系メディア、そして日本のマスコミという三者の報道内容をつき合わせて比較検討する作業(余暇の娯楽)をごく日常的にやっていると、作為的かどうかは別として、日本のマスコミによる中国関連報道の遅さと浅さ(紙幅という制約は三者とも同様でしょう
中国における事実上の最高意思決定機関・党中央政治局常務委員の肩書を持つ李長春が来日しています。党内序列は第5位ですが党中央宣伝部をがっちりと掌握しており、実際の影響力は序列以上かと。 要するにネット世論をも含む中国メディアの一切を仕切っているのがこいつです。胡錦涛のメディアの使い方もどちらかといえば古臭いのですが、李長春の方針とは一致しない部分が少なからずあり、治安系統の親玉である周永康(やはり党中央政治局常務委員)ともども江沢民が現役首脳部に打ち込んだ楔として、胡錦涛にとっては目障りな存在ということになるでしょう。 それなら李長春も周永康もぶった斬ってしまえばいいのに、となるところですが、奥の院に江沢民が後ろ盾として控えているため、胡錦涛にはそこまで踏み込むことができません。 とはいえ江沢民も引退後に院政を敷けない甲斐性なしですから、いわば小粒同士の綱引きで、それゆえフニャフニャした政争
前回の「予告編」に書いた通りです。 何だかよくわからないのですが、お呼ばれしました。 きのう3月8日のことです。お呼ばれする機会の少ない私は、そりゃもう嬉々として指定された外国人記者クラブへ。 すると……おおお! ものすごく濃密。ものすごく有意義。ものすごく贅沢。……そんな時間を過ごすことができました。 しかも!ペマ・ギャルポ氏に通訳の労をとって頂き、チベット青年会議台湾支部のタシィ・ツゥリン主席にインタビューすることができました。 タシィ氏は台湾在住なので流暢な中国語の使い手です。それゆえ直接話すこともできたのですが、ペマ氏を経由して言葉になるものの方が様々な意味で「純度」が高いと考え、中国語で出しゃばることを差し控えた次第。 このため、以下のインタビューにおけるタシィ氏の回答にはペマ氏自身の言葉や解釈も一部含まれているかと思いますが、その方がより真実を伝えるという点で適切だと私は考えて
(シリーズ:対仏「愛国」戦争【1】へ) もういい加減こういうのやめようよ、という感想がまず浮かびました。 いやー、頭がクラクラします。というより、泣きたい気持ち(@高橋幸宏)。こんなこと言いたくありませんが、愛の対極は無関心なのです。弱小・色物系とはいえ、中国の何事かに人並以上の興味と探究心がなければ、こんなブログを余暇の娯楽としてやってなんかいません。 ですからあまりに馬鹿げた出来事に遭遇してしまうと、愛想が尽きそうになってしまうのです。 当ブログにとって不可欠な記事漁りを、私は昨年の6月あたりでやめてしまいました。 第一の理由は体調不良。でも実はそれだけでなく、むしろ当時の四川大震災&北京五輪(聖火リレー)による当局の見え透いた世論誘導に乗っかって自己肥大&自己陶酔してしまい、ボルテージがバカ高くなっている中国人民を目の当たりして記事漁りを続ける気力を失った、という要因の方が大だったと
(シリーズ:対仏「愛国」戦争【2】へ) 続報です。円明園の流出銅像2体をめぐる対仏「愛国戦争」について、中国当局が大きく舵を切りました。 ……と言いたいところですが、現時点ではちょっと断言しかねる要素もあり、「大転舵」の流れが定着するのかどうか、ちょっと判断しかねています。 あと数日寝かせて様子をみたい、というのが正直なところなのですが。 ―――― さて、「大転舵」の兆候自体は非常に明確です。今回の事件を受けた論評記事が、3月3日から中国国内メディアに一斉に登場しました。その大半が、 「こういうやり方の『愛国』はいけない」 「『愛国』はもっと理性的にやるべきだ」 「こういう小細工は『愛国』でないばかりか、中国人の信用を失墜させる」 といった、いずれもが流出銅像2体を落札した上で「カネは払わない」と宣言した、文化部管轄下の民間団体「海外流出文化財救出基金」の顧問・蔡銘超に対する批判をも含めた
今回は「おフランス」の話にするつもりだったのですけど、急きょ差し替え。初動期である現在の様子をみるに1日放置しても大丈夫ですし、それより何より、チベット暦の元日である昨日2月25日の様子について、『東京新聞』の素晴らしい記事を目にしてしまった以上、これをスルーする訳にはいきません。 という訳で『東京新聞』さん、タイトルまで借用して申し訳ありませんです。m(__)m では電子版に出たその記事から。現地報告です。限られた行数の中でチベット人の怒りと悲しみ、そして中共当局による厳重なる監視態勢という緊張した状況を見事に表現した、私にしてみれば「さすがはプロ」な文章。「抗議込め読経響く」というタイトルからして、胸に迫ってくるものがあるではありませんか。 ●チベット旧正月祭り自粛 抗議込め読経響く(東京新聞 2009/02/26) 【黄南チベット族自治州(中国青海省)=小坂井文彦】チベットの旧正月を
(シリーズ「08憲章」【1】へ) それでは問題です! ちゃーらーらーちゃらっらー ちゃちゃちゃちゃちゃーららー。 ……はい、正解はYMOの「以心電信予告編」の冒頭4小節でした。……なんて与太を飛ばしている場合じゃなくなりました。 「いやはや大変なことが起きてしまいました」 とは前回の書き出しですが、今回は、 「いやはや大変なことになってしまいました」 です。何やら私も当事者の一人になってしまった訳で。 ―――― 簡潔にいきます。前回の文末にて、 と書きましたが、人事を尽くしたおかげで幸運にもボーナスステージのゲットに成功しました! 右サイドの「御家人の特別推奨本」にある『趙紫陽軟禁中的談話』を出版したことでも知られる香港の中国情報月刊誌『開放』。香港観光に来た中国本土の旅行者がこっそり買って帰る雑誌としては同ジャンルの『争鳴』と人気を二分する大手誌です。 その『開放』の社長兼編集長で今回の
金鐘氏近影(2007年) 1994年、劉暁波氏(左)と ■格段に進化した「民主化綱領」 ――「08憲章」は事実上現在の中共一党独裁体制を否定し、一方で民主的国家の成立を目指すと宣言したものとみていいか? 「その通り。中国を日本のような民主国家にするというものだ。ただ(「08憲章」の文面では)『一党独裁』という言葉は避けているが」 ――「08憲章」は長期的ビジョンとしての提案なのか、それとも切迫感に満ちた「檄文」とみるべきか? 「中国の民主化は長期的な目標。『08憲章』が主張しているものの多くは短期間で実現できるものではない。だが『08憲章』の発表に踏み切ったのは切迫感によるもの。中国社会の人権、法治、両極分化などといった不公正が、社会における様々な対立をエスカレートさせている。『時代遅れした現行の体制はもはや改める他ないことを、災難のような収拾のつかない状況が
(シリーズ「08憲章」【2】へ) ◆一党独裁に叛旗!全面的民主化求める異例の檄文「08憲章」 中国共産党による一党独裁体制の終結と全面的な民主化を求めた「08憲章」と題する文書が12月10日、中国の学者や作家、弁護士,新聞記者など303名の署名とともにインターネット上で発表された。 知識人らの連署による政策批判や政治犯釈放要求は過去にも行われてきたものの、300名以上が実名を明らかにして公然と一党独裁を批判するのは極めて異例だ。 「08憲章」は著名な反体制評論家・劉暁波氏らが発起人となって起草されたもので、「一党独裁」と明記してはいないものの、 「新中国は名義上は『人民共和国』だったが、実質的には『党の天下』だった」 「執政党が政治,経済,社会の一切を独占し」 「その結果数千万人の生命が失われ、国民も国家も極めて惨憺たる代価を払うことになった」 などと一党独裁体制を真っ向から批判。その一方
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