
ファミコンで動くファミコンのアクションゲーム、『忍者カイ』のタイトル画面です。

これがゲーム画面。プロジェクターで壁に映しているため、少しぼやけてます。
上にスクロールしていくので、画面下に落ちないよう、雲の上をジャンプしながら登っていきます。
忍者(でも貝)なので、手裏剣を投げることができるんですね。手裏剣に当たると一定時間マヒして動けなくなるので、そこが対戦のかけひきになるというわけです。
これがまた熱いんですよ。上スクロールは強制になるので、相手をいかにマヒさせるかというかけひきが出てくるんですね。空中の相手にも撃てるので、忍者らしい空中戦までも楽しめてしまうという次第です。
取説には載っていないんですが、「舞空術」というテクニックがあるんですよ。それを使いこなすことで、さらに熱いかけひきが楽しめてしまうのです。
また、2Pに比べて1Pのほうが若干強くなるように調整されています。『ポパイの英語遊び』からの伝統ですよね。
また、音楽がカッコイイんだ。ファミコンならではの盛り上がりまくり、くちずさみ必須のBGMでした。着メロにほしいくらい。
取説。ちなみに、誤植もあり、お詫びの紙もはいっていました。


カセット。


『忍者カイ』が普通のファミコンソフトならば、こんな風に紹介していくのはアリアリなんです。ただ、1つだけ言うなら、『忍者カイ』は市販されていないファミコンゲームなのです。
金曜日、ゲーム制作会社の1UPGAMESさんへ打ち合わせに伺いました。その目的は、新作のファミコンカセットを作ること! 詳細は5月2日のゲームサイド最新号で確認してもらうとして、もう1つの目的である「忍者カイリーグ」にも出場してきました。1UPGAMESさんで開催されているゲーム大会ですね。
大会ロゴ。右下にはロゴマーク(FiNA)も見えます。

トロフィーとメダル。超本格的な社内トーナメントですな。


参加したゲームサイドメンバー4名は、残念ながら制作者軍団の前に敗れ去りました。しかし、WBCルールが採用されているため、負けても負けても決勝リーグに出られたりしたのですが。
私自身はファミプロらしさを見せるべく、初プレイであるにも関わらず、コントローラーを逆さ持ちで挑戦しました。もちろん負けたのですが、次の試合では本気モードを見せるべく、腕から10kgの腕時計を外したのです。しかし、それでも勝つことは出来ませんでしたね。
くじ引きで対戦枠を決める時に当たりが出て、もらった5等賞。

『忍者カイ』というのは、Docomoとソフトバンクモバイルの携帯端末で遊べるアプリなんですね。メーカーの1UPGAMESさんは、社長の関さんがとてもファミコン好き。それで、アプリで遊べるファミコンゲームということで、徹底的にファミコンらしさを追求したアプリ群を作り上げたのです。
どうみてもファミコン新作にしか見えない『忍者カイ』のチラシ(表)。

ファミコンらしさが必要以上にあふれすぎてるアプリ群。

このうち、『電子艦隊ナック』をプレイしたのですが、地形に当たっていきなり死んだりとか、微妙に弱いパワーアップとかの感覚は、どうみても『頭脳戦艦ガル』です。次の面に行く時のワープも分身ですし、しかもそれに当たり判定があるとか、必要以上にファミコンを再現してるんですよ。すでに売られているので、みなさんにも遊んでほしかったりします。私はもちろん全部買いました。
iモードでの買い方
メニューリスト→ゲーム→ミニゲーム→ちょいスゴ→1本ウリ!!
Yahoo!での買い方
メニューリスト→ケータイゲーム→ゲームパック→世界名作ゲーム
『ナック』のそれっぽいパッケージと、どうみてもハッカーな『BJドリー夢』パッケージ。


で、1UPGAMESの凄腕プログラマーさんが、『忍者カイ』のファミコン版を作ってしまったというわけだったのです。
WiiWareなどで売ってほしい、それどころかファミコンカセットとして発売してほしい……という具合に夢は広がりまくりです。アプリの人気が爆発したら、それも夢ではないかもしれませんね。
ちなみに、プログラマーさんは「次のファミコンカセットは『ナック』かな」などと言っていたので、『ナック』ファミコン版のプレイレポートを報告する機会もありそうです。
また、チラシにある『オルフェリア戦記II ザンザバーグの復活』は、自主制作wのCMも作られていました。それもなかなか出来がいいんですが、もっとすごいのは、それのメイキングビデオまで作られているんですよ。しかも、CMが30秒くらいなのに、メイキングは10分! スタッフが英語でしゃべり、字幕スーパーまで作る徹底ぶり! 動画サイトなどで流せばいいのに、諸事情でスタッフしか見られないという徹底したムダ仕様もかなりのツボ。ハリウッド映画ばりのメイキングに、ゲームサイドメンバー一同は大爆笑でした。
最後に、帰りの電車で、関社長にちょいスゴアプリの新作2本を見せてもらいました。これもまあファミコン愛にあふれていて、それでいて携帯アプリならではの遊びこみ要素もたっぷり! ファミコンでなくてもファミコンが遊べるんだ! そんな発見がありましたね。
それにつけても、まさかファミコンの新作を遊べるとは思ってもみませんでした。ファミプロをやっていて、本当によかった!
実際にもらった『忍者カイ』のパッケージ。我が家の家宝です。

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チョイスゴコンピュータ『Pretty Babes ドキドキ大リーガー!!』をさくっと紹介。
ファミコンでも遊べる『忍者カイ』のプレイ動画など