人間の精神(思考や思想などのメンタル的なもの)は何でできているかというと情報だ。
普段、目にしたり楽しんだりするニュースや物語、人との会話や指導・教育される際に受け渡される情報によって精神は作られている。
子どもの頃、実家で暮らしていた時は毎日TVのニュースが流れていた。
TVニュースはその特性上、社会的な問題や注意喚起を促すためのにネガティブな内容や表現が多い。
ネガティブな情報ばかり受け取っていると、世の中嫌なことばかりだと気分が沈んでいく。
社会人になって、一人暮らしを始めたり仕事で手一杯になると、TVを見ることもなくなり、ニュースも仕事に関連することが多くなり社会的なニュースを見る機会が減ると気持ちがポジティブな方向に安定することが多くなった。
社会人になって数年経ち、少し余裕が出てきたときにはてなに出会った。
はてなは世の中で関心の高いニュースが手軽に知れ、また、ニュースに対するいろいろな人の意見が知れて楽しく利用していた。
ニュースの事柄を深く掘り下げれたり、別のニュース系のサービスを発見したりと社会系ニュースを見る機会が増えていった。
それから2年程経つと気持ちがネガティブな方向にあることが多くなったことに気づく。
今考えると、現実よりも自分の理想や正しさで物事を考えたり、自分の考えを優先したいという気持ちが強くなり、社会との摩擦が強くなっていたのだと思う。
とくにCGM(ユーザ投稿型サイト)は感情的で攻撃性の強い言葉が多かったり、煽りが強いこともあり、自分でも気づかないうちに自分の考え方を正当化させる癖が付いてしまったのだろう。
これは攻撃に対しての防衛本能であり、誰にでもおこる当たり前のメカニズムなのだ。
攻撃に対する怒りや不安などの感情の起伏はストレスであるが、ストレスがあることは悪いことではない。
ニュースやCGMもけっして悪いものではない。しかし、とても攻撃性の強いものだということを理解しておきたい。
自分が他人に対してあまりにも皮肉を言い過ぎていたり、満足できずにイライラしているようであれば、一度、普段から接している情報から離れ、考えることを辞めてみることをおすすめする。