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今年の「#文学」
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今月より晴れて、情報処理安全確保支援士(登録番号028693)を名乗れるようになりました。昨年取った医療情報技師と合わせて、医療情報システムの情報処理安全についてのプロフェッショナルであることをある程度の説得力を持って説明できるようになったと考えています。 とはいえ資格をとったら急に仕事ができるようになるかというとンなわけないので、より複雑な課題解決ができるように継続して学んでいきます。とりあえず今日は、なぜセキュリティなのかと、今後の抱負をここにまとめておこうと考えた次第です。 なぜ今セキュリティなのか 私はいままでCDワークフロー改善であるとか、ログ管理含めた保守性であるとか、エンタープライズアプリケーションの性能改善であるとか、どちらかと言えばシステム実装に寄った非機能要件を多く見てきました。 一応OSSライセンスの管理やビルドスクリプト改善から発展して、OSS脆弱性への対応も経験し
Twitterでこれ↓が流れてきて、あれーあのクラスは無いんだー、まぁ最低限と言われると違うかもなー。と思うのがあったので便乗。 nowokay.hatenablog.com java.util.Objects recordの導入で不要になってきたメソッドも多いが、引数の検証などでまだ出番がある。防御的な書き方を簡単にしてくれるのでおすすめ。 java.util.Scanner 標準入力を受け取ってゴニョゴニョするツールを書くのに便利。競技プログラミング御用達。 java.util.concurrent.Executors スケジュール実行とか、スレッドを立ち上げてなんかするとか、そういうときに役立つ。 java.util.concurrent.CompletableFuture JavaにPromiseって無いんですか、と言われたらCompletableFuture があるよ!と返してま
自分のなかにあったマネジメントに関する固定概念の続き。リーダーシップに関する固定概念を棚卸しして自覚的になるためにまとめます。 リーダーシップとマネジメントの違い 自分の中ではこれはかなり明確です。私はVisionary Leadership and Strategic Managementという言葉を多用していますが、マネジメントが戦略的に地盤を作ってリーダーシップがその上でreactiveに問題解決に動くイメージ。例えば文化を醸成してガードレールを用意するSREはマネジメント的だと言えます。 他の観点から言うと、私が言うマネジメントはドラッカーが提唱するものを指していて、ほぼほぼ経営のことです。顧客の創造に必要なことは全部やる。しかし「やる」というのは直接手を下すことではなく、権限委譲や組織文化づくり、つまり「自分より強い人に気持ちよく働いてもらう」ことを指しています。だからこそのビジ
中途採用メインの会社に転職して、違うバックグラウンドのひととたくさん話すようになって、自分の中の固定概念というか思い込みや信念みたいなものがよく見えるので、それを言語化しておきたい。— 新米医療情報技師 (@Kengo_TODA) 2024年1月27日 固定概念、自分の行動を爆速にしていくうえでは非常に有効なバフなんですが、ナチュラルに「あれ?僕またなんかやっちゃいました?」を生産する機会にもなるのできちんと棚卸しして自覚的になっておきたいため、まとめました。 「ちゃんとやる」コストを自分で払う ソフトウェアエンジニアリング業あるあるだと信じているのですが、この仕事はベスト・プラクティスが積み上がっていて目指すべき働き方が明確なだけに、「ちゃんとやる」ことがとても難しいという問題があります。たとえばRedmineのようなものでチケットを積み上げてガントチャートを消化していくようなプロジェク
そりゃ間違ってるんだけど、ではどうするべきなのかが見えてないなぁという話です。 事業が大きくなると組織という仕組みの重要性が上がる 同僚が何千人といたメガベンチャーから社員数20数人のスタートアップに転職してから1.5年経ちました。ここまでに自分が貢献した内容にはSREや医療情報技師としてのものも当然あるのですが、マネジメント経験のあるIndividual Contributorという立場から組織の成長や組織における連携について補足や関連情報を提供するということも意外とありました。例えば社内ブログや社内勉強会で触れたものには以下のようなものがあります: コーチング紹介 ヒューマンスキル紹介 爆速アウトプットを組織的に支える施策 事業の急成長における表側と裏側 稟議入門 こうした知識や観点を個々人が持つことは、ボトムアップと呼ばれる自発的な行動を支援する意味では大きな意味があります。そして少
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし、とは徳川家康の言葉らしいですね。この記事では人生という旅路を振り返ること無く歩んでしまうと自己成長と健康に良くないので、ちょいちょい振り返りをするといいですよ、そのためにはコーチングというものを知っておくと捗りますよ。という話をします。 エンジニアにとって振り返りというとポストモーテムのイメージがあるかもしれませんが、今回対象にしているのは個人の活動に対する組織的な振り返りのことで、人材育成の文脈でフィードバックと呼ばれるものです。目標管理(MBO-S)とかOKRとかもこれに含まれます。 読み手としてはマネジメントも想定しますが、どちらかと言えば新社会人ないし組織運営の観点を補強したい方に向けています。コーチングは「コーチングのしかた」という技法も重要ですが「コーチングというものがあるのだ」という認知もまた自己成長と健康に役立つと考えています。よ
2年前のブログが未だにブクマされるので、念のため掲題の件について書いておきます。 端的に書くと、あのブログで挙げた懸念事項が解消されたのでどんどん使うと良いと思います。 SLF4J v2の安定版がリリースされた 良かったですね。ちなみにv2.0.9から slf4j.provider プロパティでproviderを指定できるようになったので、Service Loaderによるprovider探索をガツッとスキップできます。多くのユースケースでは利用したほうがログの単純化や起動の高速化に有効のはずです。 SLF4Jの活動は最近活発 JIRAのデータを見れば一目瞭然。私もGitHub Issueで回答に回ったりしますが、著者の方も頻繁にコメントしてくれてます。最近のLogbackの脆弱性への対応も充分に早かったのではないでしょうか。 図1 2023年の活動状況。緑の線が6ヶ月近く右肩上がりなのに
株式会社ヘンリーでSREなどをやっている id:eller です。 この記事は株式会社ヘンリーAdvent Calendar 2023の4日めの記事です。一昨日の記事はkobayangさんのアラートを早く上げる・早く拾うでした。 さて、以下は筆者の日頃の業務を切り取った図です。みなさんはこちらを見て、どのように思われますでしょうか? 図1 ひろく協力を呼びかける図 図2 社内規定の浸透を試みる図 図3 新入社員の皆様に対して規定の確認をリマインドする図 なんだコイツ偉そうだなとか、真面目そうとか、厳しそうとか、そういう印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか。実際は柔らかく優しい人格かもしれないし、いつもニコニコして話しやすい人かもしれないし、背後で体調悪くて学校を休んだはずの小学生が飛び跳ねてるかもしれないですが、そういう個性や雰囲気はチャットに頼りがちなフルリモートではなかなか伝える
Accelerate 第1版(以下単にAccelerateと呼ぶ)はDevOpsに関するトレンドを抑えるうえで基本となる本なのですが、もはや古く最新の知見が書いてあるとは言えません。State of DevOpsは毎年アップデートされているのですがコンテキストを丁寧には抑えてくれず、背景を含めて読み解くのが難しいという印象があります。どうもAccelerate 第2版がそろそろ出るらしいんですが、とりあえず現時点での自分の理解をまとめておきます。 端的に言うと、これらは安定したソフトウェアを高速に顧客に提供できる良い開発チームの特徴を踏まえ、皆さんの組織で再現可能にするための研究であり指針です。当然「良い開発チームがあれば常に良い問題解決ができる」というわけでも「ここで定義された良さが組織問わず普遍的である」というわけでもありませんが、顧客の課題に立ち向かうための組織設計において良い仮説を
この記事は集まれKotlin好き!Kotlin愛好会 vol.47の懇親会でちょっと触れた内容を、膨らましてブログ用にまとめ直したものです。 注意点として、Java用静的解析OSSの開発保守を長年やってきたJavaプログラマがKotlinに乗り換えて1年経ったころに書いている、という強力なコンテキストがあります。また「何十年前の話をしてんの?」という部分が多く存在しますが見逃してください 🙇♂️ プログラミング言語の成長はすべてを解決する どんなプログラミング言語にも固有の問題は必ずあります。私が一番長く書いてきたプログラミング言語であるJavaでも、いくつかの課題が指摘されてきました: 不要な同期を取りすぎている(StringBuffer, Hashtable, Vectorなど) シリアライズ・デシリアライズが遅い(Serializableインタフェース) コレクションにどのような
今年の医療情報技師能力検定試験に向けて、医学医療編・医療情報システム編の学習を進めてきました。toB系プログラマとして働き始めてから見てこなかった単語や発想がたくさんあって面白かったので、印象的だったところをまとめます。 医療現場はロールベースかつイベントドリブン 医療現場では(乱暴に言うと)各部門やシステムの間を「オーダ」をはじめとしたメッセージが飛び交っている、というモデル化ができそうです。 多くの役職だと何ができるかが法で定められていて、そうした役割をどう組み合わせるかも予め想定されており、そのコラボレーションをメッセージで行っているということです。 これはけっこう医療現場というものを特徴づけるものだと思っていて、パッと思いつくところでも以下のような事が考えられます: 業務の属人性を下げるための仕組みとして機能することが期待される。 アクターのTODOや期待されるアウトプットが明確。
ホットな話題に乗っかって、私がSpotBugsというJava向け静的解析ツールのOSS開発から手を引いた理由をまとめてみます。 自分がJavaを使わなくなった 先のブログでも指摘されている通りで、自分がそのソフトウェアを必要としなくなったというのは大きな理由になりました。Kotlinに乗り換えたことでJavaを書く機会がなくなり、Kotlinが生成したclassファイルの解析はSpotBugsには向かなかったので、SpotBugsを使わなくなりました。 SpotBugsにKotlin対応させることは技術的には可能ですが、ソースコードも考慮して解析できるdetekt(ktlint, diktat)がある世界でわざわざやることではないという感想です。 リターンが無かった 自分が使わないツールのメンテナンスを継続するには、やはりある程度の見返りを求めたいというのが自分の気持ちとしてありました。G
組織の話が好物なので色々読んできたのですが、結局ティール組織はよくわからないままでした。最初に本を読んだのが5年も前なんですね。 ティール組織は面白くなかったというか、個人的にはそこまで響かなかった。歴史書読んでるみたいな感覚で……。リーンスタートアップは部署レベルで実践できそうだけど、こっちはそうは思えなかった。— 絶賛異世界転生中 (@Kengo_TODA) July 6, 2018 で、自分なりに考えた結果、大きく2点においてよくわからないのだと思ったのでメモしておきます。 以下、「ティール組織」と書いた場合は書籍「ティール組織」を指します。なお昔読んだ本を読み返しながら書いているので読み飛ばしによる誤解などはあるかもしれませんし、ここ5年で新しい発見があったとしても私はそれをキャッチアップできていないことにご留意ください。 組織に人間の弱みを補う機能を求めたいのに、スキル常時発動を
久々に古い知識を整理していて、けっこう更新されているものが多いのでここにまとめる。 JDK Mission Control (JMC) JMCはOracleのウェブサイトからダウンロードできる。 標準ではOS標準のロケールが利用される。UIを日本語化する場合は jmc.ini で user.language システムプロパティを設定する。これはJVMに渡す設定なので必ず -vmargs よりも後ろに書く(Eclipseの設定と同じ)。 -Duser.language=ja 利用するJVMは jmc.ini で -vm システムプロパティを設定する。これはJVM起動前に使うので -vmargs よりも前に書く。 -vm C:\Program Files\Java\jdk-17.0.7.7\bin\javaw.exe ThreaddumpとJFR 昔はThreaddumpファイルを複数取ってI
前回書いたのがもう4年前でビビったのと、最近いろいろ進展があったのでまとめてみます。 actions/setup-java の依存キャッシュを使わない これ自分が実装した機能なのでホント申し訳ないんですけど、今なら gradle/gradle-build-action を使ったほうが良いです。 利点は公式が説明しているので読んどいてください。 github.com spotlessApplyして差分が出たらSuggest Changeする reviewdogが action-suggester という素敵なアクションを提供しています。GitHub Actionsでフォーマッタを実行して差分ができた状態でこのアクションを実行すると、GitHub Pull RequestのSuggest Change機能を使ってフォーマットを提案してくれます。 github.com フォーマット適用箇所が多い
いよいよ試用期間が終わりまして、ドメイン知識はともかく同僚の働き方はだいぶ掴めてきた気がします。6ヶ月何をやっていたかは会社の方のブログに書いたので、こちらでは感じたことを書いておきます。なお入社2ヶ月時点での所感を別の記事に記載しています。 文脈 人事給与,会計や購買管理といったERPをメインとしたパッケージベンダーから、医療機関向けERPを提供するスタートアップに転職した SaaSを製品ラインナップに加えようという活動に従事した経験があるので、パッケージとウェブサービスと両方それなりに知っているつもりだった 製品開発、製品運用、プロジェクトマネジメントないしピープルマネジメントはわりとわかっているつもりだった ウェブサービスとパッケージはやはり大きく違うという話 ウェブサービスのほうがサポートバージョンを絞って効率よく開発できる、動作環境を掌握できるので細かいサポートが不要になるといっ
数えてみたら意外と数あったのでまとめます。 release-please Google謹製のリリース自動化ツール。monorepo対応のRelease Drafterという感じですが、リリースはDraft Releaseの安定版への昇格ではなく、PRのマージによって行います。PRでリリースするという点ではgit-pr-releaseぽいですが、ブランチは main だけでリリースブランチは無い感じ。changesetsよりはとっつきやすい印象です。 github.com 例えば↓のようなワークフローを用意すれば、モジュールごとにGitHub Releaseを作成するためのPRを自動作成できます。 初期セットアップでJSONファイルを2つ作る必要があるのが若干面倒ですが、それさえ越えてしまえば考えることは少なさそうです。 # .github/workflows/release-please.
前回の退職エントリに続けての入社エントリです。 2022年7月1日より株式会社ヘンリーにSREとして入社しています。Java→Kotlin、AWS→GCP、Ansible→Terraformなど技術的には大きな変化を伴う転職でしたが、SREとしての観点や課題解決プロセスへの習熟、そして持ち前のひとがらのよさ(なぜか変換できない)などのポータブルなアビリティに助けられて2ヶ月生きています。このエントリーでは入社の目的と2ヶ月働いてみての転職の感想を残しておきます。 目標 新卒入社のころと違って自分なりの働き方やプロフェッショナルとしての在り方があるためそこまで厳密な目標は定めなくていいのかなと思う反面、振り返りや内省が成長の糧になることも確かなので、3つほど定めています。 1. 顧客と開発現場から学び、製品とチームを継続的に改善する さすがに14年も経つと、ある程度はITエンジニアとしての基
Gradle v7.5の時点ではまだIncubating段階の機能ではあるのですが、Gradleの新しいプラグイン jvm-test-suite がいい感じなので紹介します。 docs.gradle.org 解きたい課題:サブモジュールや統合テストが出てくるととたんに面倒になるビルドスクリプト Gradleは設定をDSLで記述するので基本的には何でもありなのですが、やはり定形コード(boilerplate)は少ないほうがビルドスクリプトの見通しも良くなります。もちろんGradleは「設定より規約(Convention over Configuration)」の考えを持っているため、ある程度は空気を読んでSourceSetやTaskを自動的に生成してくれます。しかしテスト周りにおいてはこうした自動生成は十分ではなく、次に挙げるような課題がありました: サブプロジェクト全てに対して実行したタス
