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今年の「#文学」
mattune.hatenadiary.org
(注意:ネタバレとか気にしないで書きます) 噂の『君の名は。』作品評を読んでしまった。 新海誠というアニメーション作家の独創性、新しさを理解するうえでほんとうに重要なのは、かれがゼロ年代という固有の時代、そしてアニメ以外のオタク系コンテンツという固有の領域とが交錯する地点で出現したイレギュラーの才能であり、だからこそ、たとえばジブリ(宮崎駿、高畑勲)から押井守、庵野秀明を経て細田守にいたるような、戦後日本アニメ史の正統的な文脈やレガシーをじつはほとんど共有していない、いわばアニメ界の「鬼っ子」的存在だ というやつだ。 この文章の中身についてに細かくは言わないけど あの糸森町の草木に東映動画から名作劇場、そしてジブリを経て繋がるDNAが感じられなかったのか? 仕草で人物の内面を見せる細やかな芝居に、森やすじさん・近藤喜文さんから流れる芝居作画のDNAを感じなかったのか? 翻るスカートのそのプ
「父を探して(原題:O MENINO E O MUNDO、英題:The Boy and the World)」 を見た。 最初に言いたいのは、やはり邦題の「父を探して」は良くない。 原題はポルトガル語だが直訳すれば「男の子と世界」。 英題もそれに則している。 にもかかわらず、そしてこの映画の内容にもかかわらず、 なぜ「父を探して」などというタイトルにしたのか。 そういう発想こそが、 この作品が批判したかったものではないか、と思うのだが、 皮肉にもというか、ある意味ではこの作品に流れるポジティブな諦観の的中ともいえる。 アブレウ監督はインタビューでこう答えている 「私がこの映画を制作した方法そのものが政治的なメッセージなのです。 表現の自由を求める叫び、従来の主流派のやり方との決別、 巨大なアニメ産業が私たちの息の根を止めようとしていることへの嘆き、 そして現在のアニメ産業からの独立を求める
魔法つかいプリキュア3話、このスピード感、イメージの重ね方、 こういうアニメを求めていました。 正直なところ、あまり魔法つかいプリキュアにはそこまで期待してませんでしたし、 1話、2話もそれほどグッとこなかった。 段取りをこなしている割に、状況説明が十分できてるかというとそうでもない、 という印象。 「ふたりはプリキュア」を意識しているというのはわかるものの、 形は真似ていても、「ふたりは」ほどの勢いがないのではないか?と。 しかし、この3話。 1話、2話のフラストレーションを解消してあまりあるテンポの良さ! ●冒頭シーンの巧みさ まずは冒頭 いきなりこのシーンから入るというのが、 この回の「テンポ」に対する強い意識を感じる。 本来であれば、 ・自宅に連絡を取りたいと主張するミライ ・どうすれば連絡が取れるか? ・校長に聞く⇒水晶で電話出来る ・なんだって〜 みたいな段取りが必要な場面、そ
なんとなくこの時期になると目にする話数単位10選という企画。 (http://shinmai.seesaa.net/article/410027036.html) 今年は、なんか気が付いたら 「ウレぴあ総研」の兼業ライターになっていた(http://ure.pia.co.jp/articles/-/28772) ストレンジャーさんが 「"話数単位で選ぶ年度別アニメベスト10"企画に参加される人たちに知っておいて欲しいこと」 http://d.hatena.ne.jp/tunderealrovski/20141216/p1 というkarimiさんシンパの記事を出したり、 かたや反kamiri論壇からは、 WEBアニメスタイルの「アニメスタイルが勧める今こそ観たいアニメ100選」 のテキスト担当にも名を連ねるbonoさんが <僕が10選に参加しない理由> (http://jaguar-note
dアニメストアやバンダイチャンネル見放題の登場で、 過去の名作にアクセスしやすくなった昨今ではあるが、 その中で鬼門となる作品がある。 それが、ルパン三世セカンドシリーズ、通称:新ルパンだ。 何が鬼門か。 まず第一にその評価である。 今では、ルパン三世といえばまず『カリオストロの城』 宮崎駿が監督した名作だ。 そして次にあがるのが『ルパンVS複製人間』 こちらは吉川監督のハードボイルドさの光る名作。 そしてテレビシリーズとしてはやはり初代のファーストシリーズ、 通称:旧ルパンの評価がずば抜けて高い。 旧ルパンについては、アニメスタイルにおいても 小黒 で、『ルパン三世[旧]』も基本なんで、全部観てほしい。 作画も勿論凄いんだけど、最近思うのは、画作りにしろストーリーにしろ、 とにかく『旧ルパン』はアイデアや描写が独創的であり、 なおかつ魅力的だったんだ、という事。今になっても延々とパクら
