なんだって言うんだ。このところの僕の現実のバグり方はちょっと尋常ではない。先週は美少女の宇宙人、昨日は男の娘のサキュバス、そして今日は能力者の増田ときた。
「やれやれ」
しかしそこにいたのは能力者の増田ではなかった。もはやただの赤黒い肉片と化したギルド嬢の亡骸だったのである。それを理解した次の瞬間のことだった。
<わかるよな?>
俺の脳内に直接、練馬区にある家賃4万円の風呂なしアパートに住み低賃金で休みもなく働くアニメーターたちの声が聞こえてきた。
<でも俺たちにはこうする以外にないんだ。だって、毎週新たに2450作品リリースされる異世界転生アニメを滞りなく制作するために、脳以外の臓器をすべて機械に置き換え、蜘蛛の遺伝子を取り込んで新たに4本の腕を移植してしまったのだからな>
マジかよ。狂ってやがる。僕は心中でそう独りごちた。でも、どうなんだろうな。本当に狂っているのはこの世界の方なのかもしれない。だとしたら、異世界に転生したほうが幸福なのではないだろうか。そう思った僕はふと思いつき、
と口にしながら目の前の空間を指でなぞってみた。ステータス画面は現れなかった。そのかわりに出現したのは、懐かしい映像だった。画面の中では幼馴染の少女、夏美が楽しそうにシロツメクサの花冠を作ってフリスビーにして遊んでいた。やめてくれ、と思う。そんなことをしたらシロツメクサの花弁が散ってしまうじゃないか。しかしそんな心配は無用だということがすぐにわかる。だってこれは過去の映像で、現実の夏美は今や頭部と臀部を直結した形に改造され肛門から腐葉土の栄養を吸収するだけのマシーンとなって国立西洋美術館に展示されているのだから。
<おっと。奴のおでましだぜ>
声が言った。見ると校舎の影から能力者の増田が歩いてくるところだった。脊椎を歓喜の電流が駆け上がるのを感じる。
この僕の忌まわしい記憶を全部消してくれ、今すぐに。
けれどその願いが聞き届けられることはなかった。僕は自分の体が半透明になっていくのをなすすべなく眺めながら、昇天して大気圏で燃え尽きる他なかったのである……。
異世界転生飽きたとは言わないけど、序盤の展開が同じすぎる 似たようなギルド嬢にパーティメンバー 1クールだとクライマックスも大したことなく終わるしさ ウェブトゥーンが不調と...
なんだって言うんだ。このところの僕の現実のバグり方はちょっと尋常ではない。先週は美少女の宇宙人、昨日は男の娘のサキュバス、そして今日は能力者の増田ときた。 「やれや...
トラバの言及先間違ってないか? こっちでは https://anond.hatelabo.jp/20250114101256
確かに
これはホモ
単にアニメ化のし過ぎだと思う
作画も適当だもんなぁ。作る意味あるのだろうか。 その点ジャンプ、マガジン系のコミック原作は安定しているね
だから俺は昔からダイジェストで面白いところだけ切り抜いて12話やれば良いと思ってるけどね。好評だったら2期やれば良いだけだし anond:20250114095401
いきなりエピソード4から始めたスターウォーズがウケたんだから初作で世界観の説明なんてしなくていいって分かりきってるのにな
そりゃたくさんアニメを見てればパターンが刷り込まれて飽きていくもんさ。 記憶を消して見れば今期も最高のアニメばかりだぜ。
どうやら俺の出番のようだな 俺は記憶消去のスキル持ちなんだ 放課後、校舎裏で待ってる
売れ筋狙うと、どうしても似ちゃうとか?