サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
2024年ランキング
writer.hateblo.jp
ブロガーやライターとして活動していると、お問い合わせフォーム経由で「ステルスマーケティング」の依頼が来ることが往々にしてある。 漫画家の人にもこうした依頼はあるようで、Twitterに投稿された「映画 アナと雪の女王2」のレビュー漫画のいくつかがステルスマーケティングの疑惑を持たれ、炎上している。 こうしたステマ炎上事件に対し、クリエイターサイドからは「私だったら絶対に受けない」「断って当然」みたいな反応もちらほら見られるが、これはまさに《言うは易く行うは難し》であり、実際に自分が当事者になったときにステマを断るのはかなり難しい。 もし提示された報酬が100万円だったら? 契約締結&入金後に相手がステマの話を持ち出してきたら? 原稿納品後に「PR表記無しでツイッター告知することも含めての依頼です。契約書にも『弊社のマーケティング活動に協力すること』が条件として書かれています。従っていただけ
ランサーズやクラウドワークス等では「1文字単価0.1円」を下回るライティングタスク案件が数多く見つかる。 僕の平均筆速は時速1,600文字程度だから、これでは時給160円しか稼げない。小説家トップクラスの速筆を誇る森博嗣さんでさえ、1時間に進める原稿は6,000文字くらいだとインタビューで答えている。*1 すなわち、文字単価0.1円の案件というのは、常人はもちろん神様レベルの速筆家でも最低賃金を上回ることが不可能な案件であると言える。 しかしながら、このような低単価ライティングタスクは思いの外人気が高く、発注者が設定した作業枠がすべて埋まることも珍しくない。 なぜかというと、受注のハードルがとても低く、クライアントとのコミュニケーションコストも発生しないからだ。 提出した記事はクオリティが低くともほとんどの場合で承認される。修正指示が飛んでくる心配もない。 発注者側も文字単価0.1円で募集
隠していようと思ったが、痴漢に関する論争がネットでバズるのを見るたびに、僕自身がつらいと云うべきか、つっかえて取り除くことの出来ない心の棘のようなものがあって、この際だから告白してしまおうと思う。 男だけど電車で痴漢をされたことがある。 小学5年生のときだった。祖父母の家に遊びに行く途中で、JR京都線の普通列車に乗り込んだところだった。車内は空いていて、人はほとんどいなかったと記憶している。 椅子は窓を背にして座るロングシート(縦座席)タイプだった。 僕が座席の一番端っこに腰掛けていると、すぐ後からおじさんが乗り込んできて、僕の隣にぴったりと身体をくっつけて座った。 他に空いている席がいくらでもあるのに、どうして真横に座るんだろうと不思議に感じていた。 電車が動き出して少し経ったとき、おじさんが僕の膝の上に手を置いてきた。僕はジャージの長ズボンを穿いていた。 悪意のあるものだとは思っていな
正常な判断をすることは難しい。それはもちろん、判断をするときは自分のことを正常だと信じて疑わないからである。 事件は起こった。 12月のある日、ボクはまだ仮想通貨トレードで大儲けする夢を捨てられず、取引所のチャートに張り付いていた。取引板は赤と緑色にちかちかと点滅し、その横ではチャットの文章がめまぐるしく流れている。 そこでふとした怪情報が目の前をよぎった。 「おい、海外取引所では仮想通貨のXEMが1ドルで売れているぞ」 目を疑った。1ドルといえば当時のXEMレートの2倍の価格だ。実際にその海外取引所へアクセスしてみると、たしかに異常な高価格レートで取引されている。 つまり、日本の取引所でXEMを買って、海外の取引所に送金して売却。ビットコインに交換してから日本の取引所に戻し、今度はビットコイン建てでXEMを購入し、海外取引所に送る。そしてまた売却してビットコインに替える。 なんとこの裁定
正直に言ってこのような暗い内容の記事はもう書きたくもないのだが、あまりにも我慢ならないものを見つけてしまった。 後述するが、僕は一般社団法人 日本クラウドソーシング検定協会を経由してこのテープ起こし会社を知った。 テープ起こしはTyping Base | 業界最安値1分99円 上のサイトを見てもらえれば分かるとおり、テープ起こしを1分99円というあり得ない廉価で引き受けている。 通常、テープ起こしの相場は安くても240円/分くらいだ。通常の依頼で200円を切るなら大した買い叩きであるし、ましてや100円を切るだなんて考えられない。 だから上記のサイトを見たとき、ちょっとびっくりしてしまった。悪い意味でショックを受けた。 「安い! お値段なんと99円!!」その人件費はどこから……。 在宅ワーカーの時給は最低賃金を下回る 繰り返すけれども、先に挙げた「タイピングベース」なるサービスでは、テープ
安売りがWebライターにとって有効なビジネス戦略とならないのは、現状としてWebライティングの報酬相場が崩壊しており、すでに安売り状態にあるからだ。 先日、『もやし業界「窮状」訴えに驚きの声 「今までが安すぎた」「値上げしていい」 : J-CASTニュース』といったニュースが話題になった。 もやしを安売りし過ぎるせいで、もやしの生産者が次々と廃業に追い込まれているのだとか。 ちなみにもやし生産者協会の統計によると、もやしの平均販売価格は100gあたり15円~16円で推移している。これって、クラウドソーシングにある「100文字15円」のライティング案件とそっくりじゃないか!と思わず悲しみの息を吐いた。 「今までが安すぎた」「値上げしていい」 は、もやし業界に限らず、Webライターこそが叫ぶべき悲鳴だ。 もやし安売りの一因として、もやしの原料となる種子(緑豆)の価格高騰が無視されていた側面があ
海に浮かんだ氷山をイメージしてほしい。僕たちは水面から突き出た氷の塔を見上げて「嗚呼、あの人はなんて筆力が高いんだ。どうすればあの山のようになれるだろう」と感嘆する。 しかし、おそらく目を向けなければならないのは、海の中だ。光の当たらない、見えないセカイにこそ、筆力の本体(・・)が隠される。 前置きはこのくらいにして、さっそく本題に入ろう。 1.情報を隠すと「物語」が生まれる 情報を隠すと、物語になる。 トリックや犯行動機を隠して描けばミステリーになり、謎多きヒロインとの出会いはラブストーリーを生む。SFは世界の驚くべき秘密を暴露する。 小説を読んでいてついつい、ページをめくる指が止まらなくなるのは、隠された情報が適切なタイミングで開示されるからだ。「情報待機」と呼ばれる大変高度なレトリックである。 ゆえに、物語の面白さを分析するならば、場面においてどのような情報が未だ(・・)開示されない
小島アジコ氏の『ここは悪いインターネットですね。』および『りちょうとえんさん』を読んだ。 (Kindleストアで販売されていて、Amazonのアプリを入れればPCやスマホでも読める) 端的に述べて、インターネッツの《闇》を凝縮させた漫画作品である。もっと具体的に言うならば、ブロガーやWebライターやアフィリエイターの闇を本作品は描いている。 定職に就いていて、安定した収入を持っている人であれば、本作をユーモラスな風刺漫画として楽しめるだろう。自分とは無関係の他人が、自業自得で崖を転がり落ちてゆく姿を眺めるのは、面白い。(なんて書いたら顰蹙(ひんしゅく)を買うけれども、他人の不幸は蜜の味、とはよく言ったものだ) 対して、笑えないのが僕のような人間である。 終始、青ざめながら読んでいた。 つまり定職に就いておらず、安定した収入もなく、ブロガーやWebライターやアフィリエイターをしている僕のよう
「私、褒められるのが怖いんです」とでも言おうものなら、おいおい、まんじゅう怖い的なネタ振りかよと突っ込みたくなる。 しかし実際に、僕は褒められるのが怖いし、褒めてくる相手を警戒してしまう。好意から発せられた言葉にも、何か裏があるんじゃないかと怯える、悲しい人間である。 返報性マーケティングが生む人間不信 何年か前にブログセミナーに足を運んだとき、講師の人が最初に口に出した言葉が返報性の原理だった。 講師のプロブロガー曰く。人は他者から好意を受け取ったときに、お返ししなきゃ!と感じる心理がある。だから他者からブログを評価されたければ、まずは相手のブログを評価せよ、と。 はてなブックマークを利用しているブロガーを検索し、彼らのツイッターをフォローしよう。記事のシェア拡散には積極的に協力し、いいね!やポジティブなコメントを書き込んで、相手にどんどん好意を与えるべし。 そうすれば返報性の原理が働き
ブロガーさんの書いた「ASP比較記事」をいくつか眺めていて、なにせ僕は《もしも》愛用者であるので、もしもアフィリエイトの評判はどんなもんじゃいと調べていた。ところが悲しいことに、紹介記事のピントが、ことごとくズレている。表向きに出ている情報をサクッとリライトしたようなサイトしか見つからない。 多くのサイトでは、もしもアフィリエイトのメリットを下記のように列挙する。 もしも経由でAmazonと楽天のアフィが貼れる W報酬制度やキャッシュバック制度がある サイトに合ったプロモーションを機械的に見つけてくれる「自動マッチング」ツールがある 楽天のモーションウィジェットがある たしかにどれも事実ではあるが、コアユーザーから言わせてもらうと《もしも》のメリットはそこじゃない! そこじゃなさすぎる!! あまりこういったポジショントーク的な記事は書きたくないのだけれど、《もしも》のASPとしての真のメリ
アドセンス広告をどこに配置すれば効果が高いのか。稼ぎたいブロガーさんにとっては、重大な関心事だと思う。で、他の方のブログハック記事を見てみると「アドセンスを記事中に配置しましょう」の意見が案外多い。 たしかに、アドセンスを記事中に挟み込むことによって、短期的には収益が増える。データとしてはそのとおりである。 ただ数年以上の長期スパンで考えたときに、この配置は損失が大きいのではないかと私的には考えている。 記事中のアドセンスは「クリックされたら」困る 簡単な話、記事中のアドセンスはクリックされたら困るのである。 記事中のアドセンスがクリックされるのは、ユーザーが途中で記事を読むのをやめて、広告主のサイトに移ってしまうことを意味する。 極論を言えば、ユーザーがそこで離脱するのは「記事内容よりも広告内容に興味を惹かれたから」である。 書き手としては、最後まで記事を読んでもらえてこそ本望のはず。読
当記事では、アニメ「けものフレンズ」の主人公であるかばんちゃんが、どうして《かばんちゃん》と呼ばれなければならなかったのか、その意味について考察する。 なお、けものフレンズ最終話までのネタバレを含むため、未視聴の方はブラウザバックされたし。 下記に最終話とは無関係の、僕の描いた「雪山編:Another」の漫画を置いておく。その間にお逃げください。 (画像:僕はてっきり、雪山編ではこのようにして解決するものと予想していた) 第10話 ロッジ編「かばんちゃんの鞄は《荷物》ではない」 さて、最終話の考察に入る前に、非常に重要な「第10話 ろっじ」の伏線を見ておきたい。 ロッジに到着したサーバルちゃん・かばんちゃん・ラッキービースト一同。アリツカゲラの案内により一通り部屋を見学し終えたあと、サーバルちゃんが次のような発言をする。 サーバル「ねぇ、かばんちゃん。荷物置いたら探検しよ。」 第10話(0
「プロブロガーになるために就活やめます!」と高らかに宣言するブログ記事が、はてなブックマークで炎上しコメント欄で袋叩きにされる。はてな界の恒例行事であり、またか、と思わないわけではないのだけれど、胸が痛い。 とくに「新卒切符を投げ捨てるなんてもったいない!!」といった類いのコメントは、心にグサグサと突き刺さる。 僕は、新卒切符を投げ捨てた側の人間ではない。正反対で、新卒切符を大切に握りしめて就活というレールに喜んで乗っていった人間なのだ。 大学三年の十二月には就職活動を始め、そして卒業する大学四年の三月まで就活を続けたが、内定が得られなかった。大手志向ではない。中小企業をメインで受けていたし、ハロワにも足繁く通った。電車を三時間乗り継いで、山奥の農家にまで面接に行った。 新卒カードよりもさらにレアカードである、社長や人事部長のコネも使った。政府がやっている新卒者就職応援プロジェクトにも参加
クラウドソーシングでよく見かける文字単価0.5円のライティング案件。手数料で20%も抜かれるから、時給換算だと数百円にしかならないことも多い。 下記のブログでは『時給にすると96円!』と低単価に嘆くWebライターの話が紹介されていた。 記事中で言及されるWebライターは『1200文字、報酬600円(手数料引きで実質480円)、調べ物に5時間を要するライティング案件』を受注したようだ。 記事品質が問われない低単価案件(サテライトサイト量産問題) 僕の知っている2013年頃は、この手の低単価案件はアフィリエイターがサテライトサイトを大量生産するために発注をかけていた。そして記事の品質はほとんど問われないのが通例だった。 だからおかしいのは報酬額ではなくて『調べ物に5時間を要する』の部分。こんなのは15分くらいでちゃちゃっと1200文字仕上げれば、そこそこ良い時給になるよね? というのが当時の感
去年に、簡単な文章チェックツールを作った。サブブログの方でこれを紹介したのだけれど、想定していた用途とは異なり「小説原稿」のチェックツールということで話題になってしまった(もちろんこれはこれで嬉しい)。 紹介記事としては重複するものの、このブログはアフィリエイターさんやWebライターさんも見てくださっているので、こちらでももう一度ご紹介したい。 1.「リライトマーカー」低品質の外注記事で多用・乱用されがちな表現をマーカーで指摘 文章推敲支援ツール「リライトマーカー」 リライトマーカーは、僕がとあるクライアントさんから「某所で外注した記事の品質がひどいので全50記事リライトしてほしい!」というヤバそうな案件を請けたときに開発したツールだ。 ちなみにクライアントさんは、1文字単価0.2円で発注をかけていた。 クオリティ重視するなら最初から単価を上げてよ!!と、僕は(クラウドソーシングライターの
ASPの管理画面レポート(A8.netやもしもアフィリエイト)では、CTRという指標を見ることができる。ご存じの通りCTRは「クリック数/広告表示回数」で算出される。インプレッションに対して、広告がクリックされた割合を示す指標だ。 それで先日「アフィリエイトリンクのCTRが異常に高い」という案件に出くわした。どのくらい異常に高いかというと、CTRが61.9%もあったのだ。 つまり広告を見た人の過半数がアフィリンクをクリックしているわけで、これはあまりにも高すぎる。誰かがイタズラで大量にクリックしているのか…? と訝しんだが、早い話、CTR異常値の原因は「WordPressのプラグイン」にあった。 プラグイン「Broken Link Checker」がリンクをクリックしていた 結論を述べると、ページ内にリンク切れがないかを自動的にチェックしてくれるWordPressのプラグイン「Broken
AmiVoice SP2にはアフィリエイト・プログラムがあるため、どうにもレビュー記事には『お金を稼ぎたい人のポジショントーク』が多い。レビュー記事は、良いところは良い、悪いところは悪いとはっきり書かなければ意味がない。 今回はAmiVoice SP2(音声認識ソフト)を半年間使ってみた所感を書いていきたい。検索経由で当記事にお越しになった方はご存知のとおり、AmiVoice SP2は『声で文章を書くためのソフト』です。 アマゾンで★1の低評価レビューが多いのは何故か? 僕が実際に購入したのは AmiVoice SP2のダウンロード版(Amazon)で、使用感には概ね満足している。しかしアマゾンのカスタマーレビューを見たらびっくり。 ★1の低評価がたくさんついているではないか。(パッケージ版の方には44件のカスタマーレビューがあり、うち10人が★1をつけている) 低評価は「音声認識精度が悪
文筆業を営む者にとってオバケよりも恐ろしいのが「執筆スランプ」だ。僕は専業Webライターとなって3年になるけれど、スランプオバケにはたびたび悩まされている。 文章を書くのが好きでライターやってるんでしょ?とよく言われる。でもぶっちゃけてしまえば、文章を書くのは基本的には苦しいし、面倒だし、やる気が出ないときもある。(いや、日常茶飯事だ) それでも、筆一本に生活が懸かっている。 やる気がなくても、本気を出せなくても、あるいはうまく書けなくてベッドの上をのたうち回ることになっても、僕は原稿を書き上げなくてはならない。 すなわち執筆スランプを抜け出すための「実用的なノウハウ」が必要なのだ。 先延ばしをするのは好きでないので、結論を最初に書いてしまおう。僕は執筆スランプを回避するため、あるいは抜け出すために、下記のルールに従って執筆している。 執筆時にはストップウォッチを用意する。「STARTボタ
生粋のポメラ愛好家であり、家にはDM20,DM100が並んでいる。未だDM100が現役機として動いているだけに、少々後ろめたい気持ちはあったが、物欲を抑えきれずにポメラDM200を買ってしまった。 この文章はもちろん、ポメラDM200で打っている。 さて、当記事に辿り着くのはおそらくDM200のレビューを探している人であろうから、まだ他のサイトでは書かれていないポメラの長所・短所について記しておきたい。 先にネタバレをしておくと、一旦落としてから持ち上げる戦略で書いていく。 (写真:左奥DM20・右奥DM100・中央手前DM200) ポメラDM200の改悪点・短所について DM200はDM100と比べると大幅な進化を遂げているが、改悪点が無いと言えば嘘になる。 他のレビューサイトで挙げられている短所としては 画面を開けてから起動までの時間がワンテンポ遅い 電池式じゃなくなった バッテリー充
Webサイトやブログを運営していて「PVを伸ばしたい」と考えるのであれば、おそらくこれから話す情報は知っておいても損はないと思う。 結論から述べると、Webライターは「主観的な文章」や「自分の体験談」を書くことができない(・・・・・・・・・)。もちろん、すべてのWebライターに当てはまる話ではないのだが、この《縛り》に拘束されているライターはかなり多い。 クラウドソーシングにおける「主観禁止」の原則 一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会の発行する「WEBライティング技能検定講座 実践編」のテキストには『客観的でない文章の削除』を推敲時にせよと書かれている。(p.80) 同じく高単価Webライティングのお仕事サイト「サグーワークス プラチナライター」においても、基本的に『主観的な文章や体験談はNG』とされる。 サグーワークスの上記記事では、2つの例文を対比して客観的に第三者目線で書くこ
当ブログ『Webライターとして生きる』は2016年01月18日に開設された。ここまでブログを続けてこれたのはひとえに読者の皆様のおかげであり、この場で深く感謝を申し上げたい。 【目次】 当ブログの目標 第一目標:《書く苦痛》からの解放 第二目標:《書けない苦痛》からの解放 筆者について 仕事依頼について 広告について 連絡先 当ブログの目標 当ブログは、文章を書く《楽しさ》を伝えることを目標としている。もちろん、Webライターとして生計を立てるには、楽しむだけではいけない。記事を書いて収入を得る方法論や、筆力を伸ばす技術論が必要となるだろう。 けれども、僕たちは最初に考えた方が良い。どのような文章を書いたら、自分を幸せにできるのかを。読者について思い悩むのはその先のレベルの話で、マネタイズについて頭を抱えるのはもっともっと先の話だ。 まずは、書く楽しさを見つけよう。僕はブログを通じて、その
「僕の人生を変えた◯◯冊の書籍」といったタイトルで、自己啓発書のラインナップをお勧めすると、手斧を持ったはてなブックマーカーがやってくる。彼らは「いい年してそんな本しか読んでいないとは嘆かわしい。低俗な自己啓発書に身をやつしていないで古典文学を読め」と説教をする。 似たようなことをショーペンハウアーも言っていて、彼のほうがさらに毒舌である。次から次へと出版される「凡俗な新刊書」を『毎年無数に孵化するハエのようだ』と形容して、そんな本は投げ捨ててしまえ!とさえ言っている。 詳しくはショーペンハウアー『読書について』(鈴木芳子 訳/光文社古典新訳文庫)を読むといいだろう。創作者には大いに役立つ劇物である。 おっと、大幅に話が逸れた。今回ご紹介するのは『ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。』(マイク・マクマナス 著)だ。 ソース?あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。 作者
『Google Adsense 代替』『アドセンス 代わり』このような検索キーワードで私の運営ブログに訪れる人が多い。たいていこのようなキーワードで検索をすると、上位表示される記事ではアドセンスの代わりとして忍者アドマックスやnendを勧めていたりする。この件について、クライアントのアフィリエイターの方と話していた。「むしろ逆だよなぁ……」という見解で一致した。 アフィリエイターとしては、むしろアドセンスの方が『収益の代替手段』であり、メインはASP(A8.netなど)から得る成果報酬なのだ。まず前提条件として、アドセンスでは『1PVあたり0.1円の収益が発生する』と仮定して考えていきたい。この数字に関しては、ポジ熊さんのブログ飯は難しくないよ!ブログで飯を食うまでにかかる年月 - ポジ熊の人生記の記事を参考にした。上記記事を読めば、ブログ飯の難易度についておおよその見当がつくだろう。 月
アフィリエイトで成功するために、何よりも大切にしなければならないのは「己の良心」である。この一言に尽きる。お金を儲けるのは大いに良いことであるし、僕だって札束を扇子代わりにする生活には憧れている。 しかし、金のために良心を売り渡してしまってはいけない。 (どこぞと知れぬWebライターが綺麗事と理想論をほざいてやがるぜ…)と思われるかもしれないが、至って本気である。そもそも僕たちは、いつかかならず死ぬのだ。未来の成功とやらのために、今この瞬間の《生》を犠牲にしてどうする。 「自分が今ここに生きていること」を肯定できないような、後ろめたい行為はすべきではない。何度でも言う。 アフィリエイトでは何をやるべきなのか? アフィリエイトサイトを作るうえでやるべきことは、すべて「~ない」という否定形で示せる。以下に箇条書きにする。 嘘をつかない 読者を騙さない 口コミや体験談を捏造しない 科学的根拠を捏
レトリックが小手先のテクニックだと思われるのは、悲しい。レトリックは「書くこと」そのものである。レトリックを知れば、文章を書くのは楽しくなる。 はっきり言って、僕のような、ライターを本業としている者であっても、原稿を書くのは苦しい。とても苦しい。「あぁぁぁああ、うまく書けないよぉ!!」と頭を抱えてベッドの上をのたうち回るのは、日常茶飯事だ。 「俺って適性がないのかな……」と思い悩むことだってある。文章のセンス、切れ味、上を見れば果てしなく、自分のちっぽけさが惨めになってしまう。 それでも、僕は、良い文章が書けることを知っている。それは自分の文才を信じているからではなくて、偉大なる先人達が築き上げたレトリック(修辞技法)の素晴らしさを信じているからである。 自分の才能に自信が持てないのなら、レトリックの神を味方につけよう。きっと、僕たちの良き友となってくれるはずだ。 楽しいピクニック 今日は
デジタルハリウッドの口コミを探してみると「辛辣な批判」や「悪評」が多く見つかる。これらすべてが嘘とは言わないが、ネットに出ている情報は偏り過ぎではないかと思う。 ここでは僕が実際に50万円を支払って、半年間デジハリ大阪校に通学してWebデザインを学んで得られた所見を書いていきたい。 僕は現在、Webデザイナーではない。結論から述べると、Webデザイナーにはならなかった。 Webデザイナー専攻フリーランスパックを受講した経緯 デジハリ公式サイト(http://school.dhw.co.jp/course/web/index.html)を見てもらえば分かるとおり、このコースは48万円かかる。神戸から大阪へ通う電車賃を含めると、費用は50万円を超える。 半年で50万円だから、大学の授業料並みだ。決して安い買い物ではない。 僕は当時、フリーランスでWebライターをやっていて(今もやってるんだけれ
フリーランスでWebライターをしていて、恐ろしいことが今年の3月に起こった。月初めに「〆切はまだ先やし大丈夫やろ……」とアニメを見たり漫画を読んだりして自堕落に過ごしていたら、いつの間にか納期が1週間後に迫っていたのだ。 おっ、これはちょっとヤバイかもな、と思ってスケジュール手帳と電卓を片手に計算をしたら「1日に2万文字を書かなければ納期に間に合わない」というエジソンもびっくりの驚愕の事実が判明した。 なんて自己管理のなってない奴だ。フリーランス失格だぜ。という言葉はもちろん、私の後頭部に深く突き刺さる。 そんな、窮地に追いやられた私を救ったのが ポモドーロ・テクニック!!! こんにちでは比較的ポピュラーな仕事術&時間術として知られている。ポモドーロ(Pomodori)はイタリア語でトマトの意。パスタを作るときに使う25分のキッチンタイマーを用いることから命名された。 ポモドーロ・テクニッ
フリーランスのWebライターとなって3年目となる。以前は企業の内勤ライターだった。アフィリエイト事業を中核とする会社で、僕は美容・健康系の記事制作を受け持っていた。 働きやすい環境だった。4人の社員さんで会社を回していて、みんな仲間意識が強い。僕も仲間に(非正規雇用だったが)加えてもらえ、若かったので「五条くん、五条くん」と呼ばれ可愛がられた。 先輩はよくコーヒーを奢ってくれた。社長さんは、孫娘の可愛さについて、ことあるごとに自慢していた。僕にはHTMLやPHPの手ほどきをしてくれた。みんな優しく、いつも和気あいあいとした空気が流れる。「これがアットホームな職場ってやつか……」と嬉しかった。ここで一生働こうと思っていた――。 無い内定のまま大学を卒業した僕にとって、あれほどに優しく快適な職場はなかった。対人恐怖があり、学生時代に就活で100社全滅。そんな落ちこぼれの自分をライターとして拾っ
クライアントさんから連絡が入った。「SEOの効果を高めたいので、ちょっとリライトして記事の文字数を増やしてもらえませんか?」僕はその場で快諾をする。今月は収入がピンチなのだ。国民年金の引き落としで口座残高がゼロになるくらいのピンチだった。引き受けないわけにはいかない。 しかしリライト案件か。リライトは文字単価が安い。多分今回も1文字単価0.5円を切るだろう。クライアントの提示した元記事は、およそ3000文字の文量があった。Webコンテンツの記事において、3000文字は十分なボリュームだ。ここからさらに文字数を増やす必要があるのだろうかと、首を傾げる。 「それでですね、五条さんには、この記事の文字数を3000文字から15000文字に増やしてほしいんですよ」顧客はさらりと言ってのけた。僕は目を白黒させて椅子から転げ落ちる。聞き間違えかと思った。「い、いちまんごせんもじ、ですか!?」 クライアン
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Webライターとして生きる』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く