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2016年7月14日木曜日

ちょっといい紙使うといい感じ/【厚紙】A4サイズ用紙 上質紙<135kg> 500枚

普段ちょっとしたものを書いたりするときはコピー用紙を使っているのだけど、もうちょっと厚めの紙なら落書きでも飾れるし良いかなと思った。だいたい普通のコピー用紙っていうと70kgくらいらしいので、その倍近い135kgの紙を買ってみた。値段は普通のコクヨの共用紙の三倍近い値段だった。


見た目だと分からないだろうけど、かなりしっかりした紙で、プリントとして渡されるような厚みの紙じゃない。本の表紙なんかに比べるとやや薄いが、この紙で何かを印刷して渡されたら、おっよそ行き! という感じの紙である。

裏写りの心配もないし、紙自体の白さや品質も結構いい感じ。なんかこんな感じの紙があれば、なんだって描けるし、飾れるぜ、と思って、ちょっとしたものなのだけど、すごく買ってよかったと思った。


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2016年7月10日日曜日

うまくなくても楽しい/ メカトロ ウィーゴ No.01 あか & きいろ

ネットなんかで上手い人の作品が見られるとか、ハウツーが簡単に調べられるってせいもあるんだろう。あるいは、もともと人はそういうもんなのかもしれないが、ちょっとみんな上手くやろうという気持ちが強すぎるんだと思う。絵を書くのが好きだとか、物を作るのが好きだとか言うと、多くの人が「私には出来ない」とか、「私は下手だ」とか言う。私は毎回思う。別に出来なくて下手でも、好きになることは出来るのに、と。

そもそも、趣味で上手くできるなんていうのは、さんざんっぱら楽しんで遊んで、そうしたらたまたま上手になれたとか、運良く自分に向いていたとか、そういうときに結果として起きることであって、実際上手くならなくて良いし、辛い練習だの、単調な修行だのが要るとか言う奴は、ゴミ箱に叩きこめば良いと思う。

そんなわけで、趣味で何かをやりたいなら、まずやってみるべきだと考えている。
やる前に何かを考えてそれが役に立つことなんてほとんどないので、まずはやって、作業を一回終わらせてみることだ。そのときの注意点は、とにかく嫌だったりすることを徹底的に避けて、自分が好きなことを徹底的にやり、自分の採点を甘くして成功だったと信じこむことだ。
それでいい気持ちになれたらきっとそれを趣味にすることができる。

私の場合は、とにかく面倒くさがりで細かいことが下手なので、出来る限り楽して、ものすごく大雑把にやる。細かくでき無いと嫌だとか、そういう作業こそ好きだと言うなら、ちゃんとやればいい。私はちょっと気持ちのツマミをひねれば、例えば色塗りではみ出した部分とか、指紋が着いたりした部分は味だと自分を説得できるので、もう徹底的に細かくやらない。

そんなわけでメカトロウィーゴのあかを塗った。


塗り残しが盛大に残っていたり、それこそ指紋もあれば、左右で同じパーツなのに塗り方が違ったり、落っことして塗装が禿げたところもある。目の透明パーツも片方ない。ただ気にしてない。気に入ったものが良く出来たと思ってご満悦である。

プラモデルを塗るのは、たぶんこれで二つ目で一個目はもう一年くらい前にやったものだが、面倒臭さを感じてしまったので、しばらくやっていなかった。今回は前回よりもっと適当に、混色しない限りはビンに直接筆を突っ込んで塗り、境目とか全然気にせず、思いつくまま塗った。表面が汚しの入った赤みたいになってるのも全然狙ったものではなく、単に暗めの赤にしようと思って黒混ぜて塗ったら黒すぎたので、適当に薄めた赤を乗せたらそういう感じになっただけである。



字とか隅っこの方の色はサインペンのポスカで書いている。ポスカはプラスチックやガラスに乗るペンで、カフェ店頭のプラスチック製の立て看板なんかに使われているやつだ。剥がれやすいが素材を選ばず描けるので、適当工作をやる上では便利なものである。


ポスカが禿げないように表面には光沢のクリアコートも吹いている。
これも適当である。液だれしたりムラになったりするが気にしてない。


別に仕事でやっているわけではないし、どこかの品評会に出すわけでもない。大事なのは自分が自分の作ったものを好きになれるかっていうことと、その好きに釣り合う程度の面倒臭さかっていうことだ。その両方を簡単に達成するには、積極的に評価を甘くして好きになりに行くということと、面倒臭さを出来る限り減らすことだ。


やっているときに面白ぇなぁ、と思い、出来上がったら、ああ良いな俺の良いな、とニコニコしながら飾っていられれば、それは大変幸せなことだし、それこそが趣味というもんである。



ちなみにこのメカトロウィーゴのプラモデルのキットは2つ入。あかのキットは他にきいろも入っているが、まだ作っていない。キットのサイズは1/35で手にすっぽり収まる感じで、これが可愛くて、また塗るときにも面倒くさくなくて良い。


ただ持って楽しむには、プラスチックで小さくて重量感がないので、お腹に釣り用の板オモリをぐるぐるまきにしたものをホットボンドで貼り付けて入れてある。


それから箱の表紙と説明書があらゐけいいちが描いていて可愛い。





2016年7月4日月曜日

歴史劇画 大宰相(1) さいとう・たかを

吉田茂が戦争直後の有名な総理大臣だってことは知ってるし、それが麻生元首相のおじいさんだってことくらいは知っているけど、具体的にどういう経緯で首相になり、政権を運営していたかってことはよく知らない。あと思いつくのはバカヤロー解散くらいのものだ。

大宰相は戦後の首相の姿を描いた戸川猪佐武の原作を元に、ゴルゴ13のさいとう・たかをが劇画にしたもので、1巻目は吉田茂の話から始まっていく。原作は小説と銘打たれているが、実際の歴史の流れを外すわけではなく、ごくノンフィクションに近いものらしい。

その真偽や、現実のことだからこそ評価なども実際には様々あるだろうけど、それはさておいても、戦後のめちゃめちゃになっている状況で、なんとか国を建て直そうとしてオッサンらが頑張る姿というのは読んでいて興奮する。GHQが明日日本国民に通告を出そうとしているが内容に承服できないので今から行ってなんとか止めてこいだとか、モーニング持って東京まで来いって言われて行ったらその日のうちに大臣にさせられたりとか、とんでもない速度で時代が流れていく。

もちろん私達はそのあと日本が高度経済成長にさしかかり、苦しかった時代が終わり、豊かな日本になることを知っている。それはさながら「めでたし、めでたし」になることを知っているおとぎ話のようなものだ。面白くないわけがない。

ただエンタメとしてだけではなくて、いったい今まで続くような法律や体制がどのように形作られたかだとか、現状でもそのまま地盤を継いだ有力者の親や祖父がどのような人であったかということは、興味深いことが多い。勉強として扱うにはこの本だけでは足りないだろうが、全体の流れとして抑えておくには漫画で読みやすいし、本当に勉強するときが来たら後学のためになるかもしれない。