先日、藤津亮太さんの「アニメを読む」を聞きに行った。 題材は『未来少年コナン』 言わずと知れた宮崎駿による傑作TVアニメだ。 今回聞きに行ったのは、 スタジオジブリの宮崎駿というものを先に知っている世代として、 『未来少年コナン』をリアルタイムで見ていた世代の目線というものに興味があったからだ。 収穫は色々とあったが、私の中で一番大きかったものは ラピュタとの比較からみたコナンという切り口、 そしてそれが世代によって違うのではないか、 ということだ。 ●宮崎駿にとっての漫画映画 ラピュタとコナンの比較の上で重要なのが、「宮崎駿にとっての漫画映画」。 漫画映画というのは、それ自体にはあまり意味はなくある種政治的な言葉だが、 宮崎駿にとっては、意味のある言葉だったようだ。 宮崎駿の発言などを総合すると 漫画映画性は 1、説得力を持ちつつも、ルール破りな嘘 2、秘めている願いや憧れを呼び起こす理
ソウルイーターノットのコンテにまさかの松尾衡さん! サンライズ作品では時々各話コンテでお見かけしますが、 まさかノットにくるとは! ボンズ作品はゴシック以来かな? そして、 松尾衡、百合、アメリカ、死、歌とくれば、 連想されるのは、やはり RED GARDEN 思い返してみれば、松尾さんとソウルイーターノット ひいては橋本昌和監督は方向性が一致している。 というわけで、故・今敏監督とのRED GARDENについての対談を振り返ってみる。 今 敏監督× 松尾 衡監督 対談 その6 「『RED GARDEN』の演出に見る、演出家・松尾 衡らしさ」 http://web.archive.org/web/20071114075753/http://clappa.jp/Special/79/6/ ――『RED GARDEN』で松尾 衡監督らしい演出というと、どういうところになるのでしょうか? 今 敏
先々週、藤津亮太さんのレビュー講座に行ってきました。 題目は『映画けいおん!』 『けいおん!』をあまり楽しめなかった俺としては、 かなりの難題。 『映画けいおん!』についても、 水池屋さんが「素晴らしい。でも面白いかどうかは別」と言っていたので、 この機会まで見ずに来た。 藤津さんにも「良さがよく分からない作品だった場合にどうしますか?」 と聞きましたが、 「何回も見るというのは手でしょうね。10回とか。見れば見ただけの蓄積になる。」 との答え。 というわけで、見てみました。 何回も。 そして、確かに得られるものが2つありました。 1つは「ラスト15分は凄く面白かった」ということ。 もう一つは「『映画けいおん!』は二倍速で見ると面白い」ということだった。 レビューは1つ目の「ラスト15分」を軸に、書きました。 そして、偶然にもtatsuzawaさんのところの同人誌のテーマが 「映画けいおん
良い悪いは別にしても、劇場版けいおんの800倍くらいは 『映画』してた。 その意味では、映画館で見て正解だったかな、と 以下、備忘用のメモのためネタバレ注意 ・モチ蔵のリンゴ ・序盤の回想のトリッキーなレイアウト(小川太一さんぽい?) ・広角とピン送り、デジタルぼけの多用 参考URL http://mineralharvest.blog96.fc2.com/blog-entry-138.html http://mineralharvest.blog96.fc2.com/blog-entry-139.html http://mineralharvest.blog96.fc2.com/blog-entry-140.html 五年越しくらいで、 ミネラルハーヴェストさんのいう 「デジタルぼけの気持ち悪さ」を実感するくらい 徹底してデジタルぼけが使われていた。 ・そのジャンプカット、いるぅ〜?(ボ
なかなかパソコンに向かう時間がないので スマホから更新していくスタイルに切り替えていく。 キャプとかタグ打ちとか基本なし。 今期はソウルイーターノットがイチオシ。 橋本監督のテレビシリーズとしてはTARI TARI以来だが、 その硬質さは健在。 エンジェルビーツの最終話からの橋本監督の硬質さにハマってる身としてはありがたい。 この橋本監督の硬質さというのは何なのだろう? 最近、それをよく考えている。 まず、硬質な画面について言われるのが、 『FIX』と『ロングショット』の多用。 FIX、ロングショットはいわば『定点観測』あるいは『監視カメラ』であり、機械的な印象を与える。 しかし、橋本監督の硬質さはそれではない。 むしろ、『アップ』でのカット割りが独特に感じる。 橋本監督は、複数キャラがいる場面でもキャラ一人のアップを使う。 アップで複数キャラを出すと、キャラの距離感から温もりを演出したり
「もう一度ラブライブ!」 この言葉に凝縮されているような、 分割2クールというものに真正面から向き合った1話だった。 ただの2クールモノと分割2クールの最大の違いは、 制作者も視聴者も関係者もみんな含めた、人間のテンション。 2クールものが「段々とこのスタッフにも慣れてきたな」 となっていく後半に対して、 分割2クールでは一回やりきった後の状態から もう一度立ち上がらなくてはいけない。 その様子が穂乃果を通じて描かれていた。 「もう一度ラブライブ!」という事態に対する 「ラブライブ、出なくていいんじゃないかな」 という穂乃果の言葉、 ミューズのメンバーも驚くが、私も驚いた。 このセリフは 「ラブライブ2期、作らなくてもいいんじゃないかな」 という事と同義のように聞こえる。 京極監督が、「2期を制作しましょう」と言われた時に そう考えたのだろうと。 でなければ、なかなか出てくる台詞ではない。
行ってまいりました、あいうら蟹ナイト2。 有給を使ってしまったので、 今週余裕なさそう・・・ なので、今日のうちに備忘録というか、メモの書き写しを ●細居さんのキャリア ・手塚プロダクションには手塚治虫の漫画が好きだから入った。 ・美大では手塚治虫の漫画ばっかり読んでいて、求人に「手塚プロダクション」があったので、応募した。 ・中村「他のスタジオは考えてなかったの?」 細居「全然考えてなかった。手塚プロダクションだから入った」 ・手塚プロダクションでは出崎統監督の作品を中心にやっていた。 ・入ってすぐにやったのは、ハーモニーのトレス。 それが何枚も何枚もある。 中村監督「そんな何枚もあるものなの?」 細居「何枚もありましたね〜」 動画をやったのは、3ヶ月後くらいからだった。 ・杉野昭夫さんからはとにかく「立体を取れ」と言われていた。 美大でも立体が弱点だったので、かなり苦労した。 ●フリー
アニバタのたつざわさんがフリクリを見終えたとの事なので、 先日一緒にustをやったわけですが、 その中で、たつざわさんが 「6話の凸型機関車が可愛くて良かったですね」 と謎の感想を言っていて。 ぶっちゃけ、 「何言ってんだこいつ?」 状態だったというか、 どのカットかすらよく分からない。 しょうがないので、 絵コンテで該当シーンを探してみる と あった。 しかも、 (かわいいの) って書いてある! 久々にビビりましたね。 たつざわさんは絵コンテは見てないそうですが、 曰く「いや、だって普通の箱型より全然かわいいじゃないですか!」 なるほど、、、 しかも、私はこれで満足してたんですが、 たつざわさんは絵コンテとかはそんなに興味がないようで、 それよりも 「この電気機関車にはモデルがあるはず」 と興味はモデル探しへ。 しかし、意外に難航。 そこでキャプチャーを参考に探すことに よく見ると書いて
(1)理解が進んだ:物語に対するノイズや劇中で説明されない設定、ごった煮の映像表現のため、理解に時間を要した (2)その後のアニメがフリクリ的な方向に進んでいった。 1、写真コラージュや漫画などの表現(神山予言、シャフトの台頭) 2、やれやれ系ハーレム主人公(2〜4話の調子に乗りつつげるのが、今のやれやれ系ハーレムアニメ) 3、金田系復古(アンチ"リアル"系) 4、大人の不在 5、深刻になり過ぎない雰囲気 6、オタク向け日常系(生活アニメ byアニメ様) 7、影と線の少ない作画(貞本キャラデザとしては、後の細田守作品に近い)
レビュー講座に土曜日にまた行ってきました。 今回のお題は『時をかける少女』…… なんというか今の俺にとっては細田守は 「昔好きだったけど幻滅した女の子」的なところがあるので、 なかなか、感情の制御の難しいお題。 とかいいつつ、限定版DVDも絵コンテもムックも細田守インタビューが載ったFreestyleも 全部いまだに持っているんですが。 そんなわけで、どう書くか。 橋本カツヨ信者として個人的な恨み節をつらつらと書いてもいいんですが、 それではせっかく、藤津さんの講座に行く意味が無い。 「レビュー=バイヤーズ」というのが、この講座の根底にあるので、 これに則って、ブログではまったく気にしてない、 「読んでもらう」ことを主眼にしてみよう。 とそんなことを考えていました。 ●書く段階 とりあえず念頭にあるのは、 「『時かけ』は細田守の変換点だった」ということ。 それは、一番最初、『時かけ』を試写
アニプレッションのおはぎさんが ガイナックスのアニメ群が自己言及的な傾向がとても強いのは、初めて制作した「王立宇宙軍」からしてスタッフ達の状況などを踏まえて作った、とても自己言及的な作品だったから。そして王立以降も監督をカウンセリングして企画を立てる為、自己言及的側面の作品が続いたのだと思う。 と言っていた。 それで思ったのが、 宇宙軍=ガイナックス だとすれば、 現実のガイナックスから、『王立宇宙軍』のその後を逆算出来るのではないだろうか ということ。 ○『トップをねらえ!』 『王立宇宙軍』という作品はまさにガイナックスにとっての 人工衛星だったわけで、まずはそれが飛んだ、というから考える。 ということは、次に来るのは、やはり『トップをねらえ!』だろう。 仮に、 シロツグ=山賀さん だとして、 では、『トップをねらえ』の立役者である 庵野さんと岡田さんは誰なのか? 実は、この二人のモデル
ついに新番組の第1話が続々と放送されているわけですが、 やはり、第1話で一番興味深いのが 第1カットの入り方 映画については、「ファーストカットが良し悪しを見れば、映画の良し悪しがわかる」という人もいます。 しかも一度映画館に入ってしまったら、最後まで見るとしかない映画と違い、 TVアニメは、最初で視聴者の心掴まなければ、視聴を断念されてしまうかもしれません。 そういった意味でも、「ファーストカット」は重要といえるでしょう。 このファーストカットについて、アニメでは、いわば定石として多用されているものがあります。 その定石とは (1)BGオンリーあるいはモブカット(PANやT.U.などをすることが多い) (2)ナレーション の2つ。 例えば、庵野さんが「最高のロボットアニメの1話」と評している 「機動戦士ガンダム」の1話は (1)と(2)の合わせ技を使っていますし、 「少女革命ウテナ」も影
藤津さんのレビュー講座の第二回目に行ってきました。 今回の課題は『秒速5センチメートル』 前回の『となりのトトロ』は、小さい頃から何十回と観ていて、 自分の中でどういう作品か、という部分が固まっていました。 なので、割かし楽に書けたし、 ヒネリを入れる余裕もあったのです。 でも、今回の『秒速』は、結構前に1・2回観たきりで、 その後は、観てない。 そして、前に観たときは、あんまりピンと来なかったので、 そのままにしてた、というわけです。 ●書くにあたって とりあえず、この『秒速』については、私はいわば初心者なので、 「世に全く新しい観方を伝える」というよりは、 私の中の作品の土台みたいなものを固める過程を伝えよう という方向で書くことに。 そして、映像をみていく内に、 なんで、前に見たときにはピンと来なかったのか。 自分の中でしっくり来なかったのか、 という部分がわかってきました。 言って
今日は 藤津亮太さんの『レビュー(短評)の書き方講座』 に参加してきました。 藤津さんで「レビュー講座」というと、 似た名前の『アニメレビュー勉強会』というのがあるそうですが、 これはそれとは全く別物。 私は『勉強会』の方には参加したことがなくて、 それは、藤津さんの考え方とか手法は、私のものと全然違うので興味はあるものの 「参加者が採点して意見交換」というのにあんまり魅力を感じなかったからです。 それに対して、この「書き方講座」は藤津さんが指導をしてくれるとのこと。 最近は仕事でも、仕様書・企画書・報告者の類を書く多くなったので、 趣味を実益を兼ねて、という意味でも良いかな、と思って受講しています。 というわけで、第1回目の題材は『となりのトトロ』でした。 フォーマットは800字〜2000字で、掲載媒体を各自想定して書くというもの。 参考文献としては『ジブリの教科書3 となりのトトロ』が
ステラ女学院の監督のインタビューを発見 http://anifav.com/special/20131104_2282.html なかなか面白い内容で、 同時に、彼の自主制作アニメ「ニッポニテスの夏」も思い出した [作者より] 最初は「河童のクゥと夏休み」や「鉄塔 武蔵野線」みたいなジュブナイル作品を作ろうとしていました。 しかし、話を考えるために僕の子供時代の記憶を辿っていくと、その頃感じていたストレスがまざまざと蘇り、 「殺してやる!殺してやる!」と独り言を呟きながら絵コンテを描いていると、 結果的にこんな作品が、出来上がってしまいました。 この作品を見て不愉快に感じる方もいると思いますが、それは作った僕のせいじゃなくて、 地域や学校社会にひそむ理不尽な暴力、または子供時代に誰もが持っている、 己の視野の狭さ!のせいなのです。 http://doga.jp/contest/con21/
すとらいさんが亡くなったそうです。 http://d.hatena.ne.jp/str017/20131102/p1 karimiさん伝手で知り合って、スカイプしたり、ユーストしたり。 特にkarimiさん主催で私が実況をやった「アニメドラフト会議」では、 2010年・2011年と参加選手として、 そしてディフェンディングチャンピオンとして 盛り上げてくれました。 また、何年か前のクリスマスの時には 急遽、ユースト環境を用意していただき、 水池屋さんとbonoさんと末澤さんと、ユーストできたのも面白かったですね。 あのユーストが出来たのは、すとらいさんのおかげでした。 本当に、懐が深く、独自の感性でアニメを見ている人で、 もっとすとらいさんのアニメ語りを見たかったなぁ。 ご冥福をお祈りいたします。
キルラキル3話を見て、 お話の部分で ステラ女学院を思い出したので、 それについて書いておく。 流子のパワーアップ部分の流子と鮮血の台詞 流子「神衣を着るってことはお前と一体になるってこと、 お前が私に素肌になるってこと。それがお前を着こなすってこと、そうだな!鮮血!」 鮮血「ああ、その通りだ!」 これを聞いた時に思い出したのが、ステラ女学院の4話のそのらの、どうしたらヒットが取れるかの説明 「そう、ゼロセンチメートルだったらヒットはとれる。そのためには、 撃つものと撃たれるものが同じになればいい、わかるか? 撃たれる的は撃つ自分だ、相手も、味方もサバゲーフィールドの全てを同じにするんだ。 そしたら自分と的は、ゼロナノメートル」 キルラキルの「キル」は着るであり斬る ステラではそれは撃つになる。 「服が素肌になる」とは「キルものとキラレルものがゼロナノメートルになる」 ということ。 同じに
仕事も含めて色々と大変だった2010年夏に、 俺を癒してくれたのは、 「祝福のカンパネラ」だった。 その中でも、特に気に入っていたのが5話と8話で どちらも、及川さんのコンテ回だった。 その中で、5話について書いたのが 「逆らわないバッティングの重要性〜祝福のカンパネラ」 http://d.hatena.ne.jp/mattune/20100807/1281185288 5話がまず良かった。 画面が、退屈になる瞬間が皆無なんだ。 例えば場面の繋ぎ 食卓⇒部屋(買い物の依頼)⇒商店街 と繋いで、 何もない「移動」は一切排除 10月13日の記事のコメント欄で 「どんだけ退屈してるかよくわかる」 と言われるように、 退屈してるの駄目なんだよね。 だから、アニメを見ていて「俺、今、画面から興味途切れたな」 という瞬間がないというのが、 私にとってのアニメの良し悪しの重要な基準。 どうしたら興味が途
のんのんびよりは1話も、 その「圧縮演出」に心打たれたのですが、 2話はさらに俺好みな錦織演出が! 錦織さんは00年代以後は、 オサレ系バトルモノの仕事ばかりが増えてしまいましたが、 私の中ではやはり、 少女革命ウテナの七実回の人! (参考:http://nextsociety.blog102.fc2.com/blog-entry-2259.html) シュールなメルヘンこそが錦織さんの本領だと思うわけです。 その意味では、 都会人のメルヘンとしての田舎を描いている「のんのんびより」は まさに錦織さんにうってつけの題材! しかも錦織さんは コンテが脚本から変わって良いと言うと、「監督だからでしょ」と返されますが、僕はコンテマンの時の方が変更する事が多いです。話を変えるのではなくて、状況設定をはっきりつくる事で、その場面のリアクションが変わってきます。 https://twitter.com
