2024-12-05

anond:20241205135503

Q.

「全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、それが真実となる」

探偵セリフとしては格好いいですが、論理的に合っていますか?

A.

このセリフは、シャーロック・ホームズ名言に由来するもので、原文は以下のようなものです:

"When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth."
(不可能排除したならば、どれほどありそうもないことであっても、残ったもの真実だ。)

論理的にこの言葉評価する場合、前提条件と適用範囲に注意する必要があります論理的解釈
前提
この論法は「与えられた選択肢の中に必ず真実が含まれている」という前提に依存します。
もしすべての選択肢が間違っている場合(例えば、情報が不完全または誤っている場合)、この方法では真実にはたどり着けません。

不可能排除不可能」と判断するためには、それを十分に検証しなければなりません。つまり、すべての選択肢について正確に評価し、「不可能」かどうかを確定する必要があります。このプロセスが不完全であると、誤った結論に至る可能性があります。

残ったもの評価
不可能排除した結果、残ったものが「極めてありそうもない(improbable)」場合でも、それが真実であるかどうかを追加で検証する必要があるでしょう。この論法はその検証プロセスを省略しているため、実際には「可能性が高い」とする結論を補強する論理が不足しています結論としての妥当限定的に正しい
全ての可能性を十分に検討し、かつ正確に「不可能」を排除できた場合には、この論法妥当です。ただし、その前提を満たすことが非常に難しいため、実際の探偵推理においては注意が必要です。

現実では補助的な論法
探偵科学の分野では、この方法は完全な結論を導く手段ではなく、あくまでヒントや仮説を導き出す一助として用いられるべきです。最終的な結論には、別の証拠論理の補強が必要です。

探偵としての格好良さ
論理的には厳密性に欠ける可能性がありますが、「困難な状況の中で真実を見つけ出す」探偵精神や自信を象徴しているセリフであり、文学的には非常に魅力的と言えます
記事への反応 -
  • 仮説の一つとして却下されないというだけのこと みたいなことをよく説明するんだけど、全然伝わらない 俺の言い方が悪いんだと思うけど

    • 「全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、それが真実となる」シャーロック・ホームズ

      • Q. 「全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、それが真実となる」探偵のセリフとしては格好いいですが、論理的に合っていますか? A. このセリフは、...

    • まあそういうのは先に結論決まってる人の常套句だし 取りあえず膝に石板三枚目は積んでからじゃないと

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