14年勤めたソフトウェアベンダーを今月末で退職します。私が入社したころは新卒が3年で辞めるという話があって、漠然と自分も似たような感じになるのかもと思っていたので、まさかここまで長く在籍することになるとは想像していませんでした。お世話になった皆様、ありがとうございました。 職場近影(2018年1月) 一生に何度もあるイベントではないので、14年前に立てた入社目的を満足できたのかと、14年を経て自分の何が変わったのかを書いてみます。 私は誰? 手広く働いてきたジェネラリスト寄りのITエンジニアです。研究開発、性能改善、製品開発、要件発掘、品質保証、テクニカルライター、OSPO、セキュリティ、SREなどを色々やってきました。「何やってる人なんです?」と言われてうまく説明できた試しがありません。 OSSプロジェクトではクラスファイル解析ツールSpotBugsやSLF4J向け静的解析ツールのメンテ
私がコードを書くときには「オブジェクト指向でいくか、それとも関数型か?」みたいなことはほとんど気にしていません。特にオブジェクト指向については人によって定義から違うこともままあるため、この手の議論がとても遠回りになることも多いと感じます。 ただきしださんのLT資料を拝見して、もしかしたらまだ需要があるのかなということで、この話題にどう接するべきか考えていることを書いてみます。 どう書くべきかはコンテキスト次第 結論から書くと、どのようにコードを書くべきかはチームや解決したい課題、利用言語や既存資産などのコンテキストによって変わります。 ので「何がオワコンでこれからは何が来る」みたいな議論は、チーム内という限られたスコープでのみ有効なはずです。 チームよりも広い場で議論する場合は、「どういったコンテキストにおいてどのような書き方をするか」のように若干抽象的なテーマが適切でしょう。 言い換える
正解は int @NonNull [] です。な、なんだってー! 本当です。Java言語仕様書にも記載がありますが、配列を修飾する場合は [] の手前にアノテーションを書く必要があります。JVM仕様書に記載の例のほうがわかりやすいかもしれません: @Foo String[][] // Annotates the class type String String @Foo [][] // Annotates the array type String[][] String[] @Foo [] // Annotates the array type String[] 組み合わせて考えると、「要素も配列自体も非nullのString配列」は @NonNull String @NonNull [] になります。コレクションは @NonNull List<@NonNull String> みたいにわ
DevOpsやCIOps、GitOpsなどを通じて生産性向上を突き詰めていくと、コンパイルやテストだけではなくリリースまで自動したくなってきます。リリースには必要な作業が多く、また頻度も高くないため毎回思い出したり間違えたりが発生するためです。 特に変更内容をまとめて文書化する作業は、利用者に対する影響度もその煩雑さも高いため、自動化できれば文書の品質向上やリリース頻度の向上に大きく貢献できます。本記事では、筆者がNode/Java界隈でよく見るリリース自動化手法について紹介することで、リリース自動化の敷居を下げたいと思います。 なお本記事で言う「リリース」は、jarファイルやコンテナイメージなどビルドの成果物をリポジトリやGitHub Releasesにアップロードして他プロジェクトやデプロイ環境で利用できるようにすることを指しています。環境に対する「デプロイ」や、エンドユーザへの公開を
こちらのエントリーが素敵だなと思ったので、最近書いてるKotlinプロジェクトのベストプラクティスをまとめてみます。一部はJavaプロジェクトにおいても利用できるはずです。 zenn.dev 基本方針 参加障壁を下げる。OSSプロジェクトでもプロプライエタリ・ソフトウェアプロジェクトでも、新しい開発者が参加するコストを下げることには大きな意義がある。 環境差異を吸収する。javaにPATHが通ってさえいればOSに関係なくビルドが通るようにする。 プロジェクト固有ルールを作らない。Conventional CommitsやKeep a changelogなど、ひろく世に使われているルールを採用する。 Gradleを設定する Spotlessを使う コードのフォーマットはformatterに任せて人間は細かいことを考えない、というのが不特定多数が参加するソフトウェアプロジェクトのあるべき姿だと
ソフトウェアプロジェクトではないGitHubリポジトリにどのようなライセンスを適用するか?という問いを東京都オープン・ソース・ソフトウェア公開ガイドラインのIssueで見かけたので意見を述べてみます。結論を急がれる方は以下のサイトをどうぞ。 choosealicense.com なお筆者は弁護士でも法律家でもないので、ここの記載内容はあくまでも参考に留めるようご注意ください。また本投稿では、Open Source Initiative (OSI)による承認を受けたオープンソースソフトウェアライセンスに限らず、その他のライセンスも含めて「ライセンス」と呼んでいます。 GitHubリポジトリにライセンスを適用しないとどうなるのか GitHubの利用規約には以下の定めがあります: License Grant to Other Users Any User-Generated Content yo
New Relic アニキこと清水さんから共著書「New Relic実践入門」をいただきました。ありがとうございます。清水さんにはかつてRDBMSの性能調査をいかに効率的かつ実践的にするかご教示いただいた恩があるのですが、今もその道を追求し活躍されていると知れて嬉しく思います。 破壊的イノベーションを現場の「あたりまえ」にする本書 さて本書は「Part 1. New Relicを知る」「Part 2. New Relicを始める」「Part 3. New Relicを活用する」の3部で構成されていますが、特に「Part 1. New Relicを知る」が割り切った構成になっています。「監視とは何か?」「既存手法にはどのような限界があったか?」「近年の技術革新による新たな課題は?」といった背景をすべてすっとばし、いきなり「オブザーバビリティとは何か?」の説明から入っているのです。まるでTyp
ホビープログラマいいよね🥺(ポジショントーク https://t.co/bkf6Nlnoxx— ㊗転剣アニメ化! (@Kengo_TODA) September 14, 2021 というようなことを私はよく主に採用の文脈で口走るのですが、ちゃんと内容をまとめておこうと思ったのでメモ。特に保守運用を経験しているというのが強いと思っているので、そこに注力して書いてみます。 障害対応の経験が積める 10年ほど前にTwistoire (ついすとわーる)というサービスを運営した際に、利用想定の甘さから半日程度のサービス停止を招いたことがありました。 blog.kengo-toda.jp 個人が無償で提供していたサービスとはいえ、使ってくれているユーザに対してそれなりの責任を感じた記憶があります。またひとりで使っていたころには発生しなかった障害なので、単純に課題の分析と解決が面白そうに映るのも事実で
初心者向けのPull Request(PR)作成方法はopensource.guideをはじめとして数多く見るのですが、もうちょっと突っ込んだというか中級的な内容の記事を読みたかったので自分で書きます。題材として主に直近で書いた大きめの機能追加用PRを使っています: github.com 修正や新機能を入れる利点を明確に伝える 何かを提案する場合、その背景には必ず動機となる利点があるはずです。これはとても単純に伝えられることもあれば、テストやグラフを作成しないと伝わりにくいものもあります。 今回の変更では、GitHub Actions workflowの定義ファイル簡素化とパフォーマンス改善が利点でした。定義ファイルが簡素化されることはドキュメントで簡単に伝えられますが、パフォーマンスは測定しなければわかりません。よってパフォーマンス検証用のリポジトリを作成し測定を行うことで、ビルド時間が
みんな大好き、State of DevOpsの2021版が来たぞーhttps://t.co/7yFtAblwFn— Like a Galarian Linoone (@Kengo_TODA) July 21, 2021 ということでスキマ時間に読み進めていたので、感想と面白いと感じた点をまとめときます。網羅性が高く公平なまとめが必要な方は、3〜4ページに掲載のExective Summaryをおすすめします。 テーマは「中間層からの脱出」 6ページ目を見てもらえれば一目瞭然、今回のテーマは生産性が高くできず中間層で留まっているチームに対する処方箋の発見にあるようです。 近年のレポートは「今更それは無いでしょ」って感じのLow levelが5%強、「リアルチートじゃん」って感じのHighが10%強で、ほとんどのチームがMiddleに属していました。ごく少数の上澄みが高いパフォーマンスを出して
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