2025-09-21

まり存在を知られていない、昔の友人に連絡を取る日「セプテンバーコーリング」について

ねぇ、みんな「セプテンバーコーリングSeptember Calling)」って日、知ってる?

多分、ほとんどの人が「なにそれ?」って感じだと思うんだけど、これ、実はすっごく素敵な日なんだよね。ひと言で言うと、「最近ちょっと疎遠になっちゃったけど、元気にしてるかなって気になる昔の友達に連絡を取ってみる日」みたいな感じ。

卒業してから会ってないあいつとか、転職してからなんとなく連絡先もわからなくなっちゃった同期とか、ふとした瞬間に「あー、あいつ今頃なにしてるかなぁ」って思い出す顔、一人や二人いるでしょ?

この「セプテンバーコーリング」は、そんな人たちに連絡を取るきっかけをくれる、ちょっと特別な日ってわけ。

で、この習慣、どこからたかっていうと、由来は19世紀イギリスまで遡るんだ。

イングランド北部のグレンフィールドシャー州っていう、丘陵地帯にあるリルフォート村っていう小さな村での話(※1)。そこに、アーサー・ペンドルトンっていう口下手だけど心優しい羊飼い青年がいたんだ。

彼にはトーマスっていう大親友がいたんだけど、トーマスは大きな夢を抱いてロンドンに出て行っちゃった。最初手紙のやり取りもしてたんだけど、だんだんとお互いの生活が忙しくなって、いつしか連絡も途絶えがちに。

ある年の9月、アーサーは丘の上で羊の番をしながら、渡り鳥の群れが南に帰っていくのをぼーっと眺めてたんだって。その時、ふと思ったんだ。「鳥たちでさえ、昔いた仲間や場所を覚えていて、こうして毎年帰ってくる。人間が、かつて心を交わした友人を忘れてしまっていいものか」ってね。

その日から彼は、毎年9月の第3月曜日になると、丘の上の一番大きな岩に腰掛けて、トーマスに宛てて手紙を書くことにした。届くかどうかも分からない、返事が来るかもわからない。でも、ただただトーマスを想って、村での出来事自分気持ち綴り続けたんだ。

何年も経ったある日、その手紙奇跡的にトーマスの元に届いた。手紙を読んだトーマスは、すぐに馬車に飛び乗って故郷のリルフォート村へ向かい、二人は涙の再会を果たしたんだって

この話が村中に広まって、村人たちの間で「年に一度くらいは、遠く離れた友人に想いを馳せて、声をかけてみよう(Callしてみよう)」っていう習慣が生まれた。それが「セプテンバーコーリング」の始まりなんだ。

なんか、いい話じゃない?

からさ、もし君の心の中に、ふと顔を思い出した誰かがいるなら、この「セプテンバーコーリング」にかこつけて、「よぉ、元気?」ってLINE一本でも送ってみるのも悪くないんじゃないかな。

ま、今考えたんだけどさ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん