ビデオ撮影は、自分の気が付かない射癖を
容赦なく白日の下にさらしてくれます。
普段、偉そうなこと言っている顧問の私も例外ではありません。
なので、ビデオの前に立ったときは、ものすごく緊張しました。
批評会の時も、緊張です。ガクガク……ブルブル……。
それを察してか、現役部員はすーっつとテレビの前から消えました。
おお、君らも、場の空気が読めるようになったか。(苦笑)
機動隊くんと弓子さんと三人で、
かぶりつきでモニターを見つめます。
ブラウン管の中では、挙動の不審な太めの弓人がもぞもぞ。
「あー、足踏み位置ずれてますねー。」
「胴作りで、弓が右側に入りすぎですよ。」
「あごが上がってきています。会、3秒。早っつ!」
その他、諸々……満身創痍。
全体に動作が早く、落ち着きがありません。
自分ではゆっくり丁寧に引いているつもりでも、
実際はあわててばたばた引いているように見えます。
……もっとゆっくりでいいんだ。
家へ帰ってから、もう一度、ビデオを見直してみました。
今度は、スロー再生やコマ送り拡大再生機能など、
およそ今まで使ったことのない機能をフルに使って、
細かいところまで自己診断をしました。
たった2分の映像ですが、あれこれメモしながら繰り返し見ていたら、
あっという間に1時間が過ぎていました。
ちょっと長くなりますが、記録もかねて気づいたことを列挙します。
【入場・足踏み】
・すり足が早く、勢いがつきすぎ。体が揺れる。
・的を見てしまっている。
・足踏みのあと、足下をみて確認している。
【胴作り】
・肘が張っていない。
【弓構え】
・弓が妻手側に寄りすぎている。
・妻手肘に対し、弓手肘が張っていない。円相になっていない
・矢つがえがばたばたしている。
・取懸け時に妻手手首が曲がっている。
・弦調べが早い。
・物見が早い。物見が甘い。
【打起し】
・ぎくしゃくしながら打起している。
・上がるにつれて、微妙に矢を引いている。
・上がるにつれて物見が深くなる。
・右肘(妻手肘)がすでに開いてしまっている。
・円相の左右のバランスがわるい。
【大三】
・的方向に入れ込みすぎ。
・首が退く。あごが上がる。胴が退く。さらに物見が甘くなる。
・妻手が開きすぎ。
【引き分け】
・弓手側前方向に胴体がねじれている。
・押し引きしながら引いている。
・弓手に意識が行き過ぎ。
・手の内がベタ押し気味。
・妻手が引きすぎ。
【会】
・会は3秒。やや短い。
・弓手が微妙に揺れている。
【離れ・残心(残身)】
・離れの瞬間に弓手小指根元が弓から離れている。
・残心(残身)が短い。
【退場】
・正面にしっかり向きなおって退場する。
【全体】
・動作が早い。
全体にもっとスムーズな体配を心がけなくては。
とにかく、横方向縦方向のバランスと、
落ち着いた動作が必要なようです。
また、最近、矢尺がとれている割りに矢勢がでなくなったり、
弓手が伸びようとしても伸びきれなかったりした原因は、
どうやら右肘(妻手肘)が開きすぎ、引きすぎていたためのようです。
弓ってのは、引けばよいってものでもないのですね。
今度は、上半身だけのアップや、
手の内や離れだけのアップを狙って撮影してみようかな。
あ~、こんな時間(ただいま午前0時)なのに、
無性に弓が引きたくなってきた!自分の射形を矯正したい!
- 2006/02/12(日) 00:31:36|
- 日記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:10
最近ビデオに撮られたことがないので自分の射を見失ってるかも・・・
ビデオで自分の射を客観的に見れるのはいいことだと思います。
自分も調子が悪いので見たいですが、デジカメがない・・・
- 2006/02/12(日) 01:39:34 |
- URL |
- 秀 #-
- [ 編集]
できれば、コマ送りやスロー再生、部分拡大再生機能がついたデジタルビデオがよろしいかと。
デジカメの動画機能でも良いのですが、
長時間見るためにはパソコンに落とさねばならず(バッテリーが持たない)、
ビデオの方がテレビにつなげて一発再生なので楽です。しかも、丈夫だし。
デジカメの連写機能も結構使えますよ。
これは、印刷して机上で射法八節の分析をするのだ。
定規と赤鉛筆で、五重十文字をチェーック!
- 2006/02/12(日) 10:05:07 |
- URL |
- だいさん #-
- [ 編集]
だいさん、こんにちは!
未経験者からするとシンプルな動きに見えますが
なかなか難しいものですね~。
私もスキーの時に活用していましたが、かなり効果的だった記憶があります。
でも修正する部分が複数あって
全てを気にしてしまうと
意識が飛んでロボットみたいに
なるんですよね・・・(笑)
- 2006/02/12(日) 16:03:06 |
- URL |
- 天 #-
- [ 編集]
そうなんですよ、すべてを気にすると、
一昔前のロボットになってしまいます。
ロボットみたいにぎくしゃく……という表現も、
最新型アシモくんの登場で、必ずしも当てはまらなくなりましたね。
- 2006/02/12(日) 21:25:41 |
- URL |
- だいさん #-
- [ 編集]
体育館で、試合の様子などを、時々、協会長さん(後に、カメラも趣味となる)が、撮ってくれてました。
後で、自分を見るの、射形きれいな人の、隣とかに居ると、辛かったです。
その場で、生で、まだ、やったことない人に見られるのは、好きなんだけどな。
- 2006/02/13(月) 06:52:53 |
- URL |
- かめこ #-
- [ 編集]
ファミリーで撮影している最中に自分が映るのさえ、
なんとなく恥ずかしいのに、真っ正面から撮影されるのはね~。
でも、それを乗り越えるのも、一つの稽古だと思ってやってます。
実際に、壁を乗り越えたようで、
どんなにへたくそでも堂々と他人に見てもらえる度胸がつきました。
- 2006/02/13(月) 20:40:31 |
- URL |
- だいさん #-
- [ 編集]
久々に来ました。
見取り稽古はしやすいですが、自分の射を見ることはまずないです。外が暗くなってからガラス張りの前で素引きを確認する程度でしか見たことないんですよ。
大会のビデオは自分が出てないときのしか残っていないようで、確認すらできないんですよね。春になり射場整備を終えたならば、友人と射形研究してみますね…。
失礼します。
- 2006/02/15(水) 23:52:23 |
- URL |
- 和 #WOcukMm2
- [ 編集]
そっか、和さんの所の道場は、
冬場は雪の中でしたね。
今日は、本州太平洋岸は、5月末の陽気でしたよ。
和さんは、今頃は、ゴム弓でひたすら充電中と言ったところでしょうね。
- 2006/02/16(木) 00:45:48 |
- URL |
- だいさん #-
- [ 編集]