序盤の折衝で築いた小さなリードをノーミスでじわじわと広げる完璧な将棋だった。
だがこの将棋、簡単には終わらなかった。
Aperyが必敗になっても自らの負けを認めず指しつづけたのである。
一般に勝負の世界では最後まであきらめないことが美徳とされる。
しかしプロの将棋界では自分の負けを悟ったとき「負けました」と告げて終局にすることがほとんどである。
これを「投了」とよぶ。
投了せずに自玉が詰むまで指しつづけることはみっともないことなのだ。
それがいわゆる「日本人の美意識」に起因するものかどうかはわからないけれども、
だから、Aperyが投了せずに自分の負けを先延ばしにしようとしたことに対して
非難する声があがった。
「美しい棋譜をつくるというプロの文化・習慣にのっとるべきだ」
「プロ棋士への敬意がない」
など。
本対局が中継されたニコニコ生放送でも解説の某高段の棋士がAperyを批判したという。
「二度と将棋に関わらないでほしい」
などとAperyの開発者である平岡拓也さんを攻撃するようなものもあった。
なぜAperyは投了しなかったのか。
開発者に投了の権利があるらしいですが、どんな勝ち目の無い状況になろうとも、途中で投げません。
もしもプログラムに興味を持ってくれた人がいるなら、、、
負ける直前のコンピュータの特徴的な手は新鮮に映るかもかも知れません。
折角棋譜が残るのだから、コンピュータの特徴的な手を残したいと思います。
それに、Aperyと斎藤五段が戦う訳で、私が間に入って投了するというのは気が引けます。
感情を持たず常に最善手を追い求めることしかできないというコンピュータの特徴が、
投了する直前の局面で立ち現われてくることを彼が知っていたからであろう。
Aperyが投了しないのは、Aperyが最善手を求めた結果なのである。
決してこれはプロ棋士への敬意を欠いた態度から出たものではない。
それらが電王戦という同じ土俵にあがったとき、そこに摩擦が生じるのは必然である。
将棋は興行であるから、プロ棋士は強くあるのと同時に美しい棋譜を残さなければならない。
一方プログラマの多くは、最強のプログラムをつくることを目指している。
どちらが尊いということはない。
電王戦を創設した故米長邦雄永世棋聖は「人間とコンピュータの共存共栄」を唱えた。
それはコンピュータにプロ棋士の流儀にのっとって将棋を指すように強要することではないだろう。
むしろもしコンピュータがプロ棋士と同じように「礼儀」を心得て将棋を指すようになったら、
そして近い将来コンピュータがプロ棋士より決定的に強くなったら、プロ棋士の存在意義が問われることになるだろう。
Aperyを擁護する将棋ファンも多かったろ
将棋ド下手糞なので個人的には1手詰まで指してもらえるのは分かりやすくてありがたいと思う 「美しい投了図」ってのがなんでこれで勝敗がついてるのか全然分からないんだよなー
基本的に開発側の言い分はわかっているつもりだし、流石に投了図に拘るはまだ無理だとは思うけど、 現実的に40手近く時間ギリギリまで使って王手ラッシュかけるのを見るのは流石に...
言い分が分かってるなら、そういう不毛なことを公の場で書き込むのやめようよ。 そういうのが不要な対立を生んでいると思うので。 プログラマーの言い分には納得できん!投了なん...
最善手とは勝ちにつながる手であるはずだ。 では負けが確定している場面での最善手とは何か。最後まで諦めない手とのは何か。それは勝つ可能性が0.1%でもあがる手だ。すなわち相手...
第3局のやねうらお氏によると、そのような指し手をするプログラムにするのは ミスをする対人間の勝率が若干上がるだけで ミスをしない対コンピューターでは無意味なのでモチベーシ...
第3局のやねうらお氏によると、そのような指し手をするプログラムにするのは ミスをする対人間の勝率が若干上がるだけで ミスをしない対コンピューターでは無意味なのでモチベーシ...
これはコンピューター将棋の問題ではない。Aperyの、プログラマーの問題だ。どういう思想かはわからないが負けを認めた場合、投了の変わりに手数を稼ぐというプログラミングをして...
>大概の将棋ソフトは、投了させる設定にしなければ、必敗局面で思い出王手連発するよ。評価関数で指し手を決めるなら割とどうしてもそうなる。 >偉そうな御託はAperyより強いソフ...
Aperyに実装してみれば? https://github.com/HiraokaTakuya/apery
横だけど、おまえは話をぜんぜん理解してないだろ。 「必敗の局面になったら、思い出王手戦略に切り替えるのではなく、諦めずに相手のミスを誘う手を打つべき」とする元増田と、 「...