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「全ファミ。」ブログ編

ゲーム開発現場にありがちなこと

・いきなりアポなしで押しかけてきて面接を要求し、「ボクはですね、こういうぬるいゲームばっかりを作っていてはゲーム業界に未来はないと思うんですよ。もっと開かれた云々」と熱く語るが、適当にあしらわれ、すごすごと帰っていってしまう
・椅子1つで器用に“横になって”眠る姿を目撃してしまう
・机の下に“うなぎの寝床”と屋ばれる仮眠スペースがある
・仮眠スペースで寝始めたのを確認し、「ほっといたら何時間くらい寝続けるか試してみようぜー」と言って寝かしておいたら、仕事が始まっても寝続け、13時間後にようやく起きだしてきてしまう
・マスターアップ直前、プログラマーが「ちょっとトイレに行ってきます」といってそのまま失踪してしまう
・唐突に無断欠勤が続き、電話をしても全くでないので、「○ちゃん、とりあえず彼んとこに迎えにいってよ」といわれ、住所だけを頼りにして彼の家へ迎えにいくがやはり迷い、仕方がないのでそこらのNPCに聞いて何とかたどり着いたが、よりによって居留守を使われてしまう
・プログラムに詰まったプログラマーがROM焼き当日に出社してこないため、彼を迎えに1時間かけて電車で行ったら、「もう入れ違いで会社に行きましたよ」という連絡が入り、すごすごと会社へとんぼ帰りすることになってしまう
・以前の会社を辞めてから数年が経った頃に東京ゲームショーへ行くと、以前の上司にばったり出会ってしまい「あれ、まだ君ゲーム業界にいたんだ」と非常に失礼なことを言われてしまう
・「○○さん、デモに操作してるところを入れるので、実際にコントローラーで操作してくれる?」ということで、自分の操作したシーンがゲームデモとして採用されてしまう
・「でも単にデモなだけじゃつまんないね。なんか意味もたせようか」
「じゃあ、……ということにしません? デモをしっかり見てくれていた人へのサービスで」
「いいね」
 てなわけで、ゲームのキモとなるシーンをこっそり組み込んでしまう
・さらに、スタッフの顔写真をゲーム内で使うことになり、なぜか自分の写真が複数遣われることになってしまう
・プログラマー:「容量が足りません」
 ディレクター:「……じゃあ、グラフィックを削りますよ」
 というやりとりで、人の歩きアニメのパターンが4枚から3枚に減らされることになってしまう
・「3枚で歩きパターンって作れるんですか?」
「プロなんだからそれっぽく作れって話だよ」
ということで、アニメスタジオにそういう発注をし、原画を取りにスタジオへ出向くことになってしまう
・もらった原画を見ていると、「……これ、出てくる人物に何の統一感もないですね! 一体、何のゲームに使われるんですか? 全く予想できないです」などという、鉛筆で書かれたアニメーターさんの素朴な疑問を見つけてしまう
・徹夜で作業をして朝の7時に寝たのに、朝の9時に取引先からの電話で無理矢理に起こされ(「彼は朝7時に起きたばっかりなんですよ」「いいので、起こしてください」)、「○○さん、これこれはどうなっているんですか?」といきなり用件を切り出されたため、「あんた、俺のことが嫌いなんでしょう! 嫌いだからこんなに意地の悪いことをして! あなたは朝9時からの仕事で元気いっぱいでしょうけど、、私は朝7時まで働いてきたんですよ。ひどいですよ、イジメですか!」などとぶち切れてしまい、後々、かなり大きな問題になってしまう
・「でも嫌われていたのは確かだろうなあ」と後でしみじみと思ってしまう
・昼休みは確実にファミスタ対決を行っており、もちろん初代ファミスタでホイールズvsライオネルズ対決がメインになってしまう
・一勝負につき500円を賭け、負けたほうはもう一回勝負を挑み、そこで連敗すると1000円かけ、そこでたいてい連勝が止まるため、貸し借りはなしになってしまう
・しかしあるとき、1000円をかけた勝負でも勝ってしまい、さらに2000円をかけた勝負でも勝利。「……じゃあ、4000円賭けてやるか?」「……いいぜ、勝負してやろうじゃん」……なんとその勝負にも勝ってしまい、8000円勝ち越しというありえない事態になってしまう
・その後におごってもらった寿司はほろ苦い味がしてしまう
・自転車通勤をしており、しかも夜0時過ぎにボッコボコのおんぼろ自転車で帰宅しているため、よく職務質問を受けてしまう
・何度も何度も職務質問されるので、職質の回数を数え始めてしまう
・毎回毎回、同じ質問をされることに飽きてきたので、警察官の姿を見かけると、止められる前に自ら止まり、「身分証明書はこれです。自転車の登録番号はここで、住所は免許証にあるとおりの、○○○の×××、□□□号室です。どうぞどうぞ調べてください。なんならバッグの中身も見せましょうか?」などと言って、警察官を驚かせてしまう
・「登録番号を問い合わせて返事が来るまで時間がかかるので、“すみません、これも仕事なんで……”って申し訳なさそうに言うんですよね~。よーく知ってますよ。何しろ、あなたがキリ番の、50回目の職務質問してきたおまわりさんですから」などと聞かれていないのに先回りで答えてしまう
・ちなみに、職務質問を1日4回受けるという記録を作ってしまう
・「すみませんねえ。私達は福井から応援で来てるもので、そこらへんをあんまり聞いてないんですよ」
 「仕事なんですからしょうがないですよ。構いませんよ、私も1日4回の記録が作れて満足していますから」
「そ、そんなにですか!」
などと驚かれつつも、結局は自転車の登録番号を問い合わせされてしまう
・最終的には、職務質問104回というおそらくは日本記録を樹立してしまう
・サンプルROMに、まったくゲーム本編と関係ない場所に「見えない道」をこっそり作ってリリースしたところ、わずか1時間後に「急に見えない道が出来ているんですが」というバグレポートがあがってきてしまう
・「よもやバレるとは……」「さすがは○○○○○○○○○○!」という会話で盛り上がった後、「すみません、ゴミが残っていたようです。次回のバージョンで削除しますので……」などと、ミスということにしてお詫びしてしまう
・「○○さん、今日も休みですけど大丈夫ですかね?」
 「まだまだ平気だよ。だいたい、プランナーなんて倒れて点滴を打たれて、ようやく一人前だからね」
 などというほのぼのとした会話をしてしまう。
・しかもその時、午前3時。
・立ち入り禁止区域で開発が進められてた某立体ゲーム機のソフトを初めて見せてもらえることになったが、その時に見たのが「ゲームオーバー」のデザインだった。
・何の暗示か、そのプロジェクトはそれからまもなくして本当にゲームオーバー(=開発中止)になってしまう
・デバッガー生活からディレクター・プランナー見習いになった男の、過酷なゲーム開発現場をつづった日記の存在が外注のシナリオライターにばれ、「○ちゃん、仕事なんかいいから早く更新してよ」などと妙に期待をされてしまう
・所有しているベースボール800本を壁につるし、「青い壁だ!」なんていう写真を撮ればウケるかなーということで、休日に会社へ行ってカセットのカーテンを作っていたところ、社長が出社してきてしまい、「……つくづく、○ちゃんはそういうの好きだねぇ」と呆れられてしまう
青
・その後、ベースボールは会社の倉庫に引越しのドサクサで送られたが、自分自身が会社を去ることになり、ベースボール800本やそのまま闇のかなたに葬られてしまう

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 ゲームマニアにありがちなこと その2 
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ゲームライターが語る、開発現場にありがちなエピソード

ゲームが大好きで暇さえあれば遊んでいるのですが、プレイヤーの側としては開発現場のお仕事事情ってなかなか見えてこないもの。 『「全てはファミコンのために。」ブログ編』は、そんなゲーム業界の貴重なエピソードがいくつも掲載されているブログなのですが、今回はそ

  • 2010/02/24(水) 20:00:33 |
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