今期のアニメは平均点が高くて、どれも見逃せない感じになってしまっている。 ただ、この平均点というのが曲者で、 まだ前期のステラや帰宅部のような「飛びぬけた」作品はない。 もっともステラも「飛びぬけた」のは3話以降だったので、焦る必要もないが。 しかし、幾らなんでも良い作品が多すぎるので、ここで整理する。 今期:必見枠 ミス・モノクローム てさぐれ!部活もの これは必ず観る。 時間が短かいというのもあるが、とにかく対時間の効用が抜群に高い2本。 てさぐれは、それでも手描きアニメでやってほしかったなぁ、とは思うけど 今期:お気に入り枠 アウトブレイクカンパニー のんのんびより 今期の「画面の持ち」の2強。 視聴者の、いや、私の「興味の持続性」と波長があっている。 アウトブレイクカンパニーの「退屈感のなさ」というのはカンパネラに近いかもしれない。 また、のんのんびよりもそれに比するレベルの「高圧
●ミス・モノクローム 自他ともに認める堀江嫌いの俺だが、このミス・モノクロームは 面白かった! 岩崎監督が極上生徒会モード+ミルキィホームズのふでやすかずゆき という組み合わせらしい仕上がり。 約190億円の資産家でアイドル、から無一文のコンビニ店員に身を落とす様は まさにミルキィホームズ的。 その落差の魅せ方として、岩崎監督の「時間圧縮力」が際立つ。 さすがは、富野監督を憧れとする岩崎監督、と言ったところか。 堀江に関しても、こういう加工された風な声ならOK 片言キャラは、声質だけで勝負できるから、堀江さんでもOKというわけです、俺の中で。 とりあえず今期は忙しい時は、これだけ見ればいいかな、 とすら思える仕上がりでした。 ●キルラキル ああ、今石さんはこんな、 こんな、「ステラ女学院」の続編みたいなもの を作っていらっしゃったんですか 俺には纏 流子の 声は俺には沢城みゆきに聞こえる
ステラ12話を観たときの率直な感想しては 「物語としては欲求不満、アニメとしては満足」 だった。 物語については、先週の11話で99%終わっていたと言って過言ではない。 数少ない物語としては、12話にあったのは、 ●ゆらの「れんとの飼い主になる覚悟」 くらいだろう。 11話で、ゆらがれんとを「犬」だと認識していたことが表現されていました そして、ゆらはこの、やたらと懐いてくる「犬」に対して、 飼う決心がつかなかった。 しかし、11話ラストで「自己肯定」を終えたゆらは、 やっと、れんとの想いを受け入れて、 「弾をもってくるように命令」し、 そして、れんともそれに応えた、というわけです。 百合オタ的には、この 一連のシーンはぐっと来ましたね! やはり、ゆらは女王の器。 れんとはそれを見抜いたのか。 れんとがゆらを気にかけていたのは、 ゆらを救おうというのではなく、自分の飼い主として覚醒してほし
ステラ10話を見たときに、強く感じたのが 凛はネオジオンのシャアほどはクズではなかった ということだった。 彼女にはまだ迷いがあるのか、 暴走しているゆらを良い様に使ってマシーンにしてしまおうとまでは思っていない。 その点でいえば、シャアとクエスというよりは、 この二人の関係は「Zガンダム」のクワトロとカミーユの方に近いかもしれない。 つまり、凛はネオジオンのシャアではなく、エゥーゴのクワトロだ、ということだ。 そう考えると気になる台詞がある。 「前回の戦いを踏まえて判断したの、それ以上でもそれ以下でもありません」 なにげない台詞のように見えますが、 この「それ以上でもそれ以下でもありません」という 厳密には日本語としておかしい表現。 これはいわば「アニメオタク間の符合」なのです。 そう 「今の私は、クワトロ・バジーナ大尉だ。それ以上でも、それ以下でもない」 このクワトロさんのかっこよさと
あいうら蟹ナイトいって参りました、有給使ってw そんなわけで、せっかくなので忘れないように備忘録を残しておく。 ・細居さんがアニメーターとして素晴らしいのは質の高さだけでなく、物量面の多さもあるということ ・4話の先生のジャンプはコンテで想定した以上のものを細居さんが入れてきた。 ・小木曽さんの特徴はリアリティ。膝裏は特にそれが顕著。 ・細居さんが大胆な作画をするのに対して、小木曽さんは繊細。 ・菊池さんの線には自信がある。 ・原画は元々3人(細居・小木曽・菊池)でやりたいと思っていた。 ・3話までは時間を掛けて作ったが、その後は怒涛のスケジュールに ・監督「簡単なコンテ」→全然簡単じゃない ・元々は劇場作品(ねら学)の後だから、軽い作りにしようという話だった→全然軽くない ・とにかくレイアウトの難易度の高い作品。レイアウトがむずかしいと、それで動かすのは何倍もむずかしくなる。 ・基本が3
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