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1960年代に患者喘息の数は、人口の1%前後でありましたが、30年後の1990年代の調査によるとほぼ3%と言われています。特に、最近の傾向として都市部の小児と高齢者に喘息患者の増加が目立ちます。都市のような人口密集地は、農・魚村の過疎地よりも喘息有症率が高いこともあって「喘息は文明病」と言われています。1970年代に石油コンビナート工場の煤煙による大気汚染が原因となっていわゆる公害喘息が全国各地の工場地帯に多発しました。そのため公害患者認定制度が設けられて工場の排気規制が進められた結果、最近ではこうしたの公害による喘息発症率は低下しています。したがって近頃の全国的に喘息患者が増えている原因は、産業の発達による環境汚染だけでは説明できません。 喘息の発症因子には、1)素因、2)抗原物質(アレルゲン)、3)増悪因子がありますが、喘息の増加の理由は素因よりも2)、3)の環境因子の影響が大きいと
ガイドラインでは「アレルギー性鼻炎(allergic rhinitis)は鼻粘膜のⅠ型アレルギー疾患で、原則的には発作性反復性のくしゃみ、水性鼻漏、鼻閉を3主徴とする」となっています。 Ⅰ型アレルギー疾患とはIgE抗体によるアレルギー疾患を指し、外因性のアレルゲン(アレルギーの原因物質-スギ、ブタクサ、室内塵、ダニなど)があることを前提とします。スギ花粉症もアレルギー性鼻炎の1疾患であるわけです。くしゃみ、水性鼻漏(さらさらした水のような鼻水が出ること)、鼻閉(鼻づまり)が主な症状です。鼻アレルギーは鼻腔のみならず副鼻腔のアレルギーを含み、アレルギー性鼻炎より広範な概念になります。アレルギー性鼻炎は好発時期から通年性と季節性に分けられ、前者は室内塵(house dust-HD)、ダニのアレルギーが多く、後者はほとんどが花粉症です。なお室内塵は雑多なものを含んでおり、その中で1番多くアレル
“茶のしずく石鹸”を使用したことにより発症する小麦アレルギーについて診療可能な施設の一部を紹介させて頂きます(社団法人日本アレルギー学会、日本皮膚アレルギー接触皮膚炎学会の調査による)。 ここに書かれている電話番号やFAX番号などの連絡先は、診療予約や診療の問い合わせの窓口です。この電話番号やFAX、メールでの健康相談は一切受け付けておりません。例えば、「私は受診したほうがよいですか?」といったようなご相談は、受付窓口レベルでは判断しかねますので、ご心配であれば一度診察を受けて頂くようお願いいたします。必ず各施設指定の方法に従って受診をお願いいたします。なお、該当製品の使用期間やアレルギー症状出現時期などの症状に関することをメモして受診されることをお勧めいたします。 これまでかかりつけの病院がある場合は、紹介状を書いてもらって持参して頂いたほうが、診療が効率的に進みます。多くの総合病院では
どうして、小麦成分が入っている石鹸を使って、小麦の食物アレルギーになるのですか?発症のメカニズムについて詳しく教えてください。 皮膚および眼や鼻の粘膜は、人間にとって体の内側と外側の境界にあたりますので、細菌やウイルスなどの外敵から、身を守るのに必要な免疫機能が発達しています。ですから、これらの臓器はもともと色々な外的物質に対してアレルギー反応を起こしやすい臓器だということができます。私たちがアレルギーの元になりやすい成分(これをアレルゲンと呼びます)を含有する石鹸やシャンプー・その他の化粧品を使用すると、アレルゲンが皮膚、および眼や鼻の粘膜などに少量付着します。このような石鹸、シャンプーなどの化粧品はほぼ毎日使用するわけですので、ごく少量しかアレルゲンが付着しなかったとしても、繰り返し使っていると一部の人がそのアレルゲン成分にアレルギーになってしまうことが考えられます。 このような現象
はじめに 小麦は成人の食物アレルギーの原因の中で最も頻度の高いもののひとつです。特に成人で発症する小麦アレルギーは小麦依存性運動誘発アナフィラキシー(Wheat-dependent exercise-induced anaphylaxis; WDEIA)という形で発症する例が多く、誘発時に現れる症状は全身性の膨疹を特徴とすることがよく知られています。このような小麦依存性運動誘発アナフィラキシーは、我々アレルギー科医が診療する食物アレルギー症例の中でもっとも頻度の高い臨床亜型の中の一つです。(この文章の中ではこの臨床亜型を通常型のWDEIAと表現させて頂きます。) ところが2009年頃から、このような全身性の膨疹を特徴とする小麦の運動誘発アナフィラキシーではなく、眼瞼の発赤・腫脹と顔面の皮膚のかゆみの発赤・蕁麻疹を主要な臨床症状とする、これまでの臨床経験からすると非典型的な女性の成人小麦アレ
このページは、2011年5月20日に発表された「小麦加水分解物含有石鹸「茶のしずく石鹸」の自主回収について」を受けまして、その内容をさらに分かりやすく一般の方に情報提供させて頂くとともに、医療機関の方にその詳細につき緊急に情報提供させて頂くことを目的に作られたものです。 "茶のしずく石鹸"を使用したことにより発症する小麦アレルギーについてのFAQ(一般の方向け) "茶のしずく石鹸"を使用したことにより発症する小麦アレルギーについて疾患概念と診断の目安(医療従事者向け) 全国の"茶のしずく石鹸"を使用したことにより発症する小麦アレルギー診療可能施設 "茶のしずく石鹸"を使用したことにより発症する小麦アレルギーと診断された患者さんへ このホームページについて
アレルギー性疾患、リウマチ性疾患はいずれも慢性疾患であり、症状をコントロールすることを目指して、気の長い治療が必要です。また長い経過の間には調子の悪い時期もあり、必ずしも満足のいく医療環境ではありません。そのため、根拠のない民間療法や、誤った治療法の選択などが往々にして行われてきました。これらのことを鑑み、学会において、現時点で標準となるような治療法をガイドラインとして発表しました。それをもとにして分かり易い内容にしてここに載せてあります。もちろんガイドラインは金科玉条ではありません。患者様個々の病状に応じて治療法を考えなければなりませんが、一定の基準を示すものとして参考にして頂ければ幸いです。
小児気管支喘息治療管理ガイドラインは、2000年にそれまで成人と小児が一つのガイドラインにまとめられていたところから日本小児アレルギー学会がガイドライン作成委員会を組織して小児版として作成しました。成人気管支喘息と比較して気管支喘息が慢性炎症性疾患であることは共通した病態ですがリモデリングやアウトグロー、治療薬の使い方、指導の方法における小児での特徴、特異性をいかしたものとなっています。2002年には、治療薬の使い方を中心に大幅な改訂がされました。 一般小児科医、医療従事者への普及が進んでいる中で患者様や家族の方、さらに子どもにかかわる全ての職種の方々に理解して頂けることを期待しています。目次は、実際のガイドラインに沿ってわかりやすい表現にしています。 I 小児ぜん息はどのような病気でしょう (1) 小児ぜん息とは (2) 肺の中ではどのようなことがおこっているのでしょう (3)
アレルギー情報のページは患者さんや家族の方々に正しい疾病情報、診断情報を提供し、療養に役立てていただくことと、診療に携わる医療者に迅速に専門情報を届けることを目的に開設されました。個々の症状等については主治医、あるいは専門医にご相談ください。
「原因食物を摂取した後に免疫学的機序を介して生体にとって不利益な症状(皮膚、粘膜、消化器、呼吸器、アナフィラキシーなど)が惹起される現象」 ◆ 食中毒、毒性食物による反応、食物不耐症(仮性アレルゲン、酵素異常症など)は含まない (詳細は 食物アレルギー委員会報告:日本小児アレルギー学会誌.2003; 17: 558-9.参照)
日本おける喘息予防・管理ガイドラインは1993年に日本アレルギー学会によって発表され、1995年、1998年に改訂版が発表されました。ここに載せたガイドラインは1998改訂版(協和企画)をもとにしたものです。もともと医師、医学生、あるいは看護師など医療従事者を対象としたもので、ある程度の医学的知識がなければなかなか理解しにくいものです。ここではできるだけ分かり易い表現にしたつもりですが、内容の正確性を欠いては何にもなりませんのである程度の専門用語は使用してあります。患者様や家族の方が、医師から説明を受けたときの理解の助けや、自分が受けている治療法の確認などに使用して頂ければと思っています。また必ずしもアレルギー疾患が専門ではない医療者の方々にも参考になるのではないかと考えています。詳しくは出版されているガイドラインを参照してください。 ながれに沿って項目をクリックすると該当するガイドライ
今や国民の3割がアトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息などのアレルギー性疾患を持っているといわれており、これらの疾患はもはや国民病とさえいってよいと思われます。アトピー性皮膚炎については、特にステロイド外用薬に対する一部の偏った情報により、ステロイド忌避、拒否症の患者が増加し、さらに医学的根拠のない治療法が一部の医師あるいは医師以外のものによってなされ、患者を肉体的、精神的、経済的に苦しめている実情があります。ここでは2001年にまとめられたアトピー性皮膚炎治療ガイドラインを説明し、アトピー性皮膚炎に対する正しい理解と適切な治療を行う必要を述べ、指針として役立てていただきたいと思います。 日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎の定義、診断基準」によれば、アトピー性皮膚炎とは、増悪、寛解を繰り返す、�@痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つとされています。アトピー素
第1章 喘息の管理・治療の目標 第2章 喘息の危険因子・予防 2-1 喘息の発症・増悪に関わる危険因子と予防 2-1-1 素因 2-1-2 原因因子 (1) アレルゲン (2) 職業性感作物質 2-1-3 寄与因子 (1) ウイルス性呼吸器感染 (2) 屋外大気汚染 (3) 室内空気汚染 (4) 喫煙 (5) 食品 (6) 寄生虫感染 2-1-4 増悪因子 (1) アレルゲン (2) 呼吸器感染 (3) 大気汚染 (4) 運動と過換気 (5) 気象 (6) 食品・食品添加物 (7) アルコール (8) 薬物 (9) 激しい感情表現とストレス (10) 肥満 (11) その他の増悪因子 第3章 患者教育,医師と患者のパートナーシップ 第4章 薬物によるコントロール 4-1 成人喘息の長期管理における薬物療法プラン 4-1-1 β2刺